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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

383隊長:2010/03/08(月) 21:25:39
しかしインパルスは攻撃の手を休めようとはしない。
轟々と燃える炎目掛け、分裂型ミサイルをロックオンすることなく放つ。
発射と同時に胸部の推力機を吹かし機体を出来るだけ後退させた。
50m程後退した辺りで、轟音と共に眩い炎の光がモニターを照らしインパルスの視覚を刺激した。
爆破の衝撃と余韻が辺りの物蹴散らす光景が広がっている。
一瞬、機体が大幅に揺れた。その後のアラートは武器の破損を示している。
「しぶとい奴だ!」
ストリートエネミーのライフルによる精密な射撃が、ハッチが開き露出していたミサイルを襲ったのだ。
ミサイルは跡形もなく、接続部と肩の装甲は著しく抉り取られていた。
『流石に駄目かと思ったがな』
『着弾地点から身を引いておいて正解だった』
煙から出てきたストリートエネミーは装甲表面こそ熱で爛れているものの、目立つ破損箇所はない。
直撃はどうにか避けていたようだった。
とはいえ、彼の機体は装甲が特に厚いワケではない、これ以上のダメージ危ういだろう。
(さてコッチの方が幾分有利なった、ミサイルをやられたのは痛手だが)
(相手の出方次第か…)
インパルスのAC、スタリオンが右手のマニピュレータを握り締める。
(コチラに欠けるのは命中率、耐久と威力が揃っていれば勝機は充分)
(奴にあるのは持続的な火力と命中率、回避を行なうのに充分な速さを持っているのは俺もあいつも同じ事)
(冷静さを保てれば奴の勝ち、焦れば俺の勝ち)
(〝吹っ掛けて〟みるかな…)
「悪いが、持久戦と洒落込ませてもらうぞ!」
インパルスは背中のハッチを展開させ、OBを起動させる。
同時に、脚で思い切り地面を蹴りつけ脚部の推力機を吹かし機体を大きく横に移動させた。
背中の大型推力機は今にもエネルギーを吐き出そうとしている。
その時、ストリートエネミーも動きを見せていた。
敵に距離を取らせまいとブースターの出力を全開に、地面蹴りつけると同時に単発の推力を発生させ距離を縮めたのだ。
左手のプラズマトーチは半ば刀身を発生させ、インパルス目掛け斬り付けようとしていた。


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