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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
367
:
隊長
:2010/01/20(水) 01:04:49
『掛けたまえ』
まだ入ってもいない部屋の奥から声が響く。
外の廊下以上に暗い部屋は長テーブルを中心に明りが灯され、向こう側が見えることはない。
もちろん声の主も確認できなかったが、二人はそれを特にどうとも思わず部屋へと入った。
先程話していた彼とは、この部屋に居る者のことなのだと理解できた。
扉を開けたであろう秘書に上着を渡し、二つの背高椅子に腰掛ける。
『話の前にいかがかな?』
その言葉と共に、影に沈む長テーブルの向こうから小さな箱が滑らされた。
ビニルの擦れる音は老人の前で綺麗にピタリと止まってみせる。
老人はそれを拾い上げ、少ない光で照らし見た。
「モリー*か、気が利くね」
「君も吸うかね?」
老人は早速にも封を開き中の紙筒を一本咥え、隣の若者に勧めてみせる。
横から先程の秘書が、老人の前にクリスタルの灰皿とライターを静かに置く。
灰皿は秘書の掛ける眼鏡と同じくらいに透き通っている。
「結構、私は喫煙しないもので」
「マジメだな」
老人は火を付けたソレを指で遊び、ゆっくりと煙を吐き出した。
(*モリーとはマールヴォロの事)
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