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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

359:2010/01/12(火) 11:56:03
今のフライングフィックスでは脳内で敵の索敵をできる筈もなく、最後の一機を見つけるのは難しい。
MTに乗る者が愚かでなければ今の内に逃げることができただろう。
が、思っていた以上に敵は愚かだった、それとも意地かプライドなのか。
最後の一機のスクータムDは物陰から飛び出し、敵の死角から特攻を仕掛けたのだ。
重装甲を売りとするこのMTは盾を構え、隙間から敵を覗きバズーカを構える。
できることなら一撃であのACを穿ちたい、それがMT乗りの願いだった。

「みつけた!」

だが仮にも相手はBランクのレイヴン、冷静さに欠けているとはいえ隙を突かせる程に甘くはない。
複眼で捉えた敵の方向に、エクステンションのターンブースターを全力で吹かす。
加えて無限軌道特有の旋回、キャタピラをそれぞれ逆方向に回転させることにより旋回の速度を乗算させた。
ブースターの勢いもあってか、金属の床はえぐれ、火花を散らした。
MTは殆ど距離を詰めることができぬ内にみつかってしまったのだ。
ACに見つかったMTはすぐにでも軌道を変えかったが、フラッグがOBを展開する方が速かった。
重量機をぶっ飛ばす程の推力はそのまま敵MTに向けられ、自身の身体を弾丸とし敵に体当たりをかませたのだ。
金属板が重なる頑丈な壁ですらクレーターの様に凹み、ACは元よりMTの姿は悲惨な物となっていた。
フラッグが離れてもMTは壁にめり込んだまま動かない。その残骸向けて、彼女は両肩の兵装を撃ちまくった。
凹んだ壁は更に凹み、砕けた残骸は更に砕け、その下には撃ちに撃っている弾丸の破片だけが積もっていく。

『作戦目標クリアー、システム通常モードに移行します』

電子音は彼女の耳に届いていなかった。
最後の敵を破壊した瞬間から彼女の身体は火傷するかと思える程に火照っている。
シートにもたれ掛かり、自身の肉体の表面を枝の様に細い指を這わせる。
年齢の割には未発達な胸に指を当て、弄った。
不規則な呼吸と同時に口から甘美な声が漏れ、唾液をだらしなくこぼす。
彼女はもう一つの手を下の方に伸ばし、一度めの絶頂を迎えた――――…。


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