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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

356:2009/12/29(火) 12:05:57

「武器腕カーニバル」


――アライアンス戦術研究所――

「今日皆様に集まってもらったのは他でもありません」
沢山の機材がそこらに散らばる暗い部屋。
その部屋の中心で白衣の男は、声を投げかける。
投げかけた先には5人のレイヴンが気だるげに立っていた。
右から、
高身長で堀が深い整った顔立ちの男 ―エヴァンジェ―
一見パッとしない男(脚は2本だが4本ありそう) ―トロット―
5人の中で一番若く、青臭さを感じさせる青年 ―ジャウザー―
横に太くたくましい筋肉で服を内側から押している男 ―ゴードン―
良い歳して髪を縦に巻き胸元に無駄な脂肪を蓄えている女 ―プリン―
が、
疲れや眠さを抑え、仕方なしに白衣の男の言葉を聞いている。
「――ということです」
話が終ると、トロットが嬉々として手を挙げ口を開く。
「つまり、みんな武器腕を装備しろってことですね?」
「そのとおりです」
要約された言葉を聞いてトロット以外が、最初からそう言えという顔をした。


「と、いうよりは」
付け加えられる言葉と共に部屋のスクリーンに、5人のレイヴンそれぞれのACが映される。
3D映像とはいえ本物と見分けが付かない程良く出来たものだ、一部を除いて。
「既に装備準備中です」
皆の愛機の腕の部分が、いつもとまったく違う形状をしていたのだ。
これにはトロットも苦笑い。
「イヤアアアアッ!私のサンダルフェザーが!ビット腕!?ビット腕に!!」
「落ち着いてプリンさん、機体名間違えてますよ!急いで帰ればまだ止められるかも―」
「ちょっと待て!俺の機体だけなんで脚も変えられてるんだよ!」
「アンテナ頭にあの武器腕と逆脚とは…どこかで見覚えが」
「隊長!オラクルもすっごく格好良いですよ!」
「…!? 核腕にブレ腕…だと…?」
「車だ!車を用意しろトロット!」
トロットを先頭に戦術部隊は駐車場目掛け部屋を飛び出していった。

「おい!この車もちっと速く走れねぇのかよ!」
「5人も乗ってるんですよ!?」
「ふむ、一人降りれば少しは早くなるな」
「「「「……えっ?」」」」


「慌てるな、ひ弱なお前らを放り出すとは限らんだろう」
「ドミナントの脚力、よく見ておくんだな!」

パリーンッ!

「たいちょー!遅いっつっても200キロ出てるんだぞー!!」
「消えちまった…」
「あれ…?」
『ドミナーントッ!』
「なん…だと…!?」
「並走?いや…抜かしていった…」
「トロット、今何キロ出てるのかしら?」
「215キロ」
「すげー、もう見えなくなっちまった。何食えばあんなんになるんだ?」

―数分後―

「あ、隊長が倒れてる」


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