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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
292
:
名無しさん@コテ溜まり
:2009/10/12(月) 19:29:27
落雷のような衝撃が男の脳髄を突き抜ける。
あれから一年、既に一年の歳月を経ている。
だからこそ疑問に感じるのだ、『私は何故生きているのか』と。
あの時、あの烏に背中を預け、自身の命と引き換えに打ち倒した絶望。
あの日から今日まで、記憶が一切ないのに何故こうしているのか。
「いったい…何が」
戸惑いを隠しながらも、頭の中ではまたあの時の状態だ。
男は困惑せずにいられなかった。
不自然に続く沈黙は、以外にも無口なアミが終わらせた。
「おじちゃん、びょうきなの?」
「あ!馬鹿、言っちゃ駄目だろう!すいません変なことを」
「病気?」
「その…見る気はなかったんですが寝ているときに服を変えようとしたら……」
「おむねがね、光ったの。あおくてぼや〜って」
「蒼く…光って……」
男は服を引っ張り胸部を睨む、するとアミの言うとおりにそこに光があった。
一年前のあの日、沢山の烏が畏怖し立ち向かい敗れていったあの絶望の光。
男の死を防いだのは男が死を覚悟し破壊したあの光だったのだ。
睨めば睨む程にその光は淡く燃える、一方的な破壊と力の誘惑、畏怖と絶望の滾る終焉。
「病気じゃないですよね」
「あぁ、病気なんかじゃない」
「私にとってもっと嫌なものだよ」
突如、甲高いサイレンが半壊したコロニー内でわめき散らす。
非常警報用のサイレン音、男の耳にも馴染みがあった。
コロニーに住む少ない住人がこぞって非難を始める様子は一年前と何も変わってはいなかった。
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