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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
288
:
名無しさん@コテ溜まり
:2009/09/20(日) 00:53:52
労働者の出身として名の知れ渡ってしまった父が、俗物のレッテルを剥がす
ためにいかほどの労力を払ったのか、想像するに難くはないだろう。
鳥の目を持ってしても見渡し切れない敷地の中央に建てられた住居の外観は、
覗けば目がくらむほどに磨かれた大理石や希少な鉱石で飾り付けられた絢爛な
造りとなった。社交界とは無縁の工場主に過ぎないにも関わらず、著名な衣服を
纏い、使用人をつけ、過剰な消費を持って懸命に富める者の威風を演出した結果、
その生活は古の貴族そのものとなった。
父が妻を娶り、子…つまり私を産み落とすのはその後のことだ。
商売で積み上げた財産を投げ打ってまで求めた格と気品を、自らの分身である
私にも求めるのはごく自然な話と言えた。
父に課せられた平凡な名前とは異なる、貴やかなそれを授けられた私は、気高く
生きる義務を負わせられた。自分が経験した劣等感を繰り返さないよう、真の
貴族として生きることを要求してきたのだ。
それは父が起業時に味わった渇望を満たすための代償行為に過ぎず、限りなく
一方的な自己愛に等しかったが、愛情と評するに足る、真摯な想いであったと私は
受け止めている。
だから私は気高く生きなければならなかった。欲に流されず、暴力に屈さず、
ただ己の信念に基づき行動する。
それが、深窓の令嬢ジナイーダの名を冠する私の宿命だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要するにジナ物語。
しかしこれを投下すると、ジノーヴィ物語と完結編ことジャック・O物語を
書くのが確定してしまう。
書きたいことは一杯ある。が、体力と気力がどこまで続くやら。
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