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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

180名無しさん@コテ溜まり:2007/02/05(月) 20:19:38
立ちつくすペドロフスキ。
対峙するのは2tトラック。
その四本の腕には銃器が握られ
戦闘態勢は万全であった。
トラックは間髪いれずに攻撃を放ってくる。
ペドロフスキはシールドを構え、その攻撃を凌ぎ切る。
その間にペドロフスキの右手に装備された兵装を展開され、
弾層から弾丸が薬室に送り込まれる。
折りたたまれた何本もの鉄柱が迫り出ると同時に、それらは紫電を纏う。
紫電は次第に極彩色の稲妻に変化する。
閃光。
超音速への加速を与えられる弾丸。
支配を解き放たれた凶悪な弾丸は世界を侵そうと銃身を飛び出し
障害物であるトラックを破壊し、虚空へと消えていった。
粉々にちぎれ飛んだトラックは無残に砂の地に転がる。
トラックは完全に消滅した。
残存兵力はいないかチェックをすると三角形が一個増えていた。
ACクラスの大きさだ。
だが俺は逃げない。
俺はレイヴンだ。それ以上でも以下でもない。
『依頼を完璧に遂行する。』
それが俺のの、いや、全レイヴンの存在理由なのだ。

マルチスクリーンに目を向けると目の前には赤黒いAC。
ACは空高く跳躍。グレネード・カノンを構え無しで発射。
ペドロフスキは直撃を避ける。
爆風で機体が軋む。
敵ACはきりもみで着地しミサイルポッドを展開する。
ペドロフスキはそれを見逃さない。
ペドロフスキのインサイドハッチが開く。
狙いはミサイルポッド。
赤い砲弾が飛ぶ。
それらは目標に喰らいつこうと空を翔ける。
唐突に発射されたロケット弾。
敵は回避しようとするが間に合わない。
幾つかが展開されていたミサイルポッドを掠める。
ナインボールはすぐさまミサイルポッドをパージする。
誘爆するミサイル。
凄まじい閃光。
遅れて聞こえる破裂音。

ペドロフスキは盾を構え、発射姿勢。
右手に握られたハンドレールガンはチャージ完了。
トリガーを引く。
トリガーを引く。
カチカチカ……、弾が出ない。
その原因を冷静に頭部COMが知らせてくる。

〈右腕部、破損〉

何時の間にかペドロフスキの右腕は切り落とされていた。
無常にも銃口はこちらを向いている。
凶悪な魔弾が発射された。

奇跡的に破壊を免れたコアを俺は自力で脱出する。
しかし眼前には女。
女は無言。
その手には大きな注射器。
女は暴れる俺を抑えつけ、それを首筋に打ち込む。
中の液体が体内を駆け巡る。
身体がびくびくと痙攣を始める。
俺の意識はそこで一度途切れる。


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