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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

178名無しさん@コテ溜まり:2007/02/05(月) 20:18:01

目覚めたのは白い部屋。
開け放たれた窓に掛かるカーテンがふわふわとなびくのが見える。

記憶が頭の中を駆け巡る。俺の名はNOVA。
俺は確か、自分の撃った弾丸が、跳弾して、頭に当たって……。自分の頭を触る。包帯が巻かれている。
俺は外を見ようとベッドを降りる。窓の外は車椅子で動いている人たちが見える。
ふと気づいた事だが身体が軽い。身体を見てみると逞しく引き締まっていた。
「そうだ。それが君だ」
だれだか分からない声が背後から聞こえる。
白衣を着ている。
胸のプレートにはミラージュのマーク。
どうやら医師らしい。
「残念ながら君の兄君たちは死んだがね……」
医者の目は在らぬ所を向いていた。
「君を助けたのは何故か分かるかね?」
俺は分からなかった。何故俺が助けられなきゃいけないんだろうか。
俺はいけない事をした筈だ。罰せられなきゃいけない事をした筈だ。
「それはね。君には適正があったからだよ」
俺がほうぜんとしていると、
「まあ、ついてきたまえ」
俺は言われる通りについて行く。

長く白い廊下を歩く。エレベータに乗り、地下に着く。そこは広い空間だった。
「さあ、あれを見たまえ」
医師らしき人物が指を刺した先に見えるのは鋼鉄の巨人。究極の人型機動兵器アーマード・コアだ。

「どうだね。驚いたかね」
驚いた。病院の地下にこんなものが在るなんて。
「どうだい。これに乗って、みたく無いかい?」
俺は肯いた。
「じゃあ、今日から君はこれに乗るんだ」
俺は肯いた。
「これで兄君たちの怨みを晴らしなさい!」
俺は肯いた。
これで怨みを晴らす。
「ようこそ新しいレイヴン。我々は貴方を歓迎します!」





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