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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

167AC4SSその22:2007/02/04(日) 22:05:03

『コジマ粒子 充填開始』

 突如、合成音が響きわたった。
 グランツは眉をひそめる。

『コジマ粒子 充填中』

 最初は、自機のコンピューターかと思った。
 だが、すぐに思い直した。
 これは格納庫内に直接響いている、『警告メッセージ』である。

『コジマ粒子 十分量 充填完了』

 グランツは、部屋にコジマタンクがあったことを思い出した。
 恐らく、それにコジマ粒子が注入されているのだろうが――理由は、見当もつかない。

『充填 尚も継続中』
『許容限界に近づいています 危険です』

 グランツの中で、強い不安が巻き起こった。
 何か悪いことが起こる、それを予感しつつも、具体的には把握できない――そういう歯がゆい不安だ。
 次第に、心臓が早鐘を打ち出す。嫌な汗が浮かんでくる。
 貯め込んだ優越感が、なし崩し的に消費されていった。
「いかんぞ……」
 気を揉んでいると、暗闇にくぐもった音が響いた。
 銃声だ。どういうわけか、敵はこの部屋に入ってきたらしい。
 だが――何を撃った。
 部屋の奥に、薄青の光が――コジマ粒子の発光が生まれたことで、ようやくグランツは理解した。
(コジマタンクか!)
 直後、閃光が炸裂した。
 視界が暴力的な白に染め上げられる。


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