[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
164
:
AC4SSその19
:2007/02/04(日) 22:02:41
レイヴンは二つのタイプに大別される。
新しいタイプと、旧いタイプ。
もっと言うなら、企業によって養成されたものと、そうでないものだ。
かつて政府があった頃は、後者が大半だった。だが今となっては、後者はほとんど死に絶えている。戦場に立っているほとんどは、前者――養殖されたレイヴン達だ。
理由は簡単だった。
後者の時代――つまり、まだ国家が繁栄していた時代には、レイヴンになるのは至難の業だった。
操作はまだ簡略化されておらず、搭乗者には並々ならぬ身体能力と、センスが要求された。
また国家や宗教を全て捨て去り、一個の暴力装置になるということへの覚悟も要求される。
そういうハードルを承知してさえ、わざわざAC乗りに志願してくるような連中だ。
戦闘狂、快楽殺人者――とにかく、壊れた手合いが多い。
そういう連中は国家解体戦争に率先して参加、勝手にばたばたと死んでいった。
最後まで生き残っていたのは、比較的まっとうな感性を持つレイヴン――すなわち企業に養成された、『職業軍人』としてのレイヴンである。
だが――そんな中に、時たまイレギュラーが現れる。
誰よりも多くの戦場に飛び込んでおきながら、天才的なセンスと、冴えすぎる頭で、生き残ってしまう者がいる。
フィオナは頭の片隅で、そんな内容の講義を思い出していた。
(……じゃあ)
彼はどうなのだろう。
レイヴンと『ギリシャ語で』連絡を取りながら、フィオナはぼんやりと思考した。
先程話したときの、あの空っぽな口調と、炎のような瞳。
あれはまさしく、どこかで壊れてしまった人間のそれではないだろうか。
彼はひょっとすれば――年齢からは想像もできないほど、長く戦場に居座っているのではないだろうか。
(……いいか)
が、フィオナは結局考えるのをやめた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板