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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

122名無しさん@コテ溜まり:2006/11/11(土) 07:07:52
―――DEAD OR ALIVE―――

相手が悪い――。レベルが違う――。

――死――

その存在を身近に感じた――。

「フッ…フハハハハ! ん〜…相変わらず実にイイ眺めだ!」
“ヤツ”だ。随分と楽しそうな声が真紅のACの外部スピーカーから聞こえてくる。
優越感に浸っているのだろうか、まだ撃ってくる気配は無い。
「余り時間が無くて貴様をタップリと甚振れないのが残念だ。」
これ以上にない程の敗北感と屈辱――、そして絶望に包まれた俺は静かに――、
操縦桿を握る手を緩めた――。
「んん?諦めたのか?ツマランな…死ね。」と言う言葉と共に外部スピーカーは切られた。
意外と何も思い浮かばない。これが無――「ドゴッ」バズーカ系の弾が直撃した時の
被弾音が響き渡る。不思議と痛みや苦しみは感じない。
恐怖すらも感じないもんなんだな――。何て呆気ないんだ。

――まだ止まんじゃねぇ――

40歳前後ぐらいの渋い声が聞こえる。
ふと我に返る。『!?』生きてるのか?状況を確認すると、レーダーは確かに友軍機の
反応を捉えていた。熱くなっていた――いや、ビビッてて友軍機の反応すらも
見落としていたんだろう。しばし呆然としていると――

「そこで終わんじゃねぇ」

目の覚める思いだった。俺は何諦めてんだ。僅かでも可能性が在ればそれに懸けて
生き残ろうとするのがレイヴンじゃないのか?
冷静に、今度は確実に機体の状況を確認する。左脚が死んでやがる。右脚もかなり
やられてる。だが、まだ攻撃は出来る。
機体を何とか“ヤツ”の方に向ける。“ヤツ”は突然の攻撃に、その真紅のACを
急速に後退させていた。
対ECM性能を捨てた機体…。肩レーダーを装備していない為に頭部レーダーに頼った
機体構成だが、CR-H05XS-EYE3を選択している為にレーダー範囲が極端に狭い。
俺が友軍機に気付いていなかったのは俺の落ち度だが、“ヤツ”が気付いて
いなかったのは当然の代償だった。友軍機による“ヤツ”のレーダー索敵範囲外からの
攻撃。当然気付くはずもなく、回避する事など不可能だったんだ。
“ヤツ”は態勢を立て直し反撃に移ろうとしている。HOHSHIの効力は既に切れている。
真紅のACは両腕の新バズを友軍機に向け迎撃の態勢に入った。


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