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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

120名無しさん@コテ溜まり:2006/11/11(土) 07:06:07
―――マジリアル―――

俺はHYDRA2を発射する。
今度はハッキリと“ヤツ”が左右に切返してミサイルをかわすのが判った。
「バスッ」
『ぉあ!?』慌ててブーストジャンプさせて機体を後退させる。
――撃ってきやがった――
『今のバズだろ!』と焦りながらも“ヤツ”を視認しようとする。
『ぁん?四つ脚か?』ブースト移動をしながら、時折左右に跳ねながら迫ってくる。
暗闇に溶け込んでいた機体が朧げにだがその輪郭を浮き上がらせ始めた。
『ぉお!? 両腕新バズかよ!!』
両腕にCR-WH05BPバズーカ砲、両肩にCR-WB69RO小型ロケット砲、
エクステンションにANOKUを積んだ重量級の四脚だ。
相手のアセンブルを見て、機体を更に後退させながら距離を離そうとする。
如何に両腕新バズの重武装とは言え、四脚相手に距離を詰められては分が悪いからだ。
『プライドは抜きか…。』
「バスッバスッ」
避け切れない。CR-WH05BPバズーカ砲はその重量も脅威的だが、それに十分見合うだけの
破壊力と命中力を兼ね備えている。それ故に簡単には回避出来ない。一発はかわすものの
二発目を避けきれずに被弾し、外装甲が弾け飛ぶ。
――マジリアル――
マジにヤる…のか?俺は頭の整理も儘ならないままに交戦する。
『クソッ!コッチもプライドは抜きだ!』そう言い放ち、HOHSHIを展開させる。
肩レーダー未搭載の機体だ、対ECM性能は低い筈だ。そこへのHOHSHIだ、
効果は覿面のはずだ。俺は武器を右腕のWR13B-GIANTに切替え、攻撃を開始する。
「ボッ」GIANTから散弾が発射される。だが“ヤツ”は機体をスライドさせ難なく
かわし更に接近――、その真紅に包まれた機体を露にする。
――HOHSHIは効いてないのか?――
いや、そんな事はないはずだ。アセンに依る対ECM性能は例え超一流の
レイヴンであろうと強化する事など出来る筈がない。それにも拘らず近距離で威力を
発揮するGIANTを目の前に距離を詰めるなんて俺には理解出来ない。
だが眼前の“ヤツ”は躊躇している様子もなく迫って来ている。
「ボッ」「ピシュー」GIANTとGOLEMを続けざまに発射し、二つ目のHOHSHIを
射出する。GIANTの散弾の一発が“ヤツ”の左腕にヒットし、GOLEMから発射された
弾はコアを直撃する。しかし、散弾の中の一発と、威力が高めとは言え
スナイパーライフルの一撃では怯ませる事すらできずに接近を許してしまう。
おかしい――。何故だ。コッチも脚部積載量一杯一杯だが、あの如何にも重そうな
機体を何で引き離せないんだ!?困惑しながらもGIANTとGOLEMを更に発射する。
『!!』眼前に迫っていた真紅のACは次弾の発射タイミングが判っていたかの様に
大きく上空へと飛び上がり、発射された弾を嘲笑うが如く回避する。
『な、サイティングが…』その瞬間――激しい衝撃が機体の動きを止める。
『な、何だ!?』状況を把握しようとするが“ヤツ”から視線が離せない。
“ヤツ”の両腕の新バズは沈黙している――。


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