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試験投下スレッド
955
:
◆CC0Zm79P5c
:2007/12/07(金) 21:12:47 ID:xsdwI8G2
彼女は、己が消えていくのを感じていた。
自分の中にあった喪失感が、さらに自分自身を侵食しているのが分かった。
最後に――は、なんと言ったのだったか。
思い出せない。だけど、無性に誰かに会いたくさせられた。
「……いたい……ぁいたいよう……」
今にも消えそうな、掠れた声。
それは彼女が消えかかっているからか、それとも別の理由からか。
激痛は幸運だったのかもしれない。
それが切欠で、消える寸前の彼女は僅かな時間、取り戻すことができた。
「ねえ……どこにいるの……?」
最後に『彼』の台詞を聞いたのはいつだったのか。
すでにそれすら思い出せないほどに、『それ』は侵食している。
彼女の幼さが残る無感情な顔(死に顔)を彩るものは紅くて、
「桜、くん……!」
鮮血と知れた。
◇◇◇
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