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本ストーリーの修正版を投下するスレッド

1管理人★:2005/03/30(水) 23:53:10 ID:39TnQzOk
本ストーリーの些細な間違いなどを直した、修正版を投下するスレッドです。

書き方はテンプレに従ってください。

2管理人★:2005/03/30(水) 23:54:03 ID:39TnQzOk
テスト

(どうしたものか・・・・)

佐山御言は悩んでいた。
一つは、理不尽な事態に巻きこまれているということ。

(殺し合いなど)
くだらないことだ、と思う。
このくだらないゲームを発案した奴を見つけたら、自主的な反省を促さなければならない、と固く誓う。

二つ目は目の前のことだった。
自分たちは開始場所からワープ、とでも言うのだろうか。
全く別の場所に移動させられたのはわかる。
とても非常識な方法だが、まだ理解の範囲内だと思う。
しかし、周りの奇人どもならまだしも

「常識人の私には少々ついていけない事だ・・・」

「え?」

「なんでもない、独り言だ。 忘れてくれたまえ」

殺し合いという状況から鑑みるに、参加者の移動はランダムだった筈だ。
なのに、目の前には一人の少女が立っている。

(何故私の目の前にいるのかね・・・・)

自由に行動できるようになったと同時に、この事態に陥ったので、無論荷物の中身などは確認していない。
つまり今の自分は無手。
戦力確認の意味も含めて、相手の容姿を観察する。
自分と同い年か、少し下のような感じのする可愛らしい少女。
それを理解しつつも、新庄君には及ばないね、と心の中でつぶやくのを忘れない。

(しかし)

容姿だけで判断するのは早計だと自分を戒める。
スタート地点で少し周りを見回しただけだが、奇抜な格好をした人物や、ロボットのようなものもいた。
しかも、周囲には容姿が普通でも、性格がおかしい人間で溢れている。
自分の目の前に立っている少女が、地球人だとも限られないのだ。
(これは・・・・)
背中に冷や汗が流れる。
もしかしたら自分は今、人類として初の地球外生命体とコンタクトしようとしているのかもしれない。
それならば、全人類の代表として恥ずかしくないように振舞うべきだ。
今からしようとしている自己紹介一つにしてもだ。
数秒考え、自分に出来るだけの自己紹介を構築する。
(――よし)
心の中だけで、コホン、と咳払いをし、自己紹介に及んだ。
手を大きく広げ、歓迎の意思を示し、良く通る声で言った。

「お初にお目にかかる! 私の名は佐山御言! 宇宙の中心に立つものである!」

言い終え、うむ、と満足する。
これで相手には地球人の礼儀正しさと正確な自己認識能力が伝わったはずだ。
ふと相手を見ると、面食らった顔をしている。
やはり、自分が最初にあってよかった。
人類に、地球という星に対して、驚いている。

少女と見える宇宙人は、少し戸惑いながら口を開いた。

「あの・・・私は、宮下藤花って言います・・・」

小さな声で告げられた自己紹介は、まごう事なき地球のものだった。

3『竜』対『修羅』(改訂):2005/03/31(木) 00:57:06 ID:x0IAIE8.
さっそく使わせていただきます。
本スレにもうpしましたが、64話『竜』対『修羅』後半部分の改訂版です。
まとめサイトへの反映をお願い致します。


「どういうことだ?」
 会話はうまく進んでいた。
 なにより、このアーヴィング・ナイトウォーカーという青年からは敵意が全く感じられなかった。
 なのに、この結末だ。
 額の血を拭い、アーヴィーを見る。
 右手にはまだ狙撃銃を握ったままだ。
 とりあえず武装解除しようと近づき、かがみ込もうとした時――またアーヴィーの右手が跳ね上がった。

「な」という始の言葉と銃声が同時。
 始の身体が銃弾に弾かれ、のけぞる。
 着弾した額には、淡く光る、だが幾分欠けた竜の鱗。
 相殺しきれなかった衝撃に、その内側から新たな鮮血が舞った。
(!……やはり、力が弱まっている! まずい!!)
 そう思った始の鼓膜に、再び銃声。先ほどと寸分違わぬ位置に、再び衝撃。
 欠けた鱗に明らかなひび割れが走る。
 普段ならばどうという事はない衝撃に脳が揺さぶられ、足の動きが始の意思を離れる。
「ぐぅっ!?」
(この…、男は……!)
 そして、始は見た。
 白目をむき、よだれまで垂らして、明らかに気絶しているアーヴィーの顔と。
 神業的な速度で排夾し、三度照準を合わせる二本の腕の、非現実的なアンバランス。
 その銃口の向く先は――
(すまん……茉理ちゃん! 終!)

 ――銃声。

 最後の銃声で少しだけ意識が回復した。
 朦朧としたままのアーヴィーの瞳に大輪の紅い花が映る。
 アーヴィーは「きれいだな」と感想を漏らし、「きれいだね」と傍らでミラが言ってくれたような気がした。

4感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:06:16 ID:XipWTPLU
「鬼ごっこは終まいや、嬢ちゃん」
 夜闇を振るわせるその音を聞いて、フリウは逃げ切れないことを知った。
 足を止め、後ろを振り返る。
 水辺を行けば誰かに――願わくばあのミズー・ビアンカに――遭遇するかもしれない。
 そう思い、砂利道を走ったのは完全に失敗だった。
 明らかなオーバーペースともあいまって疲労は深刻な域に達している。
 荒い呼吸を無理やり落ち着けようとしても、肩が上下するのを止められない。
 手足は鉛を巻いたように重たい。軽度だが頭痛も感じる。
 喉の奥が焼けたように熱く、それがフリウをいっそう不安にさせる。
(やっぱり、どっかで曲がればよかったのかな)
 川に固執せず、方向転換するべきだったかもしれない。
 苦々しい後悔が胸中を満たす。
 フリウの片側だけの視界の中、闇をくぐって、ワインレッドの影が進み出る。
 フリウとは対照的に、男――――緋崎正介は疲れた様子もない。
 フリウが右手に正介が左手に川を置く形で両者は対峙した。
「だいぶ疲れとるようやな。悪いが今から第二ラウンドや。今度は逃がさへんで」
「あたしだって、もう……逃げない」
「さよか。なら、手っ取り早く済まそうや!」
 叫ぶと同時、正介が大きく踏み込む。
 足場の悪さを感じさせない、軽やかな動きだ。
 一瞬でフリウに肉薄し、右手で容赦なく殴りつけてくる。
 一方フリウの反応も迅速だった。
 ハンターに喧嘩は付き物だ。フリウ自身が殴り合いを演じたことこそ少ないが、場慣れはしている。
『絶対に相手から目を逸らすな。そうすりゃあ大抵の動きは見えるんだよ』
 同い年の少年から教わった話を思い出す。
 フリウはくぐるようにして攻撃を交わすと、大きく左に跳びながら念糸を放つ。
 銀の糸が闇を滑った。
 正介は糸をかわそうともせずにまっすぐフリウへと向かう。
 掴みかかろうとするその右手に、念糸が絡みつく。

5感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:07:14 ID:XipWTPLU
「あたしの方が、速い!」
 フリウは叫んだ。
 そして見た。
 正介の両目が、鮮烈な赤に染まるのを。


「――――!?」
 目の前で弾けた炎にフリウは声なき悲鳴を上げた。
 紅い炎は一瞬だけ闇を払い、同時にフリウの視界を奪う。
 それだけで念糸は無効化された。
 意思の伸ばしてたるフリウが隙を作ってしまった。
 その機を逃さず、正介――――否、ベリアルが肘を叩きつける。
 念糸能力者。精霊使い。いかに特殊能力者であろうとも、フリウの体は14歳の少女のそれだ。
 フリウの頭蓋を衝撃が突き抜け、たまらず体が宙を浮く。 
 わずかな浮遊感の後、硬い地面に激突した。
「悪魔がもうちっとまともに使えるんなら、もっとスマートにやれるんやけど……悪いな、嬢ちゃん。
 ここでは悪魔の力が制限されとるようでな、おかげで鬼火一個だすのが精一杯や」
 フリウは体をまるめ、ひたすら痛みが去るのを待った。
 全身が熱く、骨だけが冷えている。
 頭の中にはいくつも音が反響しているし、視界は夜なのに真っ白だ。
「あ…う」
 水の音も聞こえない。なのに近づいてくる足音だけが鮮明になる。
 一歩。また一歩。一定のリズムで進み……止まった。
 頭を蹴られる。
 打ち所が悪かったのか、意識が混濁してくる。
 考えがまとまらず、倦怠感だけを確かに感じる。
 何も考えられない。何もしたくない。
 ふいに髪を掴まれ、上を向かされた。
 ぼうんやりとした視界。

6感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:08:10 ID:XipWTPLU
 男の後ろに、赤い、こぶしくらいの火の球が浮かんでいる。
 その火に、フリウは惹きつけられた。
 思い出す。
 彼女とは自分の村で初めて会った。
 彼女とは帝都で再会した。
 それだけだ。
 ほんの少しの間、道が交わっただけの他人。
 それなのに、同じ痛みを抱えていた人。
 あの火と同じ色の髪をした人。
 彼女の名前は、


「ミズー・ビアンカ……」
「ん?」
 意識も虚ろな少女が漏らした名前にベリアルは訝しげな表情を浮かべた。
 少女の目は焦点が定まっていない。
 まあ、手加減なしで頭を打たれたのだから無理はないが。
 今ベリアルの手には手ごろな大きさの石が握られている。
 これを2、3度頭に叩きつければ、この少女は絶命するだろう。
 多少後味が悪いのは確かだが、それを割り切れる程度には彼は『悪党』だった。
 ベリアルは石を叩きつけようと持ち上げて……
 少女と、目が合った。
 

 フリウはベリアルの襟を掴むと、思いきり彼の顔を殴りつけた。
 こぶしがひどく痛んだが、まったく気にしなかった。
 意外な反撃にベリアルが思わず仰け反る。
 自分の髪を掴んでいる手を爪で引っかき、腕に噛み付き、ひたすら暴れる。
 念糸は使えない。
 発動までのタイムラグは、今の自分には致命傷だ。

7感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:08:57 ID:XipWTPLU
 がむしゃらに四肢を動かすと、ベリアルがフリウを解放して距離をとった。
 いつの間にやったのか、端正な顔に大きな引っ掻き傷が出来ている。
 体が燃えるように熱かった。
 さっきまでが嘘のように意識が鮮明だ。
 ミズー・ビアンカ。その名前が、フリウに力をもたしていた。
(あの人に会うまで、あきらめない!)
 フリウはデイバックを下ろし、素早く剣を取り出した。
 鞘に納まった剣を見てベリアルが警戒をあらわにする。
 フリウは剣を鞘から抜いた。
 重い剣をなんとか両手で支える。
 不可視の刀身が夜気に触れる。ベリアルが怪訝な顔をした。刃が見えないのだ。
 フリウは身を捻った。ベリアル目掛けて、両手に抱えた剣をぶん投げる。
「ちいっ!」
 ベリアルは機敏な動作で回避に移った。
 しかし刀身の長さを測りきれなっかったのだろう、ガラスの刃が肩付近を大きく裂く。
 ベリアルは肩の痛みに耐えながら、反撃に転じるために崩れた体勢を立て直す。
 赤い瞳がフリウを射抜く。
 フリウは眼帯を外した。


「通るならばその道。開くならばその扉。吼えるならばその口」
 開門式を唱える。
 白い眼球に大気が触れる。
「作法に記され、望むならば王よ。俄にある伝説の一端にその指を、慨然なくその意志を。もう鍵は無し」
 ベリアルが火玉を呼び出しフリウへと投げつけた。
 腕に焼けた痛みが奔る。熱い。じくじくとした痛みが腕を這い回る。
 しかしフリウはそれを黙殺し、最後の一文を唱えた。
「開門よ、成れ」

8感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:09:42 ID:XipWTPLU
 現れたのは銀色の巨人だった。
 その体は力に満ちている。
 削られた氷河のように荒々しく、鍛えられた刃物のように美しい。
 音もなく。気配もない。
 それが自然であるかのように、巨人は世界に溶け込んでいる。
「なんや、それ……」
 ベリアルは呆然と呟いた。その存在は、彼が今までみたどんな悪魔よりも強大だった。
 フリウは答えない。
(まずい……とんでもなくまずいで…)
 ベリアルはすぐさま逃走を選んだ。
 ただで見逃してくれるとは思わない。腕の一本や二本は捨てる覚悟だ。
 巨人の左に回りこみ、一気に駆け抜けようとして――――
 銀色の巨人は、彼に一切の時間を与えなかった。
 ベリアルが反応するよりも速く、振り上げられたこぶしが叩きつけられる。
 瞬時に大気が荒れ狂う。
 衝撃が地面を抉り、水面にぶつかって盛大に飛沫をあげた。
 それだけだ。
 その一動作で、すべてが終わった。
 あとには抉れた地面だけが残り、ベリアルの姿は存在しない。

 わずかな静寂は挟んで。
 フリウは静かに閉門式を唱えて、破壊精霊を封印した。
 左目の世界が閉じる。
 必要なときに呼び出し必要なくなれば封じる。精霊使いとして完璧な制御だった。
 封印が終わると、再び頭がぼんやりとしてきた。
 疲労が一気にぶり返してくる。
「なんか……疲れちゃったね」
 体も、心も。
 今だけは何もかも忘れて眠りたい。
 フリウは気を失った。

9感想スレ863:改訂ではなく確認です。:2005/03/31(木) 02:10:35 ID:XipWTPLU
「やってくれるわ、あのガキ……」
 地面に転がったまま、ベリアルは悪態をついた。
 全身が水に濡れそぼり、長い銀髪も前髪が顔に張り付いている。
 銀の巨人の攻撃は直撃だった。
 あの一撃で右腕が折れて、あばらも数本やられている。止血はしたが、血もかなり流した。
 衝撃で川に放り込まれ、どうにか岸に上がれたのは奇跡だった。
「どこまで流されたんか知らんが、生きてるだけ儲けもんか」
 正介は歴戦の悪魔持ちだ。今まで様々な相手と戦い、そのほとんどを討ち滅ぼしてきた。
 その経験から言えば、あの巨人の攻撃を受けて自分が生きてるのは不自然だ。
 肉片すら残らず消滅していてもおかしくはない。
 それだけの力を確かに感じた。ということは……
「あの化け物も、悪魔と同じように制限を受けている?」
 そういうことなのだろう。
 ならば、やり方によっては互角に渡り合えるはずだ。
「もっとも、もう会わんようにするのがベストやろうな。それ以前に、どっかで治療せんと、まずいわ」
 ベリアルは苦痛を堪えて起き上がると、ゆっくりと闇へと消えていった。

以上です。長々とすいません。

10</b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/03/31(木) 12:20:59 ID:TwRP28Cs
074の『終わった事と……』の一部修正版です。
間違えて本スレの方に投下してしまいましたが、改めてこちらに。
修正点は、細かい文章の修正(内容に変化無し)と、
初対面のリナの名前をダナティアが呼んでいる事の修正です。
……OPで判る名前はガウリィの方だけでした、ぐはあ。

11終わった事と……(9/10改訂) </b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/03/31(木) 12:22:44 ID:TwRP28Cs
「……ところで、新しい用事って何なんですか?」
いーちゃんの問いに何も答えず、ダナティアは歩き出した。数十m歩いてすぐに止まる。
「居るんでしょう? 出ていらっしゃい」
………………。
「一時間ほど前に大きな爆音がしたわ」
…………。
「その後、あなたは爆音のした方向から来た」
……。
「森の入り口の茂み……片面とはいえ見通しが効いて良い場所ね」
「ファイア・ボール!」
茂みから火球が顔面目掛けて飛んできて炸裂……させない。
一瞬だけ膨れ上がった炎は、ダナティアの元まで届かずに立ち消えた。
炎を真空で消火するのは彼女の得意技だ。
その隙によろめきながら逃げようとしていた娘をしっかりと目視し、術を放つ。
「しま……っ!!」
そよ風の繭が彼女を包み込み、動きを封じた。

「あなたは、開始の時の……」
彼女は繭の中で藻掻いている。
「確か、死んだガウリィという男の仲間ね」
だが、逃れられない。魔法は使い果たしているのか、魔術を使う様子も無い。
「目的は復讐かしら」 「あなたに何が判るっていうの!」
リナがデイパックから取りだしたデイパックより長い剣が、風の繭を切り裂いた!
「!!」 「生き残りの座は渡さない!」
ダナティアが続け様に放った風の衝撃波を切り裂きながら間合いを詰める。
「その為に100の死体を積み重ねる気?」 「そうよ!」
最早、2人の間合いは5mも無い。リナの剣技は格闘の素人に避けられる物でもない!
「ガウリィを殺した奴らを皆殺しにしてやる!」
そして、剣が振り下ろされた。

12終わった事と……(報告改訂) </b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/03/31(木) 12:27:34 ID:TwRP28Cs
ついでなので、『終わった事と……』の報告のダナティアの内容にも修正。


【ダナティア・アリール・アンクルージュ(117)】
[状態]: やや疲労。左腕の掌に深い裂傷と出血。止血及び応急処置中。
[装備]: 騎士剣“紅蓮”(ウィザーズ・ブレイン):安全の為、一時的にリナより没収
[道具]: 支給品一式(水一本消費)/半ペットボトルのシャベル/ランダム支給品(不明)
[思考]: 群を作り、それを護る。
[備考]: ドレスの左腕部分〜前面に血の染みが有る。

修正点は備考を追加しただけです。

13</b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/03/31(木) 12:28:22 ID:TwRP28Cs
……一言言い忘れ。よろしくお願いします。

14過疎地脱出(7/8修正) </b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/03/31(木) 13:20:01 ID:TwRP28Cs
申し訳有りませんが、更に修正宣言です。
よろしくお願いします。

――――――――――――――――――――――――――

そこはモニターの沢山有る部屋だった。
モニターには無機質な通路が映っている。
それは『本部への侵入者は無し』と声高々に主張していた。
「で……どうするんだい、これは?」
ディートリッヒが愉しげに嗤い、スイッチの一つを押した。
『良いわ、共同戦線よ。一人でも多くの生存と、主催者の打倒の為に』
『決まったわね』
それは刻印の盗聴機能により収録された、ゲームルールへの真っ向からの挑戦宣言だ。
「この娘達、本気で僕らの打倒を考えているよ? こんなのも放っておくのかい?」
「ああ、放っておく」
ケンプファーが生真面目に答えた。
「この状況だ、我々の打倒を考える者など山ほど居る。
このリナという娘の仲間のアメリアもそうだ」
それは事実だった。主催者に刃向かおうという者の数はそう少なくない。
「だが、計画は予定以上に順調に進んでいる。6時間に約2割は多いと言っていい」
それも事実だ。
もしもこのまま2割ずつ死んでいけば、僅か24時間で人数は約50人になる。
「もう一度言う。間違っても下手に干渉して台無しにするな。
それよりも、刻印の方に注意しておくんだ」
「はいはい、判ったよ」
ディートリッヒはやれやれといった仕草で了承した。

15本スレ2 201〜214作者:2005/03/31(木) 13:29:19 ID:PTduJUU2
『力』と『祐巳の決意』の作者です
どうやら祐巳が呼ぶ呼称が『由乃ちゃん』ではなく『由乃さん』
だったらしいです。
よろしければ修正のほうよろしくお願いします

16本スレ2 危険なる訣別作者:2005/03/31(木) 14:01:37 ID:wiv5AJwY
修正、御願します。

修正前:長門の声が唐突にそう告げた時、悠二は彼女が何を言っているのか理解できなかった。
     ↓
修正後:2人で森の中を行く最中、唐突に長門が告げた言葉の意味を悠二は理解できなかった。


修正前:それはきっと、永遠の別れの言葉。
     ↓
修正後:あの時彼女が言った言葉。それはきっと、永遠の別れの言葉。

取りあえず今はこれだけですが、まだあるかもしれません。

17本スレ2 危険なる訣別作者:2005/03/31(木) 14:39:38 ID:wiv5AJwY
どえらい間違いがあったので、まとめて修正を載せます。
場所は『「ごめんなさい」〜強力なショックが悠二を襲った。』までです。

=========================================================

「ごめんなさい」
2人で森の中を行く最中、唐突に長門が告げた言葉の意味を悠二は理解できなかった。。
「私は貴方と一緒に行く事は出来ない」
「どうしてさ!?」悠二が長門に理由を問い質す。
「やらなければいけない事ができたから」
長門の答えに対して更に問いかける悠二に、彼女は自分の知ることを全て話した。
長門自身の存在理由、その理由たる世界を変える力を持つ少女『涼宮ハルヒ』、そして
彼女が死んだ今でも自分がここにいる異常についても。
「そんな……、なんで……」
その事実にショックを受けた悠二は、よろよろと背後の樹にもたれかかる。
「でもそれが事実」
あくまで淡々と語る長門。
「だから私は貴方と離れて、残った古泉一樹を捜しだして対策を立てる」
「でも、僕と一緒に捜した方が効率が──」
「それは無理、貴方を間違って殺してしまう可能性があるから」
先程よりも強力なショックが悠二を襲った。

18本スレ2 175誤字:2005/03/31(木) 14:46:06 ID:vw54dD96
 誤字指摘は作者本人以外でもよいのでしょうか?
本スレ2 175 一回目の放送 ◆SonaWF4JWA で

修正前:080ヤン・ウエンリー
        ↓
修正後:080ヤン・ウェンリー

細かいことなのですが。もしよろしければ修正お願いします。

19虚無使いの異世界考察 </b><font color=#FF0000>(cF9KyPfA)</font><b>:2005/03/31(木) 14:53:53 ID:IUdB/xsA
虚無使いの〜の(3/3)後半に、気になる点があったので修正を。

――時は戻って現在。
「それで、これからどうする、ヴァーミリオン?」
「……『騎士剣』と呼ばれる武器を探す」
「探すとどんなメリットがある?」
「タイムラグによる接近戦での不利、という黒魔術の弱点が補強される」
――かもしれない、とは口に出さず、心の中で続けた。
「…………ふむ」
コミクロンが少し考え、告げる。
「いいだろう。だが、その騎士剣とやらが見つかったら、俺の協力も頼みたい」
今度はヘイズが考える。
「……わかった。それで何がしたい?」
「しずく、クレア、いーちゃんを探す」
自分の勘を信じきっている馬鹿が一匹、ここにいた。

20エタニティ </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/03/31(木) 21:05:24 ID:hWBcvuys
「何だと!!そりゃ一体どういうことだ!!」
これが人を止め、鬼になったことの代償さ、彼女も承知の上ではないのかね
潤の怒声が草原に響く
その近くには目を回して倒れてしまった祐巳、力が根付くにはまだ時間がかかるそうだというが?

話の発端はこうだ。
目を回して気絶した祐巳を寝かせておいて、潤は子爵と話し込んでいた。

「なぁ…はっきりと言わなかったが、リスクって何だ?」
正確に言えばリスクではない、それも込みだからだ
もったいぶった子爵の物言いにむくれる潤、そんな彼女をなだめるように

吸血鬼の能力とは何かね?
「ええと空を飛べるとか、霧になれる…それから怪力、あとは不老不死とか」
そう、その通り、霧や飛行が出来るものはごく一部の…魔王クラスのみだがね
ここで重要なのが最後に言った不老不死、いや正確には不老不変というべきかな、我々とて死は逃れられん

これがどういうことかわかるかね…
まさか…潤は祐巳の横顔を見る。
「それじゃあ何か?あの子はいつまでたってもこのままってことか!?」
いつまでというわけではない、ただとても遅くなる…人の百年があの子にとっては
1年といったところか
「そんな…」
潤は想像する…自分の家族、友人、恋人、みんなが自分をおいて年老いて死んでいく、
そんな中でも1人だけいつまでもそのままの姿で生き続けなければならない、
何百年経過しようが、人の世界が滅びようが…ずっと
「地獄じゃねぇか」
いくら自分でもこれに耐えきる自信はない。

人の世界にはいられず、闇の世界にもいられない
最強の魔狩人といわれる食鬼人の力を手に入れた代償…それは
孤独という名の監獄に永遠に囚われ続けるということだった。

ここからは彼女の問題だ…我々に出来ることはない
その子爵の物言いは潤の気に障った。
「あんたも所詮バケモノなんだな、人間の立場で考えちゃいなかったってことだ」
そう吐き捨てると潤は祐巳をかかえとっとと校舎に戻ってしまった。

1人残された伯爵。
(私は賭けてみたかった…)
人でもなければ魔でもない存在に身を落とす者の理由の
ほとんどは復讐であったり、欲望であったりとマイナスの理由ばかりだ。
しかし彼女は救うため、守るための力が欲しいと言った。
その顔を見たとき、賭けてみたくなったのだ…。
光でも闇でもない新たな何かが生まれる可能性に…。

以上です、OKなら後日完全版を貼りますね

21名無しさん:2005/03/31(木) 21:09:45 ID:Ajdwv0.Y
ここでつっこめば良いのかな?

>>1人残された伯爵。
子爵では?

あと子爵の台詞は【】か『』あたりで括ってくれた方が解りやすい。

22</b><font color=#FF0000>(Pb3VBx02)</font><b>:2005/03/31(木) 22:25:09 ID:CzhJHa2k
本スレ249-250【魔術師と人形遣い】の修正をお願いします。

モニターが壁の一面を埋め尽くしている部屋がある。
外に出て扉のプレートを見ればその部屋が警備室であることが分かった。
その部屋の中央、椅子に腰掛けた長い黒髪の男が細葉巻(シガリロ)の煙を燻らせながら手に持った書類を一枚一枚捲っている。
男の名はイザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー。"魔術師"と呼ばれる男。
唐突にノックを欠いて扉が開き、天使と見紛う程美しい若者がゆったりした歩調で入ってくる。
「部屋に入る時はノックくらいしたまえよ"人形遣い"」
若者の名はディートリッヒ・フォン・ローエングリューン。"人形遣い"と呼ばれる若者。
男は振り返えもせずに言葉を投げかけ、休むことなく書類に目を通していく。
「よく入ってきたのが僕だと分かったね"魔術師"」
"人形遣い"と呼ばれた若者は芸術的とすら言える顔を驚きの表情にして"魔術師"に答える。
「そこのモニターに映っていたよ」
"魔術師"はさしたる感慨もなく答え、空いた手で細葉巻の灰を落とす。
若者は「ああ、そう」と適当に返事をして、男に近づく。その視線は男の持つ書類に注がれていた。
「……それは何の書類だい?」
「六時まで生存者の詳細だよ。思ったより減っていたのでね」
男が手に持っているのは二十枚弱の書類。その一つ一つに姓名や経歴など個人情報が細かく書き込まれている。
若者は曖昧な相槌を打った後に思い出したように男に尋ねた。
「イザーク、君は誰に賭けたんだい?」
「賭ける?」
男の訝しむ返事に若者は「あれ?」と声を上げ、男の疑問に答える。
「他の皆は誰が生き残るか賭けをしていたのに、君はしなかったのかい?」
「生憎私はビジネスに私情を挟まないのでね。仕事として取り組んでいる」
男の乗り気でない返答を軽く聞き流して、若者は男に改めて問うた。
「で、イザーク。君は誰が優勝すると思う?」
ソファの横に立った若者を見ずに、男は書類を机の隅に置きながら答えた。
「さてね。君は誰かに賭けたのかね?」
「僕は54番の彼が有力だと思うんだけどね。随分と強そうだし」
若者は重なった紙の中から一枚を抜き出し、男に見せた。紙面には『054 ハックルボーン』と書かれており、その横に屈強な男の顔写真が載せられている。
「ああ、それならば私は彼女を推そう」
男が手にしたのは『026 リナ・インバース』と書かれた紙。男と若者は互いに見せ合うと微笑しながら机の隅に重ねた。
「一体どうなることやら」
若者の口調はどこまでも暢気でどこか他人事として傍観している節があった。
「"自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。"―――ゲーテ。
生き残るにしろ逆らうにしろ、彼等は結束するだろう。私達は観ているだけで良い」
男は癖とも言える格言の引用をしながら細葉巻を灰皿に押し付けて消した。
「……ああ、そうだ。さっきの娘の話、聞いてみようよ」
若者は楽しげに微笑みながら、机の中央を占める機材へと手を伸ばした―――

【一日目 6:12】

23自己紹介(改) </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/01(金) 00:00:38 ID:2SF39t2A
本スレ241の改訂版です

「それじゃぁまず………って、あれ?あの子達は?」
さっきの女の子(ドクロちゃんと言うそうだ)に、
・むやみに人を攻撃しないこと
・ぼく達の言うことはちゃんと聞くこと
などを約束させ、自己紹介をしようとして周りを見渡した僕は、
出夢くんが連れてきた子等がいないことに気づいた。
「おいおい、気づかなかったのかよおにーさん」
出夢くんが馬鹿にしたように言う。
って、気づいてたなら止めろよ。
「俺たちがドクロちゃんを捕まえた時だな、居なくなったのは。気付かなかったのか?」
「て言うか、俺とかさっきの奴らに気づいてなんでそれに気付かないんだ?俺にはそれが疑問なんだが」
凪ちゃんと零崎に言われてしまった。
「ぼくは基本的に臆病だからね。自分を誰かが見てる気配には敏感だけど、敵意がないものは気付かないんだよ」
「へぇ、お兄さん臆病なんだ、桜くんといっしょだね!」
桜くんって誰だよ…
それにしてもなんで行ってしまったのだろうか?大勢で居る方が安全なのに……
――あぁ、そうか……
ぼくは木の下に転がっている、血のついた出刃包丁を見て気付いた。
なんと簡単な理由だろう。彼は、きっとぼくたちが信用できなかったのだろう。
そりゃぁそうだ。こんな状況で、殺人鬼やら殺し屋なんて名乗る奴が信用できるわけが無い。
でも……それもしかたがないのだろう。見たところ、彼らは普通の高校生だった。
人を見かけで判断するのはどうかと思うけれど、(だってほら、姫ちゃんとか)それなら不安になってもしょうがない。
考えてみれば、ぼくの『戯言遣い』や『欠陥製品』だってかなり怪しい……と思う。
「じゃぁ、凪ちゃん。彼女……じゃ無くて彼は匂宮出夢くん。殺し屋で――」
そこまで言った時、唐突に老人と子供が一緒に喋っている様な声が聞こえてきた。

24自己紹介(改) </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/01(金) 00:01:22 ID:2SF39t2A
ふむ、どうやら知り合いに死者は居ないようだ。
「凪ちゃん。君の知り合いは?」
「いや、今のところ居ない」
凪ちゃんは、地図の禁止エリアに時間を、名簿の死者に×を書き込むと、言った。
「ドクロちゃんは?」
「居ないよ。」
ドクロちゃんは、地図になんだかよく分からないものを落書きしながら言った。
「あぁ!俺の地図に!」
零崎が叫ぶ。ご愁傷様。
「とりあえず伸ばし伸ばしになっちゃった自己紹介でもしようか」
「そうだな、とりあえず禁止エリアもあまり関係が無いようだから無理に移動することも無いだろう。
 自己紹介するぐらいの時間は十分にある。それじゃぁまず俺から。俺は霧間凪。『炎の魔女』霧間凪だ」
 うわ、なんか凪ちゃんかっこいい。
「ほのーのまじょ?ぎゃはははは!聞いたことねぇな。僕は『人食い』(マンイーター)の匂宮出夢。殺し屋だ」
 出夢くんは相変わらずだ。
「俺は零崎人識。こいつは『人間失格』と呼ぶがな。
 ぼくを指差して言う零崎。
「ボクは三塚井ドクロ!ドクロちゃんってよんでね!」
 キャピ!と鉄パイプを構えるドクロちゃん。わっかが戻って元気いっぱいだ。
「ぼくは名前を名乗らないって決めてるんだ。まぁ好きに呼んで」
 お決まりの文句を言うぼく。
「さて、もう一度トラップを張りなおすか」
凪ちゃんの言葉に、ぼくと零崎はげっそりした

25自己紹介(改) </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/01(金) 00:02:28 ID:2SF39t2A
【戯言ポップぴぴるぴ〜】
(いーちゃん/零崎人識/匂宮出夢/霧間凪/三塚井ドクロ)
【F−4/森の中/1日目・06:13】
【いーちゃん】
[状態]: 健康
[装備]: サバイバルナイフ
[道具]: なし
[思考]:ここで休憩しつつ、トラップにかかった者に協力を仰ぐ

【霧間凪】
[状態]:健康
[装備]:ワニの杖 サバイバルナイフ 制服 救急箱
[道具]:缶詰3個 鋏 針 糸 支給品一式
[思考]:上に同じ

【零崎人識】
[状態]:平常
[装備]: 天使の輪
[道具]:デイバッグ(支給品一式)血の付いた出刃包丁
[思考]:惚れた弱み(笑)で、凪に協力する。

【匂宮出夢】
[状態]:平常
[装備]:???
[道具]:デイバック一式。
[思考]:生き残る。いーちゃんに同じ

26自己紹介(改) </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/01(金) 00:03:14 ID:2SF39t2A
【ドクロちゃん】
[状態]: 頭部の傷は軽症に。右手腱、左足腱は、杖を使えばなんとか歩けるまでに
[装備]: 鉄パイプ
[道具]: 無し
[思考]: このおにーさんたちについていかなくちゃ
  ※能力値上昇中。少々の傷は「ぴぴる」で回復します。

27自己紹介(改)修正 </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/01(金) 00:52:12 ID:2SF39t2A
↑の零崎を
【零崎人識】
[状態]:平常
[装備]: 出刃包丁
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:惚れた弱み(笑)で、凪に協力する。

に変えてください。修正の修正でした

28共同戦線(前半・修正版):2005/04/02(土) 17:26:17 ID:gEh8/mHg
木がまばらに生える林の中を、ゆっくりと歩く人間がいた。
青いウィンドブレーカーを纏った少年、物部景。
元々争いを好むわけでもない彼は、行動方針を決めかねていた。
歩き始めて、既に小一時間ほどが過ぎている。
名簿を眺める。
そこに記されている名前のほとんどは知らない人間だったが、
彼のよく知る人間の名が三つだけあった。
――海野千絵、甲斐氷太、それに緋崎正介、……ベリアル、か。
幸か不幸か、幼馴染の姫木梓の名は無かった。
それにしても、殺し合いとは現実味の無い話だ。簡単に信じられるものではない。
しかし、先ほど目にした二人の剣士の死には、嫌と言うほど説得力があった。
生臭い血の匂い。断末魔の叫び。
あれは、間違いなく現実だ。
――と言っても、僕の『現実』もマトモではなかったな。
彼は、いや彼の住む葛根市のアンダーグラウンドは、
ほんのしばらく前まで『カプセル』と呼ばれる謎のドラッグ、
そしてカプセルを呑んだ者のみ見ることが出来る『悪魔』、
この二つの存在が中心となっていた。
しかし、『カプセル』と『悪魔』、その両方は、たった一つの例外を残して全て消え去ったはずだ。

29共同戦線(前半・修正版):2005/04/02(土) 17:27:15 ID:gEh8/mHg
「緋崎正介、か……」
彼は既に死亡した人間で、『悪魔』として現世に存在していた。
しかし彼も他の悪魔同様、消滅したはずだったのだが。
――なんとも厄介なことになったものだ。
今の景は悪魔を行使することなど出来ない、ただの高校生だ。
殺し合いなんて出来るわけもないし、生き残るためのスキルだって無い。
だが、と景は思う。
――ベリアルが存在しているのなら、カプセルがこの島にあっても不思議ではない。
カプセルは悪魔の一種であり、ドラッグである他に、悪魔を召喚するための引き金でもあった。
現実から非現実へ落ちるための、薬の形をした悪魔。
もしかしたら、それすらこの島にはあるのかもしれない。
とはいえ、この広い島を当ても無く捜し歩いて見つかるとは思えない。
――ひとまず、海野さんを探すかな……。
百人以上の敵か味方か解らぬ人間がいる中、単独行動は危険だ。
信頼出来る人間がいるか否かで、生存確率は大きく変わる。
ベリアルは論外だし、甲斐氷太は、かつてバトルマニアと呼ばれた男だ。
一度は手を組んだが、今度もそうなるとは限らない
――まあ、今の僕じゃ海野さんの足手まといにしかならないか……。
悪魔の使えなくなった自分の無能さを思い、自嘲する。
と、突然――

「動かないで」

30共同戦線(前半・修正版):2005/04/02(土) 17:28:20 ID:gEh8/mHg
以上、他の話と原作での時間軸を合わせるために書き直しました。
まとめサイト管理人さん、お手数ですが差し替えお願いします。

31ラッキーな受難:2005/04/02(土) 23:56:15 ID:XYHByV2k
クレア達の居場所は
誤:【E-2//井戸前/一日目6:38】
正:【F-2//井戸前/一日目6:38】に修正します。すみません。

32サッシー捜索隊(1/4)修正:2005/04/03(日) 00:10:27 ID:HOemXslw
誤:刃物娘とのコンタクトから40分ほど経過し、

正:刃物男とのコンタクトから40分ほど経過し、

娘→男です。orz

33名無しさん:2005/04/03(日) 00:37:04 ID:jsGBRiuU
>>32
詠子の口調もちょっと違うような……

「……待って、この奥に小屋があるみたいよ」
 ↓
「……うーん、この奥に小屋があるみたいだねえ」

「これは……地図、かしら」
 ↓
「これ……地図、かなあ?」

 って感じの語りだと思っていたが……まあ、この辺は些細な問題か。
 気にせんでくれ。

34見ることの出来ぬ敵 4/5:2005/04/03(日) 03:13:50 ID:gEh8/mHg
× 「いいえ、北東のビルに退避したようです。
○ 「いいえ、北西のビルに退避したようです。

御手数ですが、修正お願いします。

35名無しさん:2005/04/03(日) 09:59:58 ID:Iip3X4nE
>>33
おお、そっちの方がしっくりきますね。

まとめの方、サッシー捜索隊の会話部分を>>33に修正お願いします。

36二万年前の知略 修正:2005/04/06(水) 00:19:20 ID:/Nz4mW66
誤→「クソッ俺のバトルアックスさえあれば
正→「クソッ俺のトマホークさえあれば
お手数ですが、修正をお願いします。

それとこの話の周辺の話のタイトルと内容が一致していません。
こちらの修正も宜しくお願いします。

37After Rondo 1 修正:2005/04/06(水) 07:08:29 ID:X5E/cqXc
議論235の指摘に基づき関西弁を一部修正
「…………っと」
──正直、かなりきついわ。
己の無力さを認めざるを得ず、ベリアルは歯噛みした。
川から南西にあるビルの中。死にものぐるいでそこにたどり着き、幸いにも置いてあった救急箱から消毒液や包帯を引っ張り出して今に至る。
左腕と口を使い包帯を巻き終わったときにはもうスタミナを使い切っていた。
「もうあいつには会いとうない。誰かが殺してくれるのを待つしかあらへんな」
眼帯の奥に白い眼を持つ少女。あの強大な悪魔だけですら脅威なのに、正体不明の銀色の糸も使ってくる。
体術はたいしたことないが、場慣れしている印象を受けた。
「そもそも……なんで俺はここにおるんや」
一度死んで、しかも悪魔になり、そしてそれも消滅し──だが、今こうしてここにいる。
バールに呼び戻されたのなら──いや、肉体ごと復活しているのは明らかにおかしい。
「……生き返った、としか考えられへんな。ゾンビか、俺は」
苦笑する。あんな“悪魔"がいるならゾンビが出てきてもおかしくない気もするが、さすがにそれは行き過ぎだろう。
「まぁ、いまここにおるってことが大事や。理由はどうでもええ」
無理矢理自分を納得させ、ペットボトルの水を飲みほした。疲労は既にピークに達している。
「ここで休んだ後カプセル捜索。……いや、ある程度人数が減るまでここに隠れてた方がええかもしれへん」
ある程度実力がある者がそれなりに減った中盤以降。そこで参加者の隙をついて殺すしかない。
「あー、こそこそやるんは似合わんなー……、せめて右腕が折れてへんかったら肉弾戦が出来るんやけど」
利き腕を失ったのは痛すぎる。炎は出せるが──それだけだ。
「もしくは探知機に引っかかった連中をなんとかごまかして武器──できれば銃器を強奪、か……? まったく、こういうのはバールのすることやろ」
溜め息をついた。せっかく生き返ったというのに、行動が制限されすぎている。

38</b><font color=#FF0000>(jfhXC/BA)</font><b>:2005/04/08(金) 19:19:19 ID:vVVVZFg6
ものすごく今更で申し訳ないのですが、まとめサイトストーリーの027のタイトルを、

Sillies Night→Silly's Night

に変更お願いします。

39宮野の刻印推論:2005/04/09(土) 08:25:02 ID:O4HOskRM
お手数ですが、まとめサイトに乗せる際、以下の修正をお願いします。


「そしてもう一つ。茉衣子君も気付いておろうが、今現在我々のESP能力はかなり低下している」

「であろうな。なぜなら一つではありえないからだ。一概にESP能力といっても、効果は様々だ。テレパスやサイコキネシスに始まり、発火能力、透視能力、
どこぞの加速装置じみた能力もあったな。それら全ての能力は効果の違いに従い、発生のプロセスも違うはずなのだ。ならば、それぞれに対応した結界が必要となる! 
その結界全てを島全体に張り巡らすなど無駄もいいところだ。各個人単位に、それぞれにあった結界をかけた方が遥かに効率が良いに決まっている」


上記二つの台詞内の、『ESP能力』と言う部分を『EMP能力』に変更をお願いします。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

40過疎地脱出(5/7) </b><font color=#FF0000>(aeu3dols)</font><b>:2005/04/12(火) 02:14:41 ID:NoPw7y7Q
166話の過疎地脱出に修正を加えます。
修正点はリナがマジクを知っている記述の削除です。
――――――――――――――――――――――――――――
「……多すぎるわ」
放送により公開された死亡数。23人という数字は、ほぼ5人に一人が死んだ計算になる。そして……
「涼宮ハルヒ、それに……」
朝比奈みくるが話していた彼女の友人の名前が二つも出てきた。
彼女の所属していたSOS団という集まりは半分以上が死亡していたのだ。
「さっき話してた、死んだ女の子の友人達ね。……月並みだけれど、運が悪かったのよ」
「……ええ、そうね」
ダナティアは無表情に頷いた。
5人に1人が死亡したという結果から見れば、1人は死亡していてもおかしくない。
だが、5人中3人もの死者が出た事は、不幸が偏ったとしか言いようがなかった。
「あたくしとあなたの仲間達は、生き残ったようね」
「…………ええ、仲間に死人は出ていないわ」
しかし、知り合い全ての範囲ならば、ガウリイを除いても2人死亡していた。
他ならぬリナが殺した暗殺者ズーマ。
そして、リナに対し中立の立場を取る事が多かった魔族、獣神官ゼロス
(能力に制限は受けてたんだろうけど、まさかあいつを殺せる奴が居るなんて……)
ゼロスの強さはよく知っている。正直、彼が居る事を知った時は寒気がした。
彼より強い魔族を打ち倒した事は何度か有るが、それは相手が自殺願望を抱いていたか、
あるいは有利な条件が重なりまくった挙げ句に自分より強大な助力が有った時だけだった。
(……つくづくよく生きてるな、あたし)
この戦いで敗れた時も、普通の相手ならそのまま殺されていた公算が高い。
自分の悪運に感謝する。
(とにかく、ゼロスを殺せる奴が居るんだ。警戒しなきゃならない)
そのゼロスを殺した男、ハックルボーン神父が気絶中に近辺を通過した事など知る由も無かった。

41長電話にご用心 </b><font color=#FF0000>(uYUjSvZQ)</font><b>:2005/04/13(水) 03:31:47 ID:WMIOVJBw
ミスを発見しましたので訂正します。

「保胤は携帯をセルティ渡す」と本文で書いてあるのに
最後の所持アイテムのところでは
保胤の道具欄に携帯電話が入ってしまっています。
まとめサイトに乗せる際、
セルティと保胤の所持アイテムを以下の通りに修正してください。

【慶滋保胤(070)】
[道具]:デイパック(支給品入り) 「不死の酒(未完成)」、綿毛のタンポポ
【セルティ(036)】
[道具]:デイパック(支給品入り)(ランダムアイテムはまだ不明)、携帯電話

よろしくお願いします。

42寝起きハイテンション_修正:2005/04/13(水) 22:37:44 ID:PPKYBePc
以下のアリュセの口調の差し替えをお願い致します。

「なに、どしたの?」
 ↓
「なに、どうしたんですの?」

「な、なにいきなり!? ……なんで前かがみなの」
 ↓
「な、なんなんですのいきなり!? ……なぜ前かがみ?」

「あのね、最初の広間でないすばでぃの人見かけたよ。背が高くて……」
 ↓
「あのね、最初の広間で"ないすばでぃ"の人見かけましたわよ。背が高くて……」


ついでに、以下もお願いします。

 名を聞こうと話しかけようと――したところで、ガバッと勢い良く起き上がる。
 ↓
 名を聞こうと――したところで、ガバッと勢い良く起き上がる。

43禁止エリアがもたらすもの_修正:2005/04/13(水) 22:42:04 ID:PPKYBePc
以下のアリュセの口調の差し替えをお願い致します。

「ねえ、これからどうする?」
 ↓
「ねえ、これからどうするんですの?」

「うん、大丈夫だよっ」
 ↓
「ええ、大丈夫ですわっ」

「ふぇ? わたし、自分で持てるよ?」
 ↓
「ふぇ? わたし、自分で持てますわよ?」

「そう? それじゃ、お願いするねっ」
 ↓
「そう? それじゃ、お願いしますわねっ」

44Double passes_修正:2005/04/13(水) 22:44:39 ID:PPKYBePc
以下のアリュセの口調の差し替えをお願い致します。

「ねえ、これからどうするの?」
 ↓
「ねえ、これからどうするんですの?」

出雲がその理由を尋ねるとアリュセは、「王子って盆栽が趣味だから、盆栽の有るところにいるんじゃないか
と思って」と答えた。
 ↓
出雲がその理由を尋ねるとアリュセは、「王子って盆栽が趣味だから、盆栽の有るところにいるんじゃないか
と思いまして」と答えた。

45月夜に騒ぐマン・サーチャー(改訂1):2005/04/16(土) 09:02:06 ID:k/ZdXl9E
口調修正となります。
よろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――――――――

 海からの強い風に、せつらの髪がなびく。
 海沿いに連なる、動かぬ冷たい機械の群れ。
 F−1エリア、海洋遊園地にあるジェットコースターのレール。その一番高い場所に、秋せつらは立っていた。
「しかしまぁ、またよく分からないものを作ったものだ」
 眼下に見えるアトラクションの山を一瞥し、嘆息する。
 本来ならばカップルや子供連れの家族で賑わうべき遊園地も、この島においては不気味にその巨大な威容を誇示するだけだ。
「殺人ゲームの舞台に、こんなものまで用意するとは……主催者は相当に悪趣味だな。
いや、逆に趣味がいいと言うべきか?」
 ぐるりと周囲を見渡すと、彼方に小さく動く影をいくつか見ることができる。
 他の参加者たちだ。
 月の光の下、お世辞にも良い視界とは言えないが、それでもせつらの視力はかなり遠くまでの確認を可能としていた。
 元々いた位置から近いこともあり、まず目視で広範囲を偵察できる場所として、せつらはここを選んだのだ。
「とはいえ、どうやら見える範囲にアシュラムさんはいない、と」
 そのアシュラムの捜索を依頼したピロテースは、鉄の塊である遊園地を嫌って近くの森に潜伏している。
 危ないですから一緒に行動しましょうと言ったら、バカにするなと怒られてしまった。
 あまつさえ、勝手に一人で周辺を捜索して回っているらしい。
「まぁ、彼女も十分戦えるし、いざとなったら姿隠しなんて反則技もある。あまり心配することもないか。
アシュラムさんのことを語ってる時は、恋する乙女って感じで可愛らしいんだけど」
 本人が聞いたら本気で殺しにかかって来そうなセリフでも、こんな場所なら気兼ねなく吐ける。
 一通り周辺を見回し終えると、懐から地図を取り出し眺め始めた。
 近場で情報が手に入りそうな場所を物色する。
「やはり……城、かな。少し戻ることにはなるけど、ピロテースさんもアシュラムさんもファンタジー住人のようだし」
 失礼な検討の仕方をする。
「もしくは、北上して町に入るか。……幾人か人がいるのは確かだ」

 せつらはしばし黙考していたが、やがて方針を決定したのかレールを降り始めた。
 レールからレールへひょいひょいと跳躍し、危なげなく地面に足を着く。
 そして何を思ったのか、近くの従業員出入り口に近づきドアノブを回す。が、
「ふぅ。ま、閉まってるとは思ったけれど。仕方ない」
 言うなり懐から銃を取り出し、ドンッと一撃。
 蝶番を破壊してそのまま中に入っていった。

46月夜に騒ぐマン・サーチャー(改訂2):2005/04/16(土) 09:02:58 ID:k/ZdXl9E
 そのまま数分が経過し――
 戻ってきたせつらの手には、20メートルほどの鋼線が握られていた。
 これが、せつらが海洋遊園地を目指したもう一つの理由である。
 "糸"の代用品となる武器の調達。
 蒼い殺戮者(ブルー・ブレイカー)と遭遇した時に、配電線を"糸"の代わりとすることを思いついたのだ。
 ここなら配電線の予備くらいあるだろうと当たりをつけたら、案の定であった。
「さて、どれほど使えるかな」
 そっと、端を掴んだ鋼線を地面に垂らした次の瞬間――耳障りな音と共に、少し離れたアトラクションの柵が火花を散らした。
 続いてアスファルトが、傍らの樹木が、背後の電灯が、音と火花を散らし弾け飛ぶ。
 そして――、
「ふむ」
 せつらのその呟きと同時に、辺りにまた静寂が戻った。
「切断も出来ず、精度も悪い。参ったなぁ……重いし太いし短いし、これは予想以上に扱いづらい」
 本来のせつらの糸繰りなら、こんな騒々しいことにはならないのである。
 静かに、誰にも気づかれることなく、目標を切断することも意のままに操ることすらも可能であったのだが……
 さすがに、今回の無様な糸繰りぶりにはちょっと落ち込んだようだ。
 だが、とりあえず戦闘になら使えないこともないと、無理やり自身を納得させるせつらであった。

 とにもかくにも、いつまでもここにいても仕方がない。
 近くに放置していたデイバッグを掴むと、辺りを見回す。
「さて、ピロテースさんはどこにいるのかな。……ピロテースさん、出発しますよ」
 小声で呼んでみる。
 反応なし。
 ふむ、と嘆息。そして考える。
 どうせ先ほど盛大に騒音を撒き散らしてしまったのだ。
 音につられた他の誰かが来るなら来たで、情報源になって貰おうと割り切った。
「北の町に向かいますよ。聞こえていますか? ピロテースさん」
 あろうことか、大声で呼びながら歩きだした。

 せつらが、森から飛び出してきたピロテースに「騒ぐな!」と怒られるまで、あと30秒。


【残り90人】

47チャンス到来/戦友  </b><font color=#FF0000>(wh6UNvl6)</font><b>:2005/04/17(日) 01:32:56 ID:Lfg1/.X6
作中全部の「・・」を「・・・」に。
     「・・・」を「・・・・・」にしてください。
お願いします。

48希望 </b><font color=#FF0000>(LJVmSKgk)</font><b>:2005/04/17(日) 13:06:21 ID:5x7FWE3M
訂正お願いします。

【ミズー・ビアンカ】
 [状態]:気絶。左腕は動かず。
 [装備]:グルカナイフ
 [道具]:デイバッグ(支給品一式、支給品の地図にアイテム名と場所がマーキングされています)
 [思考]:気絶
【新庄・運切】
 [状態]:健康
 [装備]:蟲の紋章の剣  救急箱
 [道具]:デイバッグ(支給品一式、支給品の地図にアイテム名と場所がマーキングされています)  部屋で発見した詳細地図
 [思考]:1、ガユスが戻るまでまで休憩 2、佐山達との合流 3、殺し合いをやめさせる
【ガユス・レヴィナ・ソレル】
 [状態]:右腿は治療済み。戦闘は無理。疲労。
 [装備]:リボルバー(弾数ゼロ) 知覚眼鏡(クルーク・ブリレ)
 [道具]:デイバッグ(支給品一式、支給品の地図にアイテム名と場所がマーキングされています)
 [思考]:屋上で安全ルートの捜索。傷を悪化させてでも、B-1とD-1へ急行。

49ゲームは一日一時間(4/5)修正 </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/17(日) 23:17:25 ID:2SF39t2A
本スレ181の13行目
>出夢は両手をひろげ、舞台役者のように言った。

出夢は片手で長門を抱えたまま、チッチと指を振って、舞台役者のように言った。
に修正しといてください

50狂戦士の会合の修正  </b><font color=#FF0000>(wh6UNvl6)</font><b>:2005/04/17(日) 23:47:06 ID:Lfg1/.X6
丸々1つになりますがお願いします。

森の中を男が歩いている。
彼の体には血が付いているが顔にはとても今さっき人を殺したとは思えない笑みを貼り付けている。
『ちっ、さっきのガキとっとと殺っちまったかのはまずったなぁ、もうちょっと楽しんでから殺すんだった。
それにしてもどいつもこいつも馬鹿みたいに馴れ合いやがって・・・反吐がでるぜ。
カシムの野郎も奴らみたいになってんだろ〜な〜、はぁ〜あ、全く腑抜けたもんだ。』
言葉と裏腹に益々笑みを深くする。
気がつくと目の前にまるで本人がいるかのように呟いている。
「とっとと本性現しちまえよ、一緒にゲームを楽しもうぜカシムゥ〜。」
益々笑みを深くする。
ふと向かい側の方に人影が見える。
気配を消しもせずにまるで散歩をしているかのように歩き回っている。
『おめでたい獲物ま〜た発け〜ん。』
先ほど殺した相手から奪い取った銃を
ためらいなく撃つ、距離は10m、弾は相手の眉間を打ち抜いた・・筈だった。
だが少年は気にすることもなく歩みを止める気もない。
『ああん?外しちまったのか?』
向こうから声がした
「隠れてないでてきたらどうだ?」
「へいへい!」
姿を表すと同時に3発放つと同時に義手の充電を始める。
「待っていてやる。」
その男の姿はごく普通だった、体にフイットした服には汚れ一つついていない、・・この森の中で。
「くたばっちまいな!」
容赦のない一撃が彼を襲った、骨すら残っていないだろうとガウルンは確信した。
「あ〜あ、また楽しみ忘れちまった。
ガキ相手に俺様としたことが・・・」
言いかけたところで彼の義手が・・・弾けた。
「おいおい!?」
新たな敵が現れたかと思ったところで彼にしては珍しく驚きを見せた。
目の前に男が立っていた、先程葬り去った筈の男が。
「どうした、まさかそんなもので俺を殺せると本気で思っていたのか?」
冷ややかな目で見下ろす彼の雰囲気は普通の少年のそれとは明らかに異なっていた。
「ああん!?普通思うだろうよ!」
「そんな程度で自惚れていたのか?お山の大将にもほどがある。」
「猿と同じ扱いたぁひでーなー。」
少年は怒っていた、彼が人を殺したことにではなく、
彼のような弱いものが自分に向かって来たその行為に対して。
『あ〜らら、どうやらここで終わりみたいだな、愛してるぜカシムゥ、続きは地獄で・・・』
彼の思考が途切れた
「俺と対等なものは一体どこにいるんだ?」
歩いていく彼の後ろには左腕と首のない死体が一つ、赤い花のように咲いていた。


(A-5/1日目/4:45)
【死者】ガウルン
【残り人数】96人


【フォルテッシモ】
【状態】やや不機嫌気味。
【道具】ラジオ
【装備】荷物一式(食料は回復する。)
【思考】 強者を倒しつつユージンを探す、一般人に手を加える気はない。

51目は口ほどにものを言う? </b><font color=#FF0000>(uYUjSvZQ)</font><b>:2005/04/20(水) 03:03:48 ID:yGCSgj1A
投稿したばかりで申し訳ないですが間違いを発見しました。
227の一番下の段落に間違いがあったので以下の通りに訂正します。

昨夜即席につくった符をフォルテッシモ投げつけた。
しかし、符はフォルテッシモに届く前にずたずたに切り裂かれてしまった。
保胤はためしに距離をとりながらフォルテッシモの側面に回りこんでから
同じように符を投げつけた。結果は同じだった。
保胤フォルテッシモに届く前に符はずたずたに切り裂かれて地面に落ちた。
「どうした?こんな紙切れを投げつけるのがお前の能力なのか。」
フォルテッシモは鼻先でせせら笑う。

保胤は昨夜即席につくった符をフォルテッシモ投げつけた。
しかし、符はフォルテッシモに届く前にずたずたに切り裂かれてしまった。
保胤はためしに距離をとりながらフォルテッシモの側面に回りこんでから
同じように符を投げつけた。結果は同じだった。
フォルテッシモに届く前に符はずたずたに切り裂かれて地面に落ちた。
「どうした?こんな紙切れを投げつけるのがお前の能力なのか。」
フォルテッシモは鼻先でせせら笑う。

よろしくお願いします。

52別れ5(修正文1):2005/04/20(水) 20:34:12 ID:D7qZuQnc
【C3/商店街/11:00】
【ザ・悪臭パニック一行】
残り88人

【相良宗介】
【状態】健康
【装備】ソーコムピストル、スローイングナイフ、コンバットナイフ 、ショットガン、暗視ゴーグル
【道具】荷物一式、弾薬
【思考】大佐と合流しなければ。

【千鳥かなめ】
【状態】健康、精神面に少し傷
【装備】鉄パイプのようなもの(バイトでウィザード/団員の特殊装備)、 賢石(終わりのクロニクル/文字は力になる)
【道具】荷物一式、食料の材料。
【思考】早くテッサと合流しなきゃ。

【小笠原祥子】
【状態】健康
【装備】銀の剣 、ギュエスの剣5本(終わりのクロニクル/アルミ定規ほどの軽さで鋭い)
【道具】荷物一式(毒薬入り。)
【思考】オドーに借りができた。祐巳助けてあげるから。

【しずく】
【状態】機能異常はないがセンサーが上手く働かない。
【装備】エスカリボルグ(撲殺天使ドクロちゃん)、賢石(千鳥と同じ)
【道具】荷物一式
【思考】BBと早く会いたい。

【オドー】
【状態】健康
【装備】アンチロックドブレード(戯言シリーズ)、シェイムフル2000、
    V-Sw(終わりのクロニクル)
【道具】荷物一式(支給品入り)
【思考】協力者を募る。知り合いとの合流。出雲にV-Swを渡す。皆を守る。

追加
祥子は自分が祐巳を探している事しか告げてない。
祥子は商店街にはもう居ません。行き先は次の方にお任せします。
千鳥・しずくは次の放送までには賢石を使いこなせるようになります。
祥子は十数分後にギュエスの剣を使いこなせるようになります。
全員が食料・水は補給完了しました。

53Tiamat(完全版) </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/20(水) 23:21:15 ID:w.qEFO5w
『死にたく…ない』
AM11:05
島中に響き渡った惨劇は、この一言を最後に幕を閉じた。
そしてそれを同じくして浜辺で絶叫する少年が一人…。
「なんでなんでなんだよ!」
兄に続いて従兄弟までもが…己の無力…そして残酷な運命にただ叫び涙する、竜堂終。
「竜になれ!竜になれ!竜になれ!竜になれ!」
頭を掻き毟り、砂浜でのたうち、己の中の超常の力を引き出そうとする終、
だが終の慟哭にも関わらず、一向に身体は竜に変化することはなかった。
すでに先程の変身によって、力を消耗してしまっていたのだ。
「こんな時に竜になれなくっていつ竜になるんだよ…ちくしょう」

「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!」
終は何も出来ない怒りをぶつけるように、波間に向かって叫び…足元の砂めがけ拳を叩きつける。
最初は自分の力なら皆を守れると信じていた、だが結果はどうだ?
誰一人…何一つ守ることが出来なかった…。
「何のために俺はこの力を持って生まれてきたんだ!」
泣いている間にも刻一刻と人が死んでいく…その恐怖に愕然となる終。
だがそれ以上に他の誰かが自分と同じ思いをしているということの方が遥かに嫌なことのように思えた。
「もう…いやだ、誰かが苦しむのを見るのは…」
【その願い叶えてあげましょうか?】

不意に響いた声に終は周囲をきょろきょろと見渡す…と、波打ち際に紫色の飾りが落ちている。
終は導かれるようにその飾りを手に取った。
【逞しき竜の若者よ…貴方は何を望むの?】
「みんなを助けたい…始兄貴や茉理ちゃんが出来なかったことをしたいんだ」
声は続いていく、より鮮明に。

【それは茨の道よ…犠牲なしでは成し得ない道】
「わかってる…だけど挑まなければ道は開かれないだろう?」
声に応じる終、もうその声から怒りは消えていた。
【なら、力を貸してあげるわ…そのかわり】
終は導かれるように宝石に手をやる、何の抵抗もなく…
すでに彼の精神はカーラに導かれるままだった、その意識、思考はそのままに、
幾多の勇者、賢者たちがそうだったように、彼もまたカーラの術中に嵌ってしまったのだ。
【受け入れなさい、私の全てを】
そして終はサークレットを自らの額に装着したのだった。

54Tiamat(完全版) </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/20(水) 23:22:11 ID:w.qEFO5w
「ようやく身体を手に入れましたか、マダム…いえ今はボーイでしょうか?」
「竜族の肉体とはね、予想外よ」
竜堂終、いやカーラは声の方向に振り向く、そこには何時の間にか”魔術師”ことケンプファーが立っていた。
「正直私は”人形遣い”と違って、あまり介入は良しとしない方向なのですが…貴方の参入は当初の予定に含まれている以上、
 一応確認した方がよいかと思いましてね…それにしても」
ケンプファーは頷くと、ポケットから小さな砂時計を取り出す。
「アカシックレコード、ですか?」
ケンプファーは砂時計を太陽にかざす、と中身は砂ではなく何やら複雑な何かがうねうねと螺旋を描いている。
「断片とはいえこの中にありとあらゆる世界の因果律が含まれているとは」

アカシックレコード…宇宙開闢以来の全ての存在の全ての事象をその誕生と未来に至るまでも記録したアーカイブだ。
「世界は単独で成り立っているわけではないわ、私たちの住まう世界にみならず…、
 可能性の分だけ世界が世界の分だけ可能性が存在するわ…
 それはでもドミノのように危うげなもの、一つの世界が僅かでも道を踏み外せば、
 その結果は幾千幾万の世界に影響するわ」
「だから貴方は我々に力を貸す、というわけですか?」

「たまたま私とあなた方の目的の一部が合致したにすぎないわ…」
カーラはつれなく答える。
「この地に集いし者たちはすべて多かれ少なかれ世界を変革しうる可能性を持った者たち、
 ですが全てを可能性のままにしておけば、いずれは崩壊を招くのみ…だれかが調停せねばならないのよ」
カーラは悲しげにため息をつく。
「皮肉なものね。皆己の世界を良くしようと戦って結果…他の世界を危機に陥れていることも知らず」

「私は知識の学冠の力を持って、自分たち以外の世界の存在を知り…そしてそれらがお互いに及ぼしあう影響についても
 知ることが出来たわ…けれど肝心の干渉そのものについては叶わなかった」
「そこでこのアカシックレコードですか?」
「それを貴方たちに見せてもらったとき、私は私の考えが間違っていなかったことを確信したわ」
「こんな僅かな欠片でも、ですか」
細煙草に火を灯そうとするケンプファーだったが、カーラの視線に気が付いて苦笑しながら火を消す、

「わずかこれだけでも私たちの世界では入手は適わぬもの、ですけどこの欠片だけでも
 操作ができれば、我が手中において幾多の世界の結果を操作できることでしょう…」
「それが世界の安定につながることになると」
「ええ」
 皮肉げなケンプファーの言葉に気づいているかいないのか…しれっとした返事のカーラ。

「知らなければと思うこともあるわ、この事実さえわからなければ、私はただ私の住まう世界のみを
 ただ守り安定させていればよかった…」
やはり悲しげに目を伏せるカーラ、彼女の脳裏に浮かぶのはかの繁栄を誇った古代王国の崩壊していく様だ。
あの悲劇をくりかえすわけにはいかない…いつ、いかなる時間、場所であろうとも。
終末の破壊、悲しみを防ぐためならば、いかなる犠牲を払ってでも食い止めなければならない、
その崩壊が引き金となって、いつロードスが、そしてフォーセリアが巻き添えになるか分からないのだ。

55Tiamat(完全版) </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/20(水) 23:23:10 ID:w.qEFO5w
「あの少年の願いを裏切ることになるのですが?」
「彼には悪いことをしたと思っているわ、これから私の行うことは悪鬼の謗りを受けても仕方が無いこと、
 けれども彼ならばきっと理解してくれるはず、危機を乗り越えるためには
 流さねばならぬ血もあるということを」

そんなカーラをケンプファーはまるで古生代の化石でも見ているように一瞥し、そのまま
彼女に背を向け歩き出す。
「では当初の予定通り、と言いましてもあって無きが如しですが、動いていただけますかな?」
「あなた方の思惑はともかく、さし当たっての危機を見逃すわけにはいかないわね…」
彼女の頭の中にはすでに絵図が描かれているのだろう、だれを殺し…そして誰を生かすかを、
全てはバランスだ…、もっとも今からこの地で起こりうることに関しては彼女といえど知る由もない。
状況によってはいずれ「騎士団」とも戦うことになりうるかもしれず、
それもまた彼らには織り込み済みなのだろう。

終の姿、終の声で…他人の肉体を乗っ取り数百年の時を生きてきた魔女は複雑な心中を隠すように前髪を掻き揚げる。
そしてケンプファーは長居は無用とばかりに己の影の中に姿を消す、
「老婆心ながら忠告を…その姿で女言葉はおやめになられた方がいいかと思いますよ」
などと余裕の言葉を残して。

現在位置【C-1/浜辺/一日目、11:15】

【竜堂終(カーラ)】
[状態]:通常
[装備]:ブルードザオガー(吸血鬼)
[道具]:なし/ サークレット
[思考]:参加者に攻撃
(衣服のみ入手しているものとします)

56名無しさん:2005/04/21(木) 09:05:33 ID:HQJ0q5O6
230After Rondoの、

ゆっくりと立ち上がって、無理に階段を上る。血痕が残っている1Fにいるわけにはいかない。
を、
○ゆっくりと立ち上がって、無理に階段を上る。1Fにいたら他の参加者に見つかってしまうかもしれない。

に変更お願いします。それと、

※ミズーらの入った入り口とは別の入り口からある一室まで血痕が続いています。
を削除してください。
ほんと申し訳ない。

57名無しさん:2005/04/21(木) 09:24:39 ID:HQJ0q5O6
連続ですみません。
169Pursuerの、

そしてしばらく行ったところで、半身がない死体と放り出されたデイパック──そして奇妙なものを見つけた。
やばすぎるんじゃねえか──言葉を飲み込み、甲斐は戦慄した。
焦げ跡を残した、大人数人がすっぽりと入る大きさのクレーターがそこにあった。
近くにある死体の半身は、これが出来たときに消えてしまったのだろう。……跡形もなく。
異常すぎる。

を、

そしてしばらく行ったところで、まっぷたつに切り裂かれた死体と放り出されたデイパック──そして奇妙なものを見つけた。
「おいおい、これは……」
やばすぎるんじゃねえのか──言葉を飲み込み、甲斐は戦慄した。
焦げ跡を残した、大人数人がすっぽりと入れそうなクレーターがそこにあった。
……異常すぎる。

に変更お願いします。

58口先の龍理使い(1/4)改訂 </b><font color=#FF0000>(uJKJ5sPs)</font><b>:2005/04/23(土) 17:32:03 ID:TpTz/NtE
 俺がヨルガを取りに行く間に二人が冷たくなっていたら何の意味もないのだ。
  ↓
 俺がマグナスを取りに行く間に二人が冷たくなっていたら何の意味もないのだ。

でお願いします。

59Are You Enemy?修正その1 </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/24(日) 06:45:16 ID:2SF39t2A
本スレ261-264の修正

>黒帽子は困っているような、楽しんでいるような、左右非対称の笑みを浮かべた。

黒帽子は困っているような、楽しんでいるような、左右非対称の表情を浮かべた。
に。
黒帽子はすまなさそうな、哀れんでいるような、左右非対称の笑みを浮かべると

黒帽子はすまなさそうな、哀れんでいるような、左右非対称の表情を浮かべると
に、しといてください。

60Are You Enemy?修正その2 </b><font color=#FF0000>(p2cIn2/A)</font><b>:2005/04/24(日) 06:46:30 ID:2SF39t2A
【宮下籐花(ブギーポップ)】
 [状態]:健康
 [装備]:包丁
 [道具]:支給品一式。デイパックの中にブギーポップの衣装
 [思考]:世界の敵を探す。
を、     ↓

【宮下籐花(ブギーポップ)】
 [状態]:健康
 [装備]:ブギーポップの衣装、包丁。
 [道具]:支給品一式。
 [思考]:世界の敵を探す。

61化け物 </b><font color=#FF0000>(yAJurGEw)</font><b>:2005/04/24(日) 14:05:22 ID:5x7FWE3M
そして少し考えた後、口を開いた。

そして男は少し考えた後、口を開いた。

お願いします。

62その瞬間はこともなげに_修正稿:2005/04/25(月) 23:24:58 ID:6HoOAYgQ
ウルペンは銃を知らないんですよね……なんで普通に持ってかせてるんだ、俺。
申し訳ありませんが、【260:その瞬間はこともなげに】ラストのウルペンパートを、以下の文に差し替えお願いします。
毎度、お手数おかけします。
---------------------------------------------------------------

「いつだって、その瞬間はこともなげに訪れる。悪く思うな」
 脱力したリリアの身体を地面に寝かせ、ウルペンはハーヴェイに歩み寄る。
 そしてナイフを掴み、勢いよく引き抜いた。
 反動でハーヴェイの身体が一瞬跳ね上がる。
「ハーヴェイと言ったか。お前のナイフと……」
 ちら、と炭化銃に視線を走らせる。
 この妙な武器で、ハーヴェイは自分に遠距離から攻撃を仕掛けてきた。
 放たれた何かが当たった場所は、黒く炭化している。
(今後の戦いで使えるかもしれんな)
 念糸使いに念糸で挑むのは諸刃の剣だ。フリウに技量で負けるとは思わないが、念には念を入れたい。
 それに、これなら他の者との戦いでも容易にイニシアティブを取れるだろう。
「……この武器もだ。両方とも、俺が使わせてもらうぞ」
 炭化銃とナイフの鞘を回収し、ずっしりとしたその重みを確かめる。
(だが、ミズーとの再戦では、これは使うまいな)
 当然だ。自分と義妹の最後を、こんなものを使って興醒めさせるわけにはいかない。
 その瞬間を思って一つ身震いし、ウルペンはその場を後にする。
 自らが殺すべき相手を探すために。
(待っていろ……フリウ・ハリスコー、そして我が義妹よ)

63</b><font color=#FF0000>(qBC89beU)</font><b>:2005/04/26(火) 18:33:55 ID:wMojAoZA
>>56で「230After Rondo」が修正されたのと同様、「258ベリアルは沈黙する」から、
※ミズーらの入った入り口とは別の入り口からある一室まで血痕が続いています。
という一文の削除をお願いします。

64Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 22:38:47 ID:U6w3/L2o
『死にたく…ない』
AM11:05
島中に響き渡った惨劇は、この一言を最後に幕を閉じた。
そしてそれを同じくして浜辺で絶叫する少年が一人…。
「なんでなんでなんだよ!」
兄に続いて従兄弟までもが…己の無力…そして残酷な運命にただ叫び涙する、竜堂終。
「竜になれ!竜になれ!竜になれ!竜になれ!」
頭を掻き毟り、砂浜でのたうち、己の中の超常の力を引き出そうとする終、
だが終の慟哭にも関わらず、一向に身体は竜に変化することはなかった。
すでに先程の変身によって、力を消耗してしまっていたのだ。
「こんな時に竜になれなくっていつ竜になるんだよ…ちくしょう」

「ちくしょう!ちくしょう!ちくしょう!」
終は何も出来ない怒りをぶつけるように、波間に向かって叫び…足元の砂めがけ拳を叩きつける。
最初は自分の力なら皆を守れると信じていた、だが結果はどうだ?
誰一人…何一つ守ることが出来なかった…。
「何のために俺はこの力を持って生まれてきたんだ!」
泣いている間にも刻一刻と人が死んでいく…その恐怖に愕然となる終。
だがそれ以上に他の誰かが自分と同じ思いをしているということの方が遥かに嫌なことのように思えた。
「もう…いやだ、誰かが苦しむのを見るのは…」
【その願い叶えてあげましょうか?】

不意に響いた声に終は周囲をきょろきょろと見渡す…と、波打ち際に紫色の飾りが落ちている。
終は導かれるようにその飾りを手に取った。
【逞しき竜の若者よ…貴方は何を望むの?】
「みんなを助けたい…始兄貴や茉理ちゃんが出来なかったことをしたいんだ」
声は続いていく、より鮮明に。

【それは茨の道よ…犠牲なしでは成し得ない道】
「わかってる…だけど挑まなければ道は開かれないだろう?」
声に応じる終、もうその声から怒りは消えていた。
【なら、力を貸してあげるわ…そのかわり】
終は導かれるように宝石に手をやる、何の抵抗もなく…
すでに彼の精神はカーラに導かれるままだった、その意識、思考はそのままに、
幾多の勇者、賢者たちがそうだったように、彼もまたカーラの術中に嵌ってしまったのだ。
【受け入れなさい、私の全てを】
そして終はサークレットを自らの額に装着したのだった。

65Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 22:39:32 ID:U6w3/L2o
ようやく身体を手に入れることが出来た、しかも竜族の肉体とは嬉しい予想外だ
竜堂終、いやカーラは満足げに歩く
数百年の時を生きる魔女である彼女は知識の学冠の力を持って、自分たち以外の世界の存在を知り…
それらがお互いに及ぼしあう影響についても知ることが出来た…。
そしてその研究の果て、
アカシックレコード…宇宙開闢以来の全ての存在の全ての事象をその誕生と未来に至るまでも記録した
アーカイブの存在にまで行き着いたのだ。
しかし肝心の干渉そのものについては叶わなかった。

生まれては滅び行く世界の数々、そしてその影響を受けフォーセリアが、そしてロードスもまた
次々と変遷していく…。
世界は決して単独で成り立っているわけではない、自分の住まう世界のみならず…
可能性の分だけ世界が世界の分だけ可能性が存在し、ドミノのように危うげなバランスでギリギリの共存を保っている、
一つの世界が僅かでも道を踏み外せば、その結果は幾千幾万の世界に影響する。
防がねばならない…。
だが、彼女といえども世界の壁を乗り越え、異なる世界へと移行することは叶わなかった。
やり方は何とか編み出すことができた、だが壁を乗り越えるのは単独では力が足りない。
向こう側から呼んでもらわなければならなかったのだ。

ただ日々変わり行く世界を眺めては一喜一憂する空しい日々、
そこにこの一件である…まさに千載一隅だった。
カーラは迷うことなく次元転移の大呪文を実行した、そしてその代償に己の肉体は滅んだものの
またこうして再び肉体を入手することが出来たのだった。

この地に集いし者たちはすべて多かれ少なかれ世界を変革しうる可能性を持った者ら、
だが全てを可能性のままにしておけばいずれは崩壊を招くのみ…
だれかが調停せねばならない、それは自分の役目ではないか。
カーラは悲しげにため息をつく。
「皮肉なものね。皆己の世界を良くしようと戦って結果…他の世界を危機に陥れていることも知らず」

正直知らなければと思うこともある、この事実さえわからなければ、彼女はただロードスの安定だけを
ただ考えればよかったのだから

66Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 22:40:18 ID:U6w3/L2o
やはり悲しげに目を伏せるカーラ、彼女の脳裏に浮かぶのはかの繁栄を誇った古代王国の崩壊していく様だ。
あの悲劇をくりかえすわけにはいかない…いつ、いかなる時間、場所であろうとも。
終末の破壊、悲しみを防ぐためならば、いかなる犠牲を払ってでも食い止めなければならない、
その崩壊が引き金となって、いつロードスが、そしてフォーセリアが巻き添えになるか分からないのだ。

この宿主の…まっすぐなまでに純な願いを裏切ることになるのも彼女にとっては辛いことだった。
だが彼ならばきっと理解してくれるはずだ、危機を乗り越えるためには流さねばならぬ血もあるということを。

カーラの足はいつしか商店街へと向いていた。
その目に連れ立って歩く4人組が入る、老人とあとはまだ10代半ばの子供たちという奇妙なパーティだ。
(あれは…)
一度死んだのと次元転移の荒技とで、何を成すべきかという記憶をほとんど失っている彼女だったが、
その一部残った記憶の中にあの老人は存在していた…確か。

カーラはゆっくりと呪文を唱え始めた。

「ともかく慎重にだ、実際に動いている輩を確認した以上、一箇所に留まるのは危険だ」
あの衝撃の放送は無論、彼らの耳にも届いていた。
こうなってしまえば事態は急変する、慎重にしかし一刻も早く本来の仲間たちと合流しなければならない、
彼らは矛盾した命題を抱えつつも、とにかく商店街を離れようとしていた、その時
「!?」
突如飛来する巨大な火球、いち早く察知したオドーが指の一振りでそれを叩き落す。
炎が弾け飛び、熱気が周囲に立ち込め、陽炎が立つ。
その向こうには少年の姿を借りたカーラが不敵に構えているのだった。

67Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 22:42:34 ID:U6w3/L2o
「ここは引き受けます!大佐は早く退いてください」
言葉と同時に発砲、しかし標的はひらりとビルの影へと姿を隠す。
「いや、私が残る…君こそ退きたまえ」
「お言葉ながら私には軍略の才はありません、しかし大佐がおられれば…」
オドーは宗介の言葉を手で制する。
「軍曹、冷静になれ、今は君自身が守るべきものを優先したまえ、君が守らなくて誰が彼女を守るのだ」
オドーはかなめを示して宗介を説得する。
「しかし!」

「ならば命令しよう、君はただちにこの場から退き…彼女らを守れ
 それに、このような戦いともなれば、君の存在も私にとっては足手まといになりかねんのだよ」
オドーの目が不敵に輝く…老いたりとはいえやはり彼もまた戦士だった。
「了解…大佐、どうかご無事で」
それだけを伝え、宗介はかなめとしずくの手を引き、街を離れるのだった。
そして1人残ったオドー…その口元には笑みが浮かんでいる。
面白い…震えが止まらない…、年を取り今では大佐などと祭り上げられてはいるが、
やはり自分は軍人であり戦士なのだとこうなると再認識してしまう。
もしかすると彼らを先に行かせたのは…今の自分を見られたくなかったからなのかもしれない。

「さあこい…少年!」
オドーはまるで初陣の若者のようにカーラに向かい、吼えた。

現在位置【C-3/商店街/一日目、11:45】

【オドー】
【状態】健康
【装備】アンチロックドブレード(戯言シリーズ))
【道具】荷物一式(支給品入り)
【思考】協力者を募る。知り合いとの合流。皆を守る。

【竜堂終(カーラ)】
[状態]:通常
[装備]:ブルードザオガー(吸血鬼)
[道具]:なし/ サークレット
[思考]:世界を救うため他の参加者に攻撃
(衣服のみ入手しているものとします)

68Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 22:43:42 ID:U6w3/L2o
【相良宗介】
【状態】健康
【装備】ソーコムピストル、スローイングナイフ、コンバットナイフ
【道具】荷物一式、弾薬
【思考】大佐と合流しなければ。

【千鳥かなめ】
【状態】健康、精神面に少し傷
【装備】鉄パイプのようなもの(バイトでウィザード/団員の特殊装備)
【道具】荷物一式、食料の材料。
【思考】早くテッサと合流しなきゃ。

【しずく】
【状態】機能異常はないがセンサーが上手く働かない。
【装備】エスカリボルグ(撲殺天使ドクロちゃん)
【道具】荷物一式
【思考】BBと早く会いたい。

69Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 23:34:14 ID:U6w3/L2o
先制攻撃はオドー、指を打ち鳴らすと同時に上からの圧力がカーラを押しつぶそうとする。
だがカーラも宿主の身体能力を生かして素早くその圧力から逃れ、反撃の火球を次々と撃ちだす。
「甘い甘い、少年!!」
しかしそれらは全てオドーに届く前に見えない圧力に潰され消滅していく。
(……)
カーラはその様子を怪訝な顔で見る。
何故だ?何故そんな回りくどいことを…空間や重力を操れるのならばもっと楽なやり方があるのではないか?
その疑問を確かめるべくカーラは今度は射撃攻撃ではなく、範囲魔法を詠唱する。
と、炎の渦がオドーを取り囲んでいく。
が、それも指の音と同時に次々とかき消されていく。
カーラは舌打ちをするとまた火球を連発する…、少しでも僅かでも相手に反撃のスキを見せてはならない。
だが…それらは全てオドーに届く遥か先で撃墜されていく…。

「少年、少年、どうやらそこまでのようだな」
攻撃の合間に己の勝利を確信したか、オドーが余裕の言葉を吐く。
キッとオドーを睨むカーラ、その手にまた炎の煌きが生まれる…だが。
「少年少年、無駄だ」
横っ飛びと同時に放たれたそれに向かいまた指を鳴らすオドー、しかし…
今度はこれまでまっすぐだった火球が軌道を変えオドーの頭上から落ちるように飛来する。
それを無造作に避け、また指を鳴らそうとした彼だったが…。
「そこまでなのはあなた」
カーラの一言と同時に打ち鳴らそうとした指が突然動かなくなる…足元を見ると、
(図ったか!!)
すでにカーラは見抜いていた、この老人の攻撃の特性とその弱点を明確に
オドーの攻撃は基本的には打撃攻撃、それも上方からのみの打撃に終始している…。
したがって自分の頭上と足元には攻撃できない。

70Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 23:36:41 ID:U6w3/L2o
オドーの足元の地面が妖しい輝きを見せている、見る人が見ればそこから
オドーの全身を戒めるロープのような物を見ることができるだろう。
そして先ほどの火球が無防備なオドーの体を焼き尽くさんとまた軌道を変える。
「舐めるな舐めるな、若造」
叫びと同時にオドーを戒める魔法のロープがぶちぶちと切れていく。
そしてまた指の音…オドーの眼前で消し飛ぶ火球。
だが、掻き消えた炎の背後にオドーが見たもの、それは。
大剣を構え、自らへと突進するカーラの姿。
そして吸血鬼の刃が…宿主である終の命を吸って鮮やかに輝き…オドーの体を貫いていた。
「馬鹿な馬鹿な…」

「私とは年季が違うわね…坊や」
さんざん若造呼ばわりされた鬱憤をこの場でぶつけるカーラ。
「何故だ何故だ…何故私を狙った…」
最後の疑問をぶつけるオドー、彼が宗介たちを先に逃がしたのはわけがあった。
最初の攻撃…あれは明確に自分のみを狙っていたというのを彼は悟っていたのである・
「全竜交渉…こちらの都合で解決するのにあなたは邪魔だったの」
「そんな…りゆう…で」
カーラは返答と同時にまた刃を深くオドーへと沈める。
オドーはまだ何か言いたげだったが、それから数秒後物言わぬ躯となった。

オドーの死体を無感動に眺めるカーラ。
さて次は誰が標的だ…戦いの最中に思い出した記憶を整理する。
一番の目標であった涼宮ハルヒはすでに死んでいるようだが…ならば
己の魂に宝物を秘めた少年か、それとも3つの目を持つ少女か…
彼女の標的には善悪も強弱も関係はない、彼女がロードスにとってフォーセリアにとって
脅威であると思えばその瞬間から討つべき敵となる…それだけのことに過ぎなかった。

現在位置【C-3/商店街/一日目、11:50】

【オドー:死亡】残り87人

【竜堂終(カーラ)】
[状態]:やや消耗
[装備]:ブルードザオガー(吸血鬼)
[道具]:なし/ サークレット
[思考]:フォーセリアに影響を及ぼしそうな参加者に攻撃
    (現在の目標、坂井悠二、火乃香)

71Howling! </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/04/26(火) 23:41:41 ID:U6w3/L2o
捕足
カーラはまだ目的に関する記憶をまだ一部しか思い出していません

72感染:(+WvX4a0L):2005/04/27(水) 19:53:09 ID:rA3V8e5g
行動の「城に向かう」を「捜索再開」にお願いします

73紳士たるもの(修正版) </b><font color=#FF0000>(O8WH7kR2)</font><b>:2005/04/28(木) 06:03:58 ID:BZHogKC6
アメリアを埋葬した後、子爵はD−4エリアの崖下から続いている彼女の血の跡をたどっていった。

子爵は罪悪感を感じていた。結局、自分は彼女を助けることが出来なかった。
埋葬する段階になって初めて、彼女の名前を知らないということに気づいた。
このままでは、墓に名前を書き込むことすら出来ないないではないか。
自分と会う前に彼女の身に何が起きたのか、そこに何か手がかりがあるのかもしれない。
子爵は行動を起こした。
途中、どこかで銃声が聞こえた気がしたが、今の子爵にとっては些細なことだった。
今はこの血の跡をたどることに専念したかった。


C−4エリアの崖下で血の跡は途切れていた。
周辺の木々には衝撃の跡らしきものが残っている。
(ふむ。戦闘中に切りつけられてこの崖から落ちたということだろうか)
子爵は崖をしばらく『見上げ』た後、周りを探索し始めた。
すぐ近くから血に染まったデイパックが見つかった。
先ほどの死んだ彼女の荷物とみて間違いはないだろう。

※C−4エリアの高架近くの森に落ちていたアメリアのデイパックは子爵に回収されました

(彼女が何者かなのか、それを確認出来る物があれば良いのだが)
デイパックの中には支給品一式が入っていた。
当然ながら、どれもこの世界に来てから支給された物だ。
さすがに、ここから彼女が何者かを特定するのは無理だろう。
諦めかけたその時、子爵はふと支給品の一つである名簿に目を留めた。
彼女の名簿には以下のような印が書き込まれていた。

◎リナ・インバース
◎ゼルガディス
○物部景
△甲斐氷太
他に、海野千絵が大きく丸で囲われている

74紳士たるもの(修正版) </b><font color=#FF0000>(O8WH7kR2)</font><b>:2005/04/28(木) 06:06:20 ID:BZHogKC6
子爵はしばし考える。
この印は彼女の仲間か何かをさしているものと考えられる。
だが、前者の二人と後者の三人ではあきらかに名前の雰囲気が違う。
後者のほうは日本人の名前のようだ。

前者の二人は彼女がいた元の世界の仲間達
後者の三人はこの世界で知り合った仲間とその仲間達
そんなところだろう、子爵はそう判断した。

(よかろう!紳士たるもの、ここまで解ればとれる行動は一つだけである。
 このゲルハルト・フォン・バルシュタイン、
 責任を持って貴女の仲間たちに貴女の最後を伝え、形見の品を渡すことを約束しよう。
 これが貴女を助けることが出来なかった私のせめてものお詫びの気持ちである。
 安心して安らかに眠りたまえ。)

子爵は心の中で死んでいった少女に語りかけ、しばし黙とうをささげた。
そして、子爵は行動を開始した。

【C−4/崖下/一日目、10:00】

【ゲルハルト・フォン・バルシュタイン(子爵)】
 [状態]:健康状態 
 [装備]:なし
 [道具]:デイパック一式、 「教育シリーズ 日本の歴史DVD 全12巻セット」
      アメリアのデイパック(支給品一式)
 [思考]:アメリアの仲間達に彼女の最後を伝え、形見の品を渡す/祐巳がどうなったか気にしている
 [補足]:祐巳がアメリアを殺したことに気づいていません
     この時点で子爵はアメリアの名前を知りません

※アメリアはD−4エリアに埋葬されました。(ただし、墓に名前はありません)

75彼の屍を超えてゆけ(lmrmar5YFk):2005/04/29(金) 01:46:02 ID:Uz.jlW82
『―ここで禁止区域についての一切を聞いていなかった事が、後に彼女の明暗を分ける。』
の一文を、以下の文章に訂正願います。

このときの彼女は、少し、ほんの少しだけいつもより焦りすぎていた。
想い人の死という重みが招く判断力の低下。―その事に、しかし当の本人でさえ、全く気づいてはいなかった。

76初めてのピクニック(修正版)1/3 </b><font color=#FF0000>(jjRBLcoQ)</font><b>:2005/04/30(土) 10:01:18 ID:rA3V8e5g
幹から額を離し火乃香は、ほぅ、とため息をついた。
今度は幹をそっと抱え、その初めての感触を確かめる。
シャーネには悪いと思いながらも、火乃香はじっくりと木の存在を心に刻んだ。


洞窟の外の2人が去ったのを確認して、シャーネと火乃香は出発した。
ところが海洋遊園地を目指すにあったって、二つ問題ができた

一つは禁止エリアの存在である。しかも回り道はかなりの距離を歩くことになる。
時間的には余裕があるものの、動けなくなる場合や、ゲームに乗った人物の存在を考え、
追い詰められる可能性のある【h-2】はなるべく避けたい、というのが二人の意見になった。

もう一つは火乃香自身だった。生体建材の町に岩と砂の砂漠、荒廃した時代を生きる彼女にとって、
海も、森も、草原もすべてが新しく、しかしどこか懐かしいのだ。
打ち寄せる潮の波にくるぶしを浸し、草の絨毯に転げまわって、今は森林浴にご満悦なのだ。
当然行軍は遅々として進まない。


……シャーネもあんまり悪い気はしてなさそうなんだよね。
木登りに挑戦し、頂点を極め、あたりを見渡しながら、火乃香は自分に言い訳をする。
ふと下を見ると、シャーネがディバックから刀を取り出していた。
ただ、どうもその手つきが怪しい。

火乃香はぱっと空中に身をおどらせ、2メートルの高さを難なく着地する。
「いまさらだけどさ、シャーネ。あんたの戦闘手段てなに?」
シャーネは考えるそぶりを見せて、軽く素振りをして見せた。
「やっぱ短剣の類か……」
頬をかきながら答え、んー、としばらく天を仰いで、決めた。
「その刀と、この剣、交換しない?」
頷いて、シャーネはそっと刀を火乃香に差し出した。

――武器を手放すのは抵抗あるかと思ったけど、案外あっさりいったわね

自分が思うほど、みなが好戦的というわけでもないのかもしれない。
そう思いつつ、火乃香も腰の双剣をはずして

 天宙眼に背後の森から接近する何かを捕らえた。

双剣を渡しつつ目配せをする。
――ケツから女を襲うなんて、どっかの誰かみたいだ。
ため息が出る。
どうにも生き物が多すぎて天宙眼の働きがよくない、さっきよりも悪化している。
おまけにまだ試し切りもしていない刀。
不安要素ばっかりだ。
でもこれぐらいのハンデはどうということはない。砂漠でいくつもの死線を越えてきた。

77初めてのピクニック(修正版)2/3 </b><font color=#FF0000>(jjRBLcoQ)</font><b>:2005/04/30(土) 10:04:30 ID:rA3V8e5g
そして天宙眼が見えないモノをとらえた。


一方、ヘイズ一行はエドゲイン君捜索中、ほのかを視認で確認する。
二人うなずきあい、戦闘態勢に移った。
(I-ブレイン35%で起動、未来予測開始)
ヘイズは木の幹に隠れつつそちらを向く。女?が2人、バンダナが長物で金色の目が短刀を装備。
こちらは森、向こうは草原、おそらく視認まではされて無はず、
それでも相手が先に気づいたということは相手は何らかの索敵能力を有すると考えられる。
下は地面、靴での理論回路形成は無理、
ヘイズは慎重に策を練リ続ける。
こちらの攻撃手段は基本的に遠距離攻撃、相手は近接が主体の可能性が高い
こちらに近接武器は無し、相手の遠距離攻撃能力は不明だが仕掛けてこないところを見ると主力ではない
相手はこちらに比べ優秀な策敵能力を有する
相手に警戒態勢、ただし敵意があるかどうかは不明
大雑把な選択肢は3つ、
1攻める2逃げる3呼びかけを行う
「逃げるのはなしだな、索敵能力と短刀が危険すぎる、追い詰められる可能性が大だ」
コミクロンにささやいた。
「敵意があるとはかぎらんだろ、ここは平和的に話し合いを…」
「俺もそうしたい」
ヘイズは続ける
「だが、コミクロンは近距離戦闘は専門外だろ、殺意があった場合、即ゲームオーバーになる、
 武器を狙え、無力化して降伏勧告をする、話し合いはそれからだ
 もし格闘を挑んできたら見晴らしのいい草原へ弾幕を張りながら逃げる、いいな」
「了解だ」
「俺はバンダナ、もう一人は任せる、2人同時発動は出来ないからアンタが先だ。
 うまくすればあのどちらかが騎士剣かもしれない、いくぞ」
コミクロンが構造を組み立てて、ありえないことが起こった。

バンダナが金色の目を突き飛ばした。二人とも構造の外へ転がっていく。

「なにっ」
(――稼働率85%で再設定 ノイズ減算成功、予測演算成功、『破砕の領域』発動)
ヘイズは急いでバンダナの手元に計算をあわせ、指をはじく
またもバンダナがそれに気づいた、腰だめに刀を構え

『砕!』

(――未知のノイズ感知、稼働率80パーセントに低下)
その一閃で理論回路はかき乱された。

しかしヘイズも今回は予測していた、見えているなら消される可能性もある、と
だから冷静に、三撃目の用意をしていた。
(――予測演算成功、『破砕の領域』発動)
刀をめがけ理論回路が展開される。見えているなら、見えていてもよけれないタイミングで攻撃するだけのこと。
バンダナは手を押さえ込み、刀が手から零れ落ちる。

78初めてのピクニック(修正版)3/3 </b><font color=#FF0000>(jjRBLcoQ)</font><b>:2005/04/30(土) 10:09:55 ID:rA3V8e5g
「森から出る、接近させんな、手を上げて攻撃の意思の無いことを示しとけ」
コミクロンに指示を飛ばし、自分も両手を上げながらゆっくりとした足取りで森を出る。
バンダナは目をしばたかせながら、無手で構えるた。

――こいつも理論回路が見えてる、刀も解体できなかったところを見ると普通の武器じゃねぇな

一方金色の目のほうはバンダナのほうを向いてわけが分からないという顔をしている。双剣をしっかり構えてはいるが……

――あっちは見えてねえか、おそらく策敵能力を持っているのもバンダナだな、森に逃げ込まれると厄介だ、

森と二人の間に入るよう、両手を挙げつつ移動する。
もちろんコミクロンとヘイズは両手を挙げたところで攻撃に支障は無い、戦闘はまだ続いているのだ。



【F-5/北東境界付近/1日目・11:00】

【チーム・ソードダンサー】

【火乃香】
[状態]:利き手に軽い麻痺(情報解体の影響 一過性)
[装備]:無手
[道具]:デイパック(支給品一式)  魔杖剣「内なるナリシア」は落としている
[思考]:1戦闘からの離脱 2シャーネの人捜しを手伝う


【シャーネ・ラフォレット】
[状態]:健康
[装備]:騎士剣・陰陽
[道具]:デイパック(支給品一式) 
[思考]:1状況を把握する 場合によっては赤髪 三つ編は殺す 2クレアを捜す


【凸凹魔術師】

【ヴァーミリオン・CD・ヘイズ】
[状態]:健康
[装備]:砂袋
[道具]:支給品一式
[思考]:1バンダナ、金眼の武装解除 騎士剣なら交渉、決裂なら奪取 2刻印解除構成式の完成。
[備考]:刻印の性能に気付いています。


【コミクロン】
[状態]:軽傷(傷自体は塞いだが、右腕が動かない)
[装備]:未完成の刻印解除構成式(頭の中)
[道具]:無し
[思考]:1戦闘が終わったから相手との平和交渉、情報交換 2刻印解除構成式の完成。3クレア、いーちゃん、しずくを探す。
[備考]:服が赤く染まっています。

【備考】
戦闘状況は現在も続行中、
両チームとも海上遊園地へ向かう。

【残り85人】

79 不幸の打ち止め 2(修正):2005/04/30(土) 14:26:01 ID:D7qZuQnc
有機コード伝いならコミクロンの頭に声を直接送ることができる。
(ぺらぺら喋るな馬鹿。刻印には盗聴機能があり、音声は開催者側に筒抜けだって
 教えといただろーが!これ以上独り言を漏らしてたら、魂を消し飛ばされちまうぞ!)
(すまん。少し冷静さを欠いてたみたいだ。こんなことで死んだら笑いもんにもならないな)
(刻印のほうは今俺が情報処理に特化したI−ブレインで、己の情報を偽って侵入してる。
 論理回路とは若干異なる系統の構造や、未知の力の働いている部分も多いんで
 分からないことが多いんだが…今お前の脳にだいたいの構造を送ってみる)
ヘイズが送って来たのは、幾種類の魔術構成から成る<呪いの刻印>の構造式だった。
(うおっ!なんだこりゃあ?随分と複雑でしかも強力な構成だ)
コミクロンが派手に驚く。ヘイズはなかなかのリアクションだと思いながら、
(何か分かるか?)
(人の精神…いや魂その物と強く結び付いてるようだ…無理に引き剥がすと、
 恐らく魂がダメージを受ける。最悪死ぬな)
主催者が説明していた事だが、ハッタリではなかったらしい。ヘイズは天を仰いだ。
(厄介なもんつけられちまったぜ。取るのミスれば即昇天かよ)
まだ不幸は打ち止めではないらしい。

しばらく二人ですったもんだしながら、I−ブレインの機能低下による演算効率の悪さと、
手強いガードにてこずりながらコミクロンの協力でなんとか解析してゆく。
しかし、ある地点で二人の全く知らない構造にぶつかってしまった。
(ヴァーミリオン、ここから先は俺の知らない魔術の構造だ)
(ここまで分かりゃあ上出来だぜコミクロン。とりあえずはここまで解析した構造を
 元にして俺が刻印の解除構成式を組み立てる。だが俺のI−ブレインは記憶容量不足だ。
 代わりにお前の脳に構成式を保存する…良し、終わった)

80奇人と変人、そして狂犬3/4:2005/04/30(土) 14:58:20 ID:8sMUamU2
 そのまま茂みの奥へと押し倒され――同時、遠くで何かが破裂するような音がした。
 ……銃声、かな?
 佐山はその鋭い瞳で、油断無く周囲を見回している。
 それは近隣エリアでの、哀川潤に対する萩原子荻の狙撃音なのだが、二人はそこまで知りはしない。
「静かに。どうやら誰かが狙撃を受けているらしい――我々も狙撃手の射程に入っている可能性がある。森に逃げよう」
 そのまま詠子を抱き上げると身を屈め、佐山は森の奥へと駆ける。
 人一人背負っているにしては、かなり速い。
 枝の間をすり抜け、障害物を踏み抜き、躍動する獣を思わせる動作で森の奥へ――
 と、かなりの距離を稼いだ所で、その足が止まった。
「おい、そこのお前。――お前らはこのゲームに乗ったクチか?」
「唐突に何かねそこのヤンキー。人にものを聞く前に、まずは名乗りたまえ」
 詠子を抱えたままで、佐山は言葉を発する。
 体勢の関係で、詠子は佐山の会話の相手が見えない。
「……ん」
 く、と佐山の腕の中で身を捩ると――そこに居たのは、鋲の打たれた革のジャケットを着込んだ人影。
 鉄条を束ねたような、精悍な印象の男だ。
「ったく。またコレか……俺はこの島で変人奇人にしか会えねぇ運命なのか? それともこの島に集められたのが俺以外変人奇人なのか?」
 まあいい、と男は呟く。
「俺は甲斐氷太。お前らは?」
「簡潔に言おう。私は宇宙の中心、佐山御言だ。こちらは十叶詠子君……ああ、二人ともゲームには乗っていない」
 佐山が答える様子を見て、詠子も一瞬黙考。
「“欠けた牙”さん、かな。豪胆だけどどこか怜悧で――欠けた部分を埋めたくて、常に何かに噛み付こうとする」
「あン? 何だその女は……見透かすような事を」
 甲斐が一瞬、容易ならぬ敵と対峙するような気迫を垣間見せる。
 それに対して、占いのようなものだと佐山が返し、距離を取ったまま甲斐を見据える。
「さて、我々は人を探している。できれば情報交換といきたいのだが……君は、ゲームに乗っているのかね?」
 佐山の問いかけが、木漏れ日の中に響いた。

81奇人と変人、そして狂犬4/4:2005/04/30(土) 14:59:54 ID:8sMUamU2
【D-5/森の中/1日目・9:43】

【佐山御言】
[状態]:健康。疾走でそれなりの疲労。
[装備]:Eマグ、閃光手榴弾一個、メス
[道具]:デイパック(支給品一式)、地下水脈の地図
[思考]:1.仲間の捜索。2.地下空間が気になるが、街付近の狙撃手を警戒。

【十叶詠子】
[状態]:健康
[装備]:魔女の短剣、『物語』を記した幾枚かの紙片
[道具]:デイパック(支給品一式)
[思考]:1.元の世界に戻るため佐山に同行。2.物語を記した紙を随所に配置し、世界をさかしまの異界に

【甲斐氷太】
[状態]:左肩に切り傷(軽傷。動かすと僅かに痛みが走る程度。処置済み)
[装備]:カプセル(ポケットに数錠)
[道具]:煙草(残り14本)、カプセル(大量)、支給品一式
[思考]:1.眼前の変人たちをどうするか。 2.ウィザードと戦いたい。海野をどうするべきか。ゲームに乗る?

82奇人と変人、そして狂犬1/4:2005/04/30(土) 15:14:59 ID:8sMUamU2
「あ……」
 木の根に足が引っかかり、転びかけた。
 と、左手側から回りこんだ腕が詠子を支えた。
「大丈夫かね?」
 問いかける佐山に、詠子は微かな苦笑を返す。
「ごめんね。こんなに森を歩くのには、やっぱり慣れていないから……」
「気にする事はない。私も慎重に行こうと思っていたところだ」
 森の外縁部。
 平野部に対して視界を確保し、何かあれば森側へと逃げ込める位置を確保しながら、二人はE−5まで歩いて来ていた。
「小休止としよう。我々都会人には辛いものがある道行きだからね」
 そうは言うものの、佐山が山林を歩く事に慣れていること程度は、詠子にも分かる。
 詠子の体力に心を配り、しかしそれを表に出すことなく、何やかやと小休止を取ってくれる。
 ……やっぱり“裏返しの法典”君と一緒にいて良かったな。
 彼ならば異界でもそう簡単には壊れないだろう。多分、“シチュー”ではなく“魔女”になれる。
 ……嬉しいなあ。やっぱり“できそこない”になっちゃうのは可哀想だもの。
「ありがとう。それじゃあ、私に何かする事はある?」
「書き置きをお願いしたい。オーフェン君へ、そうだね……
 『魔女と世界の中心は例の場所へ向かう。“二本目の刀子”君にも、その気があるならば同行を許可しよう。
 なお、マジク・リンは第一回の放送の死亡者リストに含まれていた。』
 というような文章を筆記して紙縒りにし、目立つ木の枝に巻きつけて頂きたい」
 運が良いな、と詠子は思う。
 これでまた、物語を紡ぐことが出来ると。

83初めてのピクニック(修正の修正願い)3/3 </b><font color=#FF0000>(jjRBLcoQ)</font><b>:2005/04/30(土) 16:26:31 ID:rA3V8e5g
初めてのピクニック3/3の
>森と二人の間に入るよう、両手を挙げつつ移動する。
>もちろんコミクロンとヘイズは両手を挙げたところで攻撃に支障は無い、戦闘はまだ続いているのだ


森と二人の間を塞ぐようにヘイズは両手を、コミクロンは左手だけを挙げて移動する
もちろん二人とも手を挙げたところで攻撃に支障は無い、戦闘はまだ続いているのだ。

への差し替えお願いします。何度もスミマセン

84もう一組の未知との遭遇(1/3)  ◆l8jfhXC/BA:2005/04/30(土) 16:31:38 ID:r5z1ihHQ
時間部分と槍関連を修正しました。
----------------------------------------------

(あーくそ、まだかよ……)
 いつもの数倍遅い身体の修復に胸中でぼやく。もうあれから三時間くらいは経っているであろうに。
 嫌みなくらいに澄んだ青空を眺めながら、ハーヴェイは自らの身体の修復を待っていた。
 脱水症状はなんとか治った。が、肺の修復がまだうまくいかない。
 この分だとあと三十分から一時間はかかりそうだ。
(こうして倒れてる間にも、“乗ってる”奴らが誰かを殺してるんだよな)
 あのウルペンと名乗った男のように、人を躊躇なく殺すことができる奴らがここには何人もいる。
 そのことは一回目の放送で流れた大量の名前からわかっていたのだが。
(キーリ……六時間も生き延びられたってだけでも運がいいんだろうな)
 放送では、彼女の名前は呼ばれなかった。そのことは本当によかった。
 だが、今も生きているかどうかは、実際に姿を見かけるか三時間後の放送でしかわからない。
 ……彼女に戦闘能力はない。ごく普通の少女だ。
 ゲームに乗ることも、主催者に抵抗することも、殺人者に対抗することもできない。
 霊とコンタクトが取れるという能力は、死人が多く情報が乏しいここでは便利なのかもしれないが──情報があっても誰かの庇護がなければ生き残れない。
 ──そして、庇護すべき自分自身はコンクリートの上で大の字になって横たわっている。
「…………」
 己の無力さに溜め息が出る。こうして倒れている間にも、“乗ってる”奴らがキーリを殺してしまうかもしれないのに。
 かと言ってここで無理に行動しても、キーリに会う前に自分自身が殺されてしまうだろう。
 武器は、あの助けられなかった少女の傍らに落ちている槍がある。だが、体力がなければ重い武器はうまく扱えない。
 結局、殺人者に会っても逃げられるくらいの体力が戻った後に動くしかない。
 幸い右胸を突かれて血まみれの身体は、じっとしていれば死体に見えるのでなんとか人をやり過ごせる。
 ……キーリに会えるのは、さらに先になりそうだった。

85もう一組の未知との遭遇(2/3)  ◆l8jfhXC/BA:2005/04/30(土) 16:32:44 ID:r5z1ihHQ
(この町を簡単に探索して、予備の武器と食料も出来れば用意した方がいい。……誰かが潜んでいるかもしれないな)
 ゲームに乗らずに、誰かが隠れている可能性がある。もしかしたら、キーリがいるかもしれない。
 もちろん、ゲームに乗った者が罠を仕掛けていたり、待ち伏せしている可能性もあるが。
 奇襲には十分気をつけなければいけないだろう。やはり体力は必要だ。
 ────と。
(…………)
 かすかに見られている気配を感じて辺りを見回す。
 しかし、そこには少女の死体と血溜まりがあるだけだった。
(気のせいか。…………いや、ちょっと待て)
 確かに少女の傍らには血が飛び散っていたが……あそこまで大きな水たまりができるほどだったか?
 なにより少女が死んでから二時間も経過している。あんなに赤々とした色をしているわけがない。
(じゃあ、あれはなんだよ?)
 今になって少女から血が溢れてきたとでも言うのだろうか。
 ……このゲーム自体が異常すぎるので、そういうありえない事象が起こっても不思議ではないかもしれない。
 そう無理矢理結論づけて、また視界を空に戻そうとしたとき────血が、動いた。
「────っ?!」
 なぜかこちらに向かってくる血液。とっさに立ち上がろうとするが、肺に痛みが走り立ち膝をついてしまう。
「なんだよ、これ……」
 思わずつぶやきが漏れる。すると、血はぴたりと動きを止め、そして────

【驚かせてすまない! 我輩はゲルハルト・フォン・バルシュタイン!
子爵の位を賜り、グローワース島の元領主であり現在は隠居中の吸血鬼でありこのゲームに巻き込まれた一人の紳士である!】

 ────文字をつづった。
 唖然としているハーヴェイをよそに、血はさらに文字をつづる。

【このレディと共に倒れていたので既に死亡したか気絶しているものと思っていたが──いやはや、無事でよかった!
それにしても、ふむ、君は何者だね? 魂からして人間でも吸血鬼でもダンピールでも食鬼人でもないようだが……】

「……お前こそなんだよ…………」
 感嘆符から三点リーダまで再現する血液に、ハーヴェイはそれしか言い返せなかった。
 ……キーリに会えるのは、相当先になりそうだった。

86もう一組の未知との遭遇(3/3)  ◆l8jfhXC/BA:2005/04/30(土) 16:34:00 ID:r5z1ihHQ
【No Life Brothers?】
【C-8/港町/1日目・11:00】

【ハーヴェイ】
[状態]:肺がまだ修復中。後30分〜1時間くらいで完治予定
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:とりあえずこいつをなんとかする(混乱していると言うより半ば諦めている)。
キーリを探す。ゲームに乗った奴を野放しに出来ない。特にウルペン。

【ゲルハルト・フォン・バルシュタイン子爵】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、 「教育シリーズ 日本の歴史DVD 全12巻セット」
[思考]:目の前の人物と会話。
祐巳と潤の不在を気にかける。食鬼人の秘密を教えたのは祐巳だけであり、他者には絶対に教えない。アメリアの死を悼む。
※祐巳がアメリアを殺したことに気づいていません

87◆l8jfhXC/BA:2005/05/01(日) 17:10:10 ID:94xxDrvQ
上の子爵の状態をさらに修正します。なんどもほんとすみません。

【ゲルハルト・フォン・バルシュタイン(子爵)】
 [状態]:健康状態 
 [装備]:なし
 [道具]:デイパック一式×2、 「教育シリーズ 日本の歴史DVD 全12巻セット」
 [思考]:目の前の人物と会話。祐巳がどうなったか気にしている
 アメリアの仲間達(リナ・ゼルガディス)に彼女の最後を伝え、形見の品を渡す。
 ※祐巳がアメリアを殺したことに気づいていません。また、アメリアの名前を知りません

88& </b><font color=#FF0000>(9sC3tEkM)</font><b>:2005/05/03(火) 00:02:49 ID:PO1IA.1s
修正、お願いします。

誤:なんの衒いもなく廃屋の中に進む宮野
        ↓
正:なんの躊躇いもなく廃屋の中に進む宮野

89 犠牲が出た時点で幸福ではない(1/5) ◆R0w/LGL.9c:2005/05/03(火) 18:59:47 ID:U/lyfmso
哀川さんの呼称と一部を変更しました。宜しくお願いします
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ぼんやりとした意識。
こんな経験は始めてだった。
請負人として今まで数々の修羅場をくぐった。
曲弦糸を極限に鍛えた大好きな娘と戦ったときも。
最悪の殺し名<零崎>を2人相手にしたときも。
親父を二人殺したときも。
アタシは常にクールで、シニカルに笑ってたはずだろう?
それがなんだ。策士にごときに。
策? 全部力で打ち砕いてやる。
祐巳。すぐに助けてやる。
依頼は絶対に遂行する。それが最強の義務だ。
体の痺れを無視して。目の前は真っ暗で見えないが、起きる。
ぼたぼたぼたっ
何か液体が落ちる音。自分の腕でももげたか? 脳漿でもブチ撒けたか?
どうでもいい。
不意に視界が戻る。目の前は赤くて紅くて。
─オーバーキルドレッド─

「動いたら駄目デシ!」
意識がいつものクリアーな状態に戻る。視界もフルカラーだ。
自分では起き上がったと思っていたが実際は上半身だけむっくり起こしていた。
目の前にはでかくて白い竜が、自分の前足に裂傷をつけて血をかけていた。

90殺戮者と姐さん1/2:2005/05/04(水) 00:01:53 ID:8sMUamU2
 石碑より脱出した二人は、森の陰に隠れて互いの情報を交換していた。
 互いの捜索する相手や、これまで出会った者たちの様相、行動。
 そして――
「物部景という少年が死亡。放送の分を加え、現在確認された死者は24人か」
「ええ。私がもう少ししっかりしていれば、アイツも死なずに……」
 蒼い殺戮者は、何を言えばよいのか分からない。
 ――昔にも感じた困惑だ。
 と、その思いを敏感に感じ取ったのか、風見が苦笑を浮かべ。
「ごめん。今言うべき事じゃないわね……とりあえず暫く時間を置いて戻って、アイツを埋葬して、それから――?」
「そのまま地下を探ってみたい。何か有益な情報が得られるかもしれない」
 火乃香、パイフウは放っておいても死にはしないだろうという確信がある。
 むしろ禁止エリアが増えてからの方が探し出せる確率は高いだろう。
 しずくがこの状況で生存できるかは不安要素が多いが、焦燥から無茶な探し方をしても我が身を危険に晒すだけで益は無い。
 ……ならばやはりエリアが狭まるのを待つべきだと、蒼い殺戮者は判断する。
「次の放送を待ち、禁止エリアの指定によって発生する人の流れを地下に潜って回避」
「そして地上が再び落ち着くまで地下を探り、狭まったエリアの中で目標の七人を捜索、ね」
 蒼い殺戮者は、得られた情報を元に再び思考。
 まず、自分の目的は正常な命令系統への復帰。
 そしてそのために情報を収集し、それを火乃香に届け、恐らく脱出のために動いているであろう彼女に協力する。
 途中、可能な限りはパイフウ、そしてしずくとの合流を果たしたい。
 ここまでが単独行動時の思考。
 これに加え、風見の話に出てきた佐山、新庄、出雲、オドーの四人を捜索対象に追加。
 恐らく彼女の思いは、自分がしずくを気にかけるものと同質だと判断し、優先順位は同格に。
 更に、風見は己の武器である槍を探しているという。
 原始的な武器だが、火乃香のカタナのような事例もあるため侮るわけにはいかない。
 優先度を一段落として、捜索の対象に。
 そして二人は、静かに放送を待つ――

91フラジャイル・ワンダリング(眠れない子供) ◆7Xmruv2jXQ:2005/05/04(水) 22:10:09 ID:JdwCcAMg
状態表のすぐ上です。 

 やがて夢が始まるまで.
頬を伝う涙に気づかぬまま、少女は無力に境界をさまよい続ける。
     ↓
 やがて夢が始まるまで。
 頬を伝う涙に気づかぬまま、少女は無力に境界をさまよい続ける。

に修正お願いします。

92Terrible Joker </b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/05/05(木) 02:25:25 ID:9Jj8/lhA
修正です
(逃げ出す前に確認した時間が11時40分だったから…)

(逃げ出す前に確認した時間が11時30分だったから…)
に修正

さらに場所を
【D-6/地下/1日目/12:00】
から
【C-5/地下/1日目/11:50】
に変更いたします

93存在しえない守るべき者3/4 ◆lmrmar5YFk:2005/05/05(木) 14:56:23 ID:bDeK9AF2
彼の怪我が最低限治まったら、ここを脱出して長門さんを探しに行く。『ミラ』については、道中で適当に話を合わせておけばいい。
わざわざ自分から彼を襲ってまであの銃を奪うつもりはない。
そんなリスクの高い賭けをしても得られる物は少ないし、そもそも自分には人を殺傷できるに足る銃撃の腕がない。
あんなに巨大な銃だ。自分などではまともに扱うことさえ不可能だろう。その点、彼がいれば使用者には困らない。
銃単体ではなく狙撃手ごとを己の武器に出来れば、あるかどうかも分からない包丁などを探すより、より高確率で戦闘能力を高められる。
強い者の利用と操縦。それこそが、今の自分に実行できる数少ない生き残るすべだ。
「その怪我でミラさんを守れるんですか? 貴方には休息が必要ですよ」
「でも……」
眼前の彼が放った単語は二度とも同じものだった。だが、それを口にした時の表情は一度目と二度目で真反対に豹変していた。
刹那、青年は脇に置かれた銃を神速のスピードで抱えると、至近距離で銃口を無機的に古泉に向けた。
引き金に掛けた指に力が込められる。
――ダンッ!
鋭い銃声が狭い室内に響く。一瞬の後、古泉は業火の塊が炸裂したようなひどい激痛に襲われた。
恐る恐る目線を己の左肩へと向ければ、禍々しい穴がぽっかりと口を開け、そこからだくだくと勢いよく血潮が噴出していた。
傷付けられたそこがひくひくと脈打ち、抉れた肩口からは白い骨がうっすらと覗き見られた。
痛覚と視覚と、言い換えれば肉体と精神との双方に巨大すぎるダメージを与えられて、古泉は獣のように咆哮した。
「いっ……ぐ、あぁーっ!」
流れる血液が袖を伝って服全体を色濃く染め、弾け飛んだ肉片は薄汚く床へと飛散する。
弾丸によってごそりと掬い取られた肩の肉は随分に多量で、溢れ出る血はそれにも増して多い。
血脈が律動する一度一度に合わせて痛みが波のように押し寄せ、同時に古泉から残る意識を奪い去ろうとしていく。
地獄の拷問もかくやという苦痛はむしろ気絶した方が幾分マシに思えたが、今この場で気を失うのは死を宣告されたも同然だった。
微かに残った意識を全て一点に動員させて、唇の端を固く歯で噛み締める。そうすることで、消えそうになるそれを何とかこちら側に繋ぎ止める。
(まずい……です…ね)
顔面の筋肉を引きつらせながら、必死で生の糸に縋り付く古泉の姿は気にもとめず、青年は急ぎ足で部屋から出て行った。
無感動な、それでも何かを決意したような声で台詞の続きを呟きながら。
「でも、それでも俺は…ミラを守らなきゃいけないんです…」

94存在しえない守るべき者4/4 ◆lmrmar5YFk:2005/05/05(木) 14:57:28 ID:bDeK9AF2
【残り85名】
【G-4/城の中/1日目・07:30】

【アーヴィング・ナイトウォーカー】
[状態]:情緒不安定/修羅モード/腿に銃創(止血済み)
[装備]:狙撃銃"鉄鋼小丸"(出典@終わりのクロニクル)
[道具]:デイバッグ(支給品一式)
[思考]:主催者を殺し、ミラを助ける(思い込み)


【古泉一樹】
[状態]:左肩に銃創/意識朦朧
[装備]:なし
[道具]:デイパック(支給品一式) ペットボトルの水は溢れきってます
[思考]:長門有希を探す/怪我の手当て

95神様さんていないけどもし居たら(1/4) </b><font color=#FF0000>(UaErayeY)</font><b>:2005/05/05(木) 18:17:19 ID:wz10NBOg

大丈夫、カードで鍛えたシラフで切り抜ける。→大丈夫、カードで鍛えたポーカーフェイスで切り抜けられる。
に変更お願いします。お手数掛けてすみません。

96神様なんていないけどもし居たら </b><font color=#FF0000>(UaErayeY)</font><b>:2005/05/05(木) 23:17:43 ID:Btwexsvo
すみません。あと子爵の修正お願いします。
【ゲルハルト・フォン・バルシュタイン(子爵)】
 [状態]:健康状態 
 [装備]:なし
 [道具]:デイパック一式、 「教育シリーズ 日本の歴史DVD 全12巻セット」
      アメリアのデイパック(支給品一式)
 [思考]:アメリアの仲間達に彼女の最後を伝え、形見の品を渡す/祐巳がどうなったか気にしている
 [補足]:祐巳がアメリアを殺したことに気づいていません
     この時点で子爵はアメリアの名前を知りません

※アメリアはD−4エリアに埋葬されました。(ただし、墓に名前はありません)
*ハーヴェイは不死人・核の事については話してません。
  子爵も祐巳の食人鬼について話してません。

あと(1/4)子爵の会話
【傷の具合はどうだい?】を【傷の具合はどうかね?】に変更です。度々すみません。
(1/4)と(2/4)の会話の!も一個づつでお願いします。

97The quartet goes to the westの1 ◆7Xmruv2jXQ:2005/05/06(金) 18:45:26 ID:JdwCcAMg
同じバックを右手で抱えた少年――――コミクロン。
          ↓
同じバックを左手で抱えた少年――――コミクロン。

に修正お願いします。

98紅白怪我合戦!(3/4):2005/05/07(土) 13:27:58 ID:mhhsWZag
哀川さんの思考の臨也を消しました。後本文を少し変更しました。修正お願いします

商店街はすぐそこだからあたしの聴力なら悲鳴は聞こえる。
せめて足だけでも直して、あいつらと一緒に祐巳を探す。
あいつらと一緒ならば、きっとあの娘も笑えるはずだ。
あたしの支給品がまともなら持って行かせたのにな…
デイパックをごそごそ探る。
出てきたのはペットボトル。硬い栓がされてある、銀色のボトルだ。
中身の説明がフランス語で書かれている。極悪な紋章と一緒に。
『種類:生物兵器
 プラスチック・ポリエステルを分解するバクテリア
 摂氏37度前後で大増殖・数時間で死滅
 副作用:肩こりが治る』
流し読みしただけだが、どうやらバカ兵器の一種か。
「ふん」
また鼻を鳴らして手元の子犬を撫でる。
ファルコンは死なせはしない。
あいつらも全員守る。そう思って聴覚を研ぎ澄ました。
なにやらふもふもいう音が聞こえて遠ざかっていったけど、まぁ関係ないだろう。

【C−4/ビル一階事務室/一日目/11:00】
【哀川潤(084)】
[状態]:怪我が治癒。内臓は治ったけど創傷が塞がりきれてない。太腿と右肩が治ってない。
[装備]:なし(デイバッグの中)
[道具]:生物兵器(衣服などを分解)
[思考]:祐巳を助ける 邪魔する奴(子荻)は殺す アイザック達に何かあったら絶対助ける ファルコンを守る
[備考]:右肩が損傷してますから殴れません。太腿の傷で長距離移動は無理です。(右肩は自然治癒不可、太腿は数時間で治癒)
    体力のほぼ完全回復には12時間ほどの休憩と食料が必要です。

99Cross Point(修正) 6/6 </b><font color=#FF0000>(CR6xsOqM)</font><b>:2005/05/07(土) 23:12:28 ID:EGTFaGMo
デイパックから地図を取り出し開く。現在地はF-4。すぐ南に城があるらしい。
人がいないとは言い切れないが、市街地よりはマシだろう。
少数ならば説得する自信もある。何より今はか弱い少女の姿なのだから。
そう方針を決め、進もうとした時再び眩暈に襲われる。
今度は無様に両手を地に突いてしまい、強烈な嘔吐感が込み上げてきた。
少し自分の状態を甘く見ていたかもしれない。思いのほか精神力を消耗してしまっている。
肉体を手に入れてからこれまでの短い時間に連続で魔法を使いすぎてしまったようだ。
特に変化魔法での消耗が著しい。これからは逃げるにしても方法を考える必要があるだろう。
加えて、肉体が不安定な状態での強引な治癒による体力消耗。
最悪の状態で自分は憑依してしまったらしい。辛うじて嘔吐を堪え、自嘲する。
「ふふふ、これが彼と、この娘への裏切りの報い、かしらね。
 だけど、それでも私は倒れるわけにはいかない……必ず世界を理想へと導いてみせる。
 黒でも、白でもない灰色の世界へ」
そう呟いて、カーラは城へと向かって足を踏み出した。

【F-4/森の中/一日目、12:18】
【福沢祐巳(カーラ)】
 [状態]:看護婦 魔人化 失血による貧血 精神、体力共に深刻な消耗
 [装備]:サークレット 保健室のロッカーに入っていた妙にえっちなナース服(血まみれ)
 [道具]:ロザリオ、デイパック(支給品入り)
 [思考]:早急に休養を取る/フォーセリアに影響を及ぼしそうな参加者に攻撃
                   (現在の目標、坂井悠二、火乃香)

【C-4/崖の上/一日目、12:18】
【竜堂終】
 [状態]:あちこちにかすり傷 かなりの疲労
 [装備]:ブルードザオガー(吸血鬼)
 [道具]:なし
 [思考]:市街地へ向かい仲間を探す/カーラを倒し、少女を救う

100</b><font color=#FF0000>(5jmZAtv6)</font><b>:2005/05/12(木) 01:16:35 ID:Kdvo/N3A
184話 修正
その美しさ…またそれを目の当たりにして志摩子はある話を思い出していた。
「聞いたことがあります、魔界と化した新宿に信じられないくらいきれいで凄腕のお医者様がいるって
あなたのことなのでしょう? ドクター!ドクターメフィスト!」
メフィストと呼ばれた男はふっと微笑んだ。
「どうか力を貸してください!」



その美しさ…この世界に天国があり、そして天使が本当に存在するのならば
きっとそれはこんな姿をしているのだろうと志摩子は思った。
この人ならば…
「どうか力を貸してください!」
何故か自然に言えた、鳳月も緑麗も何も言わない、むしろそれが当然のごとく
ただ目の前の現実に存在する奇跡を呆然と凝視している。

に変更します。


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