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尚六SS「永遠の行方」

1名無しさん:2007/09/22(土) 09:45:00
シリアス尚六ものです。オムニバス形式。

981名無しさん:2017/10/17(火) 19:38:35
待ってました!お帰りなさいませ!( ´ ▽ ` )

982永遠の行方「終(2)」:2017/10/17(火) 21:14:25
 ここにいる友人たちは、表向きの事情――六太が高所から落ちて頭を打ち、
意識不明に陥ったこと――は知っていた。それだけに、なかなか意識が戻ら
ないことで彼らはずいぶん心配していたのだが、呪が解ける見込みがないう
ちは鳴賢も何も言うことはできなかった。ただでさえ飲食はどうしているの
かとか、昏睡が長期に渡っているだけに疑問がいろいろ出ていたのだ。伝を
たどって高位の仙の医師に診てもらい、そのおかげで何とかなっているらし
いという伝聞形式で誤魔化してはいたが、それ以上のことは口が裂けても言
えるはずもなかった。六太が麒麟であることはもちろん、実は王の身代わり
に呪をかけられて意識不明で伏せっているなどとは。
 そして今回、大司寇からの報せを受けた鳴賢は、治療の甲斐あってついに
六太の意識が戻ったこと、身体の状態も快方に向かっているとやっと伝える
ことができたのだった。「見舞いに行こう」などと気軽に言い出されて止め
るのに苦労したが、報せの中で、回復に専念させるのでもっと良くなるまで
見舞いは待ってほしいと頼まれたと言い訳して事なきを得た。
 もっともあのような事件があった以上、これまでのように宰輔が気軽に市
井に出ることが許されるとも思えない。したがって鳴賢も友人たちも、もう
六太と会える機会はないかもしれないが、遠いところで彼の幸せを願おうと
思った。
 当初は、六太のことだから目覚めたら顔を見せてくれるだろうと考えてい
たものの、それはなんだかんだ言ってもすぐ解決するのではと、心の底で期
待していたからに過ぎない。だが危うく永遠に眠りに囚われるところだった
のだ、おそらく宮城の諸官は、二度と麒麟が危ない目に遭わないよう、奥深
い場所で大事に大事に守るに違いない。
「そっか。良かったね。あのちょこまかした賑やかな子がいないと、僕たち
もなんか寂しかったし」
「最近は風漢もお見限りだったしなあ。前は色街でけっこう見かけたのに」
「そのうち、また見かけるようになるさ」

983永遠の行方「終(3)」:2017/10/17(火) 21:20:45
 ふっと笑った鳴賢は、また杯に目を落とす。そう、六太に会えなくなって
も風漢がいる。あれだけいろいろ話した以上、きっと少しは六太の様子を伝
えてくれるだろう。そう考え、つながりが完全に切れたわけではないことに
安堵した。
「ん? 今、何か音がしなかった?」
 ふと敬之(けいし)が、書卓に面した窓のほうに目を向けて言った。鳴賢
も同じように閉まっている窓を見やると、確かに小石か何かが当たるような
小さな音がした。室内の明かりが窓の玻璃に反射して見づらかったものの、
外で何かが動いている気配があった。
「なんだ? 鳥か?」
 鳴賢は酔いにふらつきながら腰を上げ、窓を開けた。目の前に人の顔が現
われてぎょっとしたところで、よく見知った顔だと気づいて胸をなでおろし
た。
「風漢……なんて所から」
「よう、久しぶりだな。元気だったか。ちょっと通してくれ」
 騎獣にまたがったままの男から差しだされた酒壺を反射的に受け取った鳴
賢は、呆れながらも後ろに下がった。
 次の瞬間、魂が抜けるほど驚く。窓枠に足をかけて室内に身を乗りだした
相手が、何か大きな荷物を大事そうに抱えていると思ったら、豪奢な刺繍が
施された衾にくるまった六太だったからだ。それも見事な長い金髪をさらし
たままの。
 美しい髪は鮮やかに腰までを覆い、支えるように回されている風漢の腕に
も幾筋かかかり、室内の明かりを反射してきらきらと輝いている。まるで光
がこぼれているようだった。
 よく見れば風漢自身も、休養着らしいがかなり良さそうな衣服を身に着け
ている。知り合いの姿を認めていったんは笑顔になった友人たちも、あっけ
にとられて固まった。
「おまえたちもいたか。久しいな」
 奥にいた彼らに目をやった風漢は、こともなげに言いながら慎重に足元を
見定めて床に降りた。六太はと言えば、彼らを見て困ったような笑みを浮か
べている。

984永遠の行方「終(4)」:2017/10/17(火) 21:28:28
 大学寮の狭い房間に五人。鳴賢の友人たちは酒杯を片手に固まったままだ
し、他に座る場所もないため、風漢はさっさと壁際の臥牀に腰を下ろした。
六太を抱えなおして膝の間に座らせ、鳴賢に渡した酒壺を顎でしゃくる。
「まあ、飲め。俺の秘蔵でな、けっこううまい酒だぞ、それは」
「はあ……」
「こいつが元通りに動けるようになるまで、もうしばらくかかるようなので
な、とりあえず顔を見せに来た。どうだ、勉強のほうは。今度こそ卒業でき
そうだと楽俊に言っていたそうだが」
「はあ。まあ、たぶん」
 陸に打ち上げられた魚のように口をぱくぱくさせている友人たちを視界の
端で捉えながら、鳴賢は彼らへの説明の努力を放棄した。何から説明したら
いいのかわからないのはもちろん、今さら何を言っても混乱を招くだけとし
か思えなかった。
「六太――台輔――ええと。そのう」言葉遣いをあらためなければと思いつ
つも、あのときの六太の悲しそうな顔を思い出して、結局そのまま続ける。
「起きていて大丈夫なのか?」
「まーな。まだ歩いたりはできないけど、ちょっと起きてるくらいは全然平
気だ」
 六太は風漢の両腕に抱えられるようにして、彼の脚の間にちょこんと座っ
ている。よくよく見れば被衫姿のようだった。足元を見ると、くるまれてい
る衾の間から素足の爪先が見えている。寝ていた臥牀からそのまま連れてこ
られたとでもいうような風体だ。
 小間使いだの雑用だのと言いながら、実際は風漢は六太の側近のようだが、
いくらそれなりの官であってもこんなことをして咎められないのだろうか。
他人事ながら、鳴賢はそんな心配をした。自分たちのためにわざわざ連れて
きてくれたことはありがたいが。
「そうか……」
「心配かけたな。でも、もう大丈夫だから」
「ああ」

985永遠の行方「終(5)」:2017/10/18(水) 21:23:58
 鳴賢は何とか自失から脱すると戸棚に向かい、追加の杯をひとつ取り出し
てお持たせの酒を注いだ。しかしそれを風漢に渡すと、すぐに六太が「え、
俺のは?」と不平を鳴らした。
「……病みあがりだろ?」
「もう大丈夫だって」
「だめ」
「鳴賢のけち!」
「まあ、一口くらいならかまわんだろう」
 風漢は笑い、受け取った酒杯を六太の口に当てがった。しかし六太は両手
を添えて杯を傾けると、干す勢いでぐいぐいと飲んでしまった。
「あ、これうまい。何? 翠香酒?」
「おまえ……」
 手の甲で口をぬぐってご満悦の六太に、鳴賢は呆れた。以前の六太、鳴賢
のよく見知っていた六太がそこにいた。あの呪者の前で見せた、やけに静か
で達観した表情はどこにもない。
「だからもう大丈夫なんだって! あ、敬之と玄度も飲めよ。マジでうまい
ぜ、これ」
 いたずらっ子のようなにんまりとした笑みを向けられ、友人たちはやっと
金縛りから脱したようだった。しかし口を開けても、なかなか言葉が出てこ
ない。
 鳴賢は内心で彼らを気の毒に思いながら、風漢にもらった酒壺を、呆けて
いる友人たちの顔の前で掲げてみせた。
「そっちの酒、さっさと飲んじまえよ」
「あ、ああ」
 慌てた玄度が杯を一気に飲みほして空にする。しかし敬之のほうは逆に杯
を卓子に置くと、居住まいを正して風漢たちに向きなおった。
「六太、あのさ」
「ん?」
「その髪、さ」

986永遠の行方「終(6)」:2017/10/18(水) 21:26:16
 とたんに六太はすねたように頬をふくらませ、風漢を指し示した。
「文句はこいつに言えよ。こいつが勝手にこの格好のまま連れてきたんだか
ら」
「なに、往来を出歩くわけでもないのだから、別によかろう。すぐに戻るつ
もりだしな。それにおまえもこのほうが楽だろうが」
「それはそうだけどさ」金髪をくしゃくしゃにして頭を撫でる風漢の手から
逃れるように、顔をしかめた六太は首を傾けた。「でも騒ぎになるのいや
じゃん」
「別に騒ぎになっとらんだろうが。こら、暴れるな」
 駄々っ子めいて体を揺らそうとする六太を、風漢はあやすように後ろから
しっかり抱きしめた。六太は、はあーっと息を吐くと、おとなしくなってふ
たたび風漢の胸に背をもたれた。
「こいつの髪は実は鬣でな、切るわけにはいかんのだそうだ」と風漢。
「転変したときにみっともないんだよっ」
「だから暴れるなと言うておろうが。かと言って麒麟の鬣は染料のたぐいを
受けつけんので、布を巻いて誤魔化すしかないわけだが、いつもいつもそう
してばかりでは面倒だろう」
「そりゃ冬場はともかく、夏場は暑くて蒸れるしなー。これでけっこう苦労
してんだぜ、俺」
「そういうわけだ。見逃してくれ、敬之」
「はあ」
 やがて風漢は杯に残ったわずかな酒を飲みほすと、来たときのように再び
六太を抱えて立ちあがった。
「では顔も見せたことだし、戻るか。今抜け出したことがわかると、さすが
に官がうるさいからな」
「も、もう?」鳴賢は慌てた。
「こいつはまだ本調子ではないからな。なに、麒麟はそれほどやわではない。
すぐに以前のように走りまわるようになろうさ」
「またな、鳴賢」

987永遠の行方「終(7)」:2017/10/18(水) 21:28:21
 書卓を足がかりにして、さっさと窓から出ていく風漢の肩越しに、六太が
手を振った。騎獣は見たことのない種類だったがずいぶんと慣れているらし
く、おとなしく主人を窓の外で待っていて、彼らはそれに乗って飛び去って
いった。まるで一陣の風だった。
 二人の姿が消えると、友人たちが両側から鳴賢の肩をがしっとつかんだ。
「鳴賢!」
「いったいどういうことか、じっくり聞かせてもらおうか」
 ふたりとも目が血走っている。どう見ても腹に据えかねているといった様
子だ。
「あー……。だから六太はちょっと怪我、いや、病気――ってわけじゃなく」
 ふたりが一番聞きたいのは、六太の正体とか、どうしてそれを知ったとか、
そのあたりだろう。鳴賢にとっては一番面倒な部分だ。だからつい後回しと
いうか、六太の身に起きた事柄を適当に言って誤魔化そうとしたものの、麒
麟は基本的に病気にかからないし、怪我も負いにくい。表向きの事情だった
「頭を打って長期に昏睡」も、とたんにあやしくなってくる。失道かと誤解
されては大変だと思い直した。そもそもあの姿のままの六太を連れてきた風
漢が何も言わなかったのだから、このふたりになら真相を軽く説明してもか
まわないのだろう。丸投げされたとも言うが。
「えー、暁紅(ぎょうこう)に、去年起きた謀反の主犯に逆恨みで呪をかけ
られて、長らく意識不明だったんだよ。ほら、あの、昔の光州侯の寵姫だっ
たっていう女にさ。やっとその呪が解けて」
「む、謀反人に呪って!」
 仰天した彼らに、鳴賢は「口外するなよ」と念を押した。こんな話が不用
意に世間に出回れば、どんな影響があるかわからない。青ざめた友人たちは
こくこくとうなずいた。
「で、あれは、延台輔、だよな?」
「えーと。それは敬称であって……。その、名前が六太だから――」
 鳴賢はしどろもどろで説明しながら、内心で「風漢、恨むぞ」とつぶやい
た。

988書き手:2017/10/18(水) 21:30:33
とりあえずここまで。
鳴賢がらみはもう少し続きます。

989名無しさん:2017/10/18(水) 21:45:52
更新嬉しいです!
尚隆と六太の自然なスキンシップに萌える…!
姐さんの書く鳴賢、めっちゃいい奴ですよね

990名無しさん:2017/10/19(木) 23:11:01
わかる、自分の中で鳴賢の株がすごく上がった

991書き手:2017/11/15(水) 19:14:29
遅くなりましたが、鳴賢視点の話の続き、明日あたりから投下を開始します。
その次の帷湍の話を書けてないので、時間稼ぎに一日一レスです。
でも胸焼けしそうな内容なのでちょうどいいかもw

あと話の途中でスレを使い切ってしまう計算になるため、
先に次スレは立てておきます。
ちょっとしか使わなそうなのがアレですけど。

992永遠の行方「終(8)」:2017/11/16(木) 20:27:12

 そろそろ朝夕に秋の気配を感じはじめたころ、楽俊が昼間に鳴賢の房間を
訪れた。大学寮でまかないとして働いている母親のためにちょくちょく姿は
見せていたらしいのだが、鳴賢とはなかなか時間が合わなかったようで、ふ
たりは久しぶりに顔を合わせた。
「だいたい、ひと月ぶりくらいか? まあ、忙しそうだもんな」
 鳴賢がそう笑って茶杯を差し出すと、鼠姿の楽俊はどこかしょんぼりした
風情で杯を受け取りながら「朱衡さまはあれでかなり人遣いが荒くて……今
日はやっと取れた休みだ」とこぼした。もちろん出仕一年目から大司寇に目
通りできるなど、誉れでこそあれ忌避する事態ではない。楽俊とて気の置け
ない相手ゆえの、冗談めいた軽い愚痴にすぎないだろう。そもそも卒業すら
できていない鳴賢にしてみれば贅沢な悩みだ。所属自体は大司寇府ではなく
まだ最初に配属された部署で、本来の仕事の合間に雑用を言いつけられてい
るだけらしいが、それでもたまに重要な案件に関わることもあるというのだ
から。
「あとこの饅頭、母ちゃんから。もらいもんらしいけど、たくさんあって食
べきれないらしい」
「お、あとで敬之たちにも分けるか」
「ちょうどいいと思って潘老師のところにも持っていったら、関弓の少学に
出かけたとかでいなかったんだよなあ。ちょっくら聞きたいことがあったん
だけど、さすがにずっと待ってるわけにもいかねえ。そうだ鳴賢はわかるか
な、三十年ぐらい前に廃止された――」
 ちなみに楽俊には、風漢が六太を連れてきた夜のことはとっくに話して
あった。というより鳴賢は、あとで敬之らに追求されて大変だったという愚
痴をこぼさずにはいられなかったのだ。
 楽俊に問われるままに、昔の商法の解釈について鳴賢が持論を展開してい
ると、窓のほうから、こん、と音がした。ふたりが同時に窓に顔を向けると、
玻璃の向こうに、騎獣に乗った風漢と六太の姿があった。今度はちゃんと頭
に布を巻いて髪を隠していた六太は、風漢の前にまたがる形で普通に騎乗し
て、にこにこしながら胸元で小さく手を振っている。
「ろく……!」

993永遠の行方「終(9)」:2017/11/17(金) 19:16:07
 あやうく茶を吹きそうになった鳴賢だが、楽俊も何やら「夜でなくて良
かった……」と胸をなでおろしていた。
 風漢が笑顔で窓の玻璃を軽く叩き、ふたたび、こん、と音がする。鳴賢は
呆れながらも、座っていた椅子から立ち上がって窓を開けた。最初に六太が、
ついで風漢が、それぞれ身軽に房間の床に降り立つ。今度の騎獣は騶虞だっ
た。また窓外に待たせておくのかと思ったが、六太が手を伸ばして首元を撫
でながら「しばらく遊んでろなー」と声をかけると、騎獣は、くおん、と鳴
いて飛び去っていった。
 鳴賢はどちらかに譲ろうと、それまで座っていた椅子に手をかけた。しか
し風漢は不要というように無造作に手を振りながら「おう、元気そうだな」
と挨拶し、片腕にかかえていた袋を鳴賢の胸元に押しつけた。そのまま先日
の夜のように壁際の臥牀に腰をおろすと、脚の間に六太をちょこんと座らせ、
後ろから両腕を回してかかえこむようにする。体勢こそ前回と似ているが、
ずっと親密な空気が漂っていて、何とも形容しがたい雰囲気だった。鳴賢は
もちろん、こちらも譲ろうとしたのだろう、楽俊が床几から腰を浮かせかけ
た姿勢のまま固まり、ふたりの妙に睦まじい様子に困惑していた。
「みやげだ」
「ど、どうも……」
 彼らへの対応を迷いつつも、鳴賢は礼を言った。椅子に座り直してから、
思いのほか重たい袋の口を開けてみる。いくつかある紙包みは隙間から扁平
な形の果物が覗いており、大人の拳程度の大きさの小箱もいくつか。底には
酒らしい小瓶が布にくるまれて横になっていたが、指先でちょっと布をずら
してみると、複雑な文様で鮮やかに彩色された、ずいぶんと美麗な瓶だった。
「えっと。これ?」
「蟠桃(ばんとう)に菓子に酒だ。しばらく遠出していて、ねぐらに帰る前
にここに顔を出すかと思いついたのだが、どうせならそれなりのみやげを
持って来ようと思ってな。こっそり宮城に忍びこんでいろいろ漁ったら、地
方からの献上品と六太のおやつがあったんでくすねてきた」
「けん、じょう――!」
「台輔のおやつ……!」

994名無しさん:2017/11/17(金) 20:36:56
新スレ立ってた!
そして続き乙です、無理をせず更新していってください
待ってます!

995名無しさん:2017/11/17(金) 20:41:59
待ってました!ラブラブな二人の様子ゴチです!スレ立てもありがとうございます!続き待ってます…!

996書き手:2017/11/17(金) 21:42:52
えへへ、どうもです。
そりゃラブラブっすよー。
何せ新婚旅行直後なんで!
あーんなことやこーんなことをさんざんやってきた後です。



……青姦、とかも……。


えへ。

997名無しさん:2017/11/17(金) 22:27:06
ちょww
その話、読みたすぎですよ姐さん…!
興奮しすぎないよう心を落ち着けながら続きお待ちしてます…

998書き手:2017/11/18(土) 00:17:02
わははは、ほら、その辺書こうとすると、また完結が遠のくので……。
いちおうこんな↓感じですが、好きなように妄想してやってください。

まだ時折情緒不安定になるろくたんを連れて
尚隆は以前からたまに訪れていた僻地の里閭へ。
のんびりした場所で気持ちが落ち着き始めるろくたん。でもここで尚隆に誤算が。
里家に泊まってたんだけど掃除等は里家にいる老人とか孤児の担当なんで
さすがに情事の後始末はさせられないと、結果的に禁欲を強いられることに。
寝るときはろくたん、尚隆にぴったりくっついてなついてくるので余計煽られる。
数日後、里閭を後にした尚隆は、どこかの街で宿を取ろうと考えるものの
「これから妓楼なり宿なりを探して部屋を取って――だと? だめだ、もたん!」
ふと騎獣から眼下を見下ろせば、山間にちょっと開けた場所があり小さな湖が。
「山の中だしひと気はないな……よし!」
即座に着地して、状況がわかってないろくたんを草むらに押し倒し本懐を遂げる。
その後、体を洗うために湖に入り、そこでも以下略。
大丈夫、比較的南の地方だったこともあり水温は高かったけど、お湯じゃないから!
固まらないから!

ただ経験値の低いろくたんは尚隆の凶行に呆然とし
ここで「尚隆は……変態?」と疑惑が頭をもたげ始めた模様。

999名無しさん:2017/11/18(土) 03:00:11
ありがとうございます、姐さん!
里家の寝台は狭いだろうから、一緒に寝ると密着せざるを得ないよねw
尚隆にぴったりくっついて安心してすやすや眠るろくたんと、ムラムラもんもんとして眠れない尚隆とか
草むらに押し倒されて、明るい日差しの下で乱れた姿を見られちゃって、事後に照れるろくたんとか
そんな様子が可愛くて湖でまた襲っちゃう尚隆とか
めっちゃ妄想が滾るんですけど…!
変態尚隆、バンザイ!

1000書き手:2017/11/18(土) 11:16:36
「自分のモノ」認定したろくたんには遠慮なくケダモノになる尚隆ですw
しかもそれでいて乱暴じゃなく優しいから始末に負えない。
ろくたんをしっかり抱えて逃がさないようにし、愛撫の手も容赦ないのに優しい。
湖の中の凶行も、ろくたんが痛い思いをしないよう
ちゃんと柔らかい苔やらがびっしり生えている岸壁を選んで
そこにろくたんの背を押し付けて体勢を安定させてから立位でガンガン突き上げる。
もし誰か通りがかったらどうしようと、気が気じゃないのに次第にのめりこんで、
最後は尚隆にしがみついて大声で嬌声を上げてしまったろくたん。
あとで「……もう!」と甘えたふうに唇を尖らせてすねてみせるも、
「怒るな怒るな。しばらくおまえを抱けなかったから、
どうしても我慢できなくてな」と苦笑されておしまい。
ろくたんも恥ずかしいは恥ずかしかったけど
「そんなに俺がほしかったんだ」と思えばまんざらでもなかったり。




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