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【お気軽】書き逃げスレ【SS】
5
:
鬼畜王楽俊
:2004/11/17(水) 00:11
泰主従、延主従、そして鎖で繋がれた獣形の景麒。
彼らが入れられた牢にホタホタとやってきた者がある。鬼畜王として恐れられている楽俊
である。後ろには広瀬と後藤を従えている。
「やあ、延台輔、ご気分はどうだい」
「楽俊、いったいどういうつもりなんだ? ここから出してくれ」
「ふん、生意気を言うんじゃないぞ。おいらは今や王なんだからな」
と言って楽俊はひげをそよがせた。
その背後から広瀬が前へ進み出た。
「高里、ずいぶんと髪が伸びたようだな」
「先生、お願いです、ここから出して下さい。せめて主上だけでも」
「ふん、そのうちな」
広瀬は高里事件の後、世間の厳しい目にさらされ、すっかり性格が歪んでいた。
「おれはあの事件の後、猛勉強して生物学者になったのさ。常世の生き物に興味
津々なんだ。五百年も生きてる延王とか獣に転変する麒麟とかな。そのうち解剖
して肉体の構造を研究してやるさ。それにお前ら木に実るんだってな。普通の人間
に見えるけどな。生殖器官とかどうなってるんだ? そっちもそのうち解剖して
研究だな」
楽俊は頼もしそうに広瀬を見上げた。
「おいらも学問には興味津々だ。解剖のほう、よろしく頼むぞ。解剖後は、もったい
ねえから麒麟は干物か剥製にして標本とするかな」
我ながら名案だとばかりに、再び楽俊はひげをそよがせた。
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