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【お気軽】書き逃げスレ【SS】

1名無しさん:2004/11/03(水) 14:07
ここはなんでも書けるスレです。初心者、エロエロ、ムード系、落ち無し、
瞬間的モエ、特殊系、スレ内SS感想等なんでもщ(゚Д゚щ)カモーン!!
どんなカプでもお気軽にドゾー!!
投稿ルール、スレ説明は>>2、その他意見・質問はまずロビスレへ。

※もちろん個人での派生スレ設立は、さらに大推奨※

23名無しさん:2004/11/18(木) 17:18
そのとき、尚隆を押さえつけていた家来が吹っ飛んだ。
何事かと更夜が顔を向けると、魂が抜けていたはずの尚隆が家来を床に叩き付け
腰の刀を奪いさっと走ると斡由をがしと捉えた。
そののど元に刀の刃を当てると更夜をねめつける。
「主の命が惜しいなら、その化け物を下がらせよ」
皮一枚刃先が斡由ののどに食い込む。つと流れた血を見て更夜があわてて
化け物に六太から離れるよう命じた。
ずる、と六太の蕾に埋め込まれた触手が抜き取られる。
ぞくりとした感覚に「ひっ」と声を上げる六太。
微かな快感が腰を這い回る。
体内に感じる圧迫感が消えほうと息をつく。
「神経麻痺の毒を嗅がせていたはずだが」悔しげに更夜が睨む。
尚隆はにやりと笑う。「毒は効きにくい体質なのでね」

24海神続き:2004/11/18(木) 17:41
悔しげに睨む更夜の脇を抜け、六太を抱え上げるとがつんと刀の柄で
斡由の後頭部を一撃する。斡由は気を失ってその場に崩れ落ちる。
主に駆け寄る更夜を後に、既に床に転がっている家来を避け、尚隆は肩に
六太を抱えて駆け出した。

地下を抜け、秘密の通路から城を抜け出した尚隆は、川のそばの木の茂みに
隠れるとやっと息をついて座り、肩に担いだ六太を柔らかな草の上に横たえた。
衣類をはぎ取られ,六太は生まれたままの姿で尚隆を見上げた。
瞳はまだ先刻の気味の悪い植物から注ぎ込まれた媚薬の所為で潤んで
ほおはうっすらと赤く上気している。
ぞっとするほど妖艶な表情だ。
「ん・・・っ」六太は躰を押さえ、喘いだ。躰に残る媚薬が若草の柔らかい感触
すら、堪え難く、淫微な刺激に変える。
六太の幼い肉棒はぐっと固いまま、更なる刺激を求めて先端からうっすら雫を
零す。
そんな自分の浅ましい有様を尚隆が見ている。
恥ずかしさのあまりどうにかなってしまいそうだ。
尚隆は苦しげな六太に手を伸ばし、唇にそっと触れた。

25適当海神続き:2004/11/18(木) 18:40
「ん…」
くちづけられ、自身の唇も尚隆を求めそうになっているのに六太は気付いた。
「尚流…。おれ体の感じが変なんだ。上着貸してくれ」
「大丈夫だ。そのままではつらかろう。俺がおさめてやろう」
思えば、と尚隆は王になってからの自分を振り返った。
尚隆は六太の子供らしいかわいらしさを愛してきた。だから六太がふと見せる
艶やかさに欲情させられることがあっても、手を出さずにきた。
しかし時を見て、もちろん六太の全てを自分のものにするつもりだった。
初めてのときは、六太が驚かぬよう、行為がつらくないように充分気をつけて
最高の時間を分かち合おうと、漠然とながら大切に考えてきたのだ。
それを…。あの者たちはなんの予備知識もない六太にいきなりあのような刺激を
加え…。尚隆の中には激しい憤りが湧きあがっていた。
一方、その頃、斡由たちは、次なる秘策を練って二人を探していた。

26適当海神続き:2004/11/18(木) 20:44
「六太、らくにしてやる故、しばらく我慢するのだ。変に思ってくれるな」
「うん…」
「さあ、目を閉じておれ」
言われた通り目を瞑って待っていると、その場所に柔らかく触れたものがある。
「あっ、」
思わず目を開けると、なんと尚隆が六太の股間に顔を埋めているではないか。
尚隆の唇は優しく六太のものをなぞると吸い上げてきた。
「んっ、」
思わず甘い声が洩れてしまう。
一方、尚隆のほうも、今までに感じたことのない不思議な感覚に囚われ、夢中で
吸い上げることを止められずにいる自分にとまどった。
吸い上げてそこから放出されたものを飲み込むと、体にえもいわれぬ神聖な力が
満ち溢れる感じがする。体の疲労も回復していく。これが麒麟というものなのか。

27名無しさん:2004/11/18(木) 21:08
書き逃げだからと思って、姐さんがた大暴走してますね。
いえ、とてもイイです(*´Д`)ハァハァ

28名無しさん:2004/11/18(木) 21:33
すげえストレス解消になるね
触手プレイ

29名無しさん:2004/11/18(木) 21:46
触手のあたりは
イ申イ山 の御業かとオモた。
真君のごとき姐さん。

30名無しさん:2004/11/18(木) 21:49
の、伸びる仙ってな、なんだ〜 間違いです

  ネ申 イ山

31名無しさん:2004/11/18(木) 23:51
尚隆六太食べちゃった編
誰か描いてくれー

32名無しさん:2004/11/19(金) 00:43
一方六太も、自分自身に混乱し戸惑っていた。
さっきまでの触手に嬲られていた時に感じたようなものではない
心地よい疼きが昇ってくる。
思わず上ずった声が漏れる度、尚隆の六太への愛撫が深くなって行く。

33適当海神続き:2004/11/19(金) 00:58
気がつけば、六太が悩ましい声をあげ続けているのにも気付かないほど夢中になって
味わい続けている自分がいた。六太のそれが萎えるたびに刺激を送り再び吸う。
気付き、いくらなんでも、これでは六太の身がもたぬであろうと唇を離す。
荒い息を吐く六太に上着を着せかけ抱き締めてやる。六太は尚隆の胸に顔を寄せ
縋りつく。
「尚隆、ごめん…おれ、不注意で誘拐されて。そのうえ、こんなふうに…あの、
してもらって…もう、なんか変な感じは治ったから」
尚隆は六太を抱き締めながら、誘拐者たちへの怒りに燃えていた。
掌中の珠玉を土足で踏みにじられた。六太の初めては、自分が幸せとして六太に
与えるはずのものだったのに。それをあのような妙な生き物に…。
「尚隆…ごめん…」
「いや、許さん」
許さないというのは六太の軽率な行動のことではなく、誘拐者たちのことである。

34適当海神続き:2004/11/19(金) 01:01
うわ、かぶっちゃった。ごめんなさい。
再びエチ続けてほすぃ。

35名無しさん:2004/11/19(金) 20:29
姐さんがた、気の合うバッティングぶり。
どちらでもよいので続きをお願いします。
ストレス堪ってエロエロなものが
読みたい・・・・

36いいかげん海神続き:2004/11/19(金) 20:51
尚隆のきつい言葉に六太は思わず小さく震える。
主の怒りは、麒麟である自分に何よりも恐ろしく悲しい。
自分の上着に包まりながら胸に縋って震える六太に、
自分の思考にふけってしまっている尚隆は気付けずにいた。
「・・・どうしたら・・何をすればこんな俺を許してもらえるんだ?」
かすれる声で六太は聞いた。
「お前にもおれがしてもらったように、すればいいか?」

37名無しさん:2004/11/19(金) 20:54
内容もかぶってて何だかハピ♪
嬉しいです。
誰でも良いから続けてプリーズ

38ん〜・・海神続き:2004/11/19(金) 22:07
六太は、顔を上げられないまま尚隆の下帯に手を伸ばす。
「おい・・・」
腕に手をかけると、六太は微かに震えていた。
「おれ、さっきあのヘンなのに身体中触られて、吐き気がするほど気持ち悪かった。
おれの身体の中から、穢れていくような気がしたんだ」
顎を捉えて上向かせると、大きな瞳に涙を浮かべながらこう告げる。
「・・でもさっき尚隆に・・してもらって、その穢れを拭われたような気がしたんだ。
おれの身体かが清められるようだった。・・気持ちよかった」
「・・・六太」
「だから・・尚隆にも気持ちよくなって欲しい」

39海神いい加減続き:2004/11/19(金) 22:20
はたと、傍らの六太が不安げに自分を見つめていることに気がつく尚隆。
六太は尚隆が自分を怒っているのだと勘違いしている。
なぜそういうことになったのか、誤解を解こうと声をかけようとする前に
六太は震える手で、尚隆の腰紐を解き始める。
六太は主である尚隆に嫌われるのが何よりも苦しいし恐ろしい。
尚隆に疎まれてしまえば自分の存在など意味がなくなってしまう。
麒麟は主のものだから。
主の心がもらえなくては生きてゆけない。
意表をつく展開に内心慌てる尚隆。だけど尚隆のものは六太の淫微な姿を
見ていた所為で既に固くなっている。
それを震える手で六太が取り出すと、未知の行為に戸惑いと怯えを抱きながら
そっと口に先端を含む。
自分のものとは違う大人の男のそれは太く、ややグロテスクでもあり、違う生き物
の様に形を変え、ぐっと上を向き始める。
それを六太は可憐な唇を開き氷菓子の柱を舐めるように舌を絡ませる。
たどたどしい愛撫に尚隆の欲望は熱を持ち、固さを増し、大きく膨らむ。
その快楽にはあらがいがたく、尚隆は止めようもなく六太のなすがままにさせている。
尚隆の高ぶりに触れながら、六太のそこも熱を持ち始める。
まるで既にどこかつながっているかのように快感が伝わってくる。
尚隆は六太の頭をつかむと「出すぞ」と目を瞑る。
「え」と六太が思う間もなくぐっとのどの奥まで深く昂りを差し込まれ
咳き込もうとした口内に尚隆が熱いものを放った。

40名無しさん:2004/11/19(金) 22:22
おやまたかぶりすまん
続きプリーズ

41名無しさん:2004/11/19(金) 23:25
のどの奥に差し込まれたものにむせる六太。
苦しそうに咳き込むと、尚隆を見る。
尚隆はじっと六太を見ていた。
自分が一線を踏み越えたことを感じている。主従としてでなく
尚隆と言う人間と六太と言う存在として、別の絆を作ろうとしている。
「六太」
低くよく通る声で六太を呼ぶ。その声に常にはない熱を感じぴくんとろく太の躰が
反応する。
尚隆の瞳が自分を見ている。そこにこもる熱を感じてどうしたらいいか分からない。
いたたまれない気持ちになって不安になる。
初めてではない、尚隆がこんな熱を見せるのは。
ふとした瞬間に自分を見る瞳に熱がこもるのを感じることが今までも何度かあった。
だけど、その次の瞬間にはふざけた顔で自分をからかうから、意味を考えることも
なく過ごしてきた。
尚隆の瞳に怯えながら六太は目を逸らすことができない。
尚隆の顔は意外に整っていたんだなあと関係のないことをぼんやり考える。
尚隆は自分の上着を脱ぐと草の上に敷き、六太をひょいと持ち上げるとそこに
横たえた。
尚隆が横たわる自分を見ている。
その瞳の熱が自分の躰にも伝わって何やら熱い。
胸の音ががどきどきと早くなる。
尚隆は顔を近づけると六太の目を見つめた。
強い瞳。
そして六太の唇に強く唇を重ね、食いつくように舌をからませる。
一瞬抵抗する六太だが。大人の男の力には敵わず、自分の口内を蹂躙する
尚隆の舌に官能の扉をこじ開けられる。

42適当海神続き:2004/11/19(金) 23:44
六太は自分の腰のあたりにぞくぞくとしたものが生まれるのを感じていた。
尚隆が自分を求めるのがうれしくて、不器用に自分の舌を絡め返す。
尚隆の右手は六太の顔を押さえ、その金の髪を絡ませる。
そして左手で幼い肉棒を刺激すると、そこから零された汁を掬いとり
後ろのすぼまりに塗り付ける。
「んんっ」口を塞がれたまま六太がびくんと跳ねた。
尚隆の手は蕾に抜き差しを繰り返すと、解れた感触を確かめ、自分の昂った
一物をつかみ、蕾にあてがう。
にちゃ、と濡れた粘着質な音。
自分のそこを尚隆が貫こうとしている。先ほどの触手の恐怖を思い出し、躰を
固くする六太。
その様子に気づいた尚隆は六太の角があるはずの額をべろりと舐める。
一番敏感な部分を刺激され、「あ」と六太は声を漏らす。
尚隆は優しい目で六太を見ている。
六太は恥ずかしいような愛しいような何とも言えない気持ちになって
尚隆の袖にしがみつき胸に顔を埋めた。
尚隆は己のものをその入り口にぐっと差し込むとずぶずぶと躰を埋めていった。
触手によってほぐされていたとは言え、尚隆の与える圧迫感に六太は息を止める。
「そんなにきつくするな力を抜け」困ったような尚隆の顔。
無茶言うな、そんなことを言う余裕すら今の六太にはない。
息を荒くして自分の中をいっぱいにしているそれの圧迫に耐える。

43適当海神:2004/11/19(金) 23:53
自分を貫く尚隆の楔が、熱い。
「動くぞ」
「やっ・・待って無理・・・」
そんな六太におかまいなく尚隆は腰を動かしてくる。
尚隆のものをくわえこんでいるそこは一瞬きゅっと締まり、危うく尚隆は
そのまま精を放ちそうになる。ぐっとこらえ、また腰を動かす。
六太は尚隆のなすがまま貫かれ、喘いでいる。
その色づいた表情に尚隆は心を動かされる。
「は…あああ…あん」六太の鮮やかに色づいた唇から嬌声が漏れる。

44名無しさん:2004/11/19(金) 23:59
六太の肉棒も尚隆が自分に与える快楽に熱を持ち始めクッと上を向く。
六太の腰のあたりに熱い熱のようなものがあって、尚隆が突いてくるごとに
強く熱くぞくぞくと自分の感覚を支配してゆく

45失道:2004/11/20(土) 00:13
六太は寝台に横たわっていた。
がっくりと投げ捨てられたおもちゃのように横たわる。
力なく目を開けると、大儀そうに腕を支えにして上体を起こす。
「んっ・・」ぴくんと体が揺れる。
白いすべらかな双丘の奥のつぼまりからつっと精の残滓が溢れる。
それを見て六太は悲しい目をする。
それは自らの主が昨夜自分を押さえつけ体内に放ったものだった。
ばたんと扉が開く。顔を向けると尚隆が血に汚れた刀を下げて歩いてくる。
彼はもう飽きてしまったのだ、国を支え続けることに。
有能な部下もすべて殺し尽くし、軍を動かし、延国を滅ぼそうとしている。
なにかいたずらをする子供のような表情を見せる尚隆。楽しそうな色さえそこには
あった。
六太はそんな自分の主を悲しそうに見つめた。

46失道:2004/11/20(土) 00:34
民の嘆きがここまで聞こえるような気がする。
「街を一つ滅ぼしてきた」
六太の傍らに腰を下ろすと尚隆がつぶやく。
六太は胸がつぶれるような気がした。力のない民がまた、殺されてしまった。
失道の病が体中に痛みを走らせる。
寝台に突っ伏して苦しげに息を荒げる。
そんな六太を尚隆は、黙って見つめる。
その瞳からはどんな感情を宿しているのか読み切れない。
悲しいような、愛しいような、諦めのような、いろいろなものが複雑に混ざり合っている。
「俺は延を滅ぼす」
尚隆の言葉に六太が喘ぐ。
尚隆の手が六太の髪をひと掬いつかむと口づける。
「お前をおいては行かぬ、お前をほかの王になど渡しはせん。俺はお前を
つれてゆく。」
そう言うと六太の首筋に唇を這わし、体を乱暴にまさぐる。
「やめろ尚隆、今からでも遅くはない、前のように・・・」
尚隆の手に肉棒をつかまれ、息を飲む六太は終わりまで言えない。
慣れた手つきで六太の昂りを呼び寄せる、尚隆の手。
その大きな手の中に精が吐き出される。
はあ・・と息を荒げる六太の尻肉をぐっとつかみ割り開く。
ひくひくとしている蕾が露になり、尚隆はそこを舌で嬲り始める。
「うんっ・・」
反応するまいとしても体が言うことを聞かず、苦しみより快楽で息が荒くなる。
ずぶと尚隆の舌が蕾に入り込む。
「あうっ」ぴくんと体を揺らし六太は声を上げる。
尚隆は既に固くなった己の一物を取り出すと、六太の腰を押さえ、一気に
六太の中に差し込んだ。

47失道:2004/11/20(土) 00:37
民の嘆きがここまで聞こえるような気がする。
「街を一つ滅ぼしてきた」
六太の傍らに腰を下ろすと尚隆がつぶやく。
六太は胸がつぶれるような気がした。力のない民がまた、殺されてしまった。
失道の病が体中に痛みを走らせる。
寝台に突っ伏して苦しげに息を荒げる。
そんな六太を尚隆は、黙って見つめる。
その瞳からはどんな感情を宿しているのか読み切れない。
悲しいような、愛しいような、諦めのような、いろいろなものが複雑に混ざり合っている。
「俺は延を滅ぼす」
尚隆の言葉に六太が喘ぐ。
尚隆の手が六太の髪をひと掬いつかむと口づける。
「お前をおいては行かぬ、お前をほかの王になど渡しはせん。俺はお前を
つれてゆく。」
そう言うと六太の首筋に唇を這わし、体を乱暴にまさぐる。
「やめろ尚隆、今からでも遅くはない、前のように・・・」
尚隆の手に肉棒をつかまれ、息を飲む六太は終わりまで言えない。
慣れた手つきで六太の昂りを呼び寄せる、尚隆の手。
その大きな手の中に精が吐き出される。
はあ・・と息を荒げる六太の尻肉をぐっとつかみ割り開く。
ひくひくとしている蕾が露になり、尚隆はそこを舌で嬲り始める。
「うんっ・・」
反応するまいとしても体が言うことを聞かず、苦しみより快楽で息が荒くなる。
ずぶと尚隆の舌が蕾に入り込む。
「あうっ」ぴくんと体を揺らし六太は声を上げる。
尚隆は既に固くなった己の一物を取り出すと、六太の腰を押さえ、一気に
六太の中に差し込んだ。

48『台輔の勤め』1:2004/11/20(土) 02:49
姐さん方に触発されて自分も…。とりあえず氾×六です。



──気が重い。
六太は朝から滅入っていた。
今日はあれだ。他国からの賓客を迎えねばならない。
「あーあー…」
何度目の溜め息だろう、気の利いた官が書き留めてくれていたりはしないだろうか。
起きてからしばらく経つというのに部屋から出て来ない六太を迎えに来たのは。
台輔、と声をかけたのは朱衡だった。
「台輔。女官が待ち詫びて困っております。急ぎ召し替えにおいで下さいませぬか」
「…わかったよ…」
諭すような口ぶりでありながら明らかに有無を言わせぬ強いその声音に、
六太は諦めて渋々と臥室を出た。
「そう子供のようにすねられますな。これも台輔としての大切な、
いえ最も重要な仕事なんですから」
「…人事だと思って」
「人事ではありません」
麒麟事です、と真面目な顔をしてつらっと言うのが恨めしい。
「…尚隆は」
「主上もむくれて自室に閉じ籠っておいでです」
「……」
廊下を並んで歩きながら六太は更に顔を曇らせた。
─そりゃそうである。国賓を出迎える麒麟の役目はその接待係だが、
その内容は訪れる客の位によって大きく違う。ただ話をし宮を案内してにっこり帰す相手もいれば、
労いとして酒の酌をする立場にならねばならない相手もいた。
そして今回のような国賓─王である!─に至っては一分の礼も欠かぬようにしなければならないのであった。
この場合、訪問を受けた側の麒麟はホストというより、一旦己の王から離れ、
実質その王専属の側付として仕えるような状態となる。
そしてこの度訪れる王とはかの氾王であった。出迎えの瞬間から装いにも気を抜けない。
女官が慌てているのもそれが理由であった。とにかく念入りに装いを整える必要があるのである。

49『台輔の勤め』2:2004/11/20(土) 03:23
召し替えの部屋へ入ると女官らが駆け寄ってくる。
「──お待ちしておりました、台輔!さ、こちらにお掛け下さりませ!」
六太はのろのろと、言われるままに椅子に腰を掛ける。
「髪型はどのようにいたしましょうか…」
「そうねぇ…高く結って…ええ、上の部分を結い上げましょう。それから簪を二つ…いえ三つかしら」
「それよりこちらの髪を少し垂らした方が…」
などと女官らが鬣をいじりながら相談をするのを六太はじっと耐え、
もういっそのこと目を閉じることにする。
「羽織はどちらを合わせます?」
「帯と帯留めが…」
「やはりこの玉の色では着物の地がくすんで見えますかしら…」
目を閉じた六太がやがて訪れた軽い眠気にうつらうつらと夢現で聞いている間に
女官達の素晴らしい働きによってその見目はあっと言う間に美しく飾り立てられていった。



召し替えの済んだ六太の姿に官の誰もが息を呑んだ。
「……」
裾を軽く引きずりながら回廊を歩く六太は決まり悪くて仕方がない。
平伏する官が誰もがその前の一瞬、目を奪われ動きを止めるのである。
六太が無言で通り過ぎた後に上げた顔を見ればどれもこれも目を恍惚とさせ、
頬に赤みを宿している。言葉にならない溜め息が漏れるのを六太は後ろ背に聞いた。
「何と…お美しい…!」
「ああ…。あれほどに美しいお方は麟と言えどおられますまい」
「かように艶やかに変わられるとは…何とも…」
「私は昇仙する以前にあちこち国を回ったが…雁国、いや十二国広しと言えど
あれほどの美女を目にしたことはない…」
陶酔と称賛の囁きを、六太は眉をしかめながら遠くにした。



「──おやまあ、…──!」
再会した朱衡までもがそう言ったきりぽかんと口を開けたままであるのは少し面白かったが。
「…何も言うなよ」
だが、一応睨んでおくことにする。




すぐエチーにいくはずが…前振りが長くなってしまう…orz

50『台輔の勤め』3:2004/11/20(土) 03:51
「もうすぐお着きになるでしょう。正午と青鳥が申しておりましたから…」
その前に主上を叩き起こしてきませんと、と思い出したように朱衡が駆けて行くのを
六太は溜め息で見送った。
むくれている、と言っていた。無論氾王が苦手であるだけの理由ではない。
自分が彼の目の前で氾王にかしずくのを見たくないのだ。
「あーあ…」
──何で麒麟にこんな役目があるんだよ…。
二日前の晩に、いつものように尚隆に抱かれた。
彼は普段そうするように六太の体を愛おしむように指で、舌で愛撫した。
そして肉体の奥深くまで尚隆を受け入れ、六太は声が出なくなるまで歓喜の喘ぎを上げたのだ。
自分と尚隆は王と麒麟としてだけではなく、唯一無二の愛人として愛し合い、求め合ってきた。
…それなのに。
昨夜は有能な秋官長によって引き剥がされたのだった。
『…お肌に跡がついていてはなりませぬ故。万が一にも、台輔は完璧な状態で
氾王の御前にお出しするのが秋官としての私の勤めでございます』
…畜生人を仕出しか何かのように言いやがって。
温かい内に出すのに気を遣ったりするのは粥か汁物だけで十分だっつの!
胸の内で怒鳴るが、確かに致し方ないことだ。だからもちろん口に出して朱衡を責めることはしない。
彼は正しいのだ。
最上の待遇を以って出迎える相手。…そのもてなしの内容には伽も含まれ得るのだから。




今日はこの辺で…続きは明日にでも。
マイペースで更新します。早く終らせられるようにはするつもり。

51名無しさん:2004/11/20(土) 04:11
六太おめかしバージョンかわいい・・・

52突発海神:2004/11/20(土) 05:36
斡由は

53名無しさん:2004/11/20(土) 13:36
感想書いて良い? 盛況ですね。
「失道」…国を滅ぼすと決めてからお初(しかも陵辱)なさったということ?
     悪い熱にうかされたようなムードがよいですね〜。今までの平和な時期
     と対比して考えるとせつなくなります。
「台輔の勤め」…アヌメのいつもの服も好きなんだけど、違う服も見たいですよね。
     どなたかが描かれた本で「これだ!」っていう感じの洋装ろくたんを
     オクで見かけたけど買わずじまいだったのを思いだした。
「適当な海神」…もはや禁断症状が。斡由の活躍が楽しみ。
     つづきが無いので生殺し状態でもだえ中。つ、つづきぃっ…!

54『台輔の勤め』4:2004/11/20(土) 14:40
六太が一人待つ広間に憮然とした面持ちで尚隆が現れたのは、やっと正午に間に合うかという頃であった。
無言で広間に入ってきたその姿を認めた瞬間、声をかけようと体を少し浮かせた六太であったが、
着飾った自分を見ようともせず少し離れた所にどっかと腰を下ろしたその主の目が
完全に据わっていることに気付き、断念して元のように居ずまいを正した。
「……」
その様は完全にむくれている。
黙ったまま俯いている六太をちら、と尚隆は見上げた。
見慣れぬ格好をした己の麒麟。その艶やかな姿に目が釘付けになるのをかろうじて堪える。
何とも口惜しいほどに美しいのであった。
「…あいつの為に紅までつけているのか」
怒りを含んだ低い声に六太は顔を上げる。
「…仕方ないだろ。女官が勝手にこうしたんだ」
答えて六太は口をとがらす。
着物に合わせて、と薄い化粧を施されたことを思い出した。
頬に小さく丸く差された頬紅は六太の健康的な白い肌を艶やかに彩り、
明るい朱の口紅は小さく形の良い唇を濡れたように輝かせている。
可憐な花びらと言うよりは、肌にしっとりと咲いた鮮やかな梅の実のようである。
今すぐにでもそれをついばみ、味わいたい。その中に隠された紅い舌を己のそれによって引きずり出し、
口中にきつく捕え貪ることが出来たなら。
狂おしく掻き立てられる欲望が身体の奥からふつふつと沸いて出るのを
尚隆は行き場のない怒りに混ぜその心を熱くさせていた。
チッと短く舌を打ち、顔を背ける。
「大体、招いた覚えもないのに勝手にやってくるあいつの為に
何でおまえがそこまでせにゃならんのだ」
「知らねえよ…そう決まってんだから仕方ないだろうが」
誰が喜んでこんな役やるかよ、と六太は吐き捨てる。
「…こんな格好までさせられて」
まるで妓楼の女妓ではないか。誰がこんな典範を作ったのか。
そう思うと今更ながら天が恨めしかった。
「おまえがそんな格好せんでも美しいのは俺が一番良く知っておる」
見つめた主の顔はしかめ面のままであった。
「…来る途中官がどいつもこいつもおまえの話をしておったわ。
美しい美しいとな。──当然だ」
おまえにその匂うような色をつけたのはこの俺だ、と
尚隆は苦虫を噛み潰したような表情で言い捨てた。

55『台輔の勤め』5:2004/11/20(土) 15:43
「──お着きになりました」
その時、氾王到着を主従に知らせに官が広間に入ってきた。
「台輔、どうぞお出迎え下さりませ…」
そう言いかけて六太の方を見やった官も例に漏れず言葉を呑む。
「はぁ──…!…何とお綺麗になさっておられた…」
うるさい、言うな、と思わず一喝すると官は慌てて平伏し、急ぎまた出て行く。
「…じゃあ、行ってくる」
国賓の場合、秋官長や他の官は無論のこと、台輔が出迎えるのが基本となっている。
六太は呟いて広間を出て行く。尚隆は返事をせず、見送りの言葉の代わりに鼻を鳴らした。




六太が禁門に降りると騎獣は既に厩へ連れられたか、かしずく諸官の向こうに背の高い人物が一人見えた。
急ぎ、だが喧しい音を立てぬよう心を配りながらその前に近付く。
振り向いた朱衡が台輔、と声をかけた。
「…おやおや」
その声に、微笑みながら何事かを口にしていた氾王その人も視線をそちらに向ける。
「──遠方よりのお越し、痛み入ります」
そう言って目の前に膝を付き、両腕を重ねるようにして顔の前に上げた六太を
氾王は目を瞬かせて見つめる。
「いや、こちらこそ突然の訪問につき…煩わせたようだの。延台輔」
かような装いのお主に出会えるとは、と笑いを含んだ声が囁いた。
「…主上は広間にてお待ちです」
作法に則った遣い慣れぬ口調だが、その装いには実に良く似合っていた。
「そうかえ。では拝謁たまわるとしよう」
延台輔、これへ、と手招きする。
「はい──…え」
立ち上がった六太の金の鬣に指が触れた。と思う間も無くぐいと引かれ、その体が氾王の胸に寄せられる。
「ちょっ…!氾…」
「…まこと愛らしい形(なり)をしておる」
背に回された腕に抵抗する術もないままの六太の首筋に、氾王は顔を寄せ囁いた。
「ふむ…沈香か。伽羅かえ。雁にもかような質の良い上物があったか。…趣味の佳い女官がいるようだね」
耳の裏に唇が触れる。六太はぴくりと反応を返したが、氾王が
己につけられた香について言っているのはわかった。
「…お主の持つ香りと良く合っておる」
笑う囁きが肌をくすぐり、六太は身を捩った。
ふふと氾王は笑う。
意外であった。子猿子猿と思っていたが、装い一つでこのように艶やかに変わる子供であったか。
──悪くない。
久々に食指が動くのを感じていた。

56『台輔の勤め』6:2004/11/20(土) 16:33
設定がパラレルに近いので説明をば少し…今更orz




実のところ、氾王が雁を訪れるのはこれが初めてではない。
それならば六太が身なりを整えるのも初めてではないかと言えばそうではなかった。
早く言えば訪問の手続きが違うのである。
通常訪れる時は青鳥で親書を交わしたり、または前もっての口約束によるものであったりするのだが、
その場合は受け入れる国側の態勢もその相手国との普段の関係に準じたものでよい。
だが、今回何を思ったか氾王は正式な手続きを踏んだ。
数ヶ月前から雁に日取りを申し入れ、可否を問うた。
典範に則った文書を製作し、何度かやり取りをする。
訪問の理由は国間の貿易に関する協議となっている。
…が、特に緊張をもたらす懸念が浮上したわけでもなく、氾王の性格から察するに
ただ気まぐれに思い付いた戯事に過ぎないのであろう。
『──たまにはこういうのも良かろう?』
文書とは別に送られてきた青鳥は笑いを含んだ彼の声を伝えたから、まず間違いはない。
暇な奴だと尚隆は毒づいたが、さりとて断る理由もなく、無論そうすることは安易に出来ることでもないのであった。
全く、氾王からすればただの暇潰し程度の遊戯であった。
雁国の正式な歓待にふと興味を持ったというのもあるのだが、正直互いの宮の性質はすっかり見知っている。
武骨な官に質素な宮である。正式である故最上のもてなしと言えど、そこに期待などはしていなかった。
つまり、まことただの余興のつもりだったのである。
──だが。
そう思って訪れてみればやはり普段と全く異なる正統な歓迎には目をみはるものがあった。
出迎えの官の数も典範に参考として記されている数を遥かに越え、
服装も皆氾王に気を配った、雁の官にしては彩りの良いものを身につけている。
雅を解さぬ山猿の国だと思っていたがやはりそこは大国、正式な場での心得は見事であった。
もっとも、そこは王の器というより秋官長朱衡の有能さを見るべきであろう。
そして、軽い驚きは台輔の登場によって頂点を見ることとなった。
出迎え、訪れた王を接待するのは台輔たる麒麟の役目となる。
あの子猿がどう出るか、とは思っていたのだが、まさかこのように現れるとは。



「…一本とられたわ」
氾王の少し先を案内しながら広間へ向かってしずしずと進んで行く六太の後ろ姿に、
笑いながら氾王は呟いた。

57『台輔の勤め』の中の人:2004/11/20(土) 19:15
>53
感想ごちそうさまです。
六太に思い切り着飾らせ綺麗にしてみたいという歪んだ欲望の産物です…。
もちろんアヌメはアヌメで可愛いんだけど。でもたまにはパンツスタイルじゃない彼を見たいなと…。



「失道」と「適当海神」の続きはまだかなー。
かなり萌えなんですが姐さん方ー!!
ハァハァ(*´Д`*)

58名無しさん:2004/11/20(土) 20:33
微妙に鬼畜王楽俊が笑えて楽しかった
悪役ネズミ・・最高だ
さて六太ちゃんは氾王様にこれから何をされてしまうのかしら
楽しみ

59海神適当続き:2004/11/21(日) 00:39
尚隆の楔が六太を貫く
「ああっはあ・・・ああ」
その細い腰をすりつけて声を上げる六太。その紫の瞳からは涙がこぼれ
金の透き通るまつげを濡らす。
あまりにも淫微な神獣の姿に、尚隆の劣情は強く刺激され、自分がその獣の快楽を
支配し、その中を蹂躙していると言う状況がますます昂りを呼び寄せる。
六太の幼い肉棒がこらえきれずに精を放つ。
「っ・・・」
悲鳴のような声を上げて果てた少年の中を貫く尚隆の昂りは衰えることを
知らずますます熱を持ってその中を蹂躙し続ける。
荒々しい尚隆の欲情の波に翻弄され、六太は力なくなすがまま受け入れている。
つっと口から糸を引く唾液にもどうすることもできず、ぼんやりした瞳は
透明な涙を流し、金の睫毛を煌めかせる。
そんな己の姿がどれだけ人の劣情を煽るか、無邪気にも知らない。
六太のすべらかな白い足を抱える尚隆は、一度浅く自分のものを抜くと
ぐるっと六太の向きを変え、うつぶせにし、腰を抱えた。阻止と足を
ぐっと割り開き、深く深くその昂りを差し込むと、強く腰を動かし楔を強く
体内に打ち付ける。
尚隆の目に、白く突き出された双丘があり、その奥のひくひくとうす桃色の
蕾が自分のものをくわえ込んでいる。その蕾の主は眉を寄せ、苦しいのか
快楽に狂いそうなのか分からない上気した顔で喘いでいる。
金の髪は光を放ち、暖かさを持って揺れて、白い肌に散っている。
扇情的な、これほどまでに美しい姿を見たことがない。
尚隆は六太の腰を強く押さえぐっと深くつき込むと
その熱い六太の体内に精を放った。
「あうっ・・」
びくっとろく太の体が跳ねるが、尚隆の力からは抜け出せない。
押さえつけられ深く結合したまま、熱くほとばしる精を注ぎ込まれた。
「ひ・・ああ・・」
喘ぐ六太は涙を流し凄絶なまでに妖艶な表情を見せた。
六太の腰の辺りに甘い甘い感覚がはじけ、すっと高いところから落下するような
感覚が生まれた。
そして体中の力が一気に抜け、尚隆に後ろを挿し貫かれたまま、
快楽に翻弄されぐったりと六太の力が
抜けた。
六太は体を震わせると、しよろしよろと小水を漏らした。
恥ずかしさに息が止まりそうになるが、体に力が入らずどうしようもない。
尚隆に見られていると思うと、さらに自分の失態がいたたまれない。
下に敷く尚隆の上着を濡らすそれは細く注がれ
恥ずかしさに体を震わせる六太はどこか快楽をこらえている風情にも見えた。
尚隆はまだ六太の中に入れたまま、珍しいものを見たと帰って楽しげな顔すら見せた。

60名無しさん:2004/11/21(日) 01:25
>58
ありがとう。
そっか、ムリに猟奇にしなくてもお笑い路線という手もあるな。

61名無しさん:2004/11/21(日) 01:26
おもらし六たん・・・(*´Д`)ハァハァ
まさに聖水ですな。
「失道」と「氾六」も首を長くして待ってます。

62名無しさん:2004/11/21(日) 02:14
聖水って・・・姐さん、尚隆(オヤジ)化進んでまっせ 笑

63麒麟ちゃん2匹:2004/11/21(日) 07:38
泰騏は訪れた六太をで迎えた
「延台輔、いらっしゃいませ、よくおいで下さいました」
ちょこんと頭を下げる仕草が愛らしい。
六太は微笑んで「遊びに来たぞ、ちび」
と、にっと笑った。
六太は泰騏の遊び相手としてよく戴を訪れていた。
「今日は何をして遊びますか」
「そーだな、川で水遊びでもするか」
二匹ではしゃぎながら川へ向かう。
二人は服を脱ぎ捨てると川へ飛び込みきゃらきゃら笑いながら水をかく。
六太は泰騏に対してはお兄さんぶって「深いところへは行くなよ」
など声をかける。尚隆が見たら吹き出しそうな光景だ。
ひとしきり泳ぐと、陸に上がり草の上に寝転んで冷えた体を温める。
裸で寝転ぶ二人の子供は指令に見守られ安心しきっている。泰騏はふと
すやすやと寝息を立てて横たわる六太の足の付け根に虫が張り付いていた。
泰騏はそれを六太が目を覚まさぬよう気をつけながら払いのける。
ふと泰騏は六太の後ろの窄まりに目を向ける。
かわいらしいぽつんとしたその穴に、ふと指を入れてみた。
ツプッと泰騏のかわいらしい指が沈み込む。
六太はんっと声を微かにあげたが目を覚まさない。
泰騏はなんだか楽しくなって、今度はその窄まりを舐めてみた。
「うん・・・」六太が身をよじる。六太の反応が面白くて
もっと舐めてみる。
そうすると六太の前の部分が形を変えて大きくなってきた。
ますます面白くて、今度は前のそれを舐める泰騏。
流石に変な感じに目を覚ました六太は、泰騏が自分のものを舐めているではないか
「泰騏!!なにやって・・あっ」
もう、抵抗できないほどそこは反応している。
泰騏はお兄さんとして自分を導く六太が自分の行為で反応する姿が楽しくて
舐めることをやめない。
「あっ・・・やめっっはあっ・・」
喘ぐ六太、涙目になった六太を見て、自分がいたいことをしてしまったのかと
勘違いして泰騏は舌を離す。
中途半端なところで放り出された六太は涙目で喘いでいる。
「延台輔、大丈夫ですか、ごめんなさい痛くするつもりはなかったんです
しっかりしてください」
本気で心配する泰騏に怒るに怒れず、六太は自分の昂りをどうしたらよいものか
これまた子供故知識もなく分からない。
自分の腰が熱を持ってそれがじんじんする。
つらいけど甘くてだけど持て余す。
泰騏はそんな六太の姿が艶めかしく感じられてどきどきしている。
上気した桜色のほほや潤んだ瞳、金の鬣が白い肌に散って光をはじく。
大人であればその泰騏の気持ちがどんなものか分かっただろうが
、子供である泰騏にはこの気持ちが何なのか分からず、素直に感動している。
「僕驍宗さまを呼んできます。驍宗様ならなんとかしてくれます」
駆け出す泰騏。黒麒麟に転変して風のように翔てゆく。
残された六太はじっとうずくまって体の熱に耐えていたが、だんだんと
それが収まってきてほっとした。
「なんだったんだよ、もう」
泰騏は驍宗に涙声で六太の様子を訴える。
後にそこにいた人々全てが「あれほどこまった主上のお顔を初めて見た」
と言っておかしそうに笑った。
李斎だけは、一応笑いをこらえていたが。影で大笑いしていたことを
驍宗は知っている。

64『台輔の勤め』7:2004/11/21(日) 16:37
広間に入ると尚隆が長卓に頬杖をついていた。
「…氾王がお見えになりました」
やはり遣い慣れぬ言葉で主に氾王を通す。全て儀礼なのだから仕方がない。
「よぅ…」
椅子に腰をかけたままの体勢で尚隆は目の前の男をちろりとねめつける。
「機嫌が良くないようであるな、台輔の主は」
「…尚隆!」
六太が非難めいた声で主をせっついた。いくら腹が立とうが面白くなかろうが、儀礼を済ませねばならない。
尚隆はやっと立ち上がり、いかにも不愉快な顔でよく参られた、と言った。
ふ、と氾王が愉快気に面を崩す。
「いかにも。よく来たよ。歓迎の意、有り難く頂戴いたした」
尚隆は無言で席を掌で指す。では、と腰を下ろす前に六太が近付き、その椅子を軽く引いた。
氾王はその顔を見、笑んだ。
「…かたじけないね、台輔」
氾王を席に着かせた後、六太も彼の横、尚隆と氾王の間に少し引いて置かれた椅子に腰を下ろす。
はあ、と最初に声を出したのは六太だった。
「…あー、喉渇いた。ったくさぁ…」
参った、と言って目を瞑り天井を仰いだ六太に、声を上げて笑ったのは氾王。
「驚いたわ。あの子猿が見違えるものよ。常よりそのように気を遣えば良いものを」
「ひー、冗談じゃねえよ。肩は凝るわ鬣は突っ張るわ…。簪の先は刺さるし」
席に着かせる、ここまでが儀礼であった。
かしこまった口調から解放された為か六太はやや饒舌である。
「──して、用向きは何だ。本当に何か国貿に問題があったわけではあるまい」
溜め息と共に低い声が割って入った。
「それとも何か目新しい提案でもあるか。
細工の技術が落ちたのでこちらの関税を上げて構わぬとかな」
「…お主も余興を解さぬ男よの。そう下世話に金の話かえ。皮肉にもなってはおらぬがの」
氾王はちろりと横目で尚隆を見やり、その細い眉をしかめてみせた。
「…何が余興だ…。その余興ごときに振り回されるこっちの身にもなってみろ。
嫌味の一つや二つや三つや四つ、言いたくもなるわ」
あまりにも不機嫌なその様子に、氾王は面白くて堪らぬといった面持ちで軽い笑い声を上げる。
「ほほ…成程の。そうだね、お主は面白くないだろうね…」
優美な目の動きでちらりと横の六太に視線を流す。
「私の為に、あの延麒がこのような姿をしているのだからねえ」
それを見られただけで今回の訪問の収穫があったというもの、と笑いを含んだ声が続いた。
「…では用は済んだだろう。さっさと帰れ」

65適当海神続き:2004/11/21(日) 18:00
麒麟は臣下ではあるが、尚隆を王にしたのは自分である。そう思って、尚隆と対等
にふるまい苦言を呈したりもしてきた六太である。それなのによりにもよって、小水
をもらすなどという、いかにも幼い姿を見られてしまった。六太はやり場のはい羞恥
に真っ赤になった。しかも今日はさんざん恥ずかしい姿を見られている。というか、
今現在、後ろには尚隆のものを入れられ、つながったままで…。
 尚隆のほうは、やり過ぎか、と思いながらも自分を抑えられずにいる。なんといって
も六太は今日初めてこのような経験をしたのだ。初めてだというのに、最初は妙な
蔓植物のようなもの、しかも衆人監視のもとで。その後、既に幾度となく主の
たくましい腰をうちつけられて…。
 しかし幼形の麒とはこういうものなのか。尚隆に突かれ続ける部分は何故か自然な
潤いがあり尚隆を誘う。そればかりではない。ここまでの尻の形の良さは尚隆も見た
ことがない。一瞬にして男を誘う、このような行為のために生まれたかのような体。
突かれるたびに上げる可憐な声。信じられないほどの感じやすさ。
しかしこれらを全て誘拐者たちにも見られてしまったのだ。
彼らとてこのままは引き下がらないだろう。あの六太の淫靡な姿は麻薬のように
彼らの劣情を刺激し続けているにちがいない。

66海神適当:2004/11/21(日) 19:34
「んっ」六太の体がぴくんと跳ねる。
六太の中に入ったままの尚隆がまた固く大きくなっているのだ。
つながったまま、尚隆はまた腰を動かす。
「あっ・・はあっああん」
六太が喘ぐ。紫の瞳から金の睫毛を伝い涙が溢れる。
その口からは涎が一筋糸を引き、乱れた様が美しい。

67海神適当:2004/11/21(日) 19:58
「も・・やあ・・」
息も絶え絶えに六太が抵抗する。
「駄目だ御漏らしなどしおって。おしおきをせねばな」
そう言うとぐっと六太の中にその他かぶりを打ち付けた

68海神適当続き:2004/11/21(日) 20:09
六太はもはや自分の置かれた状況にまで頭が回らなくなってきていた。
ただただ熱くて、苦しくて、でも尚隆に触れられるのがたまらなく嬉しい。
それが本能からなのか、六太自身の感情からなのかは判然としなかったし
それを考えるような余裕は六太にはなかった。
「あ、あ、あぅ…ぁっ」
尚隆が腰を打ちつけるたびに、痺れ疼く感覚が背筋を這い上がり
嬌声となって口から漏れる。

69名無しさん:2004/11/21(日) 21:14
適当海神続きを書いてる姐さん
楽しいです
もっと書いて

70名無しさん:2004/11/21(日) 21:27
尚隆は己の昂りを何度も六太の中に放つと
やっと自分の放った精を溢れ零すその窄まりから
ずるっとそれを引き抜いた。
六太は息を荒くして、ぐったりと横たわる。
動く力も残っていない。
そんな六太を見て、満足げな笑みをこぼすと、軽く服を直し、「待っておれ
羇獣を連れてくる。」そう言うと尚隆は早い身のこなしで去っていった。
残された六太は遠ざかる王気に微かな寂しさを覚えたが
体を休められることに安心してホウッと息をつき、目を閉じた。
そんな六太を木の陰から、更夜が見ていた。

71海神適当続き:2004/11/21(日) 21:33
六太はいつの間にか気を失っていた。
更夜が炊いた香が六太の意識を奪う。
ぐったりした六太を更夜が抱える。
ふと更夜は六太の白い体に、花びらのような痣が散っているのを見つける。
それを見て少し顔をしかめると、わざとそれらから目を離し
六太を妖獣に乗せて連れ去った。

72海神適当続き:2004/11/21(日) 21:51
六太が目を覚ますと、何やら薄暗い寝室のようなところにいた。
自分は寝台の上に横たわっている。香が強く焚かれその甘ったるい匂いに
頭がくらくらした。
「尚隆?」
おそるおそる呼びかけるが返事はない。
ここはどこだろう、誰かいるのか。
香がきつく考えがまとまらない。
いつの間にか薄い少し透けた衣をまとっている。
さらさらと体を滑る感触がくすぐったい
透けた布越しに白いからだがぼんやり浮かびほのかな淫猥さがある。
ぼんやりとあたりを見回して、寝台から下りようとするが
動こうとすると、腰がびくんとうずき熱を持つ
「なに・・これ」
自分の体がおかしな感じになっている。どうしたことか考えるが
きつい香が思考を妨げる。
「うんっ・・」
腰にうずきを感じ六太の白い体が跳ねる。苦しい。この熱をどうにかしてほしい。
六太自身は熱く昂り、じんじんとしびれる。
苦しい。誰か、助けてくれ。
喘ぐ六太の前に更夜と斡由が姿を現した。
「お・・お前たちは」
「何とも見苦しい様だな、台輔。浅ましいにもほどがあろう」
六太は顔を赤くした。
その初々しい様に斡由の情欲はかき立てられたが、それを隠し、六太を見て
軽蔑したように笑った。
「その昂ったものはどうしたと言うんだ、全く我らが台輔はとんだ淫乱だ」
六太は恥ずかしさに消えてしまいたいと思ったが、体の火照りは勢いを増し
六太のそれは先端から先走りを零し始めた。
「あ・・見るな」
喘ぎながら涙を零し絞り出すように言う六太に、斡由は己のものを固くした。

73海神適当続き:2004/11/21(日) 22:07
六太は熱に浮かされ、香の甘い煙に意識を半ば奪われ、
朦朧としている。
「台輔、おつらそうですね。私が助けて差し上げましょうか。」
にやっと笑うと斡由は六太の衣をたくし上げその震えて雫を零している可憐な
それと、白くすんなりした足をむき出しにした。
「やめろ、あっ・・」
斡由は六太のそれを口に含むと舌を使って嬲り始めた。
「はあっ・・」
求めていた快楽を与えられ、六太はぞくっと体を震わせた。
達するかと思われた瞬間、斡由はそれを口から抜く。
六太は中途半端に刺激を受け腰が浮き立つような感覚に苦しむ。
「苦しいのでしょう」
こくんとうなづく。
「ではお願いしなさい。うんといやらしい仕草でね。私を誘惑して
その気にさせることができたら続きをしてやりますよ」
斡由は陰険な目つきてにやにやと笑う。
そんなことできる訳がない。
だけど苦しい。気が狂いそうだ。もう我慢できない。
朦朧とした意識の中、羞恥に震えながら六太は斡由に背を向ける。
そして震える手で二つの白い丘を割り開きひくつく蕾を斡由に晒すと
「ここに入れて・・」と消えそうな声を絞り出す。
「何を?」
意地悪く斡由が問う。六太は流石にそれは言えない顔を赤くしたまま俯く。
だが体のうずきは堪え難く六太を責めさいなむ

74海神続き:2004/11/21(日) 22:19
だが斡由自身のそれも限界だった
六太の痴態に既に弾けんばかりの大きさに膨張したそれを
六太の可憐な窄まりにぐっと差し込んだ。
「ひいっ・・」悲鳴のような声を上げて六太が涙を流す。
香の淫力で六太の体はコントロールがとれなくなっていた。
だがそれでも、自分の王以外のそれを受け止めてしまい快楽に溺れる自分の
浅ましさが恐ろしく、悲しかった。
六太の体は意志に反して腰を振り、斡由のそれをくわえ込み、締め付ける。

75海神続き:2004/11/21(日) 22:53
斡由は夢中で六太の中を突いた。かつて得たことのない快楽に口から呻きを漏らしながら、腰を振る。
「…っ…何という…体だ…絡みついて…堪らぬ…っ…!」
その顔は恍惚としている。

76海神続き:2004/11/22(月) 00:35
その桃色の蕾の内部はえも言われぬ快楽をもたらす場所だった。
その持ち主である少年も、腰をつかまれ挿し貫かれながら
ほほを薄紅に染め凄絶な色香を放つ。

77海神続き ひゃっほぅ:2004/11/22(月) 00:35
(これが麒麟というものなのか…)
夢中のうちに果てた斡由であったが、次なる劣情がこみ上げてくるのに時間はかから
なかった。通常では考えられないほどに己の精が増強される感覚。さすがにこの子供
は人間ではない。これほどの快楽を与えてくれる存在がこの世にあったとは。
 六太は後悔に苛まれていた。王以外の人間の精を受け入れてしまった。だが、体が
いうことをきかないのである。あさましいほどに求め続ける。
 一度抜かれたものが再び入り口に押し当てられた。
「あ…だめっ…」
今度こそ避けねばならない。六太は必死でそれをよけた。
「ふん、生意気な尻だな。男をそそっておきながら逃げるとは」
斡由は六太の切なげに逃げる腰をがしりと掴んで捕まえると、キュンと上がった双丘
を両手で揉みしだく。
「だめっ…もう入れたらだめなんだっ…もうこれ以上…あ・・あうっ…
 お前はっ……あ、…王、・・じゃ・・ないからっ…あんっ…いやぁ!…だめっ」
そんな抵抗の言葉を楽しむように斡由は己の肉棒の先で六太の可憐な蕾を追い詰め
つつく。じらすように間をおきながら。逃げおおせたと思えばそれの先があたる。
必死で腰をよじって避けようとする六太は、艶めかしく扇情的に過ぎた。

78適当海神:2004/11/22(月) 00:40
肉棒の先が入り口を掠めるだけでも感じてしまう。
でも尚隆以外を受け入れたくはなかった。快楽を求めたい感覚を己のただ一人の主の
ために必死でこらえる。

79名無しさん:2004/11/22(月) 00:45
金の睫毛に涙をにじませ、うわごとのようにつぶやく
「尚隆・・・」
自分のものに貫かれながらほかの男の名を呼ぶその聖獣を、斡由は怒りに
任せて深く差し込む。そしてその昂りを一気に内部に放った。
「ああ・・」
うめき声を上げる六太からそれをずるりと抜き取り怒りに燃えた瞳で
忌々しく見つめた。
まだ香の力で六太は朦朧としていた。

80名無しさん:2004/11/22(月) 00:47
バッティングすんません。姐さんつづき頼んます。
ひゃっほうにやられちまった

81海神続き:2004/11/22(月) 00:56
斡由の手が強く六太の腰を捉え
その肉棒の先がぐにゅと蕾を割り開く。
その先端をくわえさせられた六太の体はその先の刺激を求めてわなないた

82延、冬:2004/11/22(月) 01:16
寒い延の夜。
六太は暖を求めてこっそり尚隆の寝室へ忍び込む。
ばれないようそーっと尚隆のそばの布団に潜り込んだ。
尚隆はよく眠っている。気づいていない。
いたずらをやり遂げたようににっと笑う六太に
「今夜は冷える。もっとよれ」
と尚隆が声をかける。
あっさり気づかれていたのだ。
尚隆がこちらにくるりと向くと、六太に布団をかけてやる。
何とはなしに悔しい六太に尚隆が優しく笑った。

83名無しさん:2004/11/22(月) 01:21
ひやっほう萌え
たまんねえ

84名無しさん:2004/11/22(月) 01:24
うわ、新しいSSだー! 
麒麟2匹も良かったです。チビ相手でも受けだなんてロクタンって…。

85てきとー海神祭り♪:2004/11/22(月) 01:39
「や・・・やめて・・・っ」
体は貪るように快楽を求め、心はここに居ぬ主を求めて悲鳴を上げる。
「・・も・・やだっ・・・しょうりゅう・・っ」
肩を震わせながらポロポロと涙をこぼす六太の姿は、斡由に新たな強い嗜虐性を呼び起こす。
誰よりも高貴で尊い存在の麒麟を、手中に収め好きにいたぶる今の自分に斡由は酔った。
「あ・・やっ・・いやあぁっ・・」
再び勢いを増した自身を小さな蕾に押し当て、一気に体を刺し貫いた。
待って居たかのように疼く体内と、主を求めて悲鳴を上げる心とその声が響き渡る。

86名無しさん:2004/11/22(月) 01:41
待ってました!優しい尚隆!!
その優しさで六太を酔わせてイかせてぇぇぇっっ

87延・冬:2004/11/22(月) 06:33
子供は体温が高いからな、こういう冷える夜は重宝する。
言いながら尚隆は六太を抱きしめる。
俺は湯たんぽじゃねえぞ。文句を言いながらも、王気が心地よい。
尚隆の広い胸に安心してほほをすりつける。

88『台輔の勤め』8:2004/11/22(月) 16:43
「尚隆…。身も蓋もない言い方すんなよな」
さすがに六太が口を挟む。一通りの儀礼が済んだからとは言え、今回はいつもとは違う形の訪問であることには違いない。
今の六太の立場は台輔として氾王接待の筆頭である。
無礼な行いは主と言えど抗議せねばならなかった。
ふん、と尚隆は横を向く。まるですねた子供のような態度はしかし、六太を少し感動させてもいた。
いつもこのような態度をとるのはどちらかと言えば自分の方だ。
それが今は違う。
尚隆が自分のことで他の誰かに嫉妬して、あからさまにそれを表に出しているなんて。
少し嬉しい。
「さてね」
氾王がくすりと笑った。
「せっかくのもてなし、早々に帰るというのも場が悪かろう。
──何、安心いたせ。お主に相手してもらおうなどとははなから思うてはおらぬ」
尚隆は訝げに、その優美に整った顔を見る。尚隆のこの態度を目にしても氾王の機嫌は良い。
もともと、美しく、趣味の良いものが彼の感情を左右するのだ。
氾王は六太を見ると優雅に笑んで立ち上がった。
「──台輔、お付き合い願えるね。さよう…ここの庭などゆるりと眺めたことがなかった故、案内を頼もう」
恐らく茶席の用意も済んでいようぞ、と六太に問う。
「ああ、うん。多分…庵の方に」
「では一巡りしたのちにそちらで碁など交えるかえ」
かつてなく優しげにゆるりと微笑んだ氾王に促されるまま、六太も席を立った。
後ろ髪引かれる思いで並んで広間を後にしながら、ちらりと主を振り返る。
彼は先程と同じようにふてくされた顔で頬杖をついていた。
「…やれやれ、あの顔に宵の宴まで会わぬでいいと思や、少しは気も晴れたわ」
皮肉めいた氾王の呟きを六太は無言で聞いた。

89海神続きmore kiticlly:2004/11/22(月) 17:49
その時、部屋の外から声が上がった。
「おとりこみ中、失礼します。連れて参りました」
斡由は荒い息の中それに答える。
「よし、通せ。お前たちも全員入ってこい」
その声に答え、家来達が入ってきた。かなりの数である。そして彼らがひったてて
きたのは尚隆であった。今度は厳重に縛り上げられている。
斡由に命じられ部屋に明りが灯される。
「しょ、尚隆!」
「六太っ」
そんな二人を見て斡由はほくを笑む。
「さあ、お前達、この風漢とかいう男をひっぱたけ。そして最後には首か胴を断つの
だ」
「やめてくれ!」と六太は夢中で叫んだ。
「ふん。では代わりに台輔がなんでも引き受けてくれるというわけですね。何回でも
やらせてくれる。そうでしょう? 私だけでなく、家来の全てにもね。私は家来達
を大切にする主義なのですよ。この快楽を皆にも与えたい。そしてさらに、その後、何を
されてもよいでしょうな。全て風漢の見ている前でね」
言葉が終わらぬうちに家来の一人が尚隆をおもいきり殴った。
「やめて、やめてぇ!」
「次はもう胴を断つ準備をしてよいぞ」
「だ、だめだっ。おれには何をしてもいい。だから尚隆にはっ…!」
そこに尚隆の声が割って入る。
「俺を殴れ。胴を断て。ただ、約束してくれ。その子にもう触れないと。更夜とやら、
お前、証人になれるか。お前の妖術なら証しで六太を守れるだろう?」
尚隆は真剣な眼差しで更夜を見る。

90海神続きmore kiticlly:2004/11/22(月) 18:02
斡由は言う。
「ふん、お互いをたすけようと美しい主従愛ですね。まあ、あなた方の場合、性愛が
入っていますから単なる主従愛とも違いますが。更夜、その必要はないぞ。私は台輔
の言のほうを重んじることにするのだから。さあ、風漢、いや主上。あなたのその目で
しっかりご覧になって頂きたい。あなたの何より大切な美しいものが私や家来たちに
蹂躙されて、よがり声を上げ腰を振るさまを。そして、その後は台輔の美しい顔も
玉の肌のしなやかな体もえぐって傷だらけにして原型をとどめないようにしてさしあげ
ます。もちろん小さく愛らしい尻の蕾もね。抉り取って大きく広げてしまいましょう。
二度と主上がお楽しみになれないようにね。これだけの名器はもったいないが、あな
た一人を楽しませておくのは私は我慢がならないのですよ。醜く夜のお相手の役にも
たたなくなった台輔を連れてどうぞお帰りになって下さい。私は謀反人とし断罪されて
も本望ですから」

91海神続き ちょこっと純愛編:2004/11/22(月) 18:22
すると、尚隆は意外な顔をした。この状況で、ふとかすかに笑ったのだ。
「…言っておくがな」
さすがに苦しそうな息の下、小さく、だがはっきりとした言葉を投げる。
「俺はそいつがどんな姿になろうと、気持ちは変わらん…俺はそいつに、惚れているのだからな」
見た目に意味などない、と尚隆は言った。

92海神続き:2004/11/22(月) 18:28
「六太にさわらないでくれ!」
「いいんだ、尚隆。おれはどんな姿になっても。尚隆が生きていてくれれば、それで
いいんだ」
「ふん、台輔。台輔は醜くなったことがないから、今後のことがおわかりでないのかも
しれないですね。常世一の美貌から常世一の醜い生き物に成り下がる。そうなれば
誰も台輔を愛さないでしょうね。王でさえも。その体も二度と誰も抱こうなどとは
思わなくなるのですよ。淫乱なあなたがいくら尻を振って誘うような声を出してもね。
そのかわいい尻も抉って醜くしてしまうのですから。あなたは今後どのようにお暮らし
になるやら。オトコ無しで淫乱な体がもちますまい」

93海神続き:2004/11/22(月) 18:31
うわ、バッティングすまぬ…

94名無しさん:2004/11/22(月) 18:33
どなたか両方をいかして上手くつじつま合わせて
続きお願いしたく…

95名無しさん:2004/11/22(月) 18:47
ええと、91と92を逆の順番にし、私の92は1行目と、2行目の「いいんだ尚隆」
を削れば、なんとかつじつま合いますね。

96海神適当続き:2004/11/22(月) 19:18
斡由は、二人を脅しつけながらも、それを実際に
やり遂げる気持ちはさらさらなかった。
六太の体を一度味わってしまったら、それを忘れることはできない。
尚隆を殺し、六太は地下につなぎ自分一人の玩具として
仙の長い寿命を持って、味わい尽くすつもりだった。
だが自分をコケにした尚隆には仕返しをせねばならない。
六太がほかの男に蹂躙される様を見せつけてやろう。

97名無しさん:2004/11/22(月) 19:34
六太は俯き泣いていた。こんな状況では聞きたくなかったけど。
惚れてる―。この世にそんな嬉しい言葉が有ったのか。だがそれは、尚隆が発した言葉だから。
もう、それだけで十分だ。

「…そんな泣かせる台詞は、事が全て終わるまで取って置いて頂きましょうか。
果たして醜く変貌した台輔を前に、そんな台詞が出てくるやら…」
そう言い、尚隆の顔を蹴ろうとしたが、その脚が止まる。
「ああ、貴方も女が寄り付きそうな良い男振りをしておられる。…そしてこちらも」
蹴ろうとして止めたその足で、尚隆のものを軽く踏み付けた。そして大仰に驚いてみせる。
「流石は、王だけの事はありますな」
芯を突く痛みにギリ、と唇を噛む。気違いが、と睨め付けるが斡由は意に介さない。
その瞳は限り無く虚ろであった。
―もう、軍が動く迄どうにもなるまい。
尚隆は六太を見据える。これから数々の男達に輪姦され精を受け、麒麟としての矜持など
粉々にされるであろう六太を。
「…六太。今からお前がされる事、お前の身に起こる事、全て目を逸らさず見届ける」
全て受け入れてやる、何もお前の身が穢れる事は無いのだから、と言外にそう言う。
その意を受け取ったのか、六太は顔を伏せ小さく頷いた。
その様子がまた斡由の癪に障る。
この後尚隆は殺され、六太は自分の性具になるとも知らずに。

斡由は家来達を振り返り、軽く手を上げる。
「主上のお許しが出たようだ。お前達、台輔に日頃の労を労って頂け」

98海神続き:2004/11/22(月) 20:58
体に引っ掛けただけの薄い絹は瞬く間にはぎ取られ
六太は白いすんなりした体を晒された。
そして家来たちは六太の腕を押さえつけると
足をつかみ大きく割り開く。
ひくんと六太自身とその後ろの可憐な少し湿った蕾が
男たちの目に晒される。
「やめろ・・」抵抗するが、その強い力には敵わず、六太を押さえる家来たちは
その艶かしいからだが、揺れて抵抗する様に情欲をそそられ、つばを飲み込む。
皆このような艶かしい体を見たのは初めてだった。
更夜の炊く香が甘く、六太の思考を妨げる。
黄海でとれる麒麟にのみ効き目のある高価な媚薬。
体が痺れる。
「ん・・・」
ぴくんと反応する六太の体を男たちが見下ろしその目に情欲をにじませた。

99名無しさん:2004/11/22(月) 21:18
だが、家来たちの中で動ける者は居なかった。
人の扇情を煽るような痴態を晒しながら、なおその瞳の輝きを失わない台輔に、
自然畏れの念が湧く。
家来達が、皆で顔を見合わせたまま動かないのに剛を煮やした斡由が怒り叫ぶ。
「意気地無しどもめ!!この身体を見て抱こうともせぬなど、此処は不具者の集りか!?」
「もうやめろ斡由。」
六太がつぶやく。
「お前は数十年前の荒れた雁を忘れたのか?王である尚隆を殺せば、またあの頃に逆戻りだ。
俺はどうされても良いから、お前のしたいようにすれば良いから、尚隆手出しはしないで・・」
言い終わらぬうちに斡由の掌が六太の頬を強くぶつ。
「何と・・何処まで慈悲ぶかいのやら!!お言葉通りずっと俺の性奴になって頂こうか?」
叩かれてうつ伏せた六太の腰を後ろから掴むと膝だけを立てさせて、準備のまだ整わぬ身体に請求にに己の猛ったモノをねじ込んだ。
「うっ・・ああぁっ・・・・・」
苦しげに呻く六太にかまわず、強く深く何度も腰を打ち付ける。

100ええかげん海神:2004/11/22(月) 21:30
狂ったような自分たちの主とは対照的に、囚われている王はただ静かに二人の姿を見つめている。
家来達の間に静かな動揺がうごめく。
皆が卑屈にうつ伏せ加減な視線で、それでも二人の情事に目を取られて居る中に、
尚隆とはまた違う静かな視線で二人を見つめる者が居た。
「王は麒麟を返して欲しいんだよね?もし返してやれば、俺の望みを叶えてもらえるの?」
脇に立っていながら王を見もせずに小さくつぶやく。
尚隆が見上げると、静かに。
しかし焔を宿した瞳の少年が、六太を犯し続ける斡由を見つめていた。



・・・・請求・・・・・→性急(汗)

101海神続き:2004/11/23(火) 01:00
「俺は妖魔に育てられた。でも誰もが妖魔を恐れる。その妖魔と一緒に住める場所が
欲しい」
と尚隆を見もせずにつぶやく少年。
「その場所を与えよう。妖魔に襲われることの無い国だ」
その言葉を聞き、少年は初めて尚隆の顔を見つめた。

斡由はあいかわらず六太の体を攻め続けている。
六太は快感に溺れそうになりながらも、なんとか斡由に一矢報いたいと最後の気力
を振り絞った。その唇から必死に嬌声以外の声を出そうとする。
「しょうりゅ…に・・比べ…れば、お前はっ…あ、・・んっ、…あぅ!…
お前は…屑だ!」
突き上げられながら必死にその言葉を言った。
「しょう…りゅ…なら…んっ…あ、ああん、んっ、…そんな…ふうに、は、しない…
もっと強くて…んっ!……もっと気持ち、よくて…お前など…」

102海神続き:2004/11/23(火) 01:13
「私が王に劣るというのか!」
斡由は頭に血が上った。斡由としてはこれ以上ないほどの精力を傾けているのだ。
それに自身は果てしないほどの快楽を得ている。台輔のほうだって相当感じているよう
に見えるのに。
「もっと強くて気持ちいいと仰られましたね。ふん、それならもう私だってなんの
容赦もしません」
斡由はそう冷酷に言い放った。そして今までにも増して狂ったように腰を六太の体に
打ちつける。
「ぁ…んっ! しょうりゅ…あっ! たすけてっ! あぅ!」

103名無しさん:2004/11/23(火) 01:53
ああもう鼻血吹いてしまった

104名無しさん:2004/11/23(火) 02:18
楽しい・・・
海神続き頼んます
ついでに延の冬、えっちくならんので
誰か協力プリーズ

105雁いや延・冬(ソナ?):2004/11/23(火) 04:35
いよっしゃぁ・・ほのぼのHで〜・・・


いつに無く素直に甘える六太に尚隆は目を細める。
人前では決して見せない姿が愛おしい。
小さな半身を胸身に抱き、その金の鬣を優しく梳く。
さらさらと心地良い手触りのその鬣は、尚隆がいつも触れるのを好む六太の一部分だ。
優しく自分に触れる尚隆の手が嬉しくて、六太はうっとりとされりが侭になっている。
鬣を梳く手が顎に下りてきて、尚隆の唇が額に頬に触れる。
その耳元で低く囁く。
「六太・・」
自分の声に、小さな身体がピクリと反応する。
「したくなった。抱いてもいいか?」
「・・あ・・・えと・・・」
頬を上気させて、少し困ったような顔になってあれこれ考えを巡らす様子の六太の姿も可愛らしくて、失笑してしまう。
「このままが良いのなら、無理強いはせん。が、許しが出るならもっと暖めてやるぞ」
六太はじっと尚隆の顔を見上げる。
ゆっくりと尚隆の首に腕を絡ませながら告げる。
「・・・暖めて」

106延・冬:2004/11/23(火) 05:44
六太の言葉に答えるようにゆっくり口付けながら、その帯を解き夜具をすり落とすと、真っ白な肌が露わになる。
降ったばかりの雪のごとくの無垢さを表す肌に、紅い飾りが2つポツリと散らされ尚隆を煽る。
耳元で「綺麗だな」と囁いてやると、真っ赤になり「見るな」と身体を丸めて背を向ける。
身を隠そうとしているのだろうが、今度はうなじや肩、背中から細い腰、そして臀部を曝してしまっているのに気付かぬあたりが、この麒麟の可愛さだ。
脇腹から手を差し入れ、胸の突起を触りながら背中に唇を這わすと、小さな吐息が漏れる。
敏感すぎるほど過敏な六太の身体の中でも、背中は感じ易い部分の一つだ。
「・・ぁっ・・・・・」
小さく声が上がる。

107名無しさん:2004/11/23(火) 07:05
姐さん素晴しい
延(うちのへっぽこ辞書には正式な国名がでねえ)
冬ソナ
いい!!
ネッチリ優しくエロエロ頼みます

108名無しさん:2004/11/23(火) 07:42
お前らいい加減にしろ!
徹夜しちゃったじゃないかー (´Д`;)ハァハァ!

グッジョブ!

109名無しさん:2004/11/23(火) 10:35
107> 「雁」は(がん)か(かり)で出ますぜ姐さん(^^d
お褒めサンキュです
此処がキチクのみでなくネッテリエロンでもオケと判って嬉しいっす
(ソノワリニハゴジダツジオオシ・・・・テチヤヅカレトミノガシテ・・・・アセアセ)

110雁・冬…甘々:2004/11/23(火) 11:27
雁にしたけど良かったかな?


六太の背に口付け、震えるその身を抱き締める。身体と身体の間の隙間を埋めるように。
「…俺は冬が苦手でな。初めてこちらに来た時は、驚いたぞ。あちらは、こうも寒くは
なかったからな」
あちら―尚隆が育った、瀬戸内の小さな国。六太の頭に美しい青い海が開ける。
今はもう無い国ではあるが、六太にはこの尚隆を育てたあの土地が愛しく思える。
実際六太もあの土地に居た当時は、その様に思ったか覚えが無いのだが。
目を閉じてする温かい回想を、遮る様に声が降ってくる。
「お前がこちらに連れて来たのだからな。責任を取って俺を温めろ」
責任を取れ、と言う割りにその声音は限り無く優しい。
六太は体の向きを変えて尚隆と向き合う。そして尚隆の夜着の襟に手を掛け、それをするすると
脱がそうとする。直に肌と肌を合わせた方がより温かい。
「こう寒いと、関弓の街に降りて遊びに行くのも億劫って?」
揶揄する様に言ってやると、「莫迦者」ときつい抱擁と共に返ってくる。




甘くて恥ズカチイヨ…海神ではリンカンネタも有ったのに…。

111海神続き:2004/11/23(火) 12:46
「助けて、とは…。主上が無事なら、何をされても良いのでしょう?本当は自分が
助かりたい…馬脚を露しましたかな、台輔」
知らず助けを求めてしまった。だが違う。六太は激しく首を振る。尚隆の命が有る
のなら、自分はどうなっても良い。それは本心だ。
けれど尚隆なら、あの縛りを解いて己を救ってくれるのではないか、何故かそうも
思った。王など信じては居らぬのに。
「しょうりゅう…」
「いい加減、その口は塞がねばなりませんな…」
言いつつ胸元から大きな張り形を取り出す。
斡由は惜しみつつ六太から自身を抜き、替わりにその張り形を宛がう。小さな蕾を
無理に抉じ開け、突き込む。より大きく、そして無機質な物が六太を苛む。
盛大に上がる悲鳴をやり過ごし、乱暴に向きを変えさせる。
「こんな物を挿しては、多少名器が損なわれるかも知れませんが、神仙ならばすぐ
に元に戻るでしょう」
六太のきれいな髪を掴み、そして未だ隆起したものを強引に口に含ませる。形の良
い唇が歪み、六太の口腔を犯す。
後頭部を押さえ、激しく前後させるが先程のような快楽は得られない。けれど麒麟
に奉仕させている、その状況が斡由を酔わせた。
「もっと真剣にやって頂けませんか?主上の命が掛かっているのですよ?それとも、
あまり慣れていらっしゃらない…」

更夜の背後に居た妖魔のろくたが尚隆に近づく。だが彼はそれを恐れるでもない。
「あなたは、妖魔が恐ろしくはないのですか…?」
「なに、お前が命じぬ限り人を襲いはせんのだろう?」
ろくたはいよいよ尚隆に顔を近付けるが、一向に動じない。むしろその整えられた毛
並みを楽しむ風でもある。
更夜は迷っていた。

112海神続き:2004/11/23(火) 14:03
可憐な蕾に凶悪なまでのものを挿し込まれ
口内を犯される。
苦しげに眉をよせ金の睫毛に涙をにじませる様は
いかにも儚げで。見ていた家来たちは我を忘れ、
その淫微な様に酔いしれた。
小さな窄まりは、限界まで押し広げられ悲鳴を上げる。
その張り型は微かに振動し、六太の中を刺激する。
斡由が張り型のボタンを押すと震動は大きくなり
六太の内部で暴れだす。
「んんーーーー」
口を斡由のものに塞がれたまま、六太は悲鳴を上げた。
家来たちは魂を抜かれたように、責めさいなまれ苦しげに身を攀じる
六太の白い体に見とれていた。

113海神続き:2004/11/23(火) 15:35
何度か六太の口を往復させ、斡由はその口中に精を吐いた。
涙目になり呻く六太の後頭部を押さえ付け、無理にでも飲ませようとする。
だが斡由が少し手を緩めた際、その隙に口を強引に引き離し、結局吐いてしまった。
その様子に斡由は舌打ちし、六太の頭をもって寝台に叩きつける。
苛々と息を切らし、辺りを見やれば興奮し、淫に酔った家来達の様子が窺えた。
斡由は口端を上げ、薄く笑う。そして六太から張り形をずるり、と引き抜く。
「お前達…今度は出来るな?」

その言葉に数人の男が六太の側近く寄る。
尚隆のために、覚悟は決めた。それでも怯え身を震わせる。
知らず男達から後退る様子を眺め、斡由は語り出す。
「真剣に相手をして頂きたいですな。…その者達は二十数年前に昇山しましてね」
二十数年前…昇山…。それが今、この状況に何の関係が有るのだ。
いや、二十数年前に雁の民が昇山したのなら。その時の蓬山公は――自分だ。
「皆、国を思い命懸けで黄海を渡り、延麒に会いに行ったのですよ。それは辛く、
仲間を何人も亡くした旅だった、と。…ところがです。時の蓬山公は昇山者にあ
ろう事か侮蔑的な態度を取り、挙句逃げてしまったという話です」
あたかも自身が昇山したかの様に劇的に語る。
「選定をせず麒麟としての仕事を放棄し、その為に国の復興は遅れ死者は増え…」
思わず目を閉じ眉根を寄せる。それは六太の痛い所を突き、慈悲の心を痛ませる。
「更に、その延麒が選び、王としたのは政を軽んずるろくでなし…」
ちら、と尚隆を見やり肩をすくめ、さも無念そうに嘆いてみせる。
「…酷い話、酷い麒麟だとは思われませんか、延台輔」
斡由の話術により、六太は錯覚に陥った。これは、自身に対する罰なのだ、と。
「まあ彼らも、苦心して会いに行った延麒がこの様な聖獣、ならぬ淫獣だと知り、
それは気落ちしたとの事です。国の恥、だと」
そして恥だと罵られ。
六太はおずおずと小さな尻を男達に差し出した。

114名無しさん:2004/11/23(火) 20:01
「斡由・・まず俺にさせてよ」
男たちの後ろから声が掛かる。
乱れた姿の斡由の前に歩を進めたのは更夜だった。
「お前がこの淫獣とやるというのか?」
面白そうに斡由が問う。
「もともと六太が可愛いって目を付けて、あなたに進言したのは俺だろう?
こんな時くらい、皆より先にやらせてよ。
それに俺は。される方の気持ちも良く判るからね、・・六太をうんと可愛がって上げれるよ?」
そう言って口の端だけで笑ってみせる。
「良いだろう、うんと啼かせて見せてみろ」
更夜は、下卑た笑いを浮かべる主から、今使用されていたおもちゃを受け取ると、凍るような目で六太を振り返る。
「・・そんな・・やめて・・更夜・・・」
顔色も無く怯える六太に更夜はつぶやく。
「何もかももう遅いんだ、六太」

115海神続き:2004/11/23(火) 22:31
「いや、どけ。俺たちが先だ」
目の色を変えた家来たちが更夜を押しのける。
六太の痴態に狂乱のボタンが入った家来たちは息も荒く
六太の小さな尻をわしづかみにすると、まず一人
その狂い猛ったそれを蕾みに乱暴にねじ込んだ。
「ひいっ」
悲鳴を上げ背をそらせる六太。瞳には涙がにじむ。
「お・・おお、これはすげえ・・信じられん」
息を荒くして六太の中をかき回す家来の瞳は恍惚として、別世界へ誘われた
かのように夢中手で腰を振る。
感じやすいだけでなく、香の淫香で性感を支配されている六太は
嫌悪感に涙を零しながら、同時に体中を走る快楽に支配されその細く白い
腰を振った。
ほかの家来たちも息を荒くして、その高貴な生き物が深く男根を飲込み
快楽にほほを染めている様に見入る。
既に雄の野獣のように、家来たちの目は凶悪な光を宿す。

116海神適当:2004/11/23(火) 22:52
「お前だけ楽しむのはずるいぞ、俺にもやらせろ」
「残念だな入り口は一つだ」
「いや、上の口が開いている」
うつぶせに突かれている六太の顔をぐっと起こし猛ったそれを口に押し込む
「ーーーーーっ」
乱暴に押し込まれ苦しさに息が止まりそうになる。
「噛み付くなよ、舌を使え、そうだ。おお・・」
気持ち良さそうに喘ぐ家来。
ほかの家来はうらやましげにそれを眺め順番が巡ってくるまで
六太の可憐な紅い乳首や、白い尻をいじる。
息を荒くし、責め立ててくるものに耐え、快楽に金の睫毛を涙で濡らし腰を振る
高貴で淫微な獣の姿に、ますます情欲は強さを増す。
「駄目だ、我慢できない。俺も入れるぞ。」
欲望を限界まで昂らせたそれを男は強引にまだほかのものが入っている
そこにあてがう。
六太は男が何をするかに思い至り、恐怖にひっと悲鳴を零す。
そのとき六太の口を塞いでいたものがびくんと精を口内に放った。
気持ち悪さにそれを吐き出す六太は、油断している隙に
ぐっと二本目のものを差し込まれる。
「ひああああ」
その小さく可憐な蕾は二本分の昂りを差し込まれ、六太はその苦しさに悲鳴を上げる。
「おお・・これは堪らん」
無理矢理差し込んだ家来はうっとりした目つきで腰を動かす。
割けるぎりぎりに広げられ,突かれるたびに恐怖と苦痛に六太は喘いだが
天性の清純さとともに淫乱さの宿るその体は、ねっとりと二本の欲望をからみとり
しめつけ、六太自身も快楽に腰を振り始める。
「とんだ淫獣だ、主人の目の前で二本も飲込みあげくによがって腰をふるとは」
斡由は軽蔑した目で六太を見下す。
六太は自分のこのような浅ましい姿を尚隆に見られているのが堪らなかった。
だが心に反して体は喜びをむさぼっている。
こんな淫乱な自分は尚隆に嫌われてしまうだろう。
見ないでくれ。
快楽と胸の痛みにぽろぽろと涙を流し、それは白くそして薄桃に上気したしなやかな
体に溢れてゆく。
巧まずして淫猥な一枚の絵に自分がなっていることを六太は気づかない。

117海神適当:2004/11/23(火) 23:08
六太の中に先に差し込んでいた家来がうっとうめく
「もう駄目だ・・出る」
びくんと六太の中に精を放つ。
「ひっ」と声を上げて六太はしなやかな背を反らせた。
精を放った男は満足そうにそれを蕾から抜き取る。ずるっとした感覚に
びくんと体を震わせると、まだ入ったままのもう一本をきゅっと締め付ける。
「すごい・・天の慈悲だ・・おお・・・」
麻薬に溺れたように腰を振る男。
六太の体はそれを受け止め腰を振り、またつるんとした自分のそこを男の固い陰毛が
すりつける感覚に耐える。
周りのものも六太に酔いしれ白い尻を嬲り,背中に舌を這わせ,首筋に甘く噛み付く。
「ああんっ」思わず声を上げてしまう。
王の前で、こんな痴態をさらす自分が嘆かわしく厭わしい。
更夜もしばらく手を出せず静観を決める。
「おいそろそろ俺にもやらせてくれよ」
欲望に目をぎらつかせた男が後ろから声をかける。
その男が帯を解き取り出した一物を見て六太は恐怖に体を固くした。
その締め付けて六太の中の男がうっとりと果てる。
「私にも慈悲を恵んでくださいませんかねえ」
息を荒くした脂ぎった顔で近づいてくるその男のそれは二本分のものをあわせたより
太くそれがむんと欲望を滾らせ天を向いてそびえ立っている。
六太は恐怖に怯え後ずさる。こんなものを入れたら壊れてしまう。
血の汚れにあたる恐怖がまだ痺れる体を懸命に動かし、その男のものから逃れようと
這いつくばるようにして逃げる。

118海神適当:2004/11/23(火) 23:19
「おっと、逃げてはいけませんよ。慈悲は平等に与えてくれなければ」
家来はそう言うと六太の体を子供におしっこをさせるときのような形で抱えた。
そしてその体を待ち構えている男の巨根にあてがおうとする。
六太は恐怖に怯え,尻を揺らしてそれから逃れようともがく。
白い尻をふり、それから逃げようとする姿は,巧まずして淫猥で,同時に儚げでもあり、
見ているものの嗜虐心をそそる。
奇麗なものをめちゃくちゃにしたい子供のような感覚に家来たちは動かされ
ている。
「やめてくれ・・そんなのできない・・いや」
首を振り、恐怖に涙を流す六太は、可憐な蕾をひくつかせる。
その様を見せつけられ、男の巨根は益々猛る。
「し・・しょうりゅう」
主の名を呼ぶ。助けてほしい。もういやだ。

119てきとー海神:2004/11/24(水) 00:14
見ないでくれ、その六太の願いとは裏腹に、尚隆は麒麟を贄とした狂宴を見据える。
何が起こっても、全てを見届け知った上で、事が済んだ後あの子供を抱き締め、受
け入れてやらねばならないのだ。
己の命を救う為に、文字通り身体を張った子供の為に。
だが、今はそう考えるしか出来ない己の不甲斐無さに腸が煮える思いを抱える。
男達が六太を漁っている間に、何か出来る事は無いか。
だが、今己が解き放たれたら、きっと六太を犯した者全てを殺し、六太を血の海に
溺れさせるだろう。

尚隆のその思いが殺気を孕んだのか、斡由は囚われの王を振り返る。
その下肢に目をやり、斡由は眉を寄せ苦笑する。
「おや…主上。愛しい者が穢され犯される様を見て興奮してらっしゃるとは。あなた
も大概ろくでなしの様ですね」
更夜、と呼び掛け立ち尽くしていた少年は振り返る。
「王が苦しんで居られます。お前、鎮めて差し上げなさい」
意を察した更夜は表情を変える事無く尚隆の前に屈み込む。そしてその帯を解き、現
れた尚隆のものに口を寄せる。
「止めろ…!」
その声が大きかったのか、それとも王の声は麒麟には良く届くのか、六太は尚隆を見
やる。何か酷い事をされているのでは、と思えばそれは友が己の王に愛撫を施す光景
であった。
「あ…やだ、嫌だ、更夜、おれから、おれの尚隆を取らないで…!」
弱弱しく吐き出した声に対して、無情な答えが返ってくる。そして更夜は六太から良く
見えるよう角度を変える。
「良いじゃない。君はもう散々王の目の前で王を裏切って、浮気して悦んでいるんだよ?
その上王を独占したいだなんて、王が可愛そうだとは思わない?」
「そんな…!」
何を求めたかったのか思わず手を伸ばす。だがその手は男に掴まれる。もうお喋りは終
わりだ、とばかりに再び差し込まれる。

120名無しさん:2004/11/24(水) 02:19
海神難しくて続きが書けない…
侠気のある姐さん一つ頼みます。

121『台輔の勤め』9:2004/11/24(水) 02:47
適当海神に悶えつつ隙間を見て更新。




何だか居心地が悪い。
氾王を連れ庭を散策したのち、茶席の設けられた庵に向かい合って腰をかけた。
護衛の官が二人を見並べて感嘆の溜め息をつくのもわかるというもの。
背の高い方の貴人の装いは質素な玄英宮ではまず見られないあでやかなものであった。
正式訪問ということで黒が基調ではあるが、その生地は上品な光沢を纏い、薄紅の見事な牡丹が描かれている。
帯は落ち着いた藍色の刺繍が見事な細工で施され、その上を飾る帯留めの玉は水晶であるか、
貴人の優雅な動きにつれてかすかに揺れる度に濃い紫の輝きを散らせる。
髪留めや耳飾りに至るまで、派手ではあるのだが決して下品さを感じさせない。
一つ一つが質の上等なものであるというだけでなく、統一のとれた美がそこにはあった。
氾王の漂わせる気品とその流麗な物腰もあいまって、何か人ではない
─王だから人ではないのだが─、幽玄の佳人をそこに見ているかのような錯覚を起こさせる。
加えてその佳人と向かい合う台輔・六太のいでたちがこれまた可憐な花が咲いたようである。
体型に合わせて特別に縫われた着物は淡い生成色、鮮やかな桜の刺繍が花びらを散らせている。
黒地の羽織は凝った抜き編みのもので、隙間から桜色が覗く。
長い金の髪を多目の後れ髪とこめかみの一筋を残して高く結い、毛先を長く散らしている様が
何とも華やかで、あでやかな色香をかもしだしている。
ここは本当に見慣れた我が宮か、と官は目をしばたかせた。
或いは玉京の眺めとはこの光景のことを言うのではないか。
彼は目の前の二人の姿、そのあまりにも美しい姿に至福の感動さえ覚えていた。
一方、当の六太はやや当惑気味である。
何しろ氾王ときたら機嫌が良いのだ。恐ろしいくらいであった。
普段子猿子猿と自分を呼ぶところが今日に至ってはそれが台輔である。
着慣れない着物とあいまって無性に居心地が悪い。
「…氾王」
とうとう口に出した声にどうしたのだね台輔、とやはり優しげな声が返ってきた。
「降参かえ。…まだ手は残っておると見ゆるがね」
「いや、そうじゃなくて。その…何か変なんだよな…その…態度」
そうかえ、とくすりと笑う顔を見上げる。
氾王は楽しげに目を細め、訝そうに自分を見てくる六太を見つめ返した。
「何、お主の艶姿にちと心を迷わせておる。…認識を改めぬとならぬであろ」
甘やかな瞳に見つめられ、六太は思わず下を向いた。

122名無しさん:2004/11/24(水) 02:54
適当海神が戴国並のメロドラマになっている・・・
二人の恋人を襲う怒濤の運命!!
待ち受ける更なる悲劇と葛藤!!
っつー感じに
続きプリーズ


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