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【お気軽】書き逃げスレ【SS】

156春怨二人1/尚六ほのぼの:2004/11/30(火) 19:49
書き捨てスレなのにレベル高くて書き捨て難い…。
>2を思い出してゴー!!
設定/尚隆碁石集めは飽きた頃以降、陽子とか泰麒が現れる以前。特に意味無いけど。
まだくっついてない主従。
これきり書き捨てか、だらだら続け…ます。


緑の柱が立ち並ぶ、歓楽街のとある妓楼。女達の嬌声かしましいその一房。
男は昨夜の情事に怠い身体を窓辺に凭らせ、春日に呆ていた。
舞い散る桜を何とはなしに見やり、胡弓の音は耳に心地良く転がって来る。
胡弓の弾き手は昨夜の相手の妓女であったが、年端の行かぬ娘には無い、
しっとりとした色香があった。

不意に胡弓の音が止む。気付き、男は続きを促そうと女に目をやる。
すると弾いていた筈の胡弓を傍らに置き、女は三つ指をついていた。その改
まった様子に男は首を傾げる。
「風漢さま。私、この春見受け先が決まりまして…。今までご贔屓にして下
さり、有難うございました…」
女は頭を下げ、感謝の念を示す。瞬時呆け、風漢は目を丸くする。だが直ぐ
に飄々とした面を浮かべ、戯言を吐く。
「何だ、そうか。―惜しいな。俺が見受けしようと思っていたところを」


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