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【お気軽】書き逃げスレ【SS】

1名無しさん:2004/11/03(水) 14:07
ここはなんでも書けるスレです。初心者、エロエロ、ムード系、落ち無し、
瞬間的モエ、特殊系、スレ内SS感想等なんでもщ(゚Д゚щ)カモーン!!
どんなカプでもお気軽にドゾー!!
投稿ルール、スレ説明は>>2、その他意見・質問はまずロビスレへ。

※もちろん個人での派生スレ設立は、さらに大推奨※

2名無しさん:2004/11/03(水) 14:11
スレ説明

1 誰でも書き込める書き逃げ専用スレです
2 脈絡やオチがなくても、書きたいシーンだけ書くことができます。
  一応読む人に分かりやすいよう、シチュエーション程度は説明しましょう。
3 他の人と共有スレになりますので、レスの区別がつくよう、名前欄を変えることを推奨
  また、おおよその使用レス数を明記
  例)名無しさん→「尚六鬼畜1/18」などの簡単な内容説明・もしくはその場だけの
    コテなど。1は1レス目の意、18は総レス数の例
4 書きたいシーンを書き終えたら、終了が分かる言葉を入れて下さい
5 書き手が終了した場合、続きを他の人が書くことも可
  (その場合、続きだと分かる言葉を入れて下さい)
6 書き手の意向によっては、最初からリレー形式も可
  (その場合、そうと分かる言葉を最初に入れて下さい。長くなりそう、になってきた場合は、
   その話専用にスレを別で立てること推奨)
7 長くなりそうな場合など、このスレ内に留まらず、落ち無しでも個人別スレ立ても歓迎です。

3名無しさん:2004/11/16(火) 23:30
では適当に始めさせて頂きます。
傾向はたぶんキチーク? 適当なのでわかりません。
テキトーに参加してくれる人がいなければ書き捨て。

4鬼畜王楽俊:2004/11/16(火) 23:44
   ↑
  これがタイトルね。

今までのあらすじ
 天帝の作ったシステムは何やらの電波を浴びて崩壊。常世も蓬莱も鬼畜王楽俊に統一
された。おそるべき電波が楽俊をかつての彼とは全く正反対の性格に変えてしまった
のである。電波により最高の妖力を手にした楽俊は鬼畜王として君臨。彼の手下に
広瀬がいる。高里事件により就職の道を阻まれた広瀬はマッドな生物学者になって
いた。このマッドな広瀬とまともな後藤先生を雇った楽俊。泰主従、延主従、景麒、
その他の人々などを監禁。常世の人々や神仙を解剖などして生物学的に見ていくのが
目的であるようだ。

5鬼畜王楽俊:2004/11/17(水) 00:11
泰主従、延主従、そして鎖で繋がれた獣形の景麒。
彼らが入れられた牢にホタホタとやってきた者がある。鬼畜王として恐れられている楽俊
である。後ろには広瀬と後藤を従えている。
「やあ、延台輔、ご気分はどうだい」
「楽俊、いったいどういうつもりなんだ? ここから出してくれ」
「ふん、生意気を言うんじゃないぞ。おいらは今や王なんだからな」
と言って楽俊はひげをそよがせた。
その背後から広瀬が前へ進み出た。
「高里、ずいぶんと髪が伸びたようだな」
「先生、お願いです、ここから出して下さい。せめて主上だけでも」
「ふん、そのうちな」
広瀬は高里事件の後、世間の厳しい目にさらされ、すっかり性格が歪んでいた。
「おれはあの事件の後、猛勉強して生物学者になったのさ。常世の生き物に興味
津々なんだ。五百年も生きてる延王とか獣に転変する麒麟とかな。そのうち解剖
して肉体の構造を研究してやるさ。それにお前ら木に実るんだってな。普通の人間
に見えるけどな。生殖器官とかどうなってるんだ? そっちもそのうち解剖して
研究だな」
楽俊は頼もしそうに広瀬を見上げた。
「おいらも学問には興味津々だ。解剖のほう、よろしく頼むぞ。解剖後は、もったい
ねえから麒麟は干物か剥製にして標本とするかな」
我ながら名案だとばかりに、再び楽俊はひげをそよがせた。

6名無しさん:2004/11/17(水) 00:23
飽きたんで別ネタ。
こっちもてきとー。カプは「海神」の登場人物で適当に。

7適当な東の海神:2004/11/17(水) 00:36
あらすじ
 斡由は更夜に命じて六太を誘拐させた。その真の目的は性的いたずらをすることに
ある。六太がものすごくかわいいということを更夜から聞いた斡由はそうせずには
いられなかったのである。

8適当な東の海神:2004/11/17(水) 01:04
六太は暇なので厨房から斡由の寝室まで、いろいろと見て周ることにした。
厨房の後、斡由の寝室に行ってみると、そこには当の斡由と更夜がいた。
更夜が口を開いた。
「やあ、六太のほうから来てくれるなんて」
と、言うなり更夜は六太を後ろから羽交い締めにした。
「六太、随分と肌触りの良い服を着ているね。相当な贅沢をしてきたようだね。
おれなんて苦労のし通しだったのになあ。これからは六太に苦労してもらわないとね。
卿伯は子供を激しく愛されるのがお好きなんだよ。疲れるかもしれないけど、がんば
ってほしいんだ」
斡由はつかつかと六太に近づくと手を六太の顎にかけ、まじまじと顔を眺めた。
「見れば見るほど美しくかわいらしい。顔も体も。いや、失礼、台輔。
ここでは台輔は囚われの身。私の好きにさせていただきますよ」
六太は意味がよくわからず、少し不安げな不思議そうな表情で更夜のほうに目を
移す。生まれてからこの方、性的なこととなど全く縁が無かった六太には、斡由の
企みなど知る由も無かったのだ。
 急に斡由の言葉遣いが乱暴になった。
「さあ、ここに寝るんだ。いつも王とやっているのだろう?」
ぐい、と六太は肩を押された。不安げな顔で斡由と更夜を見比べる。

9適当な東の海神:2004/11/17(水) 01:28
王のものに手をかけるという喜びに斡由は浸っていた。
「更夜、あの男を呼んでこい。風漢という男だ」
「風漢、ですか」
風漢、という名前に六太はハッとした様子を見せる。
「信じ難いことだがな、あの風漢という男、正体は延王だ」
「ええっ」
更夜は驚いたが、六太も驚いていた。六太は王としての尚隆に不満もあって家出
してきたわけだが、その尚隆が王という身分にもかかわらず、地位を隠して
ここに来ているなんて。
「どうせやるなら、王の目の前で見せつけてやろう。何、風漢なぞに負けはせん。
どっちがより良いか、台輔には感想を言ってもらう。その間、皆で風漢を押さえ
つけておけ」
「あ、あのう、その、皆が見ている前で、されるのですか?」
「しかたなかろう。私は風漢に見せつけたいのだから。さ、奴が来るまでに、
少し馴らしておかねば」
言うと斡由は六太の顔に唇を近寄せた。
「い、いやっ」
六太は必死で顔を背けて抵抗した。斡由はおかまいなく、ジタバタする六太を抱き
上げて運ぶ。
横たえられ、押さえつけられ、顔に首筋に、斡由が唇を押し付けてくる。
「あっ、やぁっ、やめて」
服を脱がそうと斡由の手が巧みに動く。胸元がはだけた。首筋から胸へと斡由の唇
が動いた刹那、六太の体が、びくん、と跳ねた。

10名無しさん:2004/11/17(水) 01:51
今のとこ、あまり良い続きが浮かばないので、もう寝る。
ちょっと不発な内容のままだけど、それなりにストレス解消。
誰かエロい続き書いてもっとストレス解消させてくれたらネ申。
キチークの続き書いてくれる人はもっとネ申。
書き逃げか、気が向けば更新。ストレス溜まったら更新。

11名無しさん:2004/11/17(水) 20:21
姐さん乙。ストレス溜まってるね。
相手が斡由のキチークは自分には無理だけど、海神の続きが気になります。

12適当な東の海神:2004/11/17(水) 21:29
やっとのことで六太が上体だけは起こすことを許され、荒い息を吐いていると扉が
開き、尚隆が連行されてきた。
尚隆は暢気な声を出した。
「おや、何をされてるんで」
「見たらわかるだろう。しらじらしい奴だな。風漢、お前の正体は延王だろう。
私は全て見とおしているのだ。私が台輔を誘拐させた真意がわかるか?」
「謀反と見て間違いないだろうな。わざわざ誘拐したくなるような、かわいげの
ある子供でもなし」
と尚隆は落ちついている。
「そ、それはやせ我慢というものだろう? 私など謀反を起こしてまでも台輔を」
斡由の顔に焦りが見えた。何か予想を裏切られた気分がしたのだ。
「ふ、ふんっ、見得をはっていられるのも今のうちだけだ。ここは私の居城なの
だからな。お前たち、いいから、やれ!」
「えっ、本当によいのですか」
「かまわん」
大勢に押さえつけられている尚隆を、家来の一人が思いきり殴りつけた。
「いやっ、やめて! やめてくれ!」
と六太が悲痛な叫び声を上げた。

13名無しさん:2004/11/17(水) 21:36
少し更新。11姐さんも一緒にキチクりましょうよ。
楽俊のほうは鬼畜というより猟奇かな。今はまだ勇気が出ないけど。

14名無しさん:2004/11/18(木) 06:25
王を慕う麒麟の本性の所為か、それともそれ以外、六太という人間の心の動きか
分からない。
とにかく尚隆がひどいことをされていると、たまらないのだ。
自分の身をそがれた方がましな気がする。
「やめてくれ・・・」
力の限りに叫ぶ。
にやりと、六太が思い通りの反応を示したことに気を良くした斡由が、笑う。
この場にいる人間の気持ちを自分が支配する心地よさ。
その反面思う通りに動かない尚隆へのいらだちが募る。
「これを見てもまだすましていられるものかな」
そう尚隆に言うと家来の方を向いた
「やれ」
家来のうち二人がすっと六太に近づくと、やにわにその服を剥き始めた。
六太の若いと言うにはまだ幼さの残る白い肌が露になってゆく。
「な・・なにすんだよ、やめろ、・・・うわ」
慌てる六太。
押さえつけられた尚隆もぴくりと躰をふるわせ、動けないながらも目つきが
険しくなってゆく。
「いやだ・・」
六太の躰を覆っている布は男たちの手で取り払われてゆく。
上着の留め具が外され、まだ細い肩、肉の薄い白い胸、平らな腹が露になる。
少年のままの、男性と言うにはまだ青い、性の区別もないような、そのくせ
ぞっとするほど艶かしい躰。
光を集めたような暖かい金の鬣が白い躰に映えて、何とも言えない神々しさが
あった。
服を脱がせていた家来たちの手が一瞬躊躇したように止まる。
ここにいるのは神獣であり,それが人の形をとった少年なのだ。
微かに、畏れが心に生まれる。

15名無しさん:2004/11/18(木) 07:07
様子を見ていた斡由もしばし我を忘れ、その神々しい光に引きつけられた。
だがはっと我に返ると「何をしているサッサと全部剥ぎ取ってしまえ」
と叱責する。
家来たちはあわてて下を脱がせ始めた。
少年として自分の性に無頓着に生きてきたせいか、羞恥よりも、他人が
自分を押さえつけて好きにしていると言う屈辱、何をされるか分からない
恐怖が六太を支配していた。
服がはだけられ、下半身も露になる。
すんなりとのびた足、その付け根のまだ子供じみた性器にはまだそれを
隠す茂みすらない。
すべらかな肌は美しく、それに触れた家来ははじけるような、それでいて
柔らかくしっとりした手触りに、もっと触れていたいと思う気持ちを抑えていた。
上着は六太の腕にかかる程度、下はむき出しにされ,さすがに羞恥に
顔を赤くし、躰を固くした。
青い果物がほのかに赤く色づいたような、清冽な色香がそこにあった。
そこにいたものすべてに、無意識のまま劣情をあおる。
言葉もなく、怒りと羞恥にふるえる六太の姿が斡由の嗜虐心をそそった。
「では、台輔に縄をかけよ、主上にその姿がようく見えるようにな」

16適当海神続き:2004/11/18(木) 08:22
すんません、上二つタイトル入れ忘れました
勝手に続きすんません。ここはリレーじゃなかったんだった・・・


六太があっと思う間もなくその躰に素早く縄がかけられた。
腕をぐっとくくられ、寝台の柱につながれる。
仰向けのまま足を大きく割り開かれ、その形のまま、縄で固定される。
肉棒だけでなくその後ろの蕾まで晒される形となり、六太はあまりのことに
声も出ない。
自分のそんな淫らな姿をよりにもよって尚隆に見られていることで、恥ずかしさの
あまり、血が上ってしまい、混乱してしまっている。
更夜がそっと近づくと六太の蕾に何やら薬のようなぬるぬるしたものを
塗り付けた。ピクンと六太の躰が微かに反応を見せた。
「なに・・」六太が怯えたような声を絞り出す。更夜は六太を見て微かに笑うと
すっと立ち上がり、寝台の脇の扉の取っ手をつかむと重そうに引いた。
ギイと思い音を立てて扉が開く。

17適当海神続き:2004/11/18(木) 08:50
その扉の奥から出てきたのは
何やら気味の悪い,ぬるぬるとした植物の茎のようなもの。
それがうごめいてこちらに進んでくる。
六太はぞっとして、思わず助けを求めて尚隆に目を向ける。
しかし尚隆は更夜に香のようなものをかがされており、魂の抜けた瞳で
ぼんやりしている。
気味の悪い植物はその枝を六太の方に伸ばしてきた。
その先端が六太の蕾に塗り付けられた薬に引かれて触手を伸ばす、つと蕾を
なでる。息を飲む六太。触手の先端は蕾の周辺を撫で始めた。
くすぐったいような気持ちが悪いような感覚に六太の躰がその枝から逃れようと
揺れた。
だが、縄でしばられた躰に自由はなく、触手はその先端をつぷと蕾に沈めた。
「あう」ぴくんと躰が跳ねた。
ずぶずぶと触手は蕾の中に入り込む。気持ちが悪い。
嫌悪感に涙が浮かぶ。だが,何かむずむずするような別の感覚も生まれていた。
触手が六太の躰全体に伸びる。
前の肉棒に絡み付くとそれをいじり始める。
肉棒は慣れない刺激に反応し、むくと形を変えていく。
菊座に侵入した触手が内部で蠢く。大きく割られた足は閉じようがなく
その化け物にさし貫かれてている様を見せつける。
六太は顔を上気させ喘ぎ声を漏らし始める。

18海神適当続き:2004/11/18(木) 09:09
六太は自分の中が触手の侵入によっていっぱいになっているのを感じた。
腰のあたりにぞくんと何かを感じ始めた。
触手全体からにじみ出る液体に協力な媚薬が含まれていたのだ。
触手はまだ狭い蕾にあわせて細いものだったが、六太の躰にはいっぱいの
大きさだった。
それをずぷと引き抜かれ、圧迫感がなくなった安堵を感じていると
その油断をあざ笑うかのように、先ほどの触手よりも太いものが六太を
貫いてきた。「ーーーーっ」
更なる圧迫感にうっすら涙を浮かべ悲鳴をあげた。だが腰のあたりに感じる奇妙な感覚は
大きくなっている。息が荒くなる。
ぞくぞくとその感覚は背中の方まで上ってくる。
触手は六太の口内、胸の突起、肉棒、可憐な蕾、ありとあらゆる場所を
攻めてきた。
まるで意思を持っているかのように執拗に,蕾に差し込まれた触手が
ある一点をぐっとつくと、堪らず声を上げた。
きゅうと、蕾が締め付ける。
それが心地よいのか触手はぐりぐりと蕾を容赦なく攻め、動き始めた。
浅く引いて深く刺す、動きにあわせて六太の腰も微かに動く。
「はあっ・・ああ」息が荒くなり声が上がる。
うっすらとももの花の色に染まった肌、潤んだ水晶のような瞳はぞっとするほど
美しく、扇情的だった。

19名無しさん:2004/11/18(木) 11:22
姐さん、朝からイイヨ、イイヨ〜!
更夜たんの妖術、最高だわー

20海神適当続き:2004/11/18(木) 11:44
萌えだ〜!センエツながら自分も少しだけ…



「だ…め…」
六太の唇から抵抗の言葉と共に唾液がこぼれる。
六太を貫いた触手は重い抜き差しを始めた。
「…ぅっ──う、んぅ…っ…!」
奥まで差し入れられる度に六太がくぐもった、だが甘い声を上げるのを、
その場にいた誰もがとりつかれたように見つめていた。
──よもや神獣のこのような姿を目にすることが出来るとは。
ごくりと唾を呑む音がどこからともなく聞こえ始める。
「…気持ちいいかい、六太」
更夜が近付き、涙目で喘ぐ六太の顔に顔を寄せる。
「可愛いね…六太…」
囁くと、濡れて開いた唇を覆うように口付けた。
「ぅ…、ふっ…」
苦しさに顔を振って逃れようとするも、更夜の舌がそれを許さない。
絡められ、吸われる。
その間も六太の内部を犯す触手の動きは止まず、六太の腰を淫らによじらせていた。

21名無しさん:2004/11/18(木) 14:37
あれ?
別の人が続き書いていいんだっけ

22名無しさん:2004/11/18(木) 15:23
>10で続き書いてもいいって言ってると思ったROM者。
いいよいいよ〜萌えます姐さん方!(少なくとも二人入ってきてるよね?)

23名無しさん:2004/11/18(木) 17:18
そのとき、尚隆を押さえつけていた家来が吹っ飛んだ。
何事かと更夜が顔を向けると、魂が抜けていたはずの尚隆が家来を床に叩き付け
腰の刀を奪いさっと走ると斡由をがしと捉えた。
そののど元に刀の刃を当てると更夜をねめつける。
「主の命が惜しいなら、その化け物を下がらせよ」
皮一枚刃先が斡由ののどに食い込む。つと流れた血を見て更夜があわてて
化け物に六太から離れるよう命じた。
ずる、と六太の蕾に埋め込まれた触手が抜き取られる。
ぞくりとした感覚に「ひっ」と声を上げる六太。
微かな快感が腰を這い回る。
体内に感じる圧迫感が消えほうと息をつく。
「神経麻痺の毒を嗅がせていたはずだが」悔しげに更夜が睨む。
尚隆はにやりと笑う。「毒は効きにくい体質なのでね」

24海神続き:2004/11/18(木) 17:41
悔しげに睨む更夜の脇を抜け、六太を抱え上げるとがつんと刀の柄で
斡由の後頭部を一撃する。斡由は気を失ってその場に崩れ落ちる。
主に駆け寄る更夜を後に、既に床に転がっている家来を避け、尚隆は肩に
六太を抱えて駆け出した。

地下を抜け、秘密の通路から城を抜け出した尚隆は、川のそばの木の茂みに
隠れるとやっと息をついて座り、肩に担いだ六太を柔らかな草の上に横たえた。
衣類をはぎ取られ,六太は生まれたままの姿で尚隆を見上げた。
瞳はまだ先刻の気味の悪い植物から注ぎ込まれた媚薬の所為で潤んで
ほおはうっすらと赤く上気している。
ぞっとするほど妖艶な表情だ。
「ん・・・っ」六太は躰を押さえ、喘いだ。躰に残る媚薬が若草の柔らかい感触
すら、堪え難く、淫微な刺激に変える。
六太の幼い肉棒はぐっと固いまま、更なる刺激を求めて先端からうっすら雫を
零す。
そんな自分の浅ましい有様を尚隆が見ている。
恥ずかしさのあまりどうにかなってしまいそうだ。
尚隆は苦しげな六太に手を伸ばし、唇にそっと触れた。

25適当海神続き:2004/11/18(木) 18:40
「ん…」
くちづけられ、自身の唇も尚隆を求めそうになっているのに六太は気付いた。
「尚流…。おれ体の感じが変なんだ。上着貸してくれ」
「大丈夫だ。そのままではつらかろう。俺がおさめてやろう」
思えば、と尚隆は王になってからの自分を振り返った。
尚隆は六太の子供らしいかわいらしさを愛してきた。だから六太がふと見せる
艶やかさに欲情させられることがあっても、手を出さずにきた。
しかし時を見て、もちろん六太の全てを自分のものにするつもりだった。
初めてのときは、六太が驚かぬよう、行為がつらくないように充分気をつけて
最高の時間を分かち合おうと、漠然とながら大切に考えてきたのだ。
それを…。あの者たちはなんの予備知識もない六太にいきなりあのような刺激を
加え…。尚隆の中には激しい憤りが湧きあがっていた。
一方、その頃、斡由たちは、次なる秘策を練って二人を探していた。

26適当海神続き:2004/11/18(木) 20:44
「六太、らくにしてやる故、しばらく我慢するのだ。変に思ってくれるな」
「うん…」
「さあ、目を閉じておれ」
言われた通り目を瞑って待っていると、その場所に柔らかく触れたものがある。
「あっ、」
思わず目を開けると、なんと尚隆が六太の股間に顔を埋めているではないか。
尚隆の唇は優しく六太のものをなぞると吸い上げてきた。
「んっ、」
思わず甘い声が洩れてしまう。
一方、尚隆のほうも、今までに感じたことのない不思議な感覚に囚われ、夢中で
吸い上げることを止められずにいる自分にとまどった。
吸い上げてそこから放出されたものを飲み込むと、体にえもいわれぬ神聖な力が
満ち溢れる感じがする。体の疲労も回復していく。これが麒麟というものなのか。

27名無しさん:2004/11/18(木) 21:08
書き逃げだからと思って、姐さんがた大暴走してますね。
いえ、とてもイイです(*´Д`)ハァハァ

28名無しさん:2004/11/18(木) 21:33
すげえストレス解消になるね
触手プレイ

29名無しさん:2004/11/18(木) 21:46
触手のあたりは
イ申イ山 の御業かとオモた。
真君のごとき姐さん。

30名無しさん:2004/11/18(木) 21:49
の、伸びる仙ってな、なんだ〜 間違いです

  ネ申 イ山

31名無しさん:2004/11/18(木) 23:51
尚隆六太食べちゃった編
誰か描いてくれー

32名無しさん:2004/11/19(金) 00:43
一方六太も、自分自身に混乱し戸惑っていた。
さっきまでの触手に嬲られていた時に感じたようなものではない
心地よい疼きが昇ってくる。
思わず上ずった声が漏れる度、尚隆の六太への愛撫が深くなって行く。

33適当海神続き:2004/11/19(金) 00:58
気がつけば、六太が悩ましい声をあげ続けているのにも気付かないほど夢中になって
味わい続けている自分がいた。六太のそれが萎えるたびに刺激を送り再び吸う。
気付き、いくらなんでも、これでは六太の身がもたぬであろうと唇を離す。
荒い息を吐く六太に上着を着せかけ抱き締めてやる。六太は尚隆の胸に顔を寄せ
縋りつく。
「尚隆、ごめん…おれ、不注意で誘拐されて。そのうえ、こんなふうに…あの、
してもらって…もう、なんか変な感じは治ったから」
尚隆は六太を抱き締めながら、誘拐者たちへの怒りに燃えていた。
掌中の珠玉を土足で踏みにじられた。六太の初めては、自分が幸せとして六太に
与えるはずのものだったのに。それをあのような妙な生き物に…。
「尚隆…ごめん…」
「いや、許さん」
許さないというのは六太の軽率な行動のことではなく、誘拐者たちのことである。

34適当海神続き:2004/11/19(金) 01:01
うわ、かぶっちゃった。ごめんなさい。
再びエチ続けてほすぃ。

35名無しさん:2004/11/19(金) 20:29
姐さんがた、気の合うバッティングぶり。
どちらでもよいので続きをお願いします。
ストレス堪ってエロエロなものが
読みたい・・・・

36いいかげん海神続き:2004/11/19(金) 20:51
尚隆のきつい言葉に六太は思わず小さく震える。
主の怒りは、麒麟である自分に何よりも恐ろしく悲しい。
自分の上着に包まりながら胸に縋って震える六太に、
自分の思考にふけってしまっている尚隆は気付けずにいた。
「・・・どうしたら・・何をすればこんな俺を許してもらえるんだ?」
かすれる声で六太は聞いた。
「お前にもおれがしてもらったように、すればいいか?」

37名無しさん:2004/11/19(金) 20:54
内容もかぶってて何だかハピ♪
嬉しいです。
誰でも良いから続けてプリーズ

38ん〜・・海神続き:2004/11/19(金) 22:07
六太は、顔を上げられないまま尚隆の下帯に手を伸ばす。
「おい・・・」
腕に手をかけると、六太は微かに震えていた。
「おれ、さっきあのヘンなのに身体中触られて、吐き気がするほど気持ち悪かった。
おれの身体の中から、穢れていくような気がしたんだ」
顎を捉えて上向かせると、大きな瞳に涙を浮かべながらこう告げる。
「・・でもさっき尚隆に・・してもらって、その穢れを拭われたような気がしたんだ。
おれの身体かが清められるようだった。・・気持ちよかった」
「・・・六太」
「だから・・尚隆にも気持ちよくなって欲しい」

39海神いい加減続き:2004/11/19(金) 22:20
はたと、傍らの六太が不安げに自分を見つめていることに気がつく尚隆。
六太は尚隆が自分を怒っているのだと勘違いしている。
なぜそういうことになったのか、誤解を解こうと声をかけようとする前に
六太は震える手で、尚隆の腰紐を解き始める。
六太は主である尚隆に嫌われるのが何よりも苦しいし恐ろしい。
尚隆に疎まれてしまえば自分の存在など意味がなくなってしまう。
麒麟は主のものだから。
主の心がもらえなくては生きてゆけない。
意表をつく展開に内心慌てる尚隆。だけど尚隆のものは六太の淫微な姿を
見ていた所為で既に固くなっている。
それを震える手で六太が取り出すと、未知の行為に戸惑いと怯えを抱きながら
そっと口に先端を含む。
自分のものとは違う大人の男のそれは太く、ややグロテスクでもあり、違う生き物
の様に形を変え、ぐっと上を向き始める。
それを六太は可憐な唇を開き氷菓子の柱を舐めるように舌を絡ませる。
たどたどしい愛撫に尚隆の欲望は熱を持ち、固さを増し、大きく膨らむ。
その快楽にはあらがいがたく、尚隆は止めようもなく六太のなすがままにさせている。
尚隆の高ぶりに触れながら、六太のそこも熱を持ち始める。
まるで既にどこかつながっているかのように快感が伝わってくる。
尚隆は六太の頭をつかむと「出すぞ」と目を瞑る。
「え」と六太が思う間もなくぐっとのどの奥まで深く昂りを差し込まれ
咳き込もうとした口内に尚隆が熱いものを放った。

40名無しさん:2004/11/19(金) 22:22
おやまたかぶりすまん
続きプリーズ

41名無しさん:2004/11/19(金) 23:25
のどの奥に差し込まれたものにむせる六太。
苦しそうに咳き込むと、尚隆を見る。
尚隆はじっと六太を見ていた。
自分が一線を踏み越えたことを感じている。主従としてでなく
尚隆と言う人間と六太と言う存在として、別の絆を作ろうとしている。
「六太」
低くよく通る声で六太を呼ぶ。その声に常にはない熱を感じぴくんとろく太の躰が
反応する。
尚隆の瞳が自分を見ている。そこにこもる熱を感じてどうしたらいいか分からない。
いたたまれない気持ちになって不安になる。
初めてではない、尚隆がこんな熱を見せるのは。
ふとした瞬間に自分を見る瞳に熱がこもるのを感じることが今までも何度かあった。
だけど、その次の瞬間にはふざけた顔で自分をからかうから、意味を考えることも
なく過ごしてきた。
尚隆の瞳に怯えながら六太は目を逸らすことができない。
尚隆の顔は意外に整っていたんだなあと関係のないことをぼんやり考える。
尚隆は自分の上着を脱ぐと草の上に敷き、六太をひょいと持ち上げるとそこに
横たえた。
尚隆が横たわる自分を見ている。
その瞳の熱が自分の躰にも伝わって何やら熱い。
胸の音ががどきどきと早くなる。
尚隆は顔を近づけると六太の目を見つめた。
強い瞳。
そして六太の唇に強く唇を重ね、食いつくように舌をからませる。
一瞬抵抗する六太だが。大人の男の力には敵わず、自分の口内を蹂躙する
尚隆の舌に官能の扉をこじ開けられる。

42適当海神続き:2004/11/19(金) 23:44
六太は自分の腰のあたりにぞくぞくとしたものが生まれるのを感じていた。
尚隆が自分を求めるのがうれしくて、不器用に自分の舌を絡め返す。
尚隆の右手は六太の顔を押さえ、その金の髪を絡ませる。
そして左手で幼い肉棒を刺激すると、そこから零された汁を掬いとり
後ろのすぼまりに塗り付ける。
「んんっ」口を塞がれたまま六太がびくんと跳ねた。
尚隆の手は蕾に抜き差しを繰り返すと、解れた感触を確かめ、自分の昂った
一物をつかみ、蕾にあてがう。
にちゃ、と濡れた粘着質な音。
自分のそこを尚隆が貫こうとしている。先ほどの触手の恐怖を思い出し、躰を
固くする六太。
その様子に気づいた尚隆は六太の角があるはずの額をべろりと舐める。
一番敏感な部分を刺激され、「あ」と六太は声を漏らす。
尚隆は優しい目で六太を見ている。
六太は恥ずかしいような愛しいような何とも言えない気持ちになって
尚隆の袖にしがみつき胸に顔を埋めた。
尚隆は己のものをその入り口にぐっと差し込むとずぶずぶと躰を埋めていった。
触手によってほぐされていたとは言え、尚隆の与える圧迫感に六太は息を止める。
「そんなにきつくするな力を抜け」困ったような尚隆の顔。
無茶言うな、そんなことを言う余裕すら今の六太にはない。
息を荒くして自分の中をいっぱいにしているそれの圧迫に耐える。

43適当海神:2004/11/19(金) 23:53
自分を貫く尚隆の楔が、熱い。
「動くぞ」
「やっ・・待って無理・・・」
そんな六太におかまいなく尚隆は腰を動かしてくる。
尚隆のものをくわえこんでいるそこは一瞬きゅっと締まり、危うく尚隆は
そのまま精を放ちそうになる。ぐっとこらえ、また腰を動かす。
六太は尚隆のなすがまま貫かれ、喘いでいる。
その色づいた表情に尚隆は心を動かされる。
「は…あああ…あん」六太の鮮やかに色づいた唇から嬌声が漏れる。

44名無しさん:2004/11/19(金) 23:59
六太の肉棒も尚隆が自分に与える快楽に熱を持ち始めクッと上を向く。
六太の腰のあたりに熱い熱のようなものがあって、尚隆が突いてくるごとに
強く熱くぞくぞくと自分の感覚を支配してゆく

45失道:2004/11/20(土) 00:13
六太は寝台に横たわっていた。
がっくりと投げ捨てられたおもちゃのように横たわる。
力なく目を開けると、大儀そうに腕を支えにして上体を起こす。
「んっ・・」ぴくんと体が揺れる。
白いすべらかな双丘の奥のつぼまりからつっと精の残滓が溢れる。
それを見て六太は悲しい目をする。
それは自らの主が昨夜自分を押さえつけ体内に放ったものだった。
ばたんと扉が開く。顔を向けると尚隆が血に汚れた刀を下げて歩いてくる。
彼はもう飽きてしまったのだ、国を支え続けることに。
有能な部下もすべて殺し尽くし、軍を動かし、延国を滅ぼそうとしている。
なにかいたずらをする子供のような表情を見せる尚隆。楽しそうな色さえそこには
あった。
六太はそんな自分の主を悲しそうに見つめた。

46失道:2004/11/20(土) 00:34
民の嘆きがここまで聞こえるような気がする。
「街を一つ滅ぼしてきた」
六太の傍らに腰を下ろすと尚隆がつぶやく。
六太は胸がつぶれるような気がした。力のない民がまた、殺されてしまった。
失道の病が体中に痛みを走らせる。
寝台に突っ伏して苦しげに息を荒げる。
そんな六太を尚隆は、黙って見つめる。
その瞳からはどんな感情を宿しているのか読み切れない。
悲しいような、愛しいような、諦めのような、いろいろなものが複雑に混ざり合っている。
「俺は延を滅ぼす」
尚隆の言葉に六太が喘ぐ。
尚隆の手が六太の髪をひと掬いつかむと口づける。
「お前をおいては行かぬ、お前をほかの王になど渡しはせん。俺はお前を
つれてゆく。」
そう言うと六太の首筋に唇を這わし、体を乱暴にまさぐる。
「やめろ尚隆、今からでも遅くはない、前のように・・・」
尚隆の手に肉棒をつかまれ、息を飲む六太は終わりまで言えない。
慣れた手つきで六太の昂りを呼び寄せる、尚隆の手。
その大きな手の中に精が吐き出される。
はあ・・と息を荒げる六太の尻肉をぐっとつかみ割り開く。
ひくひくとしている蕾が露になり、尚隆はそこを舌で嬲り始める。
「うんっ・・」
反応するまいとしても体が言うことを聞かず、苦しみより快楽で息が荒くなる。
ずぶと尚隆の舌が蕾に入り込む。
「あうっ」ぴくんと体を揺らし六太は声を上げる。
尚隆は既に固くなった己の一物を取り出すと、六太の腰を押さえ、一気に
六太の中に差し込んだ。

47失道:2004/11/20(土) 00:37
民の嘆きがここまで聞こえるような気がする。
「街を一つ滅ぼしてきた」
六太の傍らに腰を下ろすと尚隆がつぶやく。
六太は胸がつぶれるような気がした。力のない民がまた、殺されてしまった。
失道の病が体中に痛みを走らせる。
寝台に突っ伏して苦しげに息を荒げる。
そんな六太を尚隆は、黙って見つめる。
その瞳からはどんな感情を宿しているのか読み切れない。
悲しいような、愛しいような、諦めのような、いろいろなものが複雑に混ざり合っている。
「俺は延を滅ぼす」
尚隆の言葉に六太が喘ぐ。
尚隆の手が六太の髪をひと掬いつかむと口づける。
「お前をおいては行かぬ、お前をほかの王になど渡しはせん。俺はお前を
つれてゆく。」
そう言うと六太の首筋に唇を這わし、体を乱暴にまさぐる。
「やめろ尚隆、今からでも遅くはない、前のように・・・」
尚隆の手に肉棒をつかまれ、息を飲む六太は終わりまで言えない。
慣れた手つきで六太の昂りを呼び寄せる、尚隆の手。
その大きな手の中に精が吐き出される。
はあ・・と息を荒げる六太の尻肉をぐっとつかみ割り開く。
ひくひくとしている蕾が露になり、尚隆はそこを舌で嬲り始める。
「うんっ・・」
反応するまいとしても体が言うことを聞かず、苦しみより快楽で息が荒くなる。
ずぶと尚隆の舌が蕾に入り込む。
「あうっ」ぴくんと体を揺らし六太は声を上げる。
尚隆は既に固くなった己の一物を取り出すと、六太の腰を押さえ、一気に
六太の中に差し込んだ。

48『台輔の勤め』1:2004/11/20(土) 02:49
姐さん方に触発されて自分も…。とりあえず氾×六です。



──気が重い。
六太は朝から滅入っていた。
今日はあれだ。他国からの賓客を迎えねばならない。
「あーあー…」
何度目の溜め息だろう、気の利いた官が書き留めてくれていたりはしないだろうか。
起きてからしばらく経つというのに部屋から出て来ない六太を迎えに来たのは。
台輔、と声をかけたのは朱衡だった。
「台輔。女官が待ち詫びて困っております。急ぎ召し替えにおいで下さいませぬか」
「…わかったよ…」
諭すような口ぶりでありながら明らかに有無を言わせぬ強いその声音に、
六太は諦めて渋々と臥室を出た。
「そう子供のようにすねられますな。これも台輔としての大切な、
いえ最も重要な仕事なんですから」
「…人事だと思って」
「人事ではありません」
麒麟事です、と真面目な顔をしてつらっと言うのが恨めしい。
「…尚隆は」
「主上もむくれて自室に閉じ籠っておいでです」
「……」
廊下を並んで歩きながら六太は更に顔を曇らせた。
─そりゃそうである。国賓を出迎える麒麟の役目はその接待係だが、
その内容は訪れる客の位によって大きく違う。ただ話をし宮を案内してにっこり帰す相手もいれば、
労いとして酒の酌をする立場にならねばならない相手もいた。
そして今回のような国賓─王である!─に至っては一分の礼も欠かぬようにしなければならないのであった。
この場合、訪問を受けた側の麒麟はホストというより、一旦己の王から離れ、
実質その王専属の側付として仕えるような状態となる。
そしてこの度訪れる王とはかの氾王であった。出迎えの瞬間から装いにも気を抜けない。
女官が慌てているのもそれが理由であった。とにかく念入りに装いを整える必要があるのである。

49『台輔の勤め』2:2004/11/20(土) 03:23
召し替えの部屋へ入ると女官らが駆け寄ってくる。
「──お待ちしておりました、台輔!さ、こちらにお掛け下さりませ!」
六太はのろのろと、言われるままに椅子に腰を掛ける。
「髪型はどのようにいたしましょうか…」
「そうねぇ…高く結って…ええ、上の部分を結い上げましょう。それから簪を二つ…いえ三つかしら」
「それよりこちらの髪を少し垂らした方が…」
などと女官らが鬣をいじりながら相談をするのを六太はじっと耐え、
もういっそのこと目を閉じることにする。
「羽織はどちらを合わせます?」
「帯と帯留めが…」
「やはりこの玉の色では着物の地がくすんで見えますかしら…」
目を閉じた六太がやがて訪れた軽い眠気にうつらうつらと夢現で聞いている間に
女官達の素晴らしい働きによってその見目はあっと言う間に美しく飾り立てられていった。



召し替えの済んだ六太の姿に官の誰もが息を呑んだ。
「……」
裾を軽く引きずりながら回廊を歩く六太は決まり悪くて仕方がない。
平伏する官が誰もがその前の一瞬、目を奪われ動きを止めるのである。
六太が無言で通り過ぎた後に上げた顔を見ればどれもこれも目を恍惚とさせ、
頬に赤みを宿している。言葉にならない溜め息が漏れるのを六太は後ろ背に聞いた。
「何と…お美しい…!」
「ああ…。あれほどに美しいお方は麟と言えどおられますまい」
「かように艶やかに変わられるとは…何とも…」
「私は昇仙する以前にあちこち国を回ったが…雁国、いや十二国広しと言えど
あれほどの美女を目にしたことはない…」
陶酔と称賛の囁きを、六太は眉をしかめながら遠くにした。



「──おやまあ、…──!」
再会した朱衡までもがそう言ったきりぽかんと口を開けたままであるのは少し面白かったが。
「…何も言うなよ」
だが、一応睨んでおくことにする。




すぐエチーにいくはずが…前振りが長くなってしまう…orz

50『台輔の勤め』3:2004/11/20(土) 03:51
「もうすぐお着きになるでしょう。正午と青鳥が申しておりましたから…」
その前に主上を叩き起こしてきませんと、と思い出したように朱衡が駆けて行くのを
六太は溜め息で見送った。
むくれている、と言っていた。無論氾王が苦手であるだけの理由ではない。
自分が彼の目の前で氾王にかしずくのを見たくないのだ。
「あーあ…」
──何で麒麟にこんな役目があるんだよ…。
二日前の晩に、いつものように尚隆に抱かれた。
彼は普段そうするように六太の体を愛おしむように指で、舌で愛撫した。
そして肉体の奥深くまで尚隆を受け入れ、六太は声が出なくなるまで歓喜の喘ぎを上げたのだ。
自分と尚隆は王と麒麟としてだけではなく、唯一無二の愛人として愛し合い、求め合ってきた。
…それなのに。
昨夜は有能な秋官長によって引き剥がされたのだった。
『…お肌に跡がついていてはなりませぬ故。万が一にも、台輔は完璧な状態で
氾王の御前にお出しするのが秋官としての私の勤めでございます』
…畜生人を仕出しか何かのように言いやがって。
温かい内に出すのに気を遣ったりするのは粥か汁物だけで十分だっつの!
胸の内で怒鳴るが、確かに致し方ないことだ。だからもちろん口に出して朱衡を責めることはしない。
彼は正しいのだ。
最上の待遇を以って出迎える相手。…そのもてなしの内容には伽も含まれ得るのだから。




今日はこの辺で…続きは明日にでも。
マイペースで更新します。早く終らせられるようにはするつもり。

51名無しさん:2004/11/20(土) 04:11
六太おめかしバージョンかわいい・・・

52突発海神:2004/11/20(土) 05:36
斡由は

53名無しさん:2004/11/20(土) 13:36
感想書いて良い? 盛況ですね。
「失道」…国を滅ぼすと決めてからお初(しかも陵辱)なさったということ?
     悪い熱にうかされたようなムードがよいですね〜。今までの平和な時期
     と対比して考えるとせつなくなります。
「台輔の勤め」…アヌメのいつもの服も好きなんだけど、違う服も見たいですよね。
     どなたかが描かれた本で「これだ!」っていう感じの洋装ろくたんを
     オクで見かけたけど買わずじまいだったのを思いだした。
「適当な海神」…もはや禁断症状が。斡由の活躍が楽しみ。
     つづきが無いので生殺し状態でもだえ中。つ、つづきぃっ…!

54『台輔の勤め』4:2004/11/20(土) 14:40
六太が一人待つ広間に憮然とした面持ちで尚隆が現れたのは、やっと正午に間に合うかという頃であった。
無言で広間に入ってきたその姿を認めた瞬間、声をかけようと体を少し浮かせた六太であったが、
着飾った自分を見ようともせず少し離れた所にどっかと腰を下ろしたその主の目が
完全に据わっていることに気付き、断念して元のように居ずまいを正した。
「……」
その様は完全にむくれている。
黙ったまま俯いている六太をちら、と尚隆は見上げた。
見慣れぬ格好をした己の麒麟。その艶やかな姿に目が釘付けになるのをかろうじて堪える。
何とも口惜しいほどに美しいのであった。
「…あいつの為に紅までつけているのか」
怒りを含んだ低い声に六太は顔を上げる。
「…仕方ないだろ。女官が勝手にこうしたんだ」
答えて六太は口をとがらす。
着物に合わせて、と薄い化粧を施されたことを思い出した。
頬に小さく丸く差された頬紅は六太の健康的な白い肌を艶やかに彩り、
明るい朱の口紅は小さく形の良い唇を濡れたように輝かせている。
可憐な花びらと言うよりは、肌にしっとりと咲いた鮮やかな梅の実のようである。
今すぐにでもそれをついばみ、味わいたい。その中に隠された紅い舌を己のそれによって引きずり出し、
口中にきつく捕え貪ることが出来たなら。
狂おしく掻き立てられる欲望が身体の奥からふつふつと沸いて出るのを
尚隆は行き場のない怒りに混ぜその心を熱くさせていた。
チッと短く舌を打ち、顔を背ける。
「大体、招いた覚えもないのに勝手にやってくるあいつの為に
何でおまえがそこまでせにゃならんのだ」
「知らねえよ…そう決まってんだから仕方ないだろうが」
誰が喜んでこんな役やるかよ、と六太は吐き捨てる。
「…こんな格好までさせられて」
まるで妓楼の女妓ではないか。誰がこんな典範を作ったのか。
そう思うと今更ながら天が恨めしかった。
「おまえがそんな格好せんでも美しいのは俺が一番良く知っておる」
見つめた主の顔はしかめ面のままであった。
「…来る途中官がどいつもこいつもおまえの話をしておったわ。
美しい美しいとな。──当然だ」
おまえにその匂うような色をつけたのはこの俺だ、と
尚隆は苦虫を噛み潰したような表情で言い捨てた。

55『台輔の勤め』5:2004/11/20(土) 15:43
「──お着きになりました」
その時、氾王到着を主従に知らせに官が広間に入ってきた。
「台輔、どうぞお出迎え下さりませ…」
そう言いかけて六太の方を見やった官も例に漏れず言葉を呑む。
「はぁ──…!…何とお綺麗になさっておられた…」
うるさい、言うな、と思わず一喝すると官は慌てて平伏し、急ぎまた出て行く。
「…じゃあ、行ってくる」
国賓の場合、秋官長や他の官は無論のこと、台輔が出迎えるのが基本となっている。
六太は呟いて広間を出て行く。尚隆は返事をせず、見送りの言葉の代わりに鼻を鳴らした。




六太が禁門に降りると騎獣は既に厩へ連れられたか、かしずく諸官の向こうに背の高い人物が一人見えた。
急ぎ、だが喧しい音を立てぬよう心を配りながらその前に近付く。
振り向いた朱衡が台輔、と声をかけた。
「…おやおや」
その声に、微笑みながら何事かを口にしていた氾王その人も視線をそちらに向ける。
「──遠方よりのお越し、痛み入ります」
そう言って目の前に膝を付き、両腕を重ねるようにして顔の前に上げた六太を
氾王は目を瞬かせて見つめる。
「いや、こちらこそ突然の訪問につき…煩わせたようだの。延台輔」
かような装いのお主に出会えるとは、と笑いを含んだ声が囁いた。
「…主上は広間にてお待ちです」
作法に則った遣い慣れぬ口調だが、その装いには実に良く似合っていた。
「そうかえ。では拝謁たまわるとしよう」
延台輔、これへ、と手招きする。
「はい──…え」
立ち上がった六太の金の鬣に指が触れた。と思う間も無くぐいと引かれ、その体が氾王の胸に寄せられる。
「ちょっ…!氾…」
「…まこと愛らしい形(なり)をしておる」
背に回された腕に抵抗する術もないままの六太の首筋に、氾王は顔を寄せ囁いた。
「ふむ…沈香か。伽羅かえ。雁にもかような質の良い上物があったか。…趣味の佳い女官がいるようだね」
耳の裏に唇が触れる。六太はぴくりと反応を返したが、氾王が
己につけられた香について言っているのはわかった。
「…お主の持つ香りと良く合っておる」
笑う囁きが肌をくすぐり、六太は身を捩った。
ふふと氾王は笑う。
意外であった。子猿子猿と思っていたが、装い一つでこのように艶やかに変わる子供であったか。
──悪くない。
久々に食指が動くのを感じていた。

56『台輔の勤め』6:2004/11/20(土) 16:33
設定がパラレルに近いので説明をば少し…今更orz




実のところ、氾王が雁を訪れるのはこれが初めてではない。
それならば六太が身なりを整えるのも初めてではないかと言えばそうではなかった。
早く言えば訪問の手続きが違うのである。
通常訪れる時は青鳥で親書を交わしたり、または前もっての口約束によるものであったりするのだが、
その場合は受け入れる国側の態勢もその相手国との普段の関係に準じたものでよい。
だが、今回何を思ったか氾王は正式な手続きを踏んだ。
数ヶ月前から雁に日取りを申し入れ、可否を問うた。
典範に則った文書を製作し、何度かやり取りをする。
訪問の理由は国間の貿易に関する協議となっている。
…が、特に緊張をもたらす懸念が浮上したわけでもなく、氾王の性格から察するに
ただ気まぐれに思い付いた戯事に過ぎないのであろう。
『──たまにはこういうのも良かろう?』
文書とは別に送られてきた青鳥は笑いを含んだ彼の声を伝えたから、まず間違いはない。
暇な奴だと尚隆は毒づいたが、さりとて断る理由もなく、無論そうすることは安易に出来ることでもないのであった。
全く、氾王からすればただの暇潰し程度の遊戯であった。
雁国の正式な歓待にふと興味を持ったというのもあるのだが、正直互いの宮の性質はすっかり見知っている。
武骨な官に質素な宮である。正式である故最上のもてなしと言えど、そこに期待などはしていなかった。
つまり、まことただの余興のつもりだったのである。
──だが。
そう思って訪れてみればやはり普段と全く異なる正統な歓迎には目をみはるものがあった。
出迎えの官の数も典範に参考として記されている数を遥かに越え、
服装も皆氾王に気を配った、雁の官にしては彩りの良いものを身につけている。
雅を解さぬ山猿の国だと思っていたがやはりそこは大国、正式な場での心得は見事であった。
もっとも、そこは王の器というより秋官長朱衡の有能さを見るべきであろう。
そして、軽い驚きは台輔の登場によって頂点を見ることとなった。
出迎え、訪れた王を接待するのは台輔たる麒麟の役目となる。
あの子猿がどう出るか、とは思っていたのだが、まさかこのように現れるとは。



「…一本とられたわ」
氾王の少し先を案内しながら広間へ向かってしずしずと進んで行く六太の後ろ姿に、
笑いながら氾王は呟いた。

57『台輔の勤め』の中の人:2004/11/20(土) 19:15
>53
感想ごちそうさまです。
六太に思い切り着飾らせ綺麗にしてみたいという歪んだ欲望の産物です…。
もちろんアヌメはアヌメで可愛いんだけど。でもたまにはパンツスタイルじゃない彼を見たいなと…。



「失道」と「適当海神」の続きはまだかなー。
かなり萌えなんですが姐さん方ー!!
ハァハァ(*´Д`*)

58名無しさん:2004/11/20(土) 20:33
微妙に鬼畜王楽俊が笑えて楽しかった
悪役ネズミ・・最高だ
さて六太ちゃんは氾王様にこれから何をされてしまうのかしら
楽しみ

59海神適当続き:2004/11/21(日) 00:39
尚隆の楔が六太を貫く
「ああっはあ・・・ああ」
その細い腰をすりつけて声を上げる六太。その紫の瞳からは涙がこぼれ
金の透き通るまつげを濡らす。
あまりにも淫微な神獣の姿に、尚隆の劣情は強く刺激され、自分がその獣の快楽を
支配し、その中を蹂躙していると言う状況がますます昂りを呼び寄せる。
六太の幼い肉棒がこらえきれずに精を放つ。
「っ・・・」
悲鳴のような声を上げて果てた少年の中を貫く尚隆の昂りは衰えることを
知らずますます熱を持ってその中を蹂躙し続ける。
荒々しい尚隆の欲情の波に翻弄され、六太は力なくなすがまま受け入れている。
つっと口から糸を引く唾液にもどうすることもできず、ぼんやりした瞳は
透明な涙を流し、金の睫毛を煌めかせる。
そんな己の姿がどれだけ人の劣情を煽るか、無邪気にも知らない。
六太のすべらかな白い足を抱える尚隆は、一度浅く自分のものを抜くと
ぐるっと六太の向きを変え、うつぶせにし、腰を抱えた。阻止と足を
ぐっと割り開き、深く深くその昂りを差し込むと、強く腰を動かし楔を強く
体内に打ち付ける。
尚隆の目に、白く突き出された双丘があり、その奥のひくひくとうす桃色の
蕾が自分のものをくわえ込んでいる。その蕾の主は眉を寄せ、苦しいのか
快楽に狂いそうなのか分からない上気した顔で喘いでいる。
金の髪は光を放ち、暖かさを持って揺れて、白い肌に散っている。
扇情的な、これほどまでに美しい姿を見たことがない。
尚隆は六太の腰を強く押さえぐっと深くつき込むと
その熱い六太の体内に精を放った。
「あうっ・・」
びくっとろく太の体が跳ねるが、尚隆の力からは抜け出せない。
押さえつけられ深く結合したまま、熱くほとばしる精を注ぎ込まれた。
「ひ・・ああ・・」
喘ぐ六太は涙を流し凄絶なまでに妖艶な表情を見せた。
六太の腰の辺りに甘い甘い感覚がはじけ、すっと高いところから落下するような
感覚が生まれた。
そして体中の力が一気に抜け、尚隆に後ろを挿し貫かれたまま、
快楽に翻弄されぐったりと六太の力が
抜けた。
六太は体を震わせると、しよろしよろと小水を漏らした。
恥ずかしさに息が止まりそうになるが、体に力が入らずどうしようもない。
尚隆に見られていると思うと、さらに自分の失態がいたたまれない。
下に敷く尚隆の上着を濡らすそれは細く注がれ
恥ずかしさに体を震わせる六太はどこか快楽をこらえている風情にも見えた。
尚隆はまだ六太の中に入れたまま、珍しいものを見たと帰って楽しげな顔すら見せた。

60名無しさん:2004/11/21(日) 01:25
>58
ありがとう。
そっか、ムリに猟奇にしなくてもお笑い路線という手もあるな。

61名無しさん:2004/11/21(日) 01:26
おもらし六たん・・・(*´Д`)ハァハァ
まさに聖水ですな。
「失道」と「氾六」も首を長くして待ってます。


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