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リレ抜粋 227その後 氾×朱ss

67単発更新:2005/01/17(月) 01:07
「………っあ」
 硬く閉じていた瞼に口付けられて、はっとして朱衡は目を開いた。
 すると驚くほど間近に氾王の顔があって、思わずこれ以上下がれないのに身を引こうとしてしまった。
「ちゃんと私をごらん」
 囁くように氾王が言う。
 おそらく自覚してやってるのだろうが、そうした声はひどく色めいて聞こえた。それも、何かーー何か、
いつもより男を感じさせる。
 氾王が筋骨隆々とした熊のような…そう、丁度かの同僚のような風貌であったなら、いくら誘われようが
応じはしなかっただろうな、とぼんやりと朱衡は思う。氾王は思わせぶりではあるのに、いつも戯れに思われて、
その男女どちらとも見える風貌と合間って、色事とは近いようで遠いのだ。
 それがどうだ。……目を閉じ開く間に、男の顔をしている。
「ふふ。……そう、そのまま見ておいで」
 誰がお前を高めているかよく分かるであろう、と氾王は機嫌よく笑い、ゆっくりと見せつけるように
身を下げていく。


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