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十二国記SS「† 夜に別れを †」

9名無しさん:2004/08/18(水) 01:20
2.
「月渓様、いったいどういうことなのですか」
 小庸の咎める声が月渓の私室に響き渡っていた。小庸も人に教えられ、慌てて件
の執務室に駆け込んだ中の一人だったのだが、月渓が麒麟を置き去りにした後、
小庸だけが月渓を追いかけてこの私室までやってきたのだった。先程からの押し
問答で既に両者ともくたくたになっていた。
「そういうわけだから、小庸。公には帰っていただかねばならぬ。もったいないこと
ではあるが、私にあのようなことをされるのであれば、公にこれ以上ここに居て
いただくわけにはゆかぬ。こどもとは駄々をこねるものだ。特に公は何不自由なく
育たれたお方。もし居座られるそぶりがみえたなら、皆で徹底して冷たく対処する
のだ。公がはやく私のことは諦め、正統な王を選びに行かれることこそ国にとって
重要。仮王として命じる。公への対処を皆に徹底させるのだぞ」


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