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十二国記SS「† 夜に別れを †」
71
:
名無しさん
:2004/09/04(土) 01:05
意識も朦朧となりぐったりとしている峯麒をつれて、範国主従は延王のもとへ赴いた。
「ふむ、そっちから出向いて来るとはどういうことかな」
延王はにやにやしながら主従をじろじろと眺める。
「これを見ればわかるであろう。麒麟が死ねば国はもたぬ。いくら猿王の国とはいえ、民があわれだからの」
氾王は尚隆の前に峯麒をつまみ上げてみせた。
「ほう、言われてみれば、これは確かに我が国の麒麟かもしれん。少し違うような気もするが」
「尚隆、なんで六太は十日間も絶食していたわけなの? なにか悩みごとでもあるのかしら」
「それはおおありであろうよ。臣下の悩みにも気づかぬような主を持てばの」
と、範国主従は勝手なことを言い続ける。
尚隆は氾王の手から峯麒を受け取ると、やはりつまみ上げ、
「六太、しっかりしろ。いつの間にこんなに痩せたんだ」
六太、六太とぐったりした麒麟にわざとらしく声をかける尚隆の横で、
「おい、オレはさっきからここにいるんだがな」
最初からその場にいた六太が三人のくだらないやりとりに憮然とした声を出す。
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