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十二国記SS「† 夜に別れを †」

6名無しさん:2004/08/18(水) 00:35
 部屋の前の見張りは事態を察すると慌てて扉を開いた。部屋の中から
「なにごとだ。執務中に断りもなく扉を開けるとは」
という声が聞こえると、麒麟の耳がビクビクっと震えた。
 麒麟はそのまま声のほうに駆けていった。その姿にはもはや神獣の厳かさは感じ
られなかった。留守にしていた主人を出迎える子犬ですら、ここまで嬉々としては
いないだろう。麒麟は全身に歓びを漲らせ、駆け寄って月渓の顔を見つめた。
 勝手に部屋に雪崩れ込んでいた人々は、その様子を見て囁きを交し合った。
「おお、なんと喜ばしい」
「これで芳国は安泰だ」


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