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十二国記SS「† 夜に別れを †」

41名無しさん:2004/08/26(木) 03:10
時間はその少し前に戻ります。

 月渓はある意味ではほっとしていた。今日は氾王にさんざん厭味を言われた
が、月渓が覚悟していたほど恐ろしいことにはならなかった。なんといっても
氾王は美を重んじる人物である。その氾王が常世において最も美しいと認める
美少女の顔を月渓は殴ってしまったのである。という以前に氾麟は範国の台輔
である。それが厭味程度で済んだというのは、むしろ不可思議であるともいえた。
 しかし今日、範主従に接してみて月渓にとって印象的だったのは、この主従
の仲の良さだった。月渓は自室にもどってからも、二人の間に流れているように
感じられた信頼感と細やかな情の雰囲気が目に纏いついて離れなかった。


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