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十二国記SS「† 夜に別れを †」
4
:
名無しさん
:2004/08/18(水) 00:15
いきなり飛来し禁門前の岩棚に降り立った麒麟に門番たちはただ目をまるくするしかなかった。
皆、茫然自失しかけたが慌てて腰を折り地に額をこすりつけて礼をとった。優雅に音も無く着地した麒麟は
厳かに告げた。
「私は峯麒だ。蓬山には良き昇山者なく、自ら王を探すために生国に参った。
ひとまずここで休ませてもらおうと来てみたのだが・・・何か先程から強い王気を感じる・・・」
獣の声は思いのほか幼かった。まだ十かそこらの歳のこどもの声だった。
必死で厳かさを装おうとしているようだが、その言葉遣いにはまだ物慣れない感が
あった。
「これは蓬山公。わざわざのお越しいたみいりまする。お疲れのご様子とお見受け
いたします。すぐにお食事と湯浴みの準備などさせますので・・」
番卒に呼ばれて駆け出してきた官たちが、慌てふためきながらそのように言うの
を峯麒は制した。
「そのようにことは後でいい。とにかく王気をたどるのが先だ。通るぞ」
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