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十二国記SS「† 夜に別れを †」

21名無しさん:2004/08/21(土) 01:51
小庸の書簡がもとで、雁、慶、範の主従や漣国の台輔などが、お忍びで芳国を訪問したいと言い出していることが青将軍から伝わり小庸は面食らった。彼らは非公式の訪問で形式的には小庸の個人的な客で一般人ということにするという(もちろん単に形式だけだが)。王や台輔が来るなど、なぜそんなおおげさなことになってしまったの
かと小庸は頭を抱えた。彼らは国同士の共同事業のことで会議をしたいので場所
を提供してほしいし月渓の意見も聞きたいという。芳国の観光もしたいという勝手
な訪問なので重くとってくれるな、ともあった。

王宮内には住めない峯麒であったが、日中、中をぶらつくことはできた。それで
人々の噂から詳しいことはわからないが近々賓客があるらしいことが峯麒にもわかった。

そのころ景王陽子は景麒より一足はやく芳国への旅路を辿っていた。


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