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【王様】一行リレー小説【麒麟】

814名無しさん:2005/05/03(火) 01:00:40
「しかしね、こっちは胸焦がす恋情を味わえたというものの、真君の薬があの主従に
一騒動起こしてしまったのも事実だ。このままにしておくつもりじゃないだろう?」
「いったい、どうしろと?」
「真君は黄海で、ただ神と呼ばれているのではない。黄海の民や旅人を守護している
からこそ敬われているわけだ。どのようにして人々を守っているかは、知っているよ。
妖術に長けた真君は特殊な術を用いて人々の危機を察知するわけだろう」
確かに利広の言うことは真実であった。
更夜は黄海で特殊な術を用いている。自分のいる場所からの半径どれだけかの広範囲
にわたって人の気配を察知し、その人々の現在の状況を目の前の空間に投影して
まざまざと見ることができるのだ。
真君はこの術を用いて黄海の人々を暖かく見守り、ときに危機を発見すれば人間を妖魔
から守るためにその場に急行することもあった。
「主従の間に波紋を広げてしまったのだから、見守ってみてはどうなんだ?
今、ここの空間に彼らの現在の様子を投影して、まざまざと眺めることができるのだろう?」


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