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ネタバレ@サム/フロド 2

73萌えの下なる名無しさん:2005/11/27(日) 22:24:24





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眩しそうに目を瞬かせ、庭師を見つめレゴラスは、
「………貴方って好い男だなぁ、貴方とフロドみたいに仲良くなりたい……………
……どうして上手く行かないのかしら」
と、淡く小さく笑い返した。
同じような思いを知っているだけに、どうしようもない切なさに胸を詰まらせて、
サムは自分からレゴラスの手を力強く握りしめた。
「あの、とっつぁんが言うには、あ、いや、ハムファスト・ギャムジーが言うには
初めから上手くいくことなんざ大したモンじゃねぇってこってす、昔おら何度フロド様に
焦げたシチュー食わせちまったか分らないですだ………でもフロド様はいつも旨いって
言って下さって……おら嬉しくて嬉しくてもっと頑張れましただ、チャレンジですだ!
レゴラスの旦那!」
「サム……」
「とりあえず好物で釣るんですだ、そんで旨くて強いビールと一緒に出して、自分の味に
馴れてもらうんですだ、計画的にネチネチ攻めましょう!」
いったい何の相談をしていたんだか、犯罪じみてさえきた会話に、
「サム!勇気が湧いてきたよ、そうだねチャレンジだ!」
と、萌える若木のごとく蘇り、レゴラスは瞳を輝かせて頷いた。
もう料理がどうのこうのと誤魔化す事も無く、本音で語り合う男達を止めるものはない。
「それでこそ、猛しエルフの旦那!」
「ああ、高潔たるホビットの庭師よ!」
二人は感動にあらためて硬く手を取り合い、互いの思いの成就について祈った。
まだ影去らぬ中つ国の空の下、熱い友情が生まれた。 
   

次の日、小さな窪地で眠りを取る事になったが、染み入ってくる寒さにホビット達は
ぴったりと体を寄せあって横になっていた。
こんな時でも集まれば、軽口をたたけあうのがホビットの好いところだ。
「お気の毒にねぇ」
「だよねぇ、だって長窪印だよ」
「ギムリったら今日レゴラスと、一度も口を聞こうとしなかったよね」


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