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猫耳少女と召使いの物語 避難所その5
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ここは人間の住む世界とはちょっと違う、ケモノ達の住む世界です。
周りを見渡せば、そこらじゅうに猫耳・犬耳・etc。
一方人間はというと、時々人間界から迷い込んで(落ちて)来る程度で数も少なく、
希少価値も高い事から、貴族の召使いとして重宝がられる事が多かったり少なかったりします。
けど、微妙にヒエラルキーの下の方にいるヒトの中にも、例えば猫耳のお姫様に拾われて
『元の世界に帰る方法は知らないにゃ。知っていても絶対帰さないにゃあ……』
なんて言われて押し倒され、エロエロどろどろ、けっこうラブラブ、
時折ハートフルな毎日を過ごすことを強要される者もいるわけで……。
ここはそんなお話の裏側です。
作者様達の設定の打ち合わせ、はたまた、本スレでは落としにくい作品・ネタなどの発表などを行うスレです。
なお、ネタバレなども多分に含むスレなので、読み手の方がご覧になる際はご注意ください。
過去スレ
猫耳少女と召使いの物語 避難所その4
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1212413197/l50
猫耳少女と召使いの物語 避難所その3
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1183628177/l50
【猫耳少女と召使いの物語 緊急避難所その2】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1166859477/l100
【猫耳少女と召使いの物語 緊急避難所】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1090513959/l100
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「おい、はろうぃん とは何だ?」
「その昔、ヨーロッパ圏では10月31日に毎年収穫祭を行い、豊作を祝っていました。
そしてメインイベントは村同士の代表が布の覆面を被り、ランタンで囲ったリングでデスマッチを行い
勝った村に大量の家畜と妻や娘を渡すというものでした。
そしてその試合の時にギャラリーからは『HELLorWIN!』(地獄か勝利か!)という掛け声がかけられ
それが訛って『ハロウィン』という言葉になったと言われています。
また「トリック・オア・トリート」という言葉は、スラングで
ttp://nkmm-mana.sakura.ne.jp/clip/img/269.txt
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どこのデタラメホラ話吹き込んでるのー!?
そしておい顔のニヤケが止まらないんだがGJ
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時期的にはもっと後なんだけど、こいつら素直に楽しまないから…
ttp://nkmm-mana.sakura.ne.jp/clip/img/270.txt
ちなみにその後、気絶しているのをいい事に居留守(違)を使ったカルトは宅配便の人の台詞を曲解して撃退してしまいましたとさw
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レダのけしからん胸に埋まりたい
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裏イベントw
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>>951
新婚さん美味しいですmgmg
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「さってこんなもんかしら」
最後のテーブルを綺麗に拭き、今日のためにお父さんが用意したむやみに短いサロンを強めに巻いた私はとりあえず煙草をくわえ。
「一服一服」
ええっと今日の予約は・・・。なんて仕事前にゆっくりしていると、おはようございますとアキラの声がする。あれ?いつもより早いな。
「どうしたの?」
両手にでかい袋なんか下げて。
「口のわるいかぼちゃみたいな女の子がたくさんおかしくれたから、カナがさしいれしろって」
いやごめん。さっぱりわからん!
「とりあえず、ジュースでも飲む?」
ふーんハロウィンのサービスか、色々やってるのね。次から次へと、世界は流れていくなぁ。
「ココのまじめなかおはふしぜんだから少しこわいぞ、ゆきがふりそうだ」
「・・・あんた言うようになったわね」
煙草吸う?
カナの前だとおこられるからな。
そう言いつつそれをくわえるアキラに、私は自然と笑顔になる。
「そういえば、ココいつもとちがうな」
気付くの遅いなぁ。カナの変化には、凄いビンカンなのに。
「こっちもハロウィンのイベントだよ。コスプレコスプレ」
普段絶対に履かない様な紫と黒のストライプオーバーニーソックス、フリルの付いたミニスカートは黒地にオレンジのライン、黒いセーターはサイズが小さくて胸が苦しい上、お腹が見え隠れする短さだ。
「かみがたが、なんか女の子みたいだ」
「私女の子だもん☆」
「・・・」
だ ま る な !
普段ショートヘアにしている私は、今日に限ってかぼちゃお化けのヘアゴムでピョコ髪を作っている。それが珍しいのかな?
「かわいっ?」
「うん。かわいいとおもう」
むー。こいつ最近大人びて来てるな・・・だったら。
「カナと私どっちが可愛い?」
あ、へへへ困ってる困ってる。アキラはこうじゃなくちゃ。
「私とカナならどっちが好きかしらぁ??」
軽い冗談のつもりで、ただアキラを困らせたいだけの質問に、まさかこんな結末が与えられとは神様も知らなかったに違いない。
「ココいじわるだ!」
「男の子でしょ?きちんと答えなくちゃ」
「むぐぐぐぐ」
両方だ。これがいつもの答え、でもこの日、アキラの瞳は僅かに真剣さを宿していた。
動かされたアキラの口が誰の名前が告げるのか、親友の私には直ぐに分かった。
だから・・・。
塞いでやりたくなった。
「んっ」
アキラの心境は、びくりと動いた身体から伝わる。
でも拒絶は無い。と、言うかアキラにそれは出来ないのは分かってる。
「んん・・・」
私は両手で彼の柔らかい髪の感触を確かめながら強く掻き抱き、より深いキスに己を埋没させる。
悪い事をしている様な。
処女を犯している様な。
ふふ、悪くない。
散々アキラの舌を味わい尽くし、解放する。息荒くしちゃって、かわい。
「なな、なん!」
「カナには出来ないキスでしょ?」
「なんでっ!」
「別に?ただ・・・」
あんたの意識を、カナが独占するのがムカついたから。
その言葉は何かが落ちる音に遮られた。
「アキラ君?こ、ココ・・・?」
続きませんww
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うぉっ3連続!
おつかれさまですw
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修w羅w場
アキラ君は基本受けキャラなので好物です。もとい好みです。
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女の子の会話むずかしいなくそう
「何?これ」
アルビオンの妖精ココナートさんは今日もお店で働いている訳ですが、そんな私は今、カナに木箱を渡されたのです。
「御神籤だよー。昨日仕事休んで作ったんだ」
「カナってくだらない事に真面目になるよね」
「なん、眼鏡ココナッツよりくだらなくないもん」
「めがめが眼鏡ココナッツだと!?こんな屈辱は初めてだ!」
「ココがくだらないかどうか、この御神籤が決めてくれるよ?さぁお引きなさい!」
「いやむしろ先に謝れよエキノコックス」
「と言いつつ籤箱をふるココナッツでした」
「あんた寝てる間に尻尾燃やしてやるんだから・・・あ、出た」
私の手中に紙の玉。それを広げると二枚綴りの籤が現れた。
「裏、と書いてある」
「一枚めくれって意味じゃない?」
「何で制作者のエキノコックスが知らないのよ」
「レダちゃんと作ったから。後次エキノコックスって言ったら殺害するから」
・・・・・・。
「で、何て書いてある?」「・・・バカ」
「ぷぷー!バカだってゲラゲラゲラ」
「・・・・・・・。」
「ちょ、泣かないでよココ!よーし私が仇を取ってやる。えい!」
「ぐすっ!ぐずずずず!何て書いてある?」
「お仕置きが必要」
「ゲラゲラゲラお仕置きが必要だってゲラゲラゲラ」
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エキノコックス。
それは今でこそただの寄生虫とそれによって引き起こされる感染症の名前であると知られているが、数百年前の狐耳国ではヒト世界の恐ろしい死病と思われていた。
曰く
罹患すると蝦夷という死の島に閉じ込められ、二度と出る事が出来ない
蝦夷を出ようとすると巨大な鉄の車に轢き殺される
運よく出られてもすぐに捕まり火炙りにされる
等等、眉唾な話がどんどんと膨らみ、当時の狐達にとっては恐怖の対象となっていたようだ。
さて、それではとある街のとある雌狐はどうかと言うと…
「そういえば」
「なんじゃ、藪から棒に」
「一つ思い出した単語があるんだが、意味が良く分からなくてな。恐らくそっちに関係があるんじゃないかという気がしてるんだが」
「ほほう。言うてみい」
「エキノコッ「のわああああ!」」
「…うるさい」
「な、なな、何を思い出しとるんじゃぬしは!」
「知らん。意味を教えてくれ。そんな反応をしているという事は知っているんだろう?」
「ううう…絶対、嫌じゃ!」
やはり一度固まった誤解を解くのは難しいらしい。
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エキノコックスwww
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絵板ネタとか書きたいのに、頭の中ではある程度出来ているのに、忙し過ぎて作品が一行たりとも進まない。
いっそ俺も同僚みたいに入院してリタイアしたいぜ。
ところで新スレっていつぐらいに立てるの?
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80ぐらいじゃないですか。
そうかんたんに落ちないし
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990でも間に合うかも。
ところで。
避難所の前スレでアフリカ系な豹を書こうとされてた方が居て
投下を待っていたわけですが……何かいつの間にか2年は経ってて
もう読めないのかな?と、しんみり。
アフリカ系じゃなくてモンゴリアンだけど、途中まで書いたので投下してみます。
http://nkmm-mana.sakura.ne.jp/clip/img/275.txt
豹を書いてる方が居たら設定の打ち合わせしましょう。まだ、変更できるお。
ところで今日は「いい夫婦の日」ですね。ちら。
「いい猫の日」もありですね。ちらちら。
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良い夫婦ネタは難しいでしょ。良いコンビネタなら結構あるかもしれないけど。
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新人さんいらっしゃーい
ヒト世界側で落ちた後の描写があるのって意外と少ないので、続きが楽しみです
是非ガンバって続けてください
ところでいい猫の日って11月25日という事ですよね?(ちらっ)
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続きを書きたい、でもフレンドが見てやがる可能盛大チクショウが
オイいっそ言ってくれ知ってるって!・゚・(*ノД`*)・゚・
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ttp://www.youtube.com/watch?v=IdySUJXaPm0
話を切って済まないが、↑みたいなご主人様が居たら幸せになれるんだろうか?
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本スレ
GJ
イイヨイイヨー、こういうの俺は好きだな
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本スレはクリスマスに加速中で邪魔になるといけないのでこっちに書いて良い?
「太陽と月と星がある」の読み直ししてたんだけど、05話でジャックはキヨカに何したんだろう?
当時はそのうち分かるのかなと思ってスルーしたんだけど、読み直したら気になった
軽度の洗脳?それとも治療?
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言霊の一種による軽催眠状態です。
条件付けを行えます。
魔力を持っている種族なら基本的に取得可能です。
高度なスキルは、兎国内では人道的面より資格が必要です。外国でそのスキルを習得できるかは任せます。
効果は一時間から一週間前後まで、条件次第。
意思抵抗力の低い相手に特に効果があります。
相手の意思に反することは基本的には出来ませんが、魚心あれば水心という具合です。
ヒトには使えませんが、心身ともに健康な成人ヒトなら十分抵抗可能です。
抵抗値の高い通常の人間でも、本人の承諾があればかかることは出来ます。
ウサギの場合は、麻酔のない状態での医療を行う方法として広く認知されています。
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メリークリスマス。
書き手というサンタさんの到来を待つ。
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サンタクロースさんが残業と休日出勤を一足先に届けてくれました
カップル爆発しろ
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あんなに沢山居た職人さんたち。
どこへ行ってしまったんですかね?
皆がみんな、仕事で忙しいってわけでも無いと思うんだけど
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減ったのは住人の総数だと思う
投下スルー→書き手減→投下減→住人減→投下→住人スルー→書き手減→投下減の悪循環
色んなスレで散々言われてきた事がこのスレにも発生したんだね
職人を大事にしないスレは滅びるしかない
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この類のスレでクリスマスにすらSSと絵が二つずつとか、もうね
でも俺はあの人が続きを書いていると信じているから、ここにいるよ
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猫の宅急便
状況開始です、急いでください。
金色の夜明け号のブリッジに、フィオの冷静だが緊迫した声が響く。何の対空兵装も持たない母船が戦闘海域をうろうろしていては、それは単に自殺行為であり、何より私兵が戦いにくいのはヴァシリも良く理解している。
<スオウ、ズラかるぞ。ギアを上げろ!>
拡声器から呼ばれた名前に、上着を腰に巻いた偉丈狐が了解と怒鳴返し、操作厳禁の貼紙を破きながら肩を使いレバーを上げる。
普段は光の灯らない[第三のギア]試作魔素吸着発動機が唸りを上げ、見る見る輝きを増していく。
「十秒だ!」
<充分です>
今度はフィオの冷静な返答。狐の舌打ち。
試作魔素吸着発動機。魔洸発動機開発の初期に生み出された遺物。まだ必要分のみの魔素を取り込む事が机上の空論だった時代に、学者達がただ動かす事を目的に作り出した洗練とは程遠いアイテム。
機械の寿命など関係無く、整備士の苦労など考えず、周辺どころか使用者の魔素まで食い尽くしてしまう変わりに、それは圧倒的な運動エネルギーを生み出す事が出来た。
狐が歯を食いしばる。
「行くぞ」と伝達。
解放用レバーを全て切り替える。
最大船速で面舵を切られ、スオウは派手にすっ転んだ。
<おい舵を取る時は言いやがれ!>
スオウの怒声がブリッジに響く。
「緊急事態ですので、申し訳ありません」
フィオの涼しい顔。
「何秒だ?」
力を込めながら舵を切るヴァシリが尋ねる。
「八秒です・・・五、四、三、二、一、止まります。海水注入開始」
フィオが機関室に「行きます」と短く伝え、三つの注水バルブを全開にすると同時に、船がゆっくりと前進を停止した。
「ご苦労、パーフェクトだ」
ヴァシリは大きく息を吐いてから、フィオと機関室のスオウを労う。
フィオはありがとうございますと笑い、拡声器からはけたたましいスチーム音だけが聞こえる。
「二人はどうだ」
葉巻に火を点しながら質問するヴァシリに、「良い調子と言えます。ですが紅いサラマンダーが二人の戦列を掻き乱しています」彼女が魔法を使う時の特徴である機械的な声色で返答した。
フィオが眼鏡を外すと同時に何かが船の真横に墜落し、ブリッジにまで水柱を上げる。
「コーディさんの戦果確認。ワイバーン・ストライカーです」
「共に無事か?」
「ワイバーンに関しては翼が折れていますが、ドライバー共に致命傷ではありません」
「スクリューで挽き肉にしてやりたいが協定がある。クロイとイツキに救助させろ」
「憎まれ口を叩きますね、本当はとても優しいお方なのに」
「減らず口だぞフィオ」
「怒りました?可愛らしいですね」
「今にその耳を縛り上げてやる」
「楽しみにしています」
ド変態め。楽し気に呟いたヴァシリは席を立ち、フィオの横に並ぶと静かに空を望む。飛び交う紅白の輝きと命の鼓動は、いよいよ激しさを増している。
「娘の活躍が楽しくて仕方が無いですか?」
野太い腕にそっと寄り添う兎の頭を、穴熊が優しく撫でる。
「馬鹿を言え、股とおつむがガバガバな娘を持った覚えは無い。だいたいお前はどうしてクルーの前だと俺に甘えんのだ」
「あら、子供の前でいちゃつくのは情操教育に良くないと言ったのはヴァシリさんじゃないですか」
「むう」
確かにそんな事を言った覚えはあった。だがそんな事関係無しに、二匹の猫娘は成長している。
イツキはキンタマのある所を見せた。
クロイは・・・。
「クロイさんは、きっとこれからですね」
フィオの補足に、ヴァシリは頬を小さく掻いた。
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三騎、四騎、自身と相棒の成長を噛み締めながら、私は次々にスコアを伸ばして行く。
戦争以外で竜を殺し合いに使ってはいけない。
大協定の言葉は勿論忘れていないけど、やっぱり戦いに勝つってのは。
「ゾクゾクする!」
沸騰する血液とメルカバの獣性を存分に解き放つ。この堪えがたい快感の前には頬を伝う汗も、手足に回り始めた痺れも、ヤニ切れも気にならない。
とは言え。
「こうもぽんぽん打ち出されるとねぇ、これで?六騎目?あーあー槍なんか持ち出しちゃって」
・・・殺し合いじゃないっつってんのに。全く。
「上等ォ!」
ウエストポーチとベルトにの間に挟みこんだハチェットの柄を握り締め、呼吸するよりも自然に突撃。二回切り結び、三回目は槍の切っ先で手綱を引く。
ジャックナイフは最高の切れ味。
宙返りする私達を相手は見る事も出来ない。
擦れ違いにまたねと囁いて、敵の手綱を切り裂きワイバーンのケツを引っ叩いてやる。
明後日の方向に飛び去る相手を無視し、三日月号を睨み付ければ・・・。
「くそまたかよ!」
しっかり防衛配置のワイバーンが一匹。無限かよ畜生!
「面倒くせぇ!まとめて出て来い短小野郎共が!」
大声で叫んでから私は違和感に気付く。いくら私がプリチーな猫娘とは言え、この戦力を見せ付けられたら普通は数で圧倒したくなるはずだし、三日月号ならそれが可能なはずだ。だいたい今射出されたばかりの敵も、威嚇こそすれ立ち向かって来る気配がまるで見えない。
何なんだ一体、この尻尾の先っちょにぴりぴりと来る感覚は。
ふと相棒の気分が逸れているのが解り、注意しようと視線を移せばその頭は下を向いている。その気はやがて明確な敵意となり、いよいよ唸り声を上げ始めた。
「何?」
眼を細め海面を凝視。
三日月号から伸びる三つの白い泡は、黄金の夜明け号へ向け猛然と海中を進んでいる。
無くしていたパズルのピースがピタリとはまる。
が、それは最悪の答だ。
「くそっ!」
メルカバを翻し、私と母船の中継地点で戦っているアマシュへ向かう。
あの泡は恐らくシーサーペント、海を進む水竜の眷属だろう。私達が空に気を取られている内にシーサーペントが肉薄、そのまま白兵戦にて一気に制圧・・・そんなシナリオが脳裏をよぎり、氷柱をぶっ放したくなるが、水精の強い加護下にある連中にそんな物効かないだろう。
くそ、こんな単純な作戦に載せられるなんて・・・!
目視でアマシュを確認し指笛を短く二回鳴らす。それと同時にこちらを見たセンチュリオンが私目掛けて炎を吐き出した。
咄嗟に頭を下げ、耳がちりちりと焼ける感触と共にそれをやり過ごすと後方から悲鳴が聞こえた。
よし。私達は親友で戦友、アマシュは背中を任せるには最高のヤツだ!
交差するランデブー。
一瞬センチュリオンの額に口づけし、同時に魔法陣を描く。
イメージは弾け飛ぶ果実だ。
一つに纏めた巨大な氷柱が発現と共に爆散し、周囲が厚い霜に覆われた。かなり寒いけど、目眩ましくらいにはなるはずだ。
「アマシュ愛してる最高の援護だった」
「当然ーちょうど休めたから良かったよー」
「疲れてる中悪いけど緊急事態、船が白兵戦になる」
「イツキ!!」
狼狽する表情は気持ちの現れかな?
「センチュリオンならまだ間に合うよ。みんなを頼んだ!」
「分かった!コーディは?」
「鷹野郎をぶっ飛ばす!」
「たっのもしー。気をつけてあいつ中々やるよー」
「了解っ」
センチュリオンを翻し、霧散した冷気を突き破りアマシュが金色の夜明け号へ戻って行く。元殺し屋のアイツなら問題無いだろう。最悪兎もいるし、ね。おおっと!
クリアになった視界には肉薄する、あのサラマンダーが迫っていた。
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「逃がさん!」鷹野郎が吠え、私をスルーして降下運動に入る。
「よそ見は駄目ぇ!」
風を叩く紅いサラマンダー下顎に、メルカバの額を食らわせてやる。お前の相手は私だ!
「猫・・・また女か?」
「女で悪いかチキン野郎!」
「は!口も腕も一級だな?名前は」
「コーデリア!相棒はメルカバっ」
「俺はメンフィス。相棒はレオパルド」
「私、貴方とヤりたいの!」
「イカせてやるよ!」
レオパルドの火球が広がり、回避運動を取る前に瞬間目の前で爆散した。無数の火の粉が目前に散らばり、私は思わず目を閉じる。
「しまった!」
煙りを払った先に迫る逞しい尻尾にメルカバを反転、急降下。海面スレスレを飛行する私の背中には、きっちりとメンフィスが食い付いている。くそ!
炎の音が大きくなる。
後方確認と共に光が炸裂。
空気を焦がしながら、十数発の火球が連続発射。
素早く手綱を引きナイフエッジ。
皮膜を縫って次々と上がる水柱が真後ろに続く。
二度フェイントを入れ急上昇。
「なんつってぇ!!」
レオパルドが上を向いた瞬間を狙い、限界まで皮膜を広げ急ブレーキ。このままオーバーシュートでぇ!
「いただき・・・」
慢心の報酬は直ぐに訪れる。私が見たレオパルドは想像の、間抜けにメルカバを追い越すサラマンダーでは無く、上昇反転しながら、真っ赤な光を口から漏らしながらしっかりこちらを見据えていた。
私は二度短く舌を打ち再び降下、炎を噛み消したレオパルドが即座に反応、食らい付く。くそ、何なんだあの鳥野郎!機動でも運動ても、サラマンダーが勝てる相手じゃねーのに!
「おいどぉしたよ子猫ちゃん?びびって魔法が使えねぇか!」
横に並んだメンフィスの軽口が、私の闘争心に火を点ける。上等だ!
「幼女のケツだ!追っかけんのは得意だろ?」
出綱を三重に巻き付けながら、私も言い返す。
「しっかり付いて来なっ!」
再び上昇。
もう後ろは望まない。
メンフィスも一撃で決めるつもりか、背中には猛烈な戦意のみ。
もう少しで限界高度。まだだ、後少し、もう少し!
「今だ!」
ギリギリでメルカバに頭を下げさせた瞬間、翼を大きく右に切る。
「ーーー!」
鋭い錐揉み回転と加重に身体が悲鳴を上げる。
オーバーシュートしたレオパルドと交差する形で短くロール。
白む景色の中、やっと捉えた背中は愛しさすら感じさせる。
「行けっ・・・!」
もう限界だったのか、発射された氷柱はたったの一発。その上メンフィスに命した瞬間粉砕してしまった。あーあ、せっかく当てたのに、くそが。
滞空するのがやっと、まぁ正確にはメルカバはピンピンしているが、私自身、もう手綱を握るのもきつい。ま、やるだけやったよ。悔しいけど。
そんな事を考える私の前にレオパルドが滞空し、炎を零す。フライドキャット。け、まずそ。良く見たらメンフィス、片腕しか無いのか。それであそこまで操れるのか。相手が悪かったと言うか、何と言うか・・・。
「大した奴じゃん。メンフィス、あんたにやられんならまぁ、許せるかな」
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸。今際が相棒の上なら、それは悪く無いかな?死ぬ時はせめてトライバーとして・・・。
「ってか早くしてよ!結構怖いんだからさ!」
しかし。目前にレオパルドは見えない。
変わりに映るのは、巨大な騎兵槍を構える犬と、悠然とたゆたう灰色のワイバーン。
強く逞しい、今一番見たくなかった背中。
「邪魔して悪いな。だが祭は終わりだ、海軍が向かってる。抜き身のカットラスに羽の旗[人形エッダ]のお出ましだ」
私に犬の声は聞こえない。空には信号弾が両艦から打ち上げられ、曇天をイエローに切り裂いている。
メンフィスの姿は、もう見えなかった。
「俺達も退くぞ。と言っても、臨検は避けられんだろうが・・・おいコーディ」
うるさい。
うるさいっ!!
「うるせぇなバカ犬!畜生、何でアンタなんかに・・・私は満足してたんだっ!」
あのままやられても、別に後悔は無かったのに・・・!
「ふん。怖いと漏らした口で良く言う」
「なんだと!?」
「とにかく今は帰るぞ。安心しろ、別にお前を助けに来た訳じゃない」
翻るクルセイダーの、アレンの背中を私は最後まで睨み付けた。
操竜師は戦闘目的、及び戦闘区域以外での武器の使用・携帯を禁ずる。
駆け出しの、新米の操竜師でさえ、誰でも知っている大協定の基本。
仕事に向かったはずの犬野郎が、得物を携え現れる。
それが意味する事に、私は小さく、くそと呟吐き捨てた。
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随分間開けてしまいました、もし覚えていてくれる人がいましたら・・・
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乙乙!
空中戦面白かった。
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うああ、続き来てたよGJ!
戦闘シーンの描写は迫力ありまくりっすな〜
(^-^)b
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投下乙はともかく、本スレでやれ。
以上。生存報告終り。
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あんまりかりかりしなくていいじゃないの
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>>984
規制に巻き込まれてる奴は出て行けということですね、解りません
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>>984
すんません。本スレのワイバーンの人と被って、嫌かなぁとか思って避難所に上げてましたすんません。
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規制…本当にピンポイントで投下したいときに限って規制ひっかかったりするよね!
そして自分も生存報告。来年はせめて一本。よいお年を。
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新年だし職人さん点呼でもしたいもんだけど、どうだろうね?
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いーち
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にーい
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点呼掛けても反応が無い!に屈辱の100カノッサ
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携帯からで悪いけど次スレ立ててからのほうがいいんでね?
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気が付けばもう994か。そろそろ新スレだな。
でも、いまさら避難所不要って気もしないでもないがw
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避難所廃止は勘弁してつかあさい
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本スレは投下されてもスルーだし、
避難所は避難所で空気が乾いてるし、
そろそろこちむいスレも終りだね
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そうか終わりか。名残惜しいが時間には勝てないからな。
次のバレンタインが最後の花火だな
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こちむいを愛する書き手と読み手達がいる限り、何度でもよみがえるさ!
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猫耳少女と召使いの物語 避難所その6
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1294491197/l100
悲観的にならずにがんばろうぜー!
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なんだ。1000じゃないか。
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