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エロファンタジー世界で冒険譚 第1巻

51イオニウス王 ◆3481ALgzbw:2019/03/31(日) 11:58:32
……我が国として了承したよ
こちらとしても白薔薇公と交わした盟約がある以上は帝国に背後から刃を向ける気はないし
何より、もう紅薔薇……いや、紅蓮公とは戦いたくはない、というのが本音だからね
(謁見室ではなく深夜の自室にて、姿を見せることなくこちらに話し声のみで要件を伝えてくるのは帝国、それもグレンガルド公の手の者だった)
(グレンガルドの密偵がこちらの居城にこのようなカタチで訪問してきたのは、帝国との停戦協定を遵守するようにと釘を刺す意図があったようだ)
(現在、グレンガルド公は隣国となるイーストセブンは空白地となっている旧ラムサス公国領を制圧するために軍勢を送り込んでいるためなのだろう)

おお、ティアーネ……起こしてしまって悪かったね
なに、そんなに不安にならなくても大丈夫だよ……ワシもこの歳だから若い時のような無茶はしたくないからね
もうホルハイムは絶対に戦火に曝す真似はしないし……させないよ
(感覚の鋭敏なエルフには感知は容易だったのだろう、王妃であるティアーネが自室に寝間着のまま入ってきたので)
(心配をかけまいとティアーネの身体をこちらに引き寄せて優しく抱きしめながら、耳元でホルハイムを戦争に巻き込まないと誓うのだった)

それにしても、ロシェットは今……どうしているだろうかね?
強くならなくてもいい、無事で帰ってきてくれさえすればよいのだがね
(一人息子であるロシェットの名前を聞くと、今までは女性の表情をしていたティアーネが母親の表情に戻る)
(エルフは人間に比べ寿命が格段に長く、その分繁殖行為や繁殖意欲というものが低く、生涯で子供を産まない女性エルフもいるという)
(だからこそ、ティアーネが息子を溺愛する気持ちは痛いほどよく理解出来る)
(ティアーネが体調を崩しているのも、息子であるロシェットを産んだことで繁殖意欲が満足してしまった事も影響しているのではないかと思っているのだ)


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