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【伝奇】東京ブリーチャーズ・玖【TRPG】

71尾弐 黒雄 ◆pNqNUIlvYE:2020/05/31(日) 18:45:15

――――刹那、生と死が交錯する。

古今無双の大悪鬼たる酒呑童子がその腕より繰り出す絶死の御業。
神夢想酒天流抜刀術・天技『鬼殺し』
生きとし生ける者共に遍く死を刻む、抗えぬ運命が如き一撃。

片や只人より成り果てた有象無象の悪鬼たる尾弐黒雄が見せるは、未だ名も無き護身の最奥。
向けられた害意、その全てを還す人技の極致。
敵意の刃に触れた事実すらも残さぬ、天命に抗う意志の具現。

「ぎ、ぐ……っ!!」

尾弐黒雄という存在を那由多殺して尚余りある程の死の渦
その苛烈な奔流を、尾弐は自身の肉体を一つの回路と見立てる事で循環させる

爪の先に至るまで自身という肉体の駆動を知る、数多の戦闘経験
発勁を学んだ事により知った、『気』という不可視の力を繰る技巧
那須野橘音との間で結んだ、復讐の呪術。即ち、因果を捻じ曲げる術式の力。
それらを全てを一部の隙も無く駆使する事で、尾弐は酒呑童子の『鬼殺し』へと対峙する

(っ――――外道丸、お前さん随分とキツイ真似させるじゃねぇか!!)

もはやこれはただの修練などではない。
僅かでも死を循環から漏らせば、自分は本当に死に果てる。
己の内部を巡っている『死』の力を感じ取った尾弐は、その事を理解している。
鼻先にまで迫る死を感じ、けれど尾弐は揺るがない。死なないため、生きる為に尾弐黒雄は更にその精神を研ぎ澄ます。

(まだだ!ああ!まだ俺はやれる――――此処で死んでたまるかよ!!)

久遠の様な刹那の中で二つの論理がせめぎ合う
殺す力と生きる力
盾矛の故事が如く破綻した実証実験
本来であれば明確な勝敗など示さぬこの戦いであるが

>「ご、は……」


――――しかし、今この時においては生命の盾が死の矛を打ち砕く結果を見せた。


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