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【伝奇】東京ブリーチャーズ・玖【TRPG】
476
:
ポチ
◆CDuTShoToA
:2021/08/11(水) 20:34:57
>「……ああ……良かった。お前さんの傷が治って本当に……本当に良かった!」
>「……けどな、橘音。今のお前さんも綺麗だが――――俺にとって那須野橘音は、いつだって綺麗だったんだぜ?
俺は、過去も今も今も全部引っくるめてお前を……那須野橘音を愛してるんだ。それはこれからもずっと。永遠に、だ」
橘音が尾弐に抱きつく。尾弐がそれを抱き返す。
「……良かったね、二人とも」
ポチが小さく呟いた。
「さて……これで、僕らが立つ為に手を貸してくれる唯一の候補者がいなくなった訳だけど」
それから少し声を抑えたまま、もう一度床に全身を預ける。全身の力を抜く。
「……ま、いいよね。もう焦るような事は何もないし。忙しいのも、これで終わり」
目を閉じる。
「それに……隣には君がいてくれる。もう暫くこうやって、のんびりしてても――」
>「は? もしかして御幸、死ぬかどうかの瀬戸際なの……?」
ふと、祈の声が聞こえてきた。ポチの眉間に小さくシワが寄る。
「……あー、前言撤回」
>「『未来永劫、君”達”の味方だ!』とかカッコつけといて……なに勝手に死にかかってんだバカァ!
カッパ先生の軟膏は……塗れるわけねーか。
橘音は……尾弐のおっさんと良い雰囲気だから邪魔できねーし。あーもう! 勝手に死んだら蹴るからな!」
「……それ、さんせー。勝手に死んでなくても、蹴りに行こうよ。やぁーっと、僕らもふたりでのんびり出来ると思ったのに」
ポチが気怠さに包まれた体を無理矢理起こす。シロに手を貸す。
ポチは、狼だ――犬ではない。
やっと掴んだはずだった望んだ未来をお預けされても、尻尾を振っているような犬ではない。
ポチは、もううんざりと言った口調とは裏腹に少しだけ楽しそうだった。
狼として、当然と言えば当然の事だった――なにせ、次の獲物が決まったのだから。
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