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【伝奇】東京ブリーチャーズ・玖【TRPG】

416尾弐 黒雄 ◆pNqNUIlvYE:2021/05/30(日) 18:00:39

戦いは一進一退を繰り返している。
――けれどその拮抗は偽り。
このまま戦い続ければ何れ敗北するであろう事を、尾弐黒雄の勝負勘は正確に認識していた。

現状のアンテクリストの状態を言い表すのであれば

『無敵』

その言葉が相応しいだろう。
東京ブリーチャーズの猛攻をものともしない超硬度と超再生。
そして、一撃与えれば即座に相手を叩き潰すであろう超攻撃力。それらは脅威という他ない。
それに対する東京ブリーチャーズの戦力は有限。
連携と技巧によって無敵相手に同等の戦いを繰り広げているものの、戦いが長引けば消耗し倒れる事は明白だ。

有限では無限を打ち破れない。
最強では無敵に届かない。

それは、絶対の法則だ。
……それでも、尾弐達は大物食いを果たなければならない。己が未来の為に。
無敵を、無限を打ち倒さなければならないのだ。
此処でアンテクリストを倒さねば、僅かに灯った希望の灯は掻き消え、残るのは絶望のみ。
その為に求められる行動。それは、奇跡を待つ事でもなければ神に願う事でもない

>「であるのなら――私は皆さんの気持ちに応えなければならない。
>私がここにいることを、無意味と思われないように……。
>私は……私の役目を!果たします!!」

必要なのは、泥臭い程の執念。
喰らい付き離さないという覚悟。

無敵と戦う為に無敵になる必要はない。
無限と戦う為に無限になる必要はない。
敵が天上に居るのであれば、そこから引き摺り下ろしてやればいい。

無敵を強者へと零落させよ
無限を有限で上書きせよ

敵の盤上を叩き壊して、別の盤面を押し付ける。それこそ勝利への布石。
そして、今この場でその役目を最も上手く果たせるのが――――ポチとシロ。弐匹の獣。

あらゆる罠を食い破りあらゆる悪意を掻い潜った偉大なる狼王ロボ。
その顛末を知る彼らは、高みから引きずり落とす事の恐ろしさ(つよさ)を最も良く知っている。
そして、新しい世代の彼等だからこそ、その強さを乗り越え――使いこなす事が出来る。

>あの子にも、君にも、巡り会えた。きっとソイツも見つけ出して……転ばせてやるさ
>「……愛しいあなた。私の狼王。
>あなたと一緒に戦えて、私……幸せです。
>だから……最後まで。一緒に、やらせてくださいね」

アンテクリストの放つ、神罰とも体現出来る威力を程る妖力の波動。
それは黒尾王ですら介入が出来ぬ恐るべき一撃であったが、それを受け尚倒れず。
弐匹の獣は、未来の為にその心を燃やす。

「――――負けるな、ポチ!シロ嬢ッ!!」
>「やっちまえ! シロ! ポチぃぃッ!!」

そして吼える様な祈の叫びと同時に、弐匹の獣の執念が偽神を撃ち――――アンテクリストは、地にその膝を付かされた。

絶対たる神が、唯一たる神が、全知全能たる神が
たった弐匹の獣相手に、転ばされたのである


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