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【伝奇】東京ブリーチャーズ・壱【TRPG】
113
:
品岡 ◇VO3bAk5naQ
:2018/04/09(月) 09:19:57
>「もちろん、これも大切なモノです。東京漂白計画の完遂には必要不可欠なもの」
>「もし、誤ってケースを開けてしまったり、紛失してしまった場合は――」
>「……東京が。滅びます」
「……そら実に、割に合わん仕事ですな」
東京が滅ぶ。ファーストフード店の一席で口に出されたその言葉に、品岡は喉を鳴らした。
ほら来た。やっぱりクソ重たい荷物やないか。一介の式神風情に押し付けて良い責任ちゃうやろ。
様々な恨み言を鋼の精神で飲み下し、懐の煙草缶が無性に恋しくなった。
>「じゃ……確かにお渡ししましたよ。たった今からミッションスタートです」
「こら御前の姐さんにもお駄賃弾んでもらわな。ちゃぁんと口添え頼んますよ」
乾いた口に冷めたコーヒーを流し込み、品岡は席を立った。
受け取ったケースを右手で持ち上げる。重量はあるが、抱えて歩けないほどではない。
>「あ、そうそう。衝撃を加えたりしてもいけませんよ。壊れ物じゃないですが、万一ってこともありますし」
>「そうですねえ、例えるなら……プルトニウムを運んでるくらいの意識でいて頂ければ」
「えぇ……そんなん肌身離さず持っとってワシは大丈夫なんでっかこれ」
いくらただちに影響はないと言われても、百年後に影響があっちゃ困るのが妖怪というイキモノだ。
日露戦争の折に満州で大陸妖怪から呪詛を食らって、つい最近ようやく衰弱死した妖怪を知っている。
当時は帝国陸軍将校の式神だった品岡もまた、同様の呪いが伝染ってないか八方様々な妖怪医にあたったものだった。
検査の結果は陰性で一安心、代わりに性病が発覚してそっちで入院を余儀無くされた。
>「じゃ、そろそろ行きましょうか。皆さんそろそろ見えられるはずです」
橘音は不安を取り除くような気休めを言ってはくれない。それもいつも通りだった。
彼も机の上の注文品を腹の中に片付けて、同様に席を立つ。
>「ウチの事務所ですよ。そこでまず、今回の作戦をミーティングしなくちゃね」
道中で一服つけたいというヤクザの懇願は、当然の如く却下された。
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