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修正SS投下スレ

15グリザイアの兎(修正版) ◆DbK4jNFgR6:2015/08/11(火) 23:09:05 ID:90DSyhJA0
最初の白い部屋での光景は、最先端のCG技術による立体映像か、或いは参加者全員に薬物を投薬して幻覚を見せていたとも推測できた。
理解の及ばないものを安易に魔法だの魔術だのと決めつけてかかるのは二流の思考であるが、この腕輪とカードだけはどうしても科学では説明がつかない。
目の前に確たる証拠が存在するにも関わらず、その事実から目を逸らし否定し続けるのは三流以下のすること。
腕輪とカードは紛れもない非科学であり、この説明書にある魔術なるものに近いと考えた。
ならば魔術かそれに類する非科学の知識がある参加者と接触できれば腕輪の解除に近づける可能性が高い。
単に腕輪を外すだけならリゼにも言った通り腕を切断するという手段もあるが、それをやった瞬間にカードに封印されては意味がない。
ここで言う腕輪の解除とは白のカードの封印効果を無効化した上で、腕輪を外すことを指している。

非科学の知識を持つものに合えば腕輪を外す手がかりが見つかるかもしれない一方でリスクも存在する。
当初雄二は殺人者であることを隠すことなく堂々とゲームに乗って殺して回る者たちよりも、無害な参加者を装い集団に潜伏して不意打ちや毒殺を狙う人間の方が危険度が高いと考えていた。
だからこそ雄二はリゼと接触する前に彼女の様子を観察して、行動を共にしても問題ない人物かどうかを見極めている。
銃を構えた時点でタイミング良く飛び出して抑え込めたのも、影から様子を伺っていたからに他ならない。
戦う力を持たない女子供であれば堂々と人を殺してまわる人物も十分に危険であろうが、雄二は元軍人であり戦闘慣れしている。支給品でサブマシンガンを引けたのも大きい。
だからと言って油断するつもりもないが、相手が複数いるか薬物でドーピングでもしていない限りは直接戦闘で不覚をとるつもりはなかった。

しかし魔術という非科学の要素が加われば話も変わってくる。
何せ未知なのだ。箒に乗って空を飛ぶのか、口から火を吐くのか、人間離れした身体能力を有しているのか、魔力なるものを動力源にして破壊光線でも撃ってくるのか、現時点ではどれだけ考えようと憶測の域を出ない。警戒することはできても具体的な対策を練ることができないのである。
小説に出てくるような銃弾が通用しない人間がいるかもしれないわけで、そうなれば雄二の直接戦闘での優位性は消し飛ぶ。
参加者を危険度が高い順に並べると、未知の非科学的な能力を有する優勝狙い、脱出派を装って優勝を狙う者、特殊な力、及び人間離れした身体能力を持たない優勝狙いということになる。


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