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仮投下スレ

839New Game ◆WqZH3L6gH6:2017/02/20(月) 06:54:52 ID:PrdeHxpA0

夏凜は絞り出すように言った。アザゼルは更に大きくうめき仰け反った。
緑子は成り行きを見て別の事にも気づいたのか深く考え込む。

「……あのアザゼルさん?」
「……」

座った目で絵里をアザゼルは見る。
殺気よりも疲労が色濃い。恐怖を押さえ込み少女は中断せず続ける。

「ええと、ルリグとセレクターの捜索ってセルティさんに依頼したんですよね」
「……」

アザゼルは無言で肯定する。絵里には今のアザゼルが十年以上年取ったように見える。

「るう子ちゃん、それ知ってました?」
「知らずとも関係ないだろう」

暴言に夏凜が突っ込む。

「おい」
「ルリグって他のルリグの存在を察知できるんだけど……」

緑子が声をこわばらせて言った。
ルリグの特性である察知能力を知らないセレクターとルリグはまずいない。

「……」
『もしかして、るう子ちゃんには人と物を探すと伝えたのか』
「ああ」

そう力なく呟くとアザゼルは近くの岩に腰掛けた。

『ところで、るう子ちゃんとはどう接したんだ』
「……」

どこか観念したかのようにアザゼルは大きく息を吐いて語り始めた。
それを聞き夏凜は激高した。
幸い変身せずに暴れようとしたためセルティが抑える事に成功した。
更なる火種―カードキーを意識しながら。
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「……」


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