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仮投下スレ

834New Game ◆WqZH3L6gH6:2017/02/20(月) 06:51:49 ID:PrdeHxpA0

「なんで、保護されていたんじゃなかったの?」

セルティは緑子から顔を背けず、断りを入れる仕草をしながら携帯電話のメールに返答し、返事を待つ。
彼女らの発言がされる前に着信音が鳴り響いた。
一同はメールに注目し集まる。今度はみんなにメールの方を見せた。

『一刻を争う。早く此方に来い』

セルティは危険人物アザゼルの要請に更なる緊張に包まれた一同を見回し、絵里と緑子に尋ねる。

『命を狙われる事はないだろうが、嫌がらせはしてくるかも知れない』
「「……」」

2人は強く瞬きをしながら黙る。

『でも、あなた達の協力も必要なんだ』

セルティも命は惜しい。何でも犠牲にできるという訳でもないが執着があり愛情もある
そしてその場においてアザゼルを強く支持はできないが頼れる存在であってほしいという願望もあった。
だからセルティは2人に懇願し、頭を下げた。

「……セルティさん、私行きます」

絵里はセルティの手を強く握りしめて、ヘルメットの方を見つめながら決断を伝えた。

『いいのか』
「この状況でこうしてくれるだけでもとても嬉しいです」
「そう、だよね」
「……」
「っ」

絵里の身体の中で暴れる吹雪のような罪悪感は薬のおかげもあってかさっきほどではないが、なおも絵里を痛めつける。
東條希のも含め罪を背負っていくという決意はしたが、それで痛みがなくなるはずもない。
銀さんやセルティと遭わなければ、ここまで自分がこうして生き残れたとは思えない。
だからこそ乗り越える必要があるものに対して恐れず前に進みたかった。止まると押しつぶされそうだったから。

「……」

緑子は疑いの混ざった眼差しを向けていたものの、纏う空気は拒絶する類のとは別のもの。
「よろしく」と小さく呟いて絵里と今後の相談を始めた。
クリスは聞くまでもないという感じでぷかぷか浮いている。

『もし、あいつがあなた達に害を及ぼそうとするなら私が止めるから』

セルティは3者に強い感謝の意を伝えつつ、アザゼルへメールを送った。
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三好夏凜は体育座りで蹲っていた。
アザゼルは彼女を無視し、セルティらの到着を待つ。
一人でるう子を探そうとしたが止められ、それっきり。

「……」


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