[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
仮投下スレ
822
:
【紡ぐ者】
◆WqZH3L6gH6
:2017/01/29(日) 13:13:43 ID:u./WxJ8Y0
-------------------------------------------------------------------------------------------------
通話は終わった。
ヒース・オスロの側には腕輪を数着包んだ袋を持ったテュポーンがいる。
通話相手は『奴』の息がかかった運営者。
オスロはソファに腰掛け手を組んだまま考え込んでいた。
あくまで介入の許可を取るに留める積もりにだった。
繭への嫌がらせをネタに交渉を有利に進めようとした矢先、
『奴』ははっきりと伝えた。
――第四回放送前に運営全員で話し合おうと
(覚悟はしていた。だがいざ『奴』がここに来るとなると平静を保つことすら難しい)
オスロの自尊心は一度完膚無きまでに潰されている。天導衆と鬼龍院財閥との抗争によって。
『システム』によって能力に制限が掛けられていたにも関わらず。
「……」
オスロの手を組む力が自然と強くなる。彼は繭以外にも用心を重ね対策を取っている。
テュポーンに願いの権利を持たせているのもその一環だったし、邪魔者に繭をぶつける作戦をも構想してある。
現ヒース・オスロはテロリストだ。ある程度の品位こそ持ち合わせているが、指揮官としての矜持も、
時として死をも恐れぬ勇猛さも持たない悪趣味な重犯罪者。
強さを示し続けられなければただの屑に過ぎないと抗争のさなかに彼は思い知った。
今は亡き開祖の理想を自分なりに実現し続け、ヒース・オスロであり続けるが為に策を巡らせる。
(『奴』はこのゲームで殺す)
ヒトの形をした心身ともにバケモノの『奴』の姿がオスロの脳裏に浮かぶ。
『奴』への恐怖心は既に消えていた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板