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仮投下スレ
773
:
Nothing But a Dreamer
◆X8NDX.mgrA
:2016/09/08(木) 21:29:06 ID:mah/nPlc0
瀟洒な印象の部屋がある。
入り口から見て正面奥に位置する大きな机、それと同じデザインの椅子に、その男は腰掛けていた。
男は左腕にした時計をちらりと見やると、わずかに目を細めた。
「ふむ、そろそろゲームの開始から十八時間か。
駒の数も随分と寂しくなったものだ……そう思わないか、ユウジ?」
「……」
ワイングラスを傾けて、ヒース・オスロは傍らの青年に訊ねた。
日本人離れした銀色の髪と赤色の瞳が目立つ青年は、表情を変えず無言のまま。
そのことに気を悪くした様子もなく、オスロは言葉を続ける。
「彼女……繭の知り合いは、まだ三人もいるらしい。
よほど幸運なのか、はたまた手心を加えているのか……まあ、知ったことではないがね」
オスロはある目的の元で、このバトルロワイアルをお膳立てした。
しかし、繭とオスロの目的は同一ではない。
そもそも、オスロにとって繭は一つの道具に過ぎない。
異なる世界線から招かれた参加者たちで、開かれるバトルロワイアル。
そんな、言わば「お遊戯会」の主催者に相応しい者として、繭が選ばれたというだけの話。
「この盤上から、どうゲームが展開していくか……。
『彼』は生き残ることができるかな?どう思う、ユウジ。はははっ」
「……」
愉快そうに笑う主人と、能面を崩さない従者。
ゲームの進捗状況を肴に、オスロはつらつらと話し続けるだろう。
バトルロワイアルが終局に至るまで、このやり取りは続くに違いない。
「……談笑とは余裕ですな」
――第三者がここに訪れない限りは。
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