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仮投下スレ
727
:
ろうたけたるおもい
◆WqZH3L6gH6
:2016/08/01(月) 06:56:16 ID:Ac9S5Cso0
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「どうしたんですか桂さん」
コロナは息を切らせながら問いかけた。
桂は黒カードを変化させたスマートフォン素早く効率よく操作している。
それは斃れた勇者の遺品であるスマートフォンだった。
いま2人がいる場はE-4南西のある民家。
桂の提案で休息を取る事にコロナも異論はなかった。
放送ギリギリで目的地に着くのは避けたかったから。
好奇心もあり彼女は桂が操作するスマートフォンを覗き込た。
彼の慣れた手つきに軽く感動を覚えながら、コロナはある一文を見て声を上げる。
M:『東郷美森は犬吠埼樹を殺害した』
「それは……」
「……騙りかも知れん」
友奈を単独行動へと駆り立てたチャットの一文。
桂も樹の事は聞いているが、あえてそれのみに囚われず、他の記録をチェックしていく。
D:『犬吠埼樹を殺したのはホル・ホース』
「あれ?」
「順番通りならMの後に送信された文だが……」
桂は表情を変えず思考する。
「今は置いておこう。コロナ殿、三番目の文に心当たりはないか?」
「……はい。覇王はアインハルトさんだと思います」
「単純に捉えるとRはアインハルト殿の協力者と言う事になるな」
「せめて発信者が誰か解ればいいんですが」
「姓か名の頭文字か、あるいは本名か……うむ」
「?」
桂はコロナに顔を向け、スマホを手渡した。
「コロナ殿、発信して確認を取ってくれ」
「え、桂さんの方が」
「いや、もし俺の名からだと確認が取りづらい。下手すれば二つ名でさえ同じになってしまう」
「……解りました、やってみますね」
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