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仮投下スレ
482
:
◆45MxoM2216
:2015/11/15(日) 17:49:38 ID:AawIviBk0
「ありゃ召喚魔法か!?でもよぉ、あんな召喚魔法見たことねぇぞ!」
ファバロは賞金稼ぎとして、報酬をかけられた賞金首たちと何度も戦っており、その中には召喚魔法を駆使して戦う者たちもいた
召喚された魔物は得てして、人間よりも強力な力を持っている
しかし、魔法陣もなしにいきなり現れて、一撃で人を〝削り取る〟ような召喚魔法は彼は知らない
「本当に一瞬で死んだアル…」
神楽は困惑していた
あらかじめ敵の能力を花京院から聞いていたとはいえ、目の前で女性が一瞬で死んだのである
流石の彼女も動揺を隠せなかった
「あれは『スタンド』!特殊な守護霊のようなものだ!それも姿を消し、探知にも掛からず、一撃で相手を殺す、とびきり強力な!」
「おいおい、その『スタンド』ってのはよく分からねぇがよ、それってヤバいんじゃねぇか?」
スタンドについては全く知らないファバロだが、花京院の説明からその危険性を嫌でも理解させられた
(ジル・ド・レェってゾンビ使いも大概だが、お次は見えない一撃必殺の殺人者かよ…)
チャンスがあれば危険極まりないゾンビ使いを倒すつもりだったファバロだが、あるいはそれ以上に厄介な相手と遭遇してしまった
「どうするネ?あいつ、あの中に入っていったアルヨ」
神楽はそう言って放送局を指差す
日が出てきたからか、持っていた傘を差している
「僕もそれを考えていたんだが…」
と言って、花京院はファバロに顔を向ける
「ん?勝算があるなら俺も手伝うぜ?」
(ま、勝算がないんだったら、さっさと逃げちまおう)
"姿の見えないスタンド使い”をのさばらせておく危険性を分かっているファバロは、勝算があるのであればこの二人組に手を貸して戦うつもりだった
先ほどの拘束の手際からして少なくとも男の方はかなりの使い手だろうし、敵の『スタンド』とやらにも詳しいようだから、協力すれば勝ちの目もあるとファバロは踏んでいた
「それはありがたいんだが…」
と、花京院は微妙そうな表情をする
ファバロを信用していいかどうか、まだ迷っているらしい
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