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鏡の世界の迷子の旅路 無断転載
356
:
名無しさん
:2018/02/24(土) 21:01:29
「そういえば、恭也さんの今日の予定は決まってるのかしら?」
「何か用事があるなら合わせますが?」
「いえ、そう言う訳ではないけれど、放っておくと一日中鍛錬に明け暮れてそうだから、フェイトさんと遊びに行ってきたらって言おうと思って」
「え、ええ!?」
「鍛錬は鍛錬で有意義だと思っているんですが、今日は別にすることがあります。
…何故落胆する?出かける約束はしてなかっただろう?」
「あ、なんでもないから、気にしないで」
「そうか?
アルフ、威嚇するな。別にフェイトと出かけることを嫌がってる訳じゃないんだ」
「フンッ」
「それで恭也さんの用事って?」
「はやての家に行くつもりです」
「…ええ!?恭也はここでずっと一緒に住むんじゃないの!?」
思わずと言った様子でフェイトが立ち上がる。
良く聞けば分かりそうなものだが、直前まで恭也と生活する喜びに浸っていたためか、『はやての家に行く』=『はやて家での生活に戻る』と勘違いしたようだ。
「…いや、はやてに用事があるから会いに行くと言ったつもりだったんだが」
「…え!?あ…、ご、ごめんなさい」
尻すぼみに小声で謝罪しながら赤面しつつ着席するフェイトを眺めた笑顔のままリンディが口を開いた。
「はやてさんなら、今は本局に居るわよ。
昨日の模擬戦で大出力魔法を連発したから、念のためにリンカーコアの検査をしているの。
11時には帰宅する予定よ」
「そうですか。
後で連絡してみます」
「ところで、恭也君の用事ってなんなの?」
エイミィが何の気なしに問いかけると、恭也が僅かに逡巡した。
珍しい事ではある。隠したい事であれば、黙秘するにしても誤魔化すにしても淀み無く実行する恭也が言葉に詰まったのだ。
恐らく、口にするかどうかではなく、用件そのものが恭也をして怯ませる内容なのだろう。
「…借りていたものを返そうと思いまして」
本局での検査から帰宅したはやては、忙しなく働いていた。
本局で検査結果を待っている間に、恭也から帰宅後一段落したら話をしたいと連絡があった。
恭也から昼食後に来訪したい旨を伝えられたが、はやては昼食を一緒にとる事を提案した。都合が良ければフェイトも一緒にどうか?、とも。
その提案が通った結果、帰宅したはやては7人分の昼食の準備に精を出しているのだ。
「よっしゃ、完成!」
「お疲れ様、はやてちゃん」
「シャマルもありがとな」
湯気の上がる人数分のスープパスタとサラダ、更にサイドメニューの数々が並んだ食卓を前にはやてとシャマルが互いを労う。
だが、知らない者がこのメニューを見たら疑問を浮かべるだろう。
普通に考えれば約束の時間に合わせたとはいっても、来客が到着する前に完成させてはパスタがノビてしまう。スープをパスタに絡めるのを到着後にするか、メニュー自体を別の物にするべきだろう。
はやても勿論そのくらいのことは承知しているので、来客が他の誰かなら別のメニューをチョイスしただろう。
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