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鏡の世界の迷子の旅路 無断転載
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:
小閑者
:2017/12/24(日) 17:30:49
曰く、はやてを含めたヴォルケンリッターの集団戦闘力を見るためのメンバーを揃えるのは簡単ではないから、と。
実際、AAAクラスのメンバーを揃えるだけでも容易ではないし、仮に揃えたとしてもそのメンバーが連携出来ない烏合の衆では八神一家の実力を測る事が出来ないのも事実なのだ。
偶然ながらもオールラウンド且つ指揮能力を持つクロノ、射撃・火砲支援のなのは、射撃・近接戦闘のフェイト、防御・補助のユーノ、補助・近接戦闘のアルフ、と偏りの無い編成だし、気心も知れた仲だ。彼女らの実力を計るにはうってつけのメンバーと言えるだろう。
…守護騎士達の実力を計るはずなのに、そこに恭也が混ざっては拙いだろう、という正論はクロノも口にしない。どうせ『見たいのは勝敗ではなく連携よ』とか『Fランク魔導師が1人加わったから負けた、なんてみっともない事を誰に言う積もり?』などと切り返してくるに決まっているのだ。
それは兎も角、だ。
「フェイト…、曲がりなりにも義兄に対してその扱いは…」
「立場を利用して着替えを覗こうとすれば嫌われるのは当然だろ?」
「ユーノ!人聞きの悪い事を言うな!
あれは事故だ!しかも未遂だったんだぞ!」
「ドアノブまで回してたじゃん。恭也が阻止してなければ堂々と入って来てたろ?」
「アルフまで…」
「ワザとじゃなくっても、一緒に住んでてそれは拙いだろ」
「クッ…
君だってなのはの家に居た頃はフェレットに化けて風呂場に乱入していたそうじゃないか?」
「僕が!連れ込まれてたの!」
「…ま、どっちも恭也とのトレード要員扱いなんだし、仲良くしといたら?」
「その括り方は納得いかないんだが…」
「しかもはやてには端から拒否されてるし。
…ま、あの3人にとっての恭也のポジションを考えれば当然なんだろうけど」
「いやに物分りが良いじゃないか。
…諦めるのか?」
「諦めるも何も、なのはの事は可愛いとは思うけど、今のところ恋愛感情って訳じゃないみたいだしね。
これからどうなっていくかなんて僕にも分からないけど、逆に今すぐどうこうってモノでもないよ」
「それが諦めだと言っているんだがな。
その歳で諦めが良過ぎるのは感心できる事じゃないぞ?
…同情、じゃないのか?」
「無いとは言わないよ。
でもね、これでも遺跡調査のためにあちこち飛び回る一族に居たからさ。
親類を亡くした子供、子供を殺された親、…大事な存在を失った人は結構見てきたし、僕自身も多少なりとも経験してるから、彼の境遇自体に特に思うことは無いんだ。
ただ、歯を食いしばって生きようとする恭也みたいな人の事は、やっぱり嫌いにはなれないよ。
それに、クロノだって恭也の事は気に入ってるんでしょ?」
「…ふん」
クロノは返答の代わりに鼻を鳴らしながらそっぽを向く。
ユーノの言葉を素直に認めるのにもムキになって否定するのにもクロノの精神は少々成長し過ぎていたし、対象となる恭也はこちらが肯定すればからかいに来る性格なのだから無難な反応だろう。
クロノもユーノも、恭也の八神家での生活を知らないが、なのはとフェイトが恭也に好意的であることに疑問を挟む積もりは無い。それが、友人に対するものなのか異性に対するものなのかまでは年齢的にも判断に迷うところではあるのだが。
先の事件では何度か深刻な状況に陥った。
それは管理局員として働いていたアースラスタッフにとっては、悪い方から数えた方が速い物ではあっても絶望する程ではない、言ってしまえば『いつもの事』。
だが、嘱託として就任したばかりのフェイトや民間協力者でしかないなのはにとっては心を挫かれる可能性が十分にあった状況のはずだ。それでも諦める事無く耐え抜いて来られたのは、本人達の心の強さは勿論の事、恭也の存在が大きな支えとなったのだろう。
正体不明の敵陣営との初めての邂逅、そして一方的な展開のまま叩き伏せられた最初の戦闘がなのはのリンカーコアを蒐集される事で幕を閉じた時。
襲撃者が第一級のロストロギアである闇の書の守護騎士であると判明した時。
2度目の守護騎士との戦闘で偶然が重なり戦場に紛れ込んだ(と当時判断された)恭也がなのはを庇い重症を負った時。収容されたアースラの医務室で錯乱した時。その原因を自身の口から告げられた時。
砂漠でのシグナムとの戦闘で恭也とフェイトが負傷したうえに、守護騎士以上の実力と推定される第三勢力が現れた時。
努力も虚しくはやてが書の主として覚醒し、闇の書が起動した時。
闇の書の『吸収』により恭也の姿が2人の目の前で消失した時。
吸収された恭也を助け出すための管制人格との戦いにおいて、どれほど攻撃しても通じなかった時。
圧倒的で純粋な『力』となった闇の書の闇と対峙した時。
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