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仮投下スレ

140 ◆dKv6nbYMB.:2015/04/26(日) 11:58:06 ID:2tGByUo2
ここまで思考重ねていると、ふと、一つの疑問が生じた。
「ところでほむらちゃん。なんで、友達がここにいるってわかったんだ?」
冷静に考えれば当然の疑問だ。俺もお嬢さんも全く別のところで目が覚めた。なら、なぜ友人がこの島にいると言い切れるのだろうか。
「デイパックにタブレットが入っていたので、それでわかりました。ホル・ホースさんのデイパックにはありませんでしたか?」
「タブレット?」
「これです、これ」
ほむらちゃんが取り出したのは、俺のと同じ機械の板。
「ああ、そいつか。あるにはあるんだが、俺のはただのライトらしいんだ。ほら見てくれよこれ」
横のボタンをカチリと押し、光をつける。その行程を何度か見せつけると、ほむらちゃんは理解したかのように、ポンと手をうった。
「ひょっとして、タブレットを知らないんですか?」
「...えっ?」


「これをこうすれば...はい」
俺のタブレットなるものを、彼女は説明を加えながらいとも簡単に使いこなしてみせた。
「すげえな。ほむらちゃん、こういうものには強いのか」
「そういうわけじゃないんですけどね。結構流行ってますし」
彼女の手際には素直に感心したが、同時にまた些細な問題が浮かんできた。
(妙だな...いくら最新の機械とはいえ、俺が知らないはずはないんだがな)
そう、俺はホルホース。世界中にガールフレンドがいるし、殺し屋なんてやってるもんだから、かなりの情報網はあると自負している。
なのに、この少女が知っていて、俺が知らないとはどういうことだろうか。
「えと、この名簿ってファイルにみんなの名前があったんですけど」
「どれどれ」
そんな疑問も、名簿を見た瞬間に見事に吹き飛んでしまった。


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