あの人にもう一度会いたいin支部

261：レディ・アヴァロン ◆1yQ3zOkg7M：2023/02/02(木) 21:55:06: ＞同じ名前の少女に勝負下着の相談をされたことのあるマスターくんへ

やあ、こんにちは！それともこんばんはかな？ボクはレディ・アヴァロン、マーリンお兄ちゃんの妹で今日からキミの妹さ、宜しくね♥
おや、知った名前と顔じゃない？それもそうか、マスターと私が巡り合う機会は今日までなかったから仕方のない話だ。
ではこれはご存知だろうか。
「むかしむかし、あるところに、食堂を開いた元騎士がおりました。騎士は息子に、息子はそのまた息子に、ある女性を喚び出して欲しいと託したのです。
それは彼女と交わした遠い遠い約束を果たす為……、以下略」……ってね？他でもないあの大作家がたったひとりに語った物語さ。
そう、ボクは彼女が遣わした伝達者（メッセンジャー）。空白になっていた互いの知らない物語をいつか語り合おうと夢見た彼女等のね。
ああでも、あくまでこれは彼女等の夢であって、君に強く求めるものではないんだ。叶わないのならそれも良い。夢は終わらないということだから。
「ただ、もう一度だけ君と言葉を交わしたい」──…その夢を永遠に抱き続けるのも悪くない。
君の新たな旅の妨げになるつもりはないんだよ。素敵な出会いがあり、恵まれた縁があればどうかこの手紙は破いて捨てておくれ。
私も、ただ言葉を交わしたい以上の望みは何もないからね。その先に、何かを求めているわけではないのさ。
故に気楽に扉を叩いておいでよ。君の物語はどう広がっていったのか……ボクに聞かせて欲しいな。
おそらくもう、あの頃のように物語を綴る機会も魔力も私にはないだろう。広い広い物語(セカイ)を共に成してくれてありがとう。
あの頃のときめきも興奮も、君から貰ったものは今も宝物さ。出会うとも出会えずとも、君には祝福を贈ろう。
これからも君が満ち足りた日々を送れるように───…花の魔術師からの祝福を。

【返しておこうね。礼を言うよ、ありがとう】

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