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夢のあとに

1名無しさん:2016/10/08(土) 21:20:44 ID:dy22IzrU
「ねぇ先生、赤ちゃんはどこから来るの?」

小さな子供なら誰でも持つ疑問。
まだまだ幼稚園2年目、ベテラン教諭とはとても言えないわたしだけれど、さすがにこの手の質問に困惑することはない。

「赤ちゃんはね、お母さんのお腹から生まれてくるんだよ」

まだ物心ついて間もないようなお子様には、こんな簡単な事実を伝えるだけで十分なのだ。そうしたら「ふ〜ん…」とわかったような、どうでもいいような顔をして、すぐにまた積み木に気が向いてしまう。
普通の子はこれで満足なのだ。その時を除いては。

「でもね先生、赤ちゃんがね、いっぱいいたら?」
「え…?」
「もしね、赤ちゃんがいーーーーっぱいいたらどうなるの?」

まだ日本語も拙いこの子の真意はわからないけど、そう言われて少しだけ胸が高まってしまうのは、実はわたしが少し普通の女性とは違った嗜好を持っていたことを思い出してしまったからかもしれない。
そして、これから普通じゃない毎日が始まるなんて、この時は思ってもみなかった。

すべてはあの日の夢を境に変わってしまったんだ。

2名無しさん:2016/10/08(土) 21:25:36 ID:dy22IzrU
〜〜〜〜〜〜〜〜
作者です。ちょっと昨日思いついた妄想ネタで、1つ始めてみようかと思い書き始めました。
ミステリー志向の小説にする予定なので、敢えて話の流れが読みにくいように進みますが、少し書き進めていきますので興味がある方は是非続けていただければ嬉しいです。
今のところ特定の決まった結末などあるわけではないので。
〜〜〜〜〜〜〜〜

3名無しさん:2016/10/08(土) 21:47:29 ID:dy22IzrU
わたしが幼稚園の先生になろうと思ったのは、もうだいぶ前。中学校の時には決めていたと思う。
理由は簡単、多分に漏れず小さな子供が大好きだったからだ。
わたしは3人姉妹の長女で、二人の妹は双子だった。あとを追ってこの世に生を受けたのは、わたしが6歳になろうかという頃。
物心はついていたと思うのだが、記憶はあまり鮮明ではない。

年の差は6つといえど、この世界では6年もわたしが先輩。今となっては自分でも笑ってしまうほどまだまだ幼かったのだけれど、とにかくお姉ちゃんになれたのが嬉しくて、そして二人の赤ちゃんが可愛くて、積極的にお姉ちゃんぶってたのを覚えている。
なんせ、人生の後輩が二人も近くにいる。もちろん、人生なんかその年でわかっちゃいないけど。

もともと世話を焼くのが好きな性格だったようで、冗談のような話だけれどそれが18年経った今のわたしの中でも、そのまま原点になっているようだった。おかげさまで近所からも仲良し姉妹として評判だった。
ただ、それだけのことだと思っていたのだけれど。ご多分に漏れず、小さな子供が大好きだった理由。

4名無しさん:2016/10/08(土) 22:33:16 ID:dy22IzrU
「ねぇ、先生!どうなるの!!ねぇ!!」

おっと、気づけば目の前の知りたいお子様は大層お怒りのようだ。
あと少しで胸の高鳴りの原因を思い出せそうだったのだけれど、今はこっちが先決。
悩める、文字通りの子羊に救いの手を差し伸べてあげることだ。

「どうしてゆうくんは、気になるのかな?」
「………あのね、うちね、赤ちゃんが3人いるの。赤ちゃんいっぱいいてもだいじょうぶ?」
「どこの赤ちゃんがいるの?お母さんと、隣の赤ちゃんとかかな?」

様子はわからないけれど、ずいぶん突飛なことを言うけれど、ひとまず納得させること。それが大事。そう思ってた。

「ううん、ママのお腹の中にね、赤ちゃんが3人いてね、ママのお腹どんどん大きくなってね、それでね………もう割れちゃいそうでね…………」

あれよあれよと言う間に涙目になっていく男の子。最後の方は言うのも怖いのか、ずいぶんな小声になってしまった。
そうか、お母さんは三つ子の母で、この子は三つ子のお兄ちゃんになる。
それで日々変わっていくお母さんの体型のことを誰に相談していいかわからず、女性の私に助けを求めてきたわけだ。
三つ子ともなると滅多にないから、見たこともないくらい大きく膨らんでいくお腹にびっくりしちゃったんだな。いや、わたしももちろんびっくりしてるけど。

すーっと深呼吸をしてから、しゃがんで彼と目線を合わせた。

「ゆうくん、お母さんはね、女の人はすごいから大丈夫だよ。母は強しって言ってね、お腹が大きくなっても割れたりしないんだよ?」
「本当に?赤ちゃんいっぱいいても?」
「うん、本当に。」
「いっぱいいっぱいいても?知らないくらいいっぱいきても?」

知らないくらいいっぱい来たら流石にパンクしちゃうかなぁ……でも今は抑えろ、わたし。

「うん、知らないくらいいっぱいきても大丈夫。女の人はすごいんだから。」
「約束する?」
「うん、約束する。先生だって、いーーーっぱいいっぱいお腹が膨らんでも大丈夫!絶対にバンクしないから!」

あぁ、我ながら何を言っているんだか。
でも、目の前の子羊ちゃんは一通り納得してくれたみたいで、お礼も言わず鼻をすすりながらお友達のところへ戻っていった。
一件落着。

ただ一つ、最後のよくわからない一言でわたしの胸の鼓動がさらに早まってるのを除いては。
わたしに関して言えば、どうも難しそうな悩みが一つ増えてしまったらしい。

5名無しさん:2016/11/05(土) 16:02:16 ID:0xoFRrAk
>>4
下から8番目の所、「バンク」じゃなけて「パンク」ですよ

6名無しさん:2016/12/01(木) 01:38:33 ID:6PfEvLg6
>>5んなことはいい。
続きはよ

7名無しさん:2016/12/08(木) 22:36:43 ID:86QubSvA
「………なぁんてね、小さい子って本当に突飛な発想もするけど、やっぱり純粋で可愛いよねぇ。」

テレビを見ながらご飯をかき込む彼。大学を出てから、つまり私が幼稚園の先生になってからだから、同棲してかれこれこちらも2年ということになる。
一見無反応な彼。でもそっけないように見えて、実はただシャイであまり感情を出さないだけ。彼も大学を出て就職したからちょうどこの生活も慣れて安定し始める頃だ。
つまり、なーんの変わりもない、ただ普通の、一般的な同棲2年目のカップル。小さいテーブルを挟み地べたに座っての夕食。いたって普通だ。

「まぁ……なぁ。大人じゃ思いもよらない発想は、な。」
「ね。知らないくらいいっぱい赤ちゃんがいたらってね、笑っちゃうよね。」

ついおかしくなってクスクス笑ってしまうわたし。だってそんなのありえないもん。

「な。」

短く返して残ったご飯をかき込むと、彼はお椀を机に置いた。
それから、一瞬だけ何かを考えるみたいな素振りをした。そっけないように見えて、言葉を探す彼の目はいつも少しだけ遠くを見る。

「…………で、もしも、知らないくらい赤ちゃんが来ちゃったらどうすんの?」
「え…………?」

そう言うと彼は座ったままの姿勢で私の方にすり寄ってきて、お腹に手を当てた。ちょうど赤ちゃんが育つであろう位置に。

「だから、もしも、赤ちゃんが知らないくらいいっぱいいっぱい来ちゃったら、どうする?」
「いっぱいって……どれくらい……」
「じゃぁ、例えば……」

そう言ってお腹から徐々に手を離していく彼。今彼の想像の中で私は膨らんでるのかもしれない。
彼の手は、私のお腹に大玉のスイカがまるまる一個収まるくらいの位置で止まった。
彼も子供のことを言えない、結構いきなり突飛なことを言ってくる。

「………これくらい。」
「ちょ、大きいよ……そんなに大きくなったら……」
「もしこれくらい大きくなるとして、産む?ってか、育てる?」

とても変な会話だけれど、彼の目はふざけてるようには見えない。何か意図があるのか。
それくらい大きかったら、言ってもきっと三つ子くらいか。あの子のお母さんがそれくらい大きくなってもちゃんと産み育てることを選択してたなら……
そんなに非現実的な大きさではないだろう。

「うん。産むよ。ちゃんと育てる。」
「じゃぁこれくらいは?」

さらにググッと手を引き離してお腹に見立てる彼。結構一気に、想像上のわたしのお腹は小さなバランスボールくらいまで膨らんだ。
何人お腹にいたらこんなに大きくなるのか。10……人……?

「ん……うーん……こんなに?うーん…………ちょっと大変かもしれないけど、もし膨らめそうなら頑張るかな。」
「じゃ、これくらいは?」

8名無しさん:2016/12/08(木) 22:37:37 ID:86QubSvA
そう言うと彼は私の後ろに回って、目一杯に両手を広げた。うーんと、これ以上伸びないってくらい手を引き伸ばして。
これ、わたしのお腹どれくらい大きいの想像してるんだろう…彼のすらっとした両手を目一杯広げても、収まりきらないようなわたしのお腹って……

「ちょっと、もー、さすがにパンクしちゃうよwこんなの……」
「じゃぁ堕ろすの?」

堕ろす。それは紛いもない、殺すということ。子供好きなわたしには十分過ぎるほどに深く刺さる言葉だ。
まっすぐにわたしの目を見つめる彼。一体彼は何を考えているんだろう。
もし彼との子供が、こんなに破裂しそうなほどお腹で育つなら……いっぱいいっぱい……

「…………育てる………さすがにパンクしちゃうかもだけれど………ううん、パンクしないように、どんなに限界を超えそうになっても、必死に大きく膨らんでみせる……かな……大事な赤ちゃんだもん。」

わたしのことをじっと見つめてた彼。真面目な顔をしていた彼だけれど、ふとニコッと笑って、口元を緩ませた。

「なんちゃって。冗談だよ、じゃ、風呂入ってくるわ。」

そう言って立ち上がり、お風呂場へ向かう彼。別になんてことない、真面目に考えたわたしが馬鹿だったみたいじゃないか。

「…もう、からかわないでよ!馬鹿!」

むすっとしてみるフリをするわたし。別に実害があったわけじゃないし、別段怒ってもいない。いつもの戯れ合いだ。

でも、どこか鼓動が高鳴ってるのは、どうしても否定できなかった。なんだろう、この説明できない感情は。ここだけ、いつもとは違う。

「こーんなに大きなお腹……かぁ。」

そう言いながらわたしは手を目一杯広げ、後ろに倒れた。気づくとぐんぐんとお腹の育っていく自分を想像してしまっていた。
自分のお腹が大きく大きく……大玉のスイカのようになり、バランスボールのようになり、ついには天井にまでつく。
もしこれだけの赤ちゃんを育てるミルクも必要なら……余計な想像までしてしまうのは子供好きの性か。

「………こんなの大爆発しちゃうよ。もう。わたしのバーカ。」

そう一人ごちて、えいやっと体を起こして、わたしは食器を片付けにかかった。

9名無しさん:2017/09/05(火) 20:04:56 ID:kBe3ySig
食器を片づけ、彼が風呂から上がり、わたしが風呂に入ると、
シャワー中鏡に映った自分の体型を見つめていた。
腰はくびれて扇情的に張り出しており、腹部は薄らと程よく皮下脂肪が付いている。
更におへそは縦長で深く、指がどこまでも入ってゆきそうな程、奥が暗く見えない。
あと、おっぱいも程よい大きさで、恐らくだけどDカップぐらいはある。

そんなわたしの身体が、妊娠したらそれぞれどう変化していくのか。
そう考えると、わたしのお腹が大きくなっていくことをまた想像してしまう。

「もしかしたらどんどん大きくなって、服のサイズが合わなくなりお腹がはみ出て……」

なんて、その内お腹が剥き出しになりそれを人前で見せてしまうのではと思う。特に彼の前で。
もしそれが本当になるとしたらと思えば、胸のドキドキが止まらなくなってきた。

10名無しさん:2018/08/10(金) 20:43:00 ID:pzgE1TDw
妄想はとめどなく、そのうちお腹が剥き出しどころでは済まないのかもと
思い始めた。風のうわさだが、何処かには100人以上も身ごもった人が
いると聞いている。自分もそうなってしまうのか、そう考えていると・・・。

11名無しさん:2018/08/11(土) 13:38:58 ID:CeMPY3PI
っていけない、今はシャワー中だった。
ずっと考えているのも仕方ないとわたしは急いで体を洗い終え、風呂からも上がった。
体を拭いて、パンツを履き、ブラを付け終えた。


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