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素晴らしき膨らみの世界

28幻龍総月:2017/07/17(月) 14:46:35 ID:tabX/Z0g

 1時間後。彼女の体は大幅に進化を遂げた。
「はあはあ、意外と時間内で進化させるのって難しいのね」
「お疲れ様お姉さん。それじゃあどんなふうに進化したのか教えてよ」
「ええ、良いわよ」
 千子の身体はくまなく進化を遂げていた。
「子宮は5個に増やしてさらに妊娠できるようにしたわ。おっぱいの中にも子宮を3つずつ新たに作ったの」
「これで妊娠できる子宮が大幅に増えたわけだね。でもそれだけじゃあないんでしょ?」
「ええ、おっぱいとお尻は前より3倍以上大きくできるようにしたの、これでさらに複数の子供が創れるようになったわ」
 嬉しそうに答える千子。まるでサンタクロースからプレゼントを貰った子供ようだった。
「おっぱいには乳腺のそれぞれに子宮を造って、お尻には内臓が無いからそのまま子宮を増やしたわ」
「なるほどなるほど」
「後、これが一番大変だったけど消化器系の内臓の殆どが精子を吸収して妊娠できる疑似子宮にしたの。それぞれの機能を残したまま子宮として使えるの」
「凄いよお姉さん、僕の予想を超えてくる進化をするなんて」
「ありがとう、でもよかったの? こんな貴重な薬私が使って」
「いいんだよ、お姉さんには才能があるからね」
「才能?」
「まあ気にしないでってこと、あんまり深い理由があるわけでもないからね」
 千子は彼が何か隠しているように思えたが、思い違いだと思いそれ以上は掘り下げないことにした。
「……おっと、そうだ」
 千子を呼び止め両手をしっかりと包むようにして握る。
「何?」
「僕からお姉さんへのお返し。えい」
 強く握った瞬間、千子の身体の内側が変形を始めた。
「え、な?!」
「大丈夫、特に問題はないよ。僕が新たに進化させたんだ」
「進化、を?」
「うん。ここまで内蔵を進化させたんだからさ、もういっそ骨も進化させちゃおうかって」
 骨がメキメキと音をたてながら変形していく。外からでは特に変わりがないが、確実に体内で変形が起こっている。
「僕自身もあの薬と同じ能力を持っているんだ。だからお姉さんの体を進化させるなんて朝飯前なんだ」
 変形で動けない千子に淡々と説明していく。
「そんな能力をもっているせいで化け物だの宇宙人だの言われ続けてきたんだ。でもお姉さんは違った。目の前で人間じゃないのを目撃しているにも関わらず優しく接してくれた。だから確信したんだ、お姉さんなら僕と同じになってくれるって」
「あなたと、同じ?」
「そうさ、僕と同じ進化し続ける化け物になってくれるって!」
 その表情は狂気に満ち溢れていた。ただただ喜びを表しているのだと思われるが、それをはるかに超える狂気があった。
「さあもう少しでお姉さんの改造は完了するよ。気分はどう?」
「ええ、悪くないわ。でもね」
 千子はゆっくりと立ち上がり、カルマの肩に手を掛ける。
「自分を化け物なんて言わないで、それじゃあ本当にあなたが化け物になってしまうから」
「っ……」
 予想外の反応に戸惑いを隠せなかった。あれだけ狂気に満ちた言葉を聞いてもなお彼女は優しかった。決してぶれなかった。
「……はは、すごいよお姉さん。僕の事をまだそんな風に言ってくれるなんて」
「そうかな?」
「うん、本当に凄いよ、本当に……」
 俯きながら千子に心を少しだけ開ける。開けていいと思えた。
「それでお姉さん、身体の方はどんな感じ?」
「え? えっと、変わったのは分かったけど、あんまり大きくは変わってない気が……」
「それもそうか、じゃあ僕から解説するね。お姉さんの骨は内蔵に生まれ変わったんだ」
「……え?」
「あー、うん。何言ってるのか分からないって顔してるね、簡単に言うと骨の中に全ての内臓機能を融合させたんだ。骨の中に内蔵が詰まっているんだ」
「え、じゃあ元々内臓があった場所には何が……?」
 千子は自分の言葉でハッと気付いた。
「もしかして、全部子宮になったってこと?」
「大正解! これでお姉さんが望んでいた全身妊娠が可能になったんだ。まあでも、腕や足は避けたけどね」
「ほ、本当に出来たんだ。私の体」
 全てを受け入れ切れてないが、大体の事は理解できた。
「じゃあ早速妊娠してくる?」


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