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素晴らしき膨らみの世界

21幻龍総月:2016/10/08(土) 10:13:09 ID:iR0jPVRY

 それから間もなく救急車が到着した。その救急車の中で、網谷の協力のおかげもあり無事に全ての出産が終わった。生まれた子は合計で6人。全員成人女性と同じ位の大きさだった。
 病院に搬送された美玲はすぐに入院。精密検査を受けることになった。千子達と網谷は病院の待合ホールで待機していた。
「美玲、大丈夫かな」
「あれだけの出産を帝王切開無しで行ったんだ。しばらくは動けないだろう」
「でもどうして赤ちゃんがあんな大きさに急成長したんだろう? 私も沢山産んできたけど、あんな風にはならなかったよ」
「それはここの医者に結果を聞くしかあるまい。出来れば私も調べたいが、大人の事情で全くもって動けん」
 1時間後。1人の医者が3人に駆け寄ってきた。
「海原美玲さんのご友人方でお間違い無いですか?」
「はい、間違いありません」
「美玲は、美玲はどうなったんですか?」
「大丈夫です。今は安静にしていますので、明日には退院できるかと」
「そうですか……」
「ところで、何で私達に声を掛けたんだ?」
「そうでした。実は彼女に異常な変化が見られたんです」
「異常な変化?」
「はい。ここで話すのもあれですし、こちらへ」
 案内されたのは診察室だった。中に入ると担当医と思われる白衣を着た男性がいた。
「皆さんお集りですね。私は担当医の塩川です。この事はご家族にもお話ししますが、先に皆さんに聞いておかなくてはならないことなのでお呼びしました」
「聞きたいこと、ですか?」
「ええ、彼女、最近何か怪しい薬を服用したりしていましたか?」
「いえ、全く」
「私も知りません」
 千子と京華は首を横に振る。
「そうですか……。それなら本人に聞くしかなさそうですね」
「それで、異常な変化というのは?」
「ああ、そうですね。まずはこれを見て下さい」
 パソコンのディスプレイに何枚かのレントゲン写真を表示した。
「卵巣辺りを見て下さい。異常なまで肥大化しているのが分かりますか?」
 そこには子宮と同じ位大きくなった卵巣が映っていた。さらに、
「そしてその下に見えているもの、これはおそらく精巣です」
「精巣だと?! あの子の内臓にそんなものが出来ているのか!?」
 思わず網谷が声を荒げる。
「落ち着いてください。確かに驚くべき変化ではありますが、改造を施しているなら普通のことです」
「でも美玲は……」
「はい、こちらでも調べましたが、そのような経歴は一切ありませんでした。手術痕も見当たりませんでした」
「という事は」
「この短期間の内に何らかの薬を服用して肉体が変化したといえるでしょう」
「それで、美玲の体はどんな風に変わったんですか?」
「まだ推測の域を脱しませんが、おそらく一定のタイミングで排卵、受精、急成長が起こる体になったと考えられます」
「ようは個人で自動妊娠できる体になったわけか」
「美玲は、どうなるんですか?」
「それに関しては彼女から事情を聴いて判断します。詳細が分かり次第、皆さんにご連絡します」
「……なぜ私達に言ったんだ? この程度の事なら話す必要性は無いだろう」
 網谷は医者に疑問をぶつける。
「ええ、おっしゃる通りです。問題はここから何です」
「と、言いますと?」
「実は彼女の生んだ子供、福原さんと土門さんの名前を発しているんです」
「え?」


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