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素晴らしき膨らみの世界

17幻龍総月:2016/07/02(土) 11:39:11 ID:jcdr51Ro

「はあ、どうするかなあ」
 いつも一緒にいる2人はそれぞれ用事があって休んでいた。
「……何か寂しい」
 自分一人が取り残された気分だった。いつも一緒にいたから1人になるなんてことを考えたことがなかったからなのか、いざ1人になると寂しい気持ちになった。
「今日はこのまま帰るかな……うん?」
 とある電器屋の前で足を止めた。大型の液晶テレビに映っていた番組が目に入ったからだ。
『今人気のグラビアアイドル、TiTiさんは妊娠8ヶ月! しかも八つ子とあって見事な臨月ボテ腹です! 近年稀に見る妊娠ブームが到来しています! そんな私も三つ子を妊娠中です!』
「妊娠ブームね」
 最近では妊娠ブームが到来し、連日ニュースで紹介されている。
「まあ千子が頑張ってるし、私には関係無いか」

・・・

 数日後、美玲達が通う学校でも妊娠ブームが起こっていた。
「おはよう海原さん」
「うっす、管崎。管崎も妊娠?」
「そうなの、まだ日数はそんなに経ってないけどね」
「そっか、頑張れよ」
 クラスの女子の大半が妊娠していた。方法はそれぞれだがお腹がそこそこに大きくなっている。
「(何か、私が浮いてる感じになってる)」
 疎外感を感じながら、退屈な授業を受けるのだった。

・・・

 帰り道。美玲はまた一人で街を歩いていた。
「何だか付き合い悪くなっちゃったなー」
 2人が忙しいのは承知の上だが、やはり寂しい感情があった。
「私も何か始めようかな」
 うろうろしていると、横道から男が飛び出してきた。すぐに気付けたが、避けることができずぶつかってしまった。
「うお?!」
「うわあ?!」
 その勢いでお互いにその場で転んでしまった。
「痛たたた……」
「気を付けろよなもう……」
 ぶつかってきた男はスーツを着込んで小太りだった。何か大きな荷物を抱えている。
「お、お嬢さん! 怪我は無いかい?」
「え? いや、私は別に」
「お詫びと言っては何だが、これをあげよう」
 男は持っていた荷物を美玲に押し付けた。
「え、ちょっと」
「それじゃあ私はここで!」
 返事を待たずにその場を走り去ってしまった。すぐに姿が見えなくなり、追いかけることはできなかった。
「なんなんだ、あのおっさん」


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