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バルーン・アンドロイド

1名無しさん:2014/12/25(木) 14:18:46 ID:kQ0x1yv2
20XX年、とある時期から早急にロボット技術が発達した未来。
超高性能化したAIと特殊な新素材、それらの低コスト化により、民間向け人型ロボット=アンドロイドの普及が始まっていた。
街を歩けば人々に混じり、人に付き添い、または人の代わりに、動きまわるアンドロイドを見かけることができるだろう。

さて、いくら科学技術が発展しても、人の欲望とは尽きないもので、性的な欲求を満たすためのアンドロイドというのも、アングラ的に存在していた。
特に、人間だったら不可能な、或いは倫理的に憚られるような特殊な嗜好を満たすためのアンドロイドが密かな人気になっている。
そして、これは「女性を膨らませる」ことに性的興奮を覚える人々の為に作られたアンドロイド――バルーンアンドロイド達の記録である。

2名無しさん:2014/12/25(木) 14:31:23 ID:kQ0x1yv2
というわけで、もっと気軽に無茶な膨らませ方したり破裂させてもいいようなのがやりたいので立ててみました。
アンドロイドなので破裂させても簡単に治るし腹だろうが胸だろうが全身だろうが、
妊婦サイズから気球サイズまでどんなふうにでも膨らませられる感じで行きたいと思います。

ただ、アンドロイドなので薬品は効かない(複数の薬品を体内で混ぜて化学反応を起こす場合を除く)し、
母乳等は体内で作られないので基本的には外部から注入する系の膨張でお願いします。

3名無しさん:2016/02/03(水) 23:25:48 ID:jBoyzcY2
未来になっても、世界のあり方は大きく変わらなかった。
人々は己の欲を満足させるために技術を進化させてきた。
バルーン・アンドロイドもその一つである。
一人の膨体フェチの学者の発明はマイナーな性癖をメジャーな性癖に変えたのだった…

20XX年 冬 都内ラブホテル


「あん…んん…!」

ラブホテルの一室では今宵も男女が愛を確かめ合っていた。
ギシッっギシッっと、ベットの上で騎乗位を取っている女性が腰を振っている。
女性の体型は世間一般的にデブといって差し支えないほど丸々と肥えていた。しかし、顔つきはすっきりとしており、体にも皺や段々になった肉などはなく、ぱっつんぱっつんに引き締まっていた。女性が上下するたびに、大きな丸いお腹は一昔前に流行ったバランスボールのように弾み、その上にある二つのボールのように膨らんだ胸はリズムよく跳ねている。

「ん…はぁっはぁっ…ねぇ、まだいかないの?」

上下運動を止めずに女性は下にいる男性に話しかけた。
目線こそ下にしているが巨大な腹と胸で男性の顔は見えていない。

「ん〜まだかなぁー」

下の男性は余裕を感じさせる声で女性に答えた。

「ほらほら、早く俺をいかせないと…」

男性は女性の巨体の背後に見えるボンベに目をやる。
ボンベのチューブは女性の後ろの穴に繋がっているらしく、
大きなお尻の割れ目からわずかにシューっと空気を入れられてる音がしている。よくよく見ると女性の体は少しずつ風船のように膨らんでいる。

「パァーン!だぞ?」
「ひっ!」

男性がわざとらしく破裂音を口にすると、
それに反応して女性はびくっと体を震わせた。

4名無しさん:2016/02/03(水) 23:26:19 ID:jBoyzcY2
「いそげ、いそげ〜動きが鈍くなってきたんじゃないか?」
「だっ、だって!少しずつ体が膨らんで…!んくぅ!?」

膨らみながらも、何とか上下していた女性の動きが止まった。
とうとう体が膨らみすぎて身動きが取れなくなったのだ。

「し、しまった…」

女性の顔は一気に青ざめた。

「勝負ありかな?」
「ま、まだよ!えい!えい!」

女性は必死に体を揺らし、自分に繋がっている男性の陰部を刺激させる。

「お、いいねいいね。締まってきてるし気持ちいいよ。…でもいいなかなぁ?」

みしっみしっ!と女性の皮膚が悲鳴を上げる。

「無理に動くとまずいんじゃないか?」
「ひっ!お、お腹が!」

女性はとっさに大きなお腹を両手で庇う。
しかし、無情にも、体はふくらみ続ける。

「い、いや、破裂しちゃう!私の体!風船みたいに破裂しちゃう!」

女性の体はもはや巨大な風船のように膨れ上がっている。
胸は顔の数倍、お腹はベットの半分を埋める勢いだ。
お尻や四肢も均等に膨らみ、間接部がこすれキュッキュッといやな音を発している。

「た、助けて!お願い!爆発しちゃう!こ、こんなのいや〜!」
「何でもする?」
「する!するする!だからお願い!これを止めて!」

「じゃあ、俺をいかせたら止めてあげる」

「そ、それができたら、こんなこと…!あ…」

みしっ!びちっ!

「いや、そんな!」

びっ…みちぃ!

「は、破裂しゅるぅ!」


パァーン!

びしゃあ!

ついに女性は破裂した。
ピンク色のゲル状のものが飛び散り、部屋の壁や天井にこびりついた。
女性だったパーツはゲルと一緒に散乱し、破裂の勢いを物語っている。
大きかった胸は千切れ、しぼんだ風船のようになり、
腕も空気が抜け、力なく壁にはり付いている。
女性の頭部は破裂の恐怖に歪んだまま床に転がっている。
男性の上にはくたくたになった女性の下半身が残っており、
中から男性の勃起した陰部と空気を放出し続けるチューブが顔を出していた。

「はぁはぁ…最高…うっ!」

男性は身震いするとそのまま射精した。

「…ふう、さて…」

男性は思いだしたかのように、手元にあったリモコンを操作し、
ボンベを止めた。

「約束通り、止めたぞ」

5名無しさん:2016/02/04(木) 12:41:47 ID:o73xsrxY
「しっかし、毎度派手にぶちまけるなぁ…ホテル側に文句言われるんじゃない?」

男性は部屋中に飛び散っている女性だった物を見渡す。

「大丈夫大丈夫、ここはそーゆープレイに理解があるから」

男性しかいないはずの部屋から女性の声、
しかし男性は驚く様子もなく話を続ける。

「ゴアモデルでやったら警察呼ばれそうだ」
「一回だけ呼ばれたらしいよ、それよりさぁ」

「頭と体くっつけてくれない?」

男性は床からする声の方に顔を向けると、
女性の頭部がにっこりと笑っていた。

男性は頭を丁寧に持ち上げると、そのまま浴室に向かった。
浴室に入ると、便座に頭部の無い女性の体が座っていた。体だけの女性は先ほど膨張して破裂する前の女性の体と同じ体型であった。

「なんで予備までバルーンボディで来たの?」
「安いし、メンテ費かからないからね〜普通の体はここぞって時だけ」
「そういうもんなの?…くっつけるよ」
「よろしくー」

男性は手慣れた手つきで女性の頭部を体に接続した。

「あー生き返るー」

頭を数回横に振り、接続できていることを確認すると女性は立ち上がった。

「お金は前払いだから…オッケーかな」
「はい」
「ふふ、二回戦目いっちゃう?」
「お店に生首持ってくのは勘弁だ」
「それもそうね、それじゃバイバーイ、常連さん!」

女性は挨拶を済ませるとたぷんたぷんと胸とお腹とお尻を揺らしながら部屋を出て行った。

「俺も帰るか…」

そう言って男性は浴室に置いた服を手に取ろうとしたが、その手がゲルまみれなっていることに気づく。

「シャワー、浴びてからだな…」

6名無しさん:2016/02/04(木) 22:39:39 ID:o73xsrxY
シャワーを浴び終え、体の水気を拭き取り、服に着替える。
下腹部が破裂の衝撃でひりひりしてるが安い代償だ。
バルーン・アンドロイドとのプレイはこれで10回目ぐらいだろうか。初めてのプレイから相手は彼女である。一回目こそ負けたが、残りはすべて自分の勝ち。彼女は負けるたびに破裂しているわけだが、いやな顔もせずに付き合ってくれている。
アンドロイドだから普通なのかもしれないが、気持ちが楽だ。
一応、彼女のお店には他のバルーン・アンドロイドもいるのだが、彼女との勝負が楽しいため彼女しか指名していない。そのせいか、顔も覚えられ、常連として対応してもらっている。

クローゼットに掛けて置いたコートを着込み、部屋を出ようとドアをあけると、彼女が出迎えてくれた。さすがに裸ではなくトレンチコートを着ているが体型は隠せていない。

「あれ、先に帰ったんじゃ…」
「えへへ、ガスボンベ忘れちゃって…」
「ああ…」

部屋に顔を向けると、確かにガスボンベが置きっぱなしになっていた。

「オートロックだったか。取ってこようか?」
「いやいや、お客様にそんなことさせられませんよ!」
「そう?じゃあ開けとくから」
「ありがとう!常連さん!」

そう言うと、彼女は部屋の中に入っていった。
忘れ物をしたり、どこか抜けていたり、彼女は非常に人間くさい。不具合でもあるのではと心配したこともあるが、彼女曰く正常とのこと。
彼女を指名するのは勝負が楽しいということもあるが、表情豊かで人間くさいところが気に入っているという部分が大きい。

「よっこいしょ…ご協力感謝でーす!」
「はいはい」

ボンベを台車に乗せ、後ろ手に引きながら彼女は戻ってきた。

「では、改めて…またね〜、今度は負けないから!」
「また破裂させてやるよ」
「むう、負けないもんね!」
         
彼女は少し頬を膨らませながらも笑顔で手を振りながら去っていった。

7名無しさん:2016/02/05(金) 12:50:55 ID:AYAnB8yo
ホテルを出て、家路に着こうと思ったが、運動後のせいか腹が空いていた。
家まで我慢するほど財布は寒くないので、すこし歩いた先にあるラーメン屋で夜食を取ることにした。


「らっしゃい!」
「いつものお願いします」
「あいよ!」

この店でも常連なのはホテルでプレイした後は高確率でこの店に吸い込まれるからだ。
カウンター席に腰を下ろし、テレビの方を眺める。
アイドルと芸人のバラエティだろうか。

「はーい、Aチーム!セーフ!アオイちゃん大丈夫かな〜?」
「そ、そろそろ控えめに…」
「はい!まだまだイケるそうでーす!」
「ちょ!そんなこと言ってない!」

バルーン・アンドロイドでアイドルのアオイちゃんが出ている。どうやら空気を入れられる風船役のようだ。…確か破裂させたチームが負けだったような。

「はーい、ではBチーム!何回ポンプしますかー?」
「まだまだイケるんでしょー?じゃー10回!」
「10回!ここにきて勝負に出ましたBチーム!」
「いやいやいや!馬鹿じゃないの!?10回!?そんなの無理よ!」
「はーい、風船ちゃんは風船らしく静かにしててくださーい」
「ひどっ!ちょっと、司会者破裂しないように安全装置つけたわよね?鳴るわよ?警報!10回とか無理だもん!」
「実は安全装置とか付いてないませんー!安心して破裂してくださーい!」
「嘘!?は、話とちが…」
「はい!ではBチームポンピング開始!」

い〜ち!

みしっ

「ひっ、ほら変な音してる!」

に〜!

みしっみしっ

「ちょちょ!やめて!破裂!破裂する」

さ〜ん!

みしっ!びちっ!

「無理無理!破裂しちゃう!風船みたいにパァーンっていっちゃう!!」

しー!


「いやああああ!!」


ごー!


パアアアン!!!


アオイちゃんの破裂シーンが複数のカメラ視点で映り、最後はスローモーションでしめられた。

「はーいBチーム残念!Aチームの勝利です!」

「アオイちゃんありがとうございましたー!」
司会者が転がっていたアオイちゃんにマイクを向ける。

「ひ、ひとでなし…」



「はい、醤油一丁おまちぃ!」

テレビに夢中になっていたが、大将の声で現実に帰ってきた。
それにしても、膨体フェチに股間に優しくない番組がゴールデンでやっているのだから、世界はかわったものだとラーメンと一緒に噛みしめた。

8名無しさん:2016/02/05(金) 22:00:13 ID:AYAnB8yo
翌日の日曜日、朝食を終え、二度寝でもしようかと考えていたときに一本の電話が掛かってきた。

「はい、もしもし…」

「もしまし、井上様のお電話でしょうか?」

落ち着いた男性の声だ。

「はい、井上ですが…」

「わたくし、バルーンパラダイスの支配人の田中と申します。日頃より当店のご利用ありがとうございます」


バルーンパラダイスというのは昨日も自分が利用したバルーン・アンドロイドとエッチなことができるお店である。しかし、なぜこんな時間に?

「ええっと…自分なんかやっちゃいました?」

急な電話に動揺を隠せていない話し方になってしまった。

「いえ、お金の方は正しく頂いておりますし、モモカの方も井上様を大変気に入っているようです」

モモカはいつも指名しているバルーン・アンドロイドのことだ。いつも破裂させているのに印象は良いらしい。

「ええっと…そうしたら、支配人さんがどうして自分にお電話を…?」

「実は折り入って、ご相談がありまして…本日お時間はございますでしょうか?」

相談?

「まぁ、日曜日ですし…予定も、特には」

「左様でございますか。では、まことに勝手なのですが、13時頃にお店に来てはいただけないでしょうか?交通費等はこちらでお出しします」

「あ、あの、なんというか危ない話じゃないんですよね?」

「危ない…ああ、勿論ですとも。暴力的な物とは一切関係ございません」

「あ、はい、なら…大丈夫、です。13時ですね?」

「はい、急で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。話が早くて助かります」

「はぁ」

「では、お店でお待ちしております。早朝から失礼いたしました」

「はい、失礼いたします…」

つられて挨拶をして電話を切る。

「あ、結局なんの相談だ?…まぁ、行けばわかるか…」

日曜の頭の回っていない時間に電話をうければこんなものだ。
天気は晴れ。外出しろと言わんばかりに太陽が眩しい。

9名無しさん:2016/02/05(金) 23:05:49 ID:AYAnB8yo
指定された時間にバルーンパラダイスに訪れると、受付の男性に直接店の奥へと案内された。会社の面接か何かと感じるぐらい緊張する。

「こちらでございます」

「は、はい」

受付が開けてくれたドアの向こうには、白髪で気品のある髭の男性と…

「あ!常連さん!来てくれたんだ!」

そこにはモモカが座っていた。
ぴっちりとしたセーターを着ており体型が強調されている。もちろん、風船体型。

「井上様、お待ちしておりました。さぁ、席にどうぞ」

白髪の男性は立ち上がり、モモカの対面のソファに座るよう案内してくれた。

「よっこいしょ…では単刀直入にお聞きしましょう」

白髪の男性はモモカの隣に座るとすぐに真剣な眼差しをこちらに向けた。

「モモカのオーナーになりませんか?」

「え?」

本当に単刀直入だ。

「あの、え?オーナー?」

「モモカを井上様のご自宅においてやってはいただけないでしょうか」

「ええ!?なんで?何で自分に!?」

突然の頼みごとに驚きしかない。モモカちゃんのオーナー?いやいや、どうしてそうなる。

「実はこのお店を畳もうと思っていましてね…」

「え、なくなるんですか…ここ」
重大発表の連続で頭がぐるぐるする。

「初めは商売道具と思っていたんですがねぇ…アンドロイドとはいえ、彼女たちの笑顔と触れあっているうちに情が移りまして…」

「はぁ…」

「彼女達には幸せになってほしい…そう考えるようになりました」

「それは、まぁ、良いことですね?」

「皆から、やりたいこと、行きたいところを聞き、望みを叶えてやっているところです…もちろん、アフターケア込みでね」

この人は金持ちなのかと思い始めてきたが、実際金持ちなのだろう。普通はこんなことできない。

「それで、モモカに話を聞いたら真っ先に君の話が出たのです」

「えへへ」

照れくさそうにモモカがこちらを見る。
話が読めた。

「つまり、僕と暮らしたい…と」

「お受けになってくれないでしょうか?」

何か裏があるわけでもなく、善意と好意しか感じない。しかし、こう話がうますぎる気が…しかし…


「わかりました。その話、お受けします」

悩みながら即答してしまった。バルーン・アンドロイドが手に入るなら、何だって良いと思ってしまった。

「おお…井上様!ありがとうございます!なんとお礼をもうしあげたら良いか…」

「いや、そんな、大げさな…」

「モモカ、いいかね?」

「うん!」

モモカは満面の笑みをこちらに向ける。

「これからよろしくね、常連さん!」

こうして、僕とバルーン・アンドロイド…モモカとの生活が幕をあけたのだった…

10名無しさん:2016/02/06(土) 01:12:53 ID:57VPnV1Q
書類へのサイン等の手続きが終わったあと、田中さんのご好意に甘え車で自宅に送ってもらった。リムジン、それも黒塗りの。

「わざわざありがとうございます」

「いえいえ、ではモモカに必要なものは後日ご自宅宛に送りますので。何かあればいつでも連絡をください」

「いや、ほんと何から何まで…」

「いいんですよ。モモカのこと、頼みましたよ?」

「はい!」

「モモカもあまりご迷惑をおかけしないように」

「うん。おじいちゃんも元気でね」

「まだまだ元気だよ。では井上様、良きバルーン・アンドロイドライフを!」


そう言い残すと、田中さんは去っていった。

「うふふ、常連…ええと、井上さん?」

「うん?」

「ふつつかものですが、よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしく」

互いに深々とお辞儀をする。
といっても、彼女は胸や腹が邪魔をして深々になっていなかったが、こういうのは気持ちの問題だ。

「早速なんだけど」

「なぁに?」

「何でガスボンベ?私物?」

「必要でしょ?」

「そうなの?まぁ…部屋2階なんだけど、エレベーターかな」

11名無しさん:2016/02/06(土) 01:14:33 ID:57VPnV1Q
「ここが井上さんの部屋かー!シンプルって感じ!」

「散らかってないだけ良いだろ?」

モモカは部屋にはいると、珍しい物を見るように部屋を眺めていた。

「この壁…、防音?」

モモカは壁を指さし、僕に尋ねる。

「よくわかるね。この部屋の前の住人がミュージシャンだったらしくてね」

「そっかそっか!えへへ…じゃあ心配ないね」

なんの心配だ?

「あ…このベットで二人は無理だな…布団出さないと」

やはり二人で生活するためには色々と準備が必要なようだ。アンドロイドの衣食住について色々確認しなくてはいけない。

「ねぇ、どっちがベットで寝る?」

アンドロイドも横になって寝るんだな。スリープ?

「いや、どっちでも…」

「勝負でしょ」

「え?」

「こういのは勝負で決めるの!ね!井上さん!」

モモカのテンションが高くなった。いや、更に高くなったと言った方が良い。

「いやいや、勝負って…来たばっかりでしょ」

「うそ」

「え?」

「本当は今すぐにでもしたいくせに…ほら」

モモカは僕の股間に手を伸ばし、形を確かめる。

「勃起してる…ふふ、井上さん私たちの体型だーいすきだもんね。セーター着といて正解だったかな?」

彼女の指摘通り、僕は膨体フェチだ。デブ専ではない。張りのある今にも破裂しそうなパンパンになった体が好きなのだ。

「うっ…」

ズボン越しに僕の勃起したものを優しくなぞるように撫でてきたので、声が漏れてしまった。

「うふ、今日は勝てそう」

「…いーや、そうはいかない」

「お、やる気になった?」

「無様に破裂させてやるよ」

「あはっ!そうこなくっちゃっ!」

基本的なルールは簡単、モモカが勝てば僕は彼女の言うことを何でも聞く。モモカが負けると問答無用でモモカは破裂の刑だ。

12名無しさん:2016/02/06(土) 04:22:14 ID:57VPnV1Q
今回の勝負の種目はブラックジャックだ。
プレイヤーはモモカで、ディーラーが自分だ。
ルールは少し特殊で、互いに手札はオープンの状態にしておく。プレイヤーがベットした後、ディーラーは自分とプレイヤーに2枚ずつカードを配り、プレイヤーはカードを見て自分の手札の合計が21になるまでカードを引く(ヒット)か止める(スタンド)かを選ぶ。
無理な勝負だとプレイヤーが判断した場合はサレンダーできるが、ベットしたコインを半分を失うこととする。
ディーラーは100枚のコインを失ったら負け、プレイヤーというかモモカはコイン無限にもっていることとするが、コインを失う度に枚数×5リットル空気を入れることになっている。
プレイヤーが合計21を越えるカードを引いてしまった場合は…

「ブラックジャックのルールなんて今更よ!さぁ、始めましょう!」

「よし、じゃあ始めようか…」

13名無しさん:2016/02/06(土) 04:26:59 ID:57VPnV1Q
〜1時間後〜
「あはは!ブラックジャックよ!私の勝ち!」
「うぐぐ…」

「あら?ディーラーさん、残り3枚しかないの?負けても15リットルじゃ全然物足りないわー」

ディーラーが手札を2枚とも公開してるため、プレイヤーは勝負をコントロールしやすい。モモカはサレンダーで被害を最小限にしながら、僕をここまで追いつめたのだ。モモカは全然膨らんでおらず、彼女の限界を知っている分なおのこと絶望的である。

「うふふ、いまの私はトランプの女王!負ける気がしない!さぁさぁ、たーったの3枚をベットよ!」

「むむむ」

「あら?貧乏人には厳しかったかしら?ふふ、でも勝負は非情!カードを配って頂戴!」

ここまできたら、モモカがあれをやらかすのを待つしかない!
祈りながらカードを配る。

「ええっと、こっちは12か」
「こっちも12よ」

「…いかがされます、女王様?」

「決まってるわ!負けても痛くないもの、ヒットよ!」

これが最後の1枚になる…!

「ハートの…クイーン」

「ふふ、私にふさわしいカードね!…え?」

「女王様、12足す10は?」

「に、22です…」

モモカの顔が青ざめた。バーストだ。

「女王様、油断しましたね?サレンダーしておけば良かったのに…」

そう言いながら僕はボンベの横に立つ。

「あ、あの、あのあの…バーストしたら、どうするんだっけ?ベットの倍支払うんだっけ?」

「…当店ではバーストしたお客様は…」

「バースト(破裂)していただきます!!」

思いっきりボンベのバルブを回す!

シューっ!!

「ひいいいいい!?」

モモカの体が一気に膨らむ。
そうプレイヤーが有利なのだがバースト1回でゲームオーバーになる。バーストさえ気をつければこんな情けない女王にはならなかったのに。

「いっ、1回しか負けてないのにぃ!ひぎっ!」

みしっみしっ!

「女王にミスは許されないってことさ。あ、ただの風船でしたね」

「いやぁあ!破裂するううう!」

「…あれ?」

「ボンベの空気が切れたのか…」

「あ、あはは!空気がないなら仕方ないわよね!うんうん、良い勝負だった!うん!」

破裂寸前の風船が何か言っている。

「空気がなければ…」

「え?」

「針を刺せばいいじゃない!」

「針ぃいいいい!?」

彼女の眼前に針を取り出すと良い声でないてくれた。

モモカの目に映るように、針を体に近づけていく。

「ひっ…ひ!や、やめて!何でもする!何でもする!」

「本当に?」

針をモモカの体から遠ざける。

ほっと安心するモモカ。

「じゃあ、破裂してね」

「え」

ブスッ

パァァァアン!!

「ルールは守らないとね」

14名無しさん:2016/02/06(土) 21:10:02 ID:57VPnV1Q
「うぇーなんかばっちい…」

「自分の残骸だぞ」

「お掃除のこと何にも考えてなかった…」

部屋は先ほど破裂したモモカの破片が飛び散り悲惨な状態に鳴ってしまった。モモカが座っていた所を中心にゲルが広がり、千切れ千切れになった皮が床、壁、天井に貼り付いている。手足のようなパーツは形も残っていて、生々しい。

「破裂プレイをお店でやっちゃいけない理由がわかったよ、ほら暗くなる前に片づけよう」 

「は〜い」

破裂した本人は新しいボディに既に乗り換え済みだ。いつも通り、バレーボールサイズの胸、バランスバールサイズの腹…破裂はしないだろうがそこそこに張っている。全裸ではなく、下着を身につけており、胸の揺れは小さく収まっている。

せっせと掃除している姿を眺めているだけで、その、股間が熱くなってしまう。

今ここで二回戦をやると部屋がゲルまみれになる。必死に股間と格闘しながら、掃除に集中することにした。

15名無しさん:2016/02/07(日) 02:16:36 ID:sq72rV66
日が落ちる前に掃除を終えることはできたが、その後、奇妙な静寂が生まれてしまった。

考えても見れば今まで店員と客の間でしかなかった二人が同じ部屋にいるのだ、当然なのかもしれない。さっきのテンションは完全にお店のものだったし…。それともアンドロイドだから、こっちから話振らないと返してくれないとか?

「あ、あのあの、井上さん?」

モモカから沈黙を破った。気まずくて話しかけてる感じがひしひしと伝わりアンドロイドらしさが全くない。

「ええっと、なにかな?」

「わ、私は何をすれば良いですか?」

「え?ああ…そうだな、夕飯を作る手伝いでも」

「うっ」

「できない?」

「ううっ、家事手伝い用ではないので…」

「そうかぁ」

「しゃべれる人型風船オナホでしかなくって、ごめんなさい…それしかやったことなくて…ご迷惑でしたよね」

急にしょんぼりとし始めてしまった。最近のアンドロイドは自我を持つまで発達しているとは聞いていたが本当のようだ。

「新しいこと覚えるの得意だよね?トランプのルールとか一回で覚えたし」

「お客様の要望に応えて楽しいプレイをしてもらうためにバルーン・アンドロイドは学習機能を強化しているって私の説明書に書いてあった」

「よし、料理の仕方を教えよう。というか、日常で必要なスキルを教えるよ、その都度ね」

「い、いいんですか?」

「最初から完璧なんか求めてないよ。色々覚えて、オナホから卒業したいだろ?」

「う、うん!ありがとう!井上さん!」
モモカが突然自分に抱きついた。いけない、そんな魅力的な体で密着されると股間がここまでの良い話を台無しにしてしまう。

「えへへ、井上さんで良かったぁ」

「…そういえば、何で自分と暮らしたいとか思ったの?他のお客さんとか、ほらいたんじゃないの?」

優しそうだから、頼もしそうとかかな。イケメンだから!とかもありえそうだ。彼女の僕に対する評価は高い。たまには褒められてみたいし、是非聞いてみ
たい。


「えーっとですね」

「うんうん」

「私を、破裂させてくれる、から?」

「うんうん、うん?」

「だって!他のお客様はモモカを膨らませてくれても破裂させないでシンプルに挿入したり、パイズリしたりするだけなんだもん!」

「ええ…」

「それに比べて井上さんのあのドS顔!強者が弱者を蔑んでる目!私に勝てると思わせてからの反撃!破裂のバリエーションの豊富さ!素敵すぎます!」

「モモカはですね!パンパンに張りつめた、いつ破裂するかわからない体で色々するのが大好きなんです!バルーンアンドロイドの特権ですよ!?」

「お、おう」

聞かなければ良かった。

「…もしかして、いつも破裂におびえてるのって…演技?」

「演技、井上さんそっちが好きでしょ?」

「そ、そうかぁ…」

「じゃ、ご飯食べたら二回戦しようね!ね!あ、私ご飯とか充電でいいから!エッチがご飯ってことで!」

とんでもない変態を家に招いてしまった、人のことは言えないが…。色々とショックも大きいが、一つ言えることがある。

モモカが家事を覚えても家事のできるオナホになるだけだ。

16名無しさん:2016/02/07(日) 12:15:20 ID:sq72rV66
「い、いきそう…」

「もう?」

ぎしぎしとベットを揺らす二回戦は食後すぐに行われた。ただし、今回はモモカの破裂を禁止。掃除が面倒くさいからだ。

「風船に負けちゃうなんて情けないおちんちん。ん…ほら中に出して良いよ?」

破裂なしと聞いてモモカの機嫌がやや悪い。いや、言葉責めというのも悪くない…
騎乗位でデメリットなしの完全攻め状態のモモカは新鮮だった。

「うっ!はぁーはぁ…」

「…うん?え?出したの?それだけ?」

「結構出たと思うんだけど…」

「はー、全然お腹が膨らまないじゃない。なっさけない…ガスボンベ以下の存在ね」

「くっ」

「あれ?悔しいの?そうよね!風船ごときに負けちゃったんだもんね!ほら見て、この大きなお腹、針を刺すだけで簡単に割れちゃうのよ?針なんか持ってないでしょうけど」

挑発するように自分の腹を撫で回すモモカ。

「おい」

「な、何よ?」

「その手には乗らん」

「…ダメ?」

「だめだめ、掃除大変だったろ?はい降りて降りて」

「はーい。よいしょっ…んっ」

モモカの声のトーンが元に戻り、素直に言うことを聞いてくれた。立ち上がって抜く時にチュポンと少し良い音がした。

「あ、あの…気持ちよかったですか?いつもと違うタイプにしたんですけど…」

「これはこれで…悪くない。今度すこし変化球いれてみようか」

「えへへ、よかったー」

ブブブ…ブブブ…ブーブー…

携帯のバイブ音?こんな設定にしてただろうか。

「あ、私のだ」

モモカはベッドを降りると、持ってきた自分の荷物の中からスマートフォンを取り出した。アンドロイドもスマホを使う時代なのか…

「誰から?田中さん?友達?」

「救難信号だ」

「救難信号?」

「うん。ほら、私達ってこんな体でしょ?一人で破裂しちゃった時とかは周囲のバルーン・アンドロイドに助けてもらうの。頭部ユニットから任意で救難信号だせるんだよ」

「なるほどなぁ。それで、場所は?」

「えーっとね…うん?」

「どうした?」

「お隣さんみたい」

17名無しさん:2016/02/07(日) 18:26:13 ID:sq72rV66
救難信号の発信元が隣の部屋と言われ、色々思い返してみるが…バルーン・アンドロイドはいなかったはず。隣は一人暮らしの女性で、軽く挨拶するぐらいの関係。会う時は帽子とサングラスをいつもしているので、顔は覚えていない。

「何かの間違えじゃない?」

「でも部屋の番号と予備の鍵の場所とか細かく書いてるよ。救難信号受けてるの私だけみたいだし」

「『型番A01-T616です。身動きが取れずに困っています。ウィンドヒルズの202です。鍵が閉まっていますが、郵便受けに予備の鍵が入っています。郵便受けの暗証番号は右2回9、左1回4、です』セキュリティ大丈夫かこの子?」

「バルーン・アンドロイド同士だから皆信頼してるの。井上さん、悪用したら駄目だからね!」

「しないしない、ほら本当っぽいし助けにいくか」

「うん!」

服を着た後、モモカを202の前に待たせ、僕だけ一階の郵便受けに向かった。

「202…これか」

救難信号の通り右に2回9を合わせ、左に1回4を合わせる…

カチャッ

開いた。郵便受けの中には確かに鍵が入っている。

「どうやら本当みたいだな…急ぐか」

鍵を手に取り、階段を駆け上り、202の前まで戻った。202の前にはセーターを着たモモカが待っていた。

「あ、はやいはやい」

「番号変えるように言わなきゃな」

少し息を切らしながら、鍵を差し、回す。

ガチャっ

鍵があく音。息を整えドアをゆっくりと開く。

18名無しさん:2016/02/07(日) 22:28:26 ID:sq72rV66
目に映ったのは大きな肌色のボール…いや、よく見ると人の体がくっついている。どうやら自分のお腹で体を支えている状況らしい。両腕は大きな胸をあふれないように押さえている。
間違いなくバルーン・アンドロイドだ。

「あ!た、助かった!通りすがりのバルーン・アンドロイドさんありが…」

こちらに気づき顔を向けてくれたが、安心しきっていた顔が一瞬で凍り付いた。

「キャアアア!!!変態!変態!」

少し考えればこうなることぐらいわかっていただろうに…迂闊だった。

「あ、ああ!マズい!モモカ!ドアしめて!」

「あいあいさー」

外にいたモモカが中に入りつつドアを閉めた。

「なんで!?救難信号はバルーン・アンドロイドにしか届かないはず!無線傍受!?犯罪よ!変態で犯罪者よこいつ!!」

ギャーギャーと僕を罵倒しながら、体をくねくねさせて動こうとしているが全く動いていない。動けないのは事実らしい。

「あ、ごめんね。この人私のオーナーなの。だから安心してね」

モモカがフォローを入れてくれた。

「え?あ、後ろにいたの?オーナー?…はぁ、それなら大丈夫か…」

この子も表情が豊かなタイプのようだ。それより…この声と顔どこかで…

「ご、ごめんなさいね。オーナーの人。いきなり男性が部屋に入ってきて、裸を見られたら誰だって、その、ね?」

「…アオイちゃん?」

「…へ?」

バルーン・アンドロイドの顔はIDごとにすべて異なる。双子タイプとかもあるらしいが…とにかく同じ顔のアンドロイドはいないのだ。

少しつり目だが、ぱっちりとした瞳、右目の泣きボクロ…テレビと同じだ。

「あ、本当だー!今日はツインテールじゃないの?あ、オフだからかー。いつもテレビで応援してます!この間の破裂シーン!すごい良かったです!」

モモカもアオイちゃんだと気づいたようだ。

「お…終わった…」

アオイちゃんの顔は絶望を体現しており、今にも泣きそう、いや泣いてる。

「ファンにこんな姿見られて…こんなのネットで晒されちゃう…真夜中の水風船、ドアに詰まってSOS…うう、やだぁ〜アイドルなのにぃ〜」

本格的に泣き出してしまった。アンドロイドって泣けるのか…すごいな。

「いや、そんなことしないから…ほら泣かないで、とりあえず動けないんでしょ?まずはそれ解決しよう、な?」

「本当?誰にも言わない?」

「言わない言わない、モモカもそうだろ?」

「うん、このシステムは悪用したら駄目なの」

「あ、ありがとう〜2人とも優しいのね〜最近風船扱いばっかりで、寂しくて…このあいだも…」

アオイちゃんが泣きながら愚痴り始めてしまった。苦労してるのだろうか…
このままでは何もできないので彼女が満足するまで愚痴を聞いてあげることにした。

19名無しさん:2016/02/08(月) 00:01:25 ID:gft7le.c
「落ち着いた?」

「うん」

「よし、動けるようにしてあげるからね」

アオイちゃんが満足したところで、本来の目的であった救出作業を始める。

「ええっと…どういう状況?」

「お腹とお尻がドアに引っかかって…押しても引いても駄目で…あと、そのお水が重くて…」

水?と疑問に思ったがすぐに理解できた。アオイちゃんの体に詰まっているのは空気ではなく、水だということだ。

「何で水なんか入れちゃったの?」

「え?あ、あの…それは…」 

アオイちゃんがもじもじし始めた。何か言えないことでもあるのだろうか。

「水風船プレイでしょ?いいよね!体が重くなっていく感じとバランス取れない感じ!あと体からちゃぷちゃぷって音がするの興奮する!」

モモカが変態発言と一緒に割り込んできた。

「いや、お前、アイドルなんだから…」

「うう…ごめんなさい…」

アオイちゃんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。ああ…図星だったのか…

「とにかくだ、何とかして体を抜いてあげないと」

試しに腕を引っ張ってみたがびくともしない。

「引いて駄目なら押してみるか…」

大きなお腹に手を置き、力を入れる。
…ぷにゅっとした感覚に吸い込まれ力が入らない

「あぁん…うっ、あ、あのお腹はデリケートなので…あんまり力が加わると破裂しちゃうかも…」

艶めいた声で注意されてしまった。

「あ、ああ!ごめんなさい」

「井上さん、膨らんでるときのバルーン・アンドロイドはお腹が性感帯なんだよ。撫でてくれないから知らなかったでしょ」

モモカにも怒られる始末。

「今度から気をつけるよ…しかしどうする?押しても引いても駄目だぞ」

「うう…どうしよう…」

アオイちゃんが不安な声をあげる。

「え?簡単でしょ?」

「モモカ、何か良い考えがあるのか!」

「破裂しちゃえばいいんだよ」

良い笑顔でえげつないこと言うなこいつは。

「いや、それはちょっと…」

「う…それしかないですよね…うすうす感じてました」

アオイちゃんは観念したようだ。

「いいの?」

「これ以上騒ぎになるぐらいなら…あとお水だから破裂音はそこまで…」

「よしわかった。ええっと…」

「はい、竹串!アオイちゃん借りるね!」

「手際良いなぁ…」

「よ、よろしくお願いします!」

風船を割るだけなのに妙な空気になってしまった。まぁ、破裂してもボディに頭をくっつければ元通りだし…

「よし、じゃあ行くよ」

「は、はい!」

さて、どこに刺すか。やはりお腹か?

「う、うう…まだですか?」

あんまり焦らしてもかわいそうだ。

「行くよ」

「はひぃ!」

ぷすっ

パッシャァアアン!

20名無しさん:2016/02/08(月) 00:41:02 ID:gft7le.c
「助けて頂いてありがとうございました…」

「いや、破裂させただけだし、気にしないで」

アイドルの部屋の居間にあげてもらい、お茶まで出してもらった。
アオイちゃんはモモカと違い普段はスレンダーな体型で過ごしているようだ。

「このことはどうかご内密にしていただけると助かります…あと、私がここに住んでいることも…」

「絶対言わないよ、約束する」

なんか自分だけが知るアイドルの素顔って感じで興奮するなこのシチュエーション。

「ええっと、あと図々しいって言うのはわかってるんですけど…」

「ん?あー困ってることがあったら何でも相談に乗るよ」

「良いんですか?あの一人じゃうまくできなくて…」

「うん」

「…オナニーが」

ブッー!

お茶を吹き出してしまった。何を言ってるんだこのアイドル!アイドルがオナニーって問題じゃないの?

「うんうん、一人だと破裂もできないし、不便だもんね。性欲ゲージのためすぎも良くないし」

同意するモモカ。バルーン・アンドロイドと人の壁ができてしまった。

「3日に1回…いえ、週1でもいいので…その、よろしければ」

「いや、そのモモカもいるし。なぁ?」

「私はいいよー井上さんのシェア」

寛大すぎる…普通嫉妬とかするんじゃないの?やはりアンドロイドなのか…!

「いいんですか?やったー!」

アオイちゃんが勢いよく僕とモモカに抱きついた。

「いっぱい楽しもうね、アオイちゃん」

「はい!ええっとモモカ…」

「あ、一応型式は私の方が古いから先輩になるけど、そういうの気にしないから」

「いえ!大事なんです!モモカさん!色々ご指導ください!」

「えへへ、後輩ができちゃったよ井上さん」

2人のバルーン・アンドロイドに挟まれ幸せなのかこれからの苦労を思うと気が重くなるのか、複雑な心境だ。
ただ、バルーン・アンドロイドの幸せのために注力することは後悔はない。ただし、

「明日は月曜!会社!体力温存!解散!」

社会人として社会生活できる範囲で。

21名無しさん:2016/02/08(月) 00:49:03 ID:gft7le.c
二年間、放置されているのを見て、悲しくなったので書いてみました。
バルーン・アンドロイドという単語は非常にそそるものがあり、勢いに身を任せた結果です。
誤字の多さは申し訳ありません。
自分が書いた設定は好きに使っても良いので、バルーン・アンドロイドという単語にキュンときた方は筆を走らせてみてはいかがでしょうか(チラッ)
続きは思いついたら書いていきたいです。
定期的に書き込めるのが理想ですが…

では、あとがきのような物は以上です。

22名無しさん:2016/02/09(火) 02:47:07 ID:9h863lGE
>>21
お疲れ様です楽しく読ませてもらいました!
確かに面白そうなSSが放置されてるのはいろいろもったいないですよね…。

23名無しさん:2016/02/09(火) 23:17:14 ID:8mk2bYFA
寒い日が続くと、布団が恋しくなる。仕事という強敵を倒した後の癒し、風呂、飯、睡眠…それらを求め、家に帰るのだった。

「ただいまー」

アンドロイドとはいえ、帰りを迎えてくれる存在がいるのはとても助かる。モモカが来てまだ3日しか経っていないが、これだけでも家に迎えて良かったと思っている。

「おかえりなさーい!」

タプタプと居間からモモカが出てきた…裸エプロンで

「お風呂にする?ご飯にする?それとも、わ・た・し?」

どこで覚えてきた。

裸エプロンだがあんまりエプロンで隠れていない。バレーボールサイズの胸はほとんど露出、バランスボールレベルの腹はエプロンが意味をなしていない。

「…あれ?反応薄い?」

「いや、ちょっとびっくりした。テンプレすぎて。…風呂はいれるの?」

「もちろん!」

なんてありがたい。すばらしい…帰ってすぐに風呂に入れるのは実家に帰った時だけだと思っていたのに!

「ありがとう、モモカ助かるよ」

「うふふ、入ってる間にご飯準備しておくね」
 
「おお…」

ご飯まで!たしかに白米の炊けたにおいがする…!すごい、すごいぞバルーン・アンドロイド!
教えたことを完璧にこなせるのは流石のアンドロイドか、教えた甲斐があった…


程良い湯加減のお湯に浸かりながら考えを巡らせたが、これが新婚生活という結論にいたった。結婚してないけど。

風呂をあがり、居間に戻ると料理が何皿も並んでいた。一人暮らしの男ではまずやらない。

「あれ?こんな料理教えたっけ?」

「テレビで覚えたの。今まで邪魔だなぁって思ってたけど、井上さんは食べれるもんね!…味わかんないから味見してないけど…」

「味見してないのか…いや、そうだよなぁ…」

仕方ないとはいえ、致命的だ。
だが、折角作ってくれたのだ。多少まずくても食いきってみせる!

まずは味付けがはっきりわかる野菜炒めから…

「ん?…うまい!うまいぞモモカ!」

「本当?よかったぁ」

そうか、完全にレシピ通りに作るから味があまりブレないのか!すごいぞモモカ、お嫁にいけるぞ。

「…いやぁ、3日でここまでこなせるとは…バルーン・アンドロイドってすごいんだな。いや、モモカが頑張ってくれたからだな」

「えへへ、褒めてくれてありがとう。お家の中なら、真似事だけど何とかなるみたい」

「いや、十分だよ。これからもよろしくな」


「うん!あ、でね、その…」

「どうした?」

「明日、井上さんお休み?」

「祝日だからね」

「私、がんばったよね?」

「すごくがんばった」

「だから、ね?良いでしょ?今夜は激しいの…したいな?」

そう言い終えるとモモカは色っぽくエプロンを脱ぎ始める。

激しい…ああ、そういうことか…

「よし、ご飯食べたら。ご褒美をあげよう。激しい奴な」

「うふふ、井上さん大好き!」

24名無しさん:2016/02/10(水) 08:06:48 ID:EZeVAog6
ご飯を食べ終えて、モモカが食べ終えた皿やキッチンを片づけてくれている間にゴールデンタイムのテレビを見ながら今晩のことに考えを巡らせ始めた矢先、玄関のチャイムが鳴った。
訪問者として非常識な時間ではないが、明日があるなら日を改めるのが常と思われる時間なだけに安易に出るのを躊躇しているとキッチンでの作業をほぼ終えたモモカが玄関に向かい…

「は〜い、どなたですかぁ?」

と声をかけた。

これで実家の妹あたりが親と喧嘩して来ていたのだったらもう実家には帰れなくなる。

しかしモモカがそのまま対応に入っているあたりでその可能性は先日知り合ったばかりのアオイちゃんがきているのか?いやいや、目の前で放送中の生放送バラエティにでているじゃないか。

では田中さんか?いや、裕福とはいえ失礼ながら寄る年波を感じさせる風だったので、少なくともこの時間に訪問することはないだろう。

では一体、訪問者は誰なのだろうか?

25名無しさん:2016/02/10(水) 08:12:30 ID:EZeVAog6
色々考えあぐねていると来客対応を終えたモモカ が「い、井上さぁ〜ん・・・」と若干困り果てた弱々しい声を玄関先で発していた。

僕はその要請をうけて玄関先に向かうとモモカが大きな円筒形の荷物を抱え、いや引きずって玄関先からなんとか上がろうとするところであった。
どうやら宅配便業者だったらしい。

・・・にしても、モモカが持つ巨大な荷物はなんだろうか?

26名無しさん:2016/02/10(水) 11:10:59 ID:mEXzjvAQ
モモカを手伝ってリビングのテーブルに送られてきた荷物を置き2人でガムテープ、ダンボール、そして緩衝材で構成された梱包を外していくと

「こ、これは・・・」

「わぁ!」

そこに現れたのはいつもモモカとアレするときに使うガスボンベだった。
ただし、その大きさはモモカとラブホテルで会ってた頃やこの部屋に来たときに持ってきたガスボンベとは比べものにならない程のものだった。

「え〜と、どれどれ・・・」

間髪入れずにモモカがガスボンベの肩口に刻まれた刻印を読む。

「え?この記号読めるの?」

「はい。もともと仕事道具としてよく使ってましたし、わざわざガス種類や量を指定するお客さんも時々いましたから・・・井上さん、これヘリウムガスの7000Lボンベですよ!」

「ヘリウムガス!?」

「えぇ、それとガスボンベに手紙が・・・」

モモカから手紙を受け取って読んでみる。どうやらモモカの元の持ち主である田中さんからの贈り物で先日モモカを引き取ったときにあとで送ると言っていた『必要なもの』らしいが、いかんせんこんなの、しかもヘリウムガスが詰まったガスボンベは店の常連としてモモカを呼んでいたころから考えても経験がない。
使い方を考えあぐねてモモカのほうをみやると

「えへへ〜大型ヘリウムガスボンベ〜」

とすでに使う気満々な様子で送られてきたガスボンベを撫でていた。これはもう今晩使う以外、モモカは納得しなさそうな雰囲気である。

27名無しさん:2016/02/11(木) 08:22:48 ID:UINZ9.U.
「えー、これよりサンプルMの耐久試験を始めます」

「よ、よろしくお願いします!」

「この試験で最後の性能テストです。頑張ってください」

今回のプレイ内容は企業の製品テストみたいな感じだ。僕が試験官でモモカが試験サンプル。耐久試験というのは…言わなくてもわかるだろう。

「それではサンプルM。プラグを接続してください」

「は、はい」

プラグはホースを経由して、ヘリウムガスボンベに接続されている。

「ん…!くっ…んんっふぅっ…んん!…せ、接続しました」

モモカが自分のお尻に対して苦戦しながらプラグを入れる。これでモモカの後ろの穴とヘリウムガスボンベが繋がった。

「リードを取り付けます」

モモカの足首にリードを付ける。リードはテープで床にしっかりと固定されている。必要以上に浮かび上がらなくするためだ。

「ではヘリウム注入開始!」

掛け声とともにヘリウムガスボンベのバルブを2、3回回す。
シューという音ともにヘリウムガスがモモカの体に入っていく。

「んんっ!いっぱいきてるぅ!ああん!ヘリウム!ヘリウムきてるぅ!」

モモカが快楽に身をよじらせる。モモカが膨らむことに快楽を感じる様子は珍しい、普段は演技で隠していたらしく演技なしと言った結果がこれである。

「サンプルM、試験中です。」

「しゅ、しゅみません。うっ、んん…」

かなり気持ちいいのか呂律が回っていない。がんばって耐えようとしているが、まだ声が漏れている。…これぐらいは目を瞑っておこう。


しばらく、ヘリウムの注入を続け、モモカの体が最初の2倍ぐらいに膨らんだところでモモカの足が地を離れた。

「か、体が浮いてる。ん…でもそろそろ限界が…」

「よし、注入停止!」

ヘリウムガスのバルブを閉め、モモカが膨らむのを止める。

「お、終わりですか?」

パシィーン!

「ひぅうう!」

モモカの質問に対して巨大な腹を叩く事で返事をする。

「まだです、サンプルM。試験を続行します」

「は、はひぃ…」

そう言えばお腹が性感帯って教えてくれたな。

「これより磨耗テストを始める」

そう言うと僕は両手でモモカのお腹を撫で回す

「んんん!あ、い、そんな、こんなパンパンのお腹撫でられちゃったら…いっ…イっちゃう!」

モモカが甘美に飲まれた悲鳴を発しているが、無視して腹を撫で回す。さらに破裂しない程度に腹を揉むことを追加した。

「や、や、やめ…駄目…!試験中なのに…イっちゃう!イっちゃうううう!」

「ああああイクウウウ!!」

びくんびくんと体を反らしながら痙攣したと思うとモモカの股からポタポタと粘液が垂れ始めた。バルーン・アンドロイドは挿入をスムーズにするため、アソコからローションを出してくれる。出すタイミングは制御できるが、意図せずに出してしまうこともある。人間と同じで、イってしまった時だ。

「サンプルM。エクスタシーは不要です。気をつけてください」

「しゅ、しゅみましぇん…」

「試験はまだ続きますよ。気を引き締めてください」

28名無しさん:2016/02/11(木) 11:49:13 ID:UINZ9.U.
お腹を撫で回されただけでイってしまったモモカはぷかぷかと力なく浮いている。まだリードは伸びきっておらず、完全に浮力を得ていないらしい。

「次に挿入テストを行う」

「そ、挿入?何を…入れるの?」

カチャカチャ…スッ、ボロン

「私のナニだよ」

「こ、こんな体でそんな大きな物はいったら…は、破裂しちゃう!」

「これは試験だ。想定上は破裂しないことになっている。破裂してしまえばそれまでだがね」

ギンギンに勃起しているナニを見せながら変な会話をして笑ってしまいそうになるが、真面目に役を演じる。
モモカの両足をM字にして抱え、挿入の準備をする。対面立位になるのだが、相手がなんせ風船だ、負担が全くない。

「うう…恥ずかしい…」

モモカもM字は恥ずかしいのか、両目を手で覆っている。

「挿入開始!」

すぶっ!

「ひぃあう!?」

モモカの股はローションまみれだったためスムーズに挿入できた。

「お、おちんぽ入っちゃ…んん!ああん!」

ずびゅ、ずぶゅ

自分で腰を振らず、モモカを前後させてストロークする。

「なかなかの締め付け…」

ずちゅ、ずちゅっ

「んう!あん!イっちゃう!おちんぽ気持ちよくてイっちゃううう!」

ピストン運動を繰り返し、モモカの耐久テストを行う。…が、
何度もしごかれるうちに僕の限界が先にきた。

「うっ…射精するので、漏らさないように」

「あ!あ!いいよぉ!試験官さんのあっついの私の中にいっぱい出して!」

ずちゅずちゅっ

「で、出る!」

「ま、またイくううう!」

モモカの中に出すと同時にモモカもイった。ローションが中から溢れ、僕のナニが圧力で追い出される。

ごぼっ

ナニと一緒にローションと精液もこぼれる。
中のローションは泡立って白くなり、モモカの愛液と言った方が良い見た目になっていた。

「はぁ、はぁ…そ、挿入テスト終了…すばらしい成績だよ」

「あ、あひがとう…ございます…」

29名無しさん:2016/02/11(木) 14:47:57 ID:UINZ9.U.
「ふぅ…それではこの耐久試験の最後のテストを行う」

「さ、最後のテスト…?」

下半身むき出しの僕に対してモモカが緊張した顔つきで聞き返す。

「サイズテスト…こちらで想定したサイズまで膨らめば合格だ。天井にお腹が付いたところで適正ラインとする。勿論ヘリウムによる浮力や仰向けになることを想定としたものだ」

「天井…なんとかなるかな?」

モモカは自分のお腹を撫でながら、お腹に語りかける。限界とは言っていたが、この程度なら入りきるっといったところだろうか。

「体勢を仰向けにする」

浮きながらも直立していたモモカを仰向けに寝かす。確かにこの浮力なら破裂する前に浮いてしまうだろう。

「…あれ?試験官さん…天井がいまキラってしたような…」

モモカが天井の異変に気づく。

「ん?画鋲だよ、どうかしたかね?」

「…え?ええええ!?ちょっと待って!?この位置で浮かんだら…」

「刺さるだろうね」

「待って待って!中止中止!このテスト中止!環境不備よ!」

「何を言っているのかねサンプルM。この試験は完璧だ。あの画鋲は君に余計なヘリウムガスが入る前に破裂してもらうことで適正サイズへの達成の合図と資源の節約を兼ねているのだ」

「ぜ、全然完璧じゃない〜!」

じたばたして逃れようとしているが、かなり膨らんでいること、ヘリウムで浮いていることが重なり身動きできないらしい。
必死にあがく姿を眺めながら、ヘリウムガスボンベのバルブを一気に回す。

「きゅう!?そんな!一気にヘリウムが…あ…あ!」

モモカの体が再び膨らみ始める。胸はビーチボール2倍、お腹は8フィートサイズかな?

「か、体浮いてる?!あ、駄目!浮いちゃ駄目ぇ!破裂!破裂しちゃう!」

手足をバタつかせても空を切るばかり。人は空中では無力なのだ。

「サンプルM暴れるのを止めなさい、正しく測定できなくなる」

「だって!天井に!あ、あ!天井についちゃう!破裂しちゃう!」

モモカのお腹が無慈悲にも天井の画鋲に近づく…そろそろだろうか。

「た、たすけて!こんな合格の仕方いや!不合格でいいから!」

「え?なに?」

耳を両手で押さえ、聞こえないふりをする。

「ひぃ、ひど…あ、あ、だめ!だめぇえええええ!!」

ついにモモカの腹が天井、画鋲達した。



ぷす

パァアアアアアアアン!!!


空中での破裂はさながら花火のようだった。

「サンプルM、合格!すばらしい結果だよ!まぁ、聞こえてないだろうけどね」

30名無しさん:2016/02/11(木) 22:50:59 ID:iTn5N1xQ
モモカと井上の体格差です、参考までに。パスはmmk
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org735016.jpg.html

31名無しさん:2016/02/13(土) 00:13:54 ID:BaA/sIps
送られてきたヘリウムガスボンベをすぐに使いたがったモモカの勢いに乗ってしまい、モモカが派手に破裂したあとの部屋で、予備がないことに気がついて焦ったが、翌日会社から帰るとまたも宅配便業者の不在者通知がポストにささっていた。
電話して届けてもらうとやっぱりというか送り主は田中さんで荷物はモモカの予備ボディとメーカーの連絡先が書かれたメモが入っていた。まるで見ているかのようなタイミングだと思ったがよくよく考えればバルーン・アンドロイドとその元客が同居生活しているのである。ましてや、使用を見越してヘリウムガスボンベを送ったとあれば、次になにが必要なのか容易に予想がつく。

32名無しさん:2016/02/13(土) 00:16:36 ID:BaA/sIps
さらに驚いたのは同封のボディメーカーに連絡をしてみたところ、僕からの連絡には無償で発送し、支払いはすべて田中さんがまかなう手はず

33名無しさん:2016/02/13(土) 00:18:22 ID:BaA/sIps
になっていたことであった。
もはや娘を嫁がせた親のようである。
もっとも、これはこれで僕もモモカも実際問題助かる話なので、甘えさせて頂くことになった。

34名無しさん:2016/02/13(土) 00:22:42 ID:BaA/sIps
モモカを膨らませるアイテムも色々届いた。
先のヘリウムガスボンベも1回ではなく、最近では使い切れず7000Lボンベ3本が未使用のストックと貸した。
そのほかに水ポンプ、エアーコンプレッサー・・・そしてまた変わったものが送られてきた。

35名無しさん:2016/02/13(土) 00:36:47 ID:BaA/sIps
「モモカ、また田中さんから?」

「えぇまたボンベみたいですけど黒いので酸素ボンベですね。それから・・・あ。」

そう言ってボンベに同封されていた錠剤のようなものを手にとって固まるモモカ。

「その錠剤は?」

「これ仕事でたまーに使ってたのです。もっとも井上さんとするときに使ったことはないのですけど・・・。」

「薬、なわけないよな〜。」

「あ、でも使い方はほぼ薬みたいにバルーン・アンドロイドが飲んで使うんです。飲んで30分くらいするとアソコが著しく軟化して井上さんが通れるほど広がっ・・・」

さらっと説明モードに入ってくれたのはありがたいがその途中で言っている内容に気づいたらしくそこからは尻すぼみしてほとんど聞こえない説明をゴニョゴニョとするだけであった。

僕が通れるほどアソコを拡げる錠剤と酸素ボンベ、なるほど僕は田中さんが今回の荷物を送ってきた意図を理解した。

36名無しさん:2016/02/14(日) 01:32:09 ID:57wZloEY
「…本当にやるの?」

「まぁ一回ぐらいはね?」

田中さんからのメッセージだ。やらないと失礼…だと思う。酸素ボンベと拡張する錠剤を使ってやれそうなことを考えた結果

「錠剤飲んで、酸素ボンベ入れて、井上も入る」

という結論に至った。風船の中に入るアトラクションみたいなものだ。

「はい、錠剤」

「んー…まぁ1回だけだよ?」

乗り気ではないようだが手渡した錠剤は飲んでくれた。

「そういえば、バルーン・アンドロイドって胃とかあるの?」

錠剤が効く事に今更気になってしまった。

「ないよー。この錠剤はね、正確にはバルーン・アンドロイドの下腹部らへんのゲルを柔らかくする働きがあるの。ゲルって皮下脂肪と筋肉の役割があるんだけど、柔らかくなると好き勝手に伸びるからスキンの伸びしろ分だけ広げられるって仕組み」

「ゲルって飛び散らすためのもんじゃなかったのか」

「…私の説明書一度読んどいてください」

「あ、はい…」

なんやかんや話しているうちに30分が経過した。

「ん…力が入らなくなってきた…いいよ、錠剤効いてる…」

「よし、ボンベから行くぞ」

モモカはベッドの上で両手で足をおさえて股を開き、アソコにモノを入れやすい姿勢をとっている。
ゆっくりとボンベの頭を近づけ、挿入を試みる。

「ん…ん…こんなのが私の中に…」

僕の息子の何倍もの太さを持つボンベがすんなりと入っていく。気づくとボンベの尻がモモカの中に入らんとしていた。

「んん!」

にゅるんという感じでボンベはモモカの中に入ってしまった。

「ん…ふぅ…入っちゃった…」

「入ったなぁ…」

次は僕の番だ。

37名無しさん:2016/02/14(日) 06:12:27 ID:57wZloEY
モモカのアソコを開くように両手を添え、自分の頭を入れる準備をする。

「なんだろうなこの光景…よし、いくぞ」

「や、やさしくね」

ゆっくりと力を入れアソコを大きく開いていく。あくまでアンドロイドなのでグロいモノはなくツルツルしている。

「ん…!ふっ…くぅ…」

頭の大きさぐらいまで開いたところで自分の頭をモモカのアソコに入れる。

「んんんん!おっきいい!あ…あ…!」

頭が入れば体が入る…は猫だったか?どうなるかわからないが、ここは一気に中に入るべきと判断した。

ずっずっずるん!

「あああああああ!入る!入っちゃう!井上さんがあああ!入っちゃうう!」

モモカの声が体の振動で伝わってくる。
体を丸めつつ、一気に足先まで体の中に入れるとわずかな隙間の光が閉じ暗闇に包まれた。

モモカの中に入れたようだ。
周囲の壁は弾力があり、機械的な要素は全く感じない。

「んん…はぁ、はぁ!入った?井上さん?」

体内なので反響したモモカの声が聞こえる。

「入った入った、暗くてよくわからないけど」

「これね、井上さんが入るときに、空気が抜けても体の形状を保つのにすごいエネルギー使うんだよ…」

「あー…なるほどね。乗り気じゃなかったのってこういうこと?」

「…いえ、その…それよりどうするの?」

理由は別にあるらしい。

「どうもこうも…この辺か?あったあった。これしかないでしょ」

手探りに酸素ボンベを探し当て、バルブを回す。 

シューっ

「あ、膨らむぅ…」

ぽんぽんと音が反響する。モモカが軽くお腹を叩いたのだろう。
空気が入るほど空間が広がり、皮が伸びて少しだけ明るくなり始めてきた。

「膨らむとこうなるのか…新鮮だな」

「ひうっ!」

何気なく壁を触るとモモカの体が震え、情けない声が響く。

「う、内側はデリケートなの…」

そりゃそうだろうと思いつつ、壁を撫でるのを止めない。

「あ、あ!体の中で!すごいのぉ!こんなの、ずるいぃ!」

撫でるたびに震える壁、モモカが感じまくっているのがわかる。

「い、井上さん!そろそろ破裂しちゃうんだけど!」

撫で回していて気づかなかったが空間はだいぶ広くなり、壁もうすくなって明るさが増していた。
正座ぐらいならできるだろうか。

「まだいけるんじゃない?」

「あ、あのね?錠剤のせいでゲルがゆるくなってて、さっき下腹部も無理矢理伸ばしたからもろくなっ」


パァアアアアアアアン!

38名無しさん:2016/02/14(日) 06:13:17 ID:57wZloEY
何が起きたかわからないまま、視界が開け、自分がベッドの上にいたことを認識させる。

「だから言ったのに…」

モモカはお腹だけ爆発した形になっており、がに股に開いた両足と立派に膨らんだ胸が健在なモモカの上半身の間に自分が座っていた。

「もろくなっていつもより膨らまないのか、すまん」

「…このプレイね、バブみ?だっけ?それを感じるって言う人が好んでするんだけどね…私も…折角なんだし…」

言いたいことがわかった。モモカが不完全燃焼で終わってしまうのが乗り気じゃなかった原因だ。

「それになんか一人でやってるみたいで寂しい!」

「悪かった悪かった。これはこれっきりにしよう、な?」

興味本位でやってしまったが、次は気をつけよう。モモカにも苦手なプレイがあるようだ。
…田中さんは知っててこの一式を送ったのだろうか?

「モモカ、苦手なものは苦手って素直に言って良いんだよ」

「…でも、お客様の要望には応えないと」

「もうお客と店員の関係じゃないんだ。少しぐらいワガママ言っても良いんだぞ」

バルーン・アンドロイドを幸せにする、簡単なようでとても難しい課題な気がしてきた。

「う、うん…それなら…」

「それなら?」

「二回戦目しよ?えっと、いつもの奴」

「よっし、やるか。僕も正直なにやってたか良くわからんかった!…とりあえず、頭と体くっつけながらプレイ内容考えるか。どんなのがいい?」

モモカの頭を取り外し、自分の顔に近づけながら要望を聞く。

「いいの?それじゃあ…えっとね、限界破裂系!」

「針無しな。他には?」

「えっとえっと…どうしようかなぁ」

田中さんのおかげで、モモカとの心の距離を近づけることができた。そう感じながら、モモカと二回戦の内容を談義するのであった。

39名無しさん:2016/02/14(日) 15:09:33 ID:57wZloEY
とある日曜、前日の会社のレクリエーションで全力疾走した僕は日頃の運動不足がたたり、筋肉痛で身動きが取れずにダウンしていた。

「井上さん、昨日は平気だったのにね。大丈夫?」

「も、もう若くないんだな…時間差で来るって事は…いたた」

「体動かすの辛いなら、私がご飯とか食べさせてあげるね」

「我ながら情けないが、そうしてくれると助かる…」

ピーンポーン

来客だ、祝日のお昼だし誰がきてもおかしくはないが。

「モモカ、出てあげて」

「はーい」

申し訳ないが家主は筋肉痛のため玄関に向かうのは困難だ。居留守じゃないだけ良かったと思ってくれ。

「あ、アオイちゃん!」

「こんにちは、モモカさん。えっと井上さん…いますか?」

「いるいる、入って入って」

玄関からそんな会話が聞こえる。家主の許可なしに事が進んでいるが、アオイちゃんなら良いだろう。

「井上さん、アオイちゃんが来てくれたよ!」

「こんにちは…って、どうしたんですか?お体の調子が良くないんですか?」

アオイちゃんが心配そうな顔で僕に挨拶する。
アオイちゃんはツインテールをおろしたロングヘアー、ゆったりとしたワンピースを着て…そしていつものスレンダー体型ではなくモモカ同様、風船体型だ。まさかとは思うが…

「いや、その筋肉痛でね、体動かすと痛くて…自主的に安静中」

「え!?そ、そうなんですか?そうですか…じゃあ…無理ですよね…エッチなこと」

出会ったときにエッチを手伝ってほしいと言われたが、実際にお願いされたのは今日が初めてだ。モモカとおしゃべりするためやお土産を持ってきてくれたりと、部屋には何度か来てくれているが、遂にこの時がきたようだ。

「日を改めますね…うう、でも我慢できるかな…」

しょんぼりと肩を落としてしまった。すまない、体が年齢に勝てなかったんだ。

「大丈夫だよアオイちゃん!」

「え?」
「え?」

アオイちゃんと僕の声がハモる。何が大丈夫なんだ。

「井上さんのここは元気いっぱいみたいだから、ね?」

「も、モモカ、何をする!」

モモカが僕に掛かっていたタオルケットを退かすと、僕の元気な息子が2人に立ち上がって挨拶をする。
仕方ないじゃないか、風船アイドルがこんな近くにいるんだ。しかもモモカもいるからバルーン・アンドロイドのハーレムみたいな状況だし!

「わっ、すごい…こんなに大きいんだ…初めて見ました…」

「え?」
「え?」

今度はモモカとハモる。
アオイちゃんがとんでもない発言をした。

40名無しさん:2016/02/14(日) 16:10:00 ID:57wZloEY
今回はモモカとアオイちゃんで勝負をすることになった。
初めに騎乗位で僕のアソコを任意の回数ピストンして、終わったらピストンの回数分相手に空気入れでポンピングできる。ただし、ピストン中に僕が射精してしまったら、その場で騎乗位のまま限界破裂。先に破裂したほうが負け、といったルールになった。

「テレビのバラエティみたいですね…」

「うふふ、負けないよ!…って、アオイちゃん乳首立ってる!?」

モモカとアオイちゃんが服を脱いでいるときにモモカが驚いた声をあげた。

「乳首?…そういえばバルーン・アンドロイドって乳首ないよな」

「井上さん、説明書読んでないでしょ?バルーン・アンドロイドは性欲が溜まりすぎると乳首が立っちゃうの、溜まってる間ずっと」

「あはは…その…オナニーで上手く発散できなくて…仕事中もこれだと、困るんですよね…」

アオイちゃんにとっては結構大事な問題のようだ。そういえばアオイちゃんにオーナーはいないのだろうか?一人暮らしをしてるとは言っていたが…

「よーし、アオイちゃん先攻後攻選んでいいよ」

「いいんですか?ええっと、モモカさんのお手本、見たいです!」

心配を余所に勝負が始まった。
アオイちゃんの男根初見発言から想像するに、こういう経験がないのだろう。バルーン・アンドロイドも最初はウブなんだな。

「えへへ、じゃあ、いただきまーす…ん」

モモカは僕に跨がるとすぐにアソコに僕のアソコの先っぽを入れてしまった。

「1往復で1回ね。いーっち…んん…にーぃ…さーんっ!」

ゆったりとしたピストン運動で3回成功。
モモカは僕から降りると、アオイちゃんのお尻に繋がっている空気入れに手を添える。
当然モモカにも別の空気入れが繋がっている。

「まぁチュートリアルみたいな感じだしね。アオイちゃんいくよー」

「は、はい!」

「いーち」「ああん!」

「にーい」「んん!」

「さーん」「あ!あ…」

オオイちゃんの股から粘液がこぼれ落ちている。軽くイッてしまったようだ。

「えーっと…大丈夫?」

モモカは軽い気持ちだったのだろうが、予想外の結果に驚いている。

「はひ…大丈夫…大丈夫れす…つぎ、わたしでしゅねー…」

ふらふらとした足取りでアオイちゃんが僕に跨がる。
大きなお腹の上で二つの双丘の先がびんびんなのがよく見える。

「えっと…ここ?ここですよね?」

「そ、そうだね、たぶん」

モモカの入れた位置と大体同じだからあってるだろう。

「よ、よし…せーのっ!えい!」

勢いをつけてアオイちゃんが挿入する!

ずぶっ

「んんんん!?あ、あ、なにこれ!いっ、いっちゃっ…た」

ごぼっとという音とともに、接続部から粘液が漏れる。…アオイちゃんがイッたようだ。

「た、立ち上がらなきゃ…」

アオイちゃんが勢いよく立ち上がる。

ちゅっぽん!

「あううううう!!!?」

もう、アオイちゃんのアソコはぐちょぐちょだ。

「アオイちゃん…溜めすぎだよ…定期的にやらないと駄目だよ」

「しゅみま…せん…」

モモカが呆れるほど性欲を我慢してたらしく、あれだけイッたのにアオイちゃんの乳首はまだまだビンビンだ。

「んー、とりあえず抜けちゃったし1回ね、アオイちゃん!ふふん、井上さん、アオイちゃんの生破裂がみれちゃうかもね〜!」

モモカはもう勝った気分でいるようだ。アオイちゃんがこれでは誰だってそう思う。

41名無しさん:2016/02/14(日) 20:39:23 ID:57wZloEY
ゲーム展開はモモカが完全にペースを握っていた。敏感すぎてまともにピストンできないアオイちゃんは一度に1から2回のポンピングしかできておらずモモカの体は張ってはいるが、破裂寸前には程遠い。逆に平均5回のピストンで危なげなく僕の射精を避けているモモカはアオイちゃんを確実に追いつめていた。

「さーん」「あうっ」

ぱつん…ぴっ

「しー」「ひっ!」

みしっ…

「ごー!」「は、破裂するぅ!」

みりっ…みりっ…

アオイちゃんは辛うじて持ちこたえたようだ。だが次の1回のポンピングは耐えれないだろう。

お腹は直径160cmほど、胸は直径60cmぐらいある。目立つ部位に隠れているが四肢や尻もかなり膨れ上がっている。

「スコアは49対12、アオイちゃん、土下座したら破裂は許してあげてもいいよ?」

「ど、土下座できないです〜」

物理的に不可能な要求でいじわるをするモモカ。勝負事で調子に乗るのはフラグだぞ。とはいえ流石にここからの逆転は難しいだろう。

「ほら、アオイちゃん井上さんに乗れなくても負けだよ?」

「うう…よいっしょ…よいしょ…」

大きなお腹を支えながらアオイちゃんが僕によじ登る。

「あ、あの全然下が見えなくて…井上さんのほうから、お願いします」

僕も腹しか見えないが、何とかアオイちゃんのアソコを探り、先っぽを入れる。

「ここかな…腰下ろせば入るよ」

「は、はい」

「アオイちゃーん、泣いても笑ってもこれで最後だよー、いっぱいピストンしなきゃ損だよ〜」

モモカがアオイちゃんを煽る。
それを聞いたアオイちゃんの目の色が変わった。

「まだ足りない…もっと…気持ちよく…」

「アオイちゃん?」

「井上さん…私の乳首、つまんでいじってもらって良いですか?」

そう言うと僕の両手をつかみ、パンパンの胸に手のひらを押しつける。

「えーっと、モモカ?これはいいのか?」

「うーん、良いんじゃない?」

「よし、アオイちゃん…いくよ」

アオイちゃんの両乳首を強くつまむ。

「んん〜!!」

アオイちゃんが悶絶する…が

ずぶっ!ずりゅ!

同時にピストン運動も始めだした。

「あん!んん!!井上さん!一緒にイこう?中に出してもいいよ?私、パァーン!って弾けちゃう!んっく!んっ!気持ちいい!おちんぽ気持ちいい!!」

アオイちゃんの理性が吹っ飛び、性欲剥き出しの獣のようになった。
乳首をいじるたびに腰は激しく前後し、僕の息子を刺激する。

ずっちゅ!ずっちゅ!ずっちゅ!

何度も何度もピストン運動を繰り返す。

「え?え?…ちょ…ピストン回数やばくない?いや、でもこれは井上さんが出しちゃうパターン
!」

モモカの言うとおり、僕は限界だ。こんなに連続で上下されて耐えれるわけがない。

「あ、あ、いく!いくうううう!」

アオイちゃんはもう勝負を忘れて僕の息子に夢中だ。残念ながらアオイちゃんの負け…

じゅぽん!

小気味のいい何かが抜ける音。

「いく、い…あれ?抜けちゃった?もうちょっとだったのに…」

勢いが良すぎてお腹のバウンドの反動でアソコから僕の息子が抜けてしまったらしい。
ぎりぎり僕は射精を耐えることができた。

「え?うそ?45回?え?え?」

モモカの破裂が決定した。

42名無しさん:2016/02/14(日) 21:50:19 ID:57wZloEY
「さ、さんじゅうなな」「ひぐ!」

みしっ!みちみちみちみち!

モモカのサイズがアオイちゃんと並んだ。恐らくモモカは45回を迎える前に次で破裂するだろう。

「モモカー、あと8回だぞー」

「む、無理…破裂しちゃう…」

「さんじゅう…はち!」「んぷっ!」
無慈悲なポンピング。


パァアアアアン!!!


モモカは合計50回目のポンピングで破裂した。

「はぁはぁ…勝っちゃった」

破裂寸前からの見事なアオイちゃんの勝ちだ。

「いやぁ、見事な逆転だねアオイちゃん。あそこであのラッシュは僕も予想できなかったよ」

「あはは…でも、私も限界…」

「空気抜いていいよ、勝負終わったし」

「…」

アオイちゃんは沈黙したかと思うと再び僕の上に跨がり始めた。

「アオイちゃん?」

「もう誰にも邪魔されない…ふふっ井上さんも物足りないですよね?」

しまった。まだ性欲が残ってるらしい。

「私も、あと1回のポンプで破裂します…だから、井上さんがイッたら押してください」

アオイちゃんから空気入れを託され、左手で押し込めば一発分はいるようにセッティングされた。

「ぺっぺっ!げほっ!あ、アオイちゃん!ちょっと待って!私の頭を先にくっつけて!」

床に転がるモモカが必死にアオイちゃんを止めようとゲルを吐き出しながら頭一つで説得を試みる。

「敗者は黙っててください」

「う、はい」

怖い。アオイちゃんの冷たい目線はモモカじゃなくてもわかるぐらい鋭いものがあった。


「さぁ…井上さん!いっしよにイこ?」

すぶっ!ずちゅ!ずっちゅ!

見えていないはずなのに、一発で挿入に成功した。アオイちゃん…ウブだと思ったけど…やはりバルーン・アンドロイドなんだな…

「あ、いくっ!いく!」

「僕もだ…限界っ」


「あっはぁあああ!!」「うっ!」

アオイちゃんが先に達したが、直後に僕も出してしまった。
僕は約束通り、左手に力を込める。

「きたぁ…」

アオイちゃんの最後の表情は完全に満足しきったものだった。


パァアアアアァアン!

43名無しさん:2016/02/14(日) 22:21:57 ID:57wZloEY
「ごめんなさいごめんなさい!」

プレイ後、そこには必死に謝るアオイちゃんの姿があった。

「いやぁ、筋肉痛だと二人分の頭をくっつけるだけで死ねるなぁ…」

二人とも破裂してしまったので、僕が動くしかなかった。

「うん、止めたんだけどね…」

モモカは僕に湿布を貼りながら会話に参加している。

「あうう、モモカさんもごめんなさい!私、なんかおかしくて…」

「いいよいいよ、溜めすぎると皆あーなっちゃうし。それにあの目線…ぞくぞくしちゃった」

もじもじし出したぞこの風船。モモカはマゾ寄りの性癖なのだとはっきり理解した。

「そういば、乳首おさまったみたいだね」

アオイちゃんの胸はつるんと綺麗なカーブを描いていた。

「おかげさまで…すごい気持ちよかったです!オナニーより全然気持ちいいです!」

「あ、アイドルがそんなこと言っちゃ駄目!」

「あ…き、気をつけます…」

アオイちゃんがオンエアで口走らないか心配になる。

「えっと…またしてくれますか?」

おねだりするような目でアイドルに見つめられる断れる男がいるだろうか。いや、いない。

「溜め込まないで、早めに来てね」

「うんうん」

「お二人とも…ありがとうございます!」

アイドルの百点満点の笑顔だ。
こんな可愛らしいのに、エッチの時は…あーいけない。アイドルの知られざる顔シリーズの知識が増えてしまった。
アオイちゃんには今後も頑張ってほしいし、彼女の役に立てるなら棒役になってやろうじゃないか。

「とりあえず…」

二人の顔を見た後、部屋を見回す。

「掃除しといてね」

二回分の破裂を綺麗にできる体力は僕には残っていなかった。

44名無しさん:2016/02/15(月) 00:21:06 ID:nJoGeaQg
モモカいっつも破裂してんなと思いつつ書いてる人です。色々と勝負の形式を模索していますが、いかがでしたでしょうか。アオイも加わり幅が広がったので色々組み合わせていきたいです。何か良いアイディアがあればお聞きかせください。

45名無しさん:2016/02/15(月) 07:06:20 ID:aw5EfeOM
井上さんのいない、平日のオフのアオイちゃんの破裂オナニーをモモカちゃんがお手伝いしてあげるとかどうでしょ

46名無しさん:2016/02/15(月) 22:54:13 ID:h3qMkNik
アオイちゃんと出会ってからはや数ヶ月。今日もアオイちゃんは井上さんの部屋にモモカを訪ねていた。最初はオナニーのお手伝いをお願いするのが目的だったが、最近では芸能界のお付き合いとは違う気さくな話し相手としてモモカと会うことも増えてきた。そんなときは、いま出ている番組の話しやスタッフの好き嫌いを打ち明けたり、逆にモモカが井上さんや自分の近況を話したりと必ずしもオナニーに耽るわけではなくなっていた。

47名無しさん:2016/02/15(月) 23:20:48 ID:h3qMkNik
そんなある日…

「う〜ん、疲れた〜・・・」

いつになくアオイちゃんが疲れを口にしていた。
人間ではない彼女たちが純粋に疲れを感じることはないが、この場合は自律性を持つ彼女たちゆえの、いわゆる精神的な疲れである。

「昨日の番組、大変だったもんね〜」

「そうなんです。マネージャーは最初に軽く膨らませるだけだからって言うから簡単かな?って思ってたら番組が進むごとに膨らませちゃ割って、CM中にボディ替えてまた膨らませてって、もういくらバルーン・アンドロイドだからってやりすぎですよぉ・・・」

アオイちゃんは先日、芸人あがりのMCがテレビの常識を打ち破った展開をみせるのが人気のバラエティ番組に出演し、それが昨晩放送された。

せっかくアオイちゃんが出てる番組だからとモモカも井上さんと一緒に見たのだが、ハッキリ言ってイジメとしか思えないムチャ振りを見てるうちに出ているアオイちゃんがかわいそうになって途中で見るのを止めたのである。

「気にしないでいいよ〜。あの番組、最近視聴者の中でもムチャ振りが酷すぎて、あんまり面白くないって人もいるし、あのままじゃこの先長くないって〜!」

「それでも、またオファーが来たらって思うと気が重くなります・・・」

「まーまー、私で良ければ話聞くからさ♪」

「ありがとうございます・・・はぁ〜」

そういってアオイちゃんはリビングにゴロ寝をしようと

48名無しさん:2016/02/15(月) 23:24:04 ID:h3qMkNik
リビングに上体を投げ出しそうとしたところ

ゴン!!

「アオイちゃん、大丈夫!?」

「痛たた…なにかココに硬いモノがって…え!?」

アオイちゃんが手探りで触ったモノは先日田中さんが送ってくれた、あのヘリウムガスボンベだった。

49名無しさん:2016/02/15(月) 23:39:29 ID:???
「モモカさん、これは?」

「あーそれねー、私さ井上さんがオーナーになってくれる前はお店で働いてててね?で、その店の支配人さんが送ってくれたの。」

「そうなんですか…それにしてもこれ大きなボンベですね〜」

アオイちゃんの声が少し艶っぽくなったことにモモカは気づいていない。

「う〜ん、大きなのは良いんだけど、井上さんってばプレイ始めるとすぐSッ気だして針や画鋲使ってイタズラで破裂させるし、そもそもこの部屋じゃ限界破裂って言っても、どちらかというと部屋の壁や天井に圧迫されて割れちゃう感じだし、しかも支配人さんも間髪入れずに色々なもの送ってくるからどうしても余っちゃって〜ちょっとどうしようかなって感じで置いてあるの。」

「そうなんですか……あ、それなら!」

「?」

アオイちゃんは持ってるバッグを開けると4つ折りにしたチラシのようなものを取り出した。

50名無しさん:2016/02/15(月) 23:57:14 ID:???
「モモカさんって最近開発された『スーパーバルーンボディ』って知っていますか?」

そう言いながら、アオイちゃんは折ってある紙を広げる。どうやらバルーン・アンドロイドを使うお店やオーナー向けの新商品広告チラシのようだ。

「スーパーバルーンボディ?」

「はい。このチラシでその紹介をしてるんですけど、私たちのバルーンボディって制限なく膨らましてもアドバルーンくらいが限界じゃないですか?」

「う〜ん、あんまり最後のほうまで大きさ気にしてないけど…言われてみるとそれくらいかな?」

「それが、このスーパーバルーンボディに変えると飛行船サイズまで大きくする事ができるんです!」

「いや、そこまで膨らましても正直〜(焦」

「いえいえっ!ただ大きく膨らむだけじゃなくって巨大に膨らむことができる分だけ今までにない快感を得られるらしいんです!」

「いや〜、でもそこまで膨らもうって言っても部屋につっかえるしね〜」

「大丈夫です!撮影スタジオの大きいところをマネージャーに頼んで借ります!今ならちょうどドラマがクランクアップする時期なのでどっか空いてますって!」

そこまでまくし立てるようにしゃべったアオイちゃんは思いついたように携帯を取り出すとものすごい早さで操作をして…

「はい、もうスーパーバルーンボディを2体注文しちゃいましたから、モモカさんも覚悟を決めて一緒に気持ちよくなりましょう♪」

「う、うん………って、あれ?」

暴走の止まらないアオイちゃんを前に冷静になったCPUで、これ井上さん帰ってきたらどうやって説明しよう、と困り果てるモモカであった。

51名無しさん:2016/02/18(木) 22:15:58 ID:2huA0j6Y
「…と、言うわけで明日の土曜日アオイちゃんと遊びに行くんだけど…いいかな?」

「ん?良いんじゃない?」

帰ってきた井上さんに聞いてみるとあっさりと許可をくれた。

「え?いいの?」

「いいも何も、友達と遊びに行くのは普通だろ?僕の許可とかは…あー、ひと声は欲しいかな」

井上さんはバルーン・アンドロイドを人として見てくれる。破裂好きだけど優しい人だと改めてわかった。

「えへへ、ありがとう井上さん」

「ところで二人で何をしに行くの?」

女の子2人でエッチなこととは流石に言えない。

「ショッピング、とかかな?」

「ふーん、アンドロイドも色々必要だもんなぁ」

怪しまれては…いないよね?

「えっと、えい!」

井上さんを押し倒して股間の上にお腹を押しつける。

「わ、なんだ急に」

「私がいないと井上さんのおちんちん…破裂しちゃうでしょ?今のうちに搾ってあげるね」

居候の身として、家主にはサービスしておかないと…この話をごまかすのも兼ねて。

「搾りきる前にモモカが破裂するな…あ、今日は破裂なしだな。明日に響くかもだし」

…本当に優しい人だなぁ。

その日の夜は普通の人同士がするようなプレイで終わった。
終わったあと、井上さんは仕事で疲れていたのかすぐに寝てしまった。幸せそうな寝顔を見ながら、私もスリープモードに移行した。

52名無しさん:2016/02/19(金) 02:38:00 ID:jHSDHgA.
翌朝、井上さんに挨拶を済ませ、外にでるとアオイちゃんが待ちかまえていた。

「おはよーアオイちゃん」

「おはようございます!荷物は車に積んでますので、さぁ行きましょう!」

朝から元気…というより興奮しているみたい。

「車?アオイちゃん運転できるの?」

「いえ、マネージャーの運転です」

そういえばマネージャーにお願いするって言ってたっけ。マネージャーってプライベートにも付き合ってくれるものなのかな?

階段を下り玄関をでると、ライトバンが一台と、スーツの女性の人が立っていた。ポニーテールでキリッとしたできる女って感じ、おっぱいも大きい。

「あなたがモモカちゃん?」

「はい、そうですが…」

「後期M型…レアね。そして、アオイの先輩」

私を見ただけで型番を当てた!?なんなのこの人!

「わ、わかるんですか?」

「うふふ、ちょっとね。あ、申し遅れました。アオイのマネージャーの藤森です。アオイと仲良くしてもらってるみたいで…ありがとうございます」

「あ、いえ、こちらこそ」

型番を当てられ面を食らってしまったが、悪い人ではなさそうだ。

「マネージャー!初対面のバルーン・アンドロイドの型番言い当てるのやめてくださいよー!」

アオイちゃんの口振りから察するに毎回こうらしい。

「癖みたいなものよ。さぁ乗って乗って」

言われるがままに車に乗り込む。座席の後ろには既に色々な荷物が詰め込まれていた。

シートベルトはバルーン・アンドロイドのサイズでも余裕がある。アオイちゃん用の車かな?

「ベルトは締めた?じゃあ行きましょうか」

運転席の藤森さんが軽く後ろを確認すると早々に車は動き出した。

「広いスタジオ取るのたいへんだったわー。派手なオナニーねぇ、アオイ?」

「ま、マネージャー!!」

アオイちゃんの顔が恥ずかしさで真っ赤になった。どうやら何をするのか知っているらしい。

「あっはっは、ごめんごめん!まぁ噂のスーパーバルーンボディの検証って形で申請しといたから気にしないでね」

すこし豪快な部分もあるけど仕事面はしっかりしてるようだ。

「検証って…藤森さんも同伴ですか?」

井上さんとの実験プレイを思い出す。

「ん?コンプレッサーのスイッチ入れて外に出るわよ。終わったら連絡頂戴ね」

「ありがとうマネージャー、休みの日にごめんね」

「いいのよ、アオイ。破裂のお仕事受けといたから」

「うぐっ」

仕事面は容赦がないようだ。

「あーでも心配しないで前の無茶振りMCの品のない破裂じゃないから」

「あ、この間の連続破裂はアオイちゃん可哀想でした!破裂に愛がない!」

思わず同意してしまった。でも確かに品のない、破裂の美学がわかっていない内容だった。

「あら、モモカちゃんいける口ね?今度ゆっくりお話しましょ」

「え?あ、はい」

この人も破裂好きなのかな?
藤森さんと井上さんは話が合いそう。

「この2人会わせない方が良かったかな…」

アオイちゃんがはぁっとため息をつく。

53名無しさん:2016/02/19(金) 23:12:54 ID:jHSDHgA.
車が走り出して30分ぐらいで、スタジオに着いた。結構近いところにスタジオってあるのね。

「着いたわー。はい、2人は先に中で体とっかえっこしてて。私は荷物をスタジオに移すから。アオイ、Bスタジオわかる?」

「Bスタジオですねー。マネージャーさんすごいです!」

「すごいところなの?」

「都内で一番広いし高さもあるスタジオなんです」

そんなすごいところを取れるものなの?

「空調設備が壊れて寒いから、誰も使ってなかったのよ。風船ちゃん達にはあんまり関係ないでしょ?」

なるほどと思いながら、アオイちゃんとBスタジオに向かう。

Bスタジオは確かに広く、高さも十分にあった。飛行船一隻は入りそう。

「じゃ、頭外すよー」

「お願いしますー」

アオイちゃんの頭部を体から離し、噂のスーパーバルーンボディに取り付ける。

「ん…なんでしょうこれ。皮とゲルが厚め?」

そんな感想を言いながら、アオイちゃんは私の頭部を外し、スーパーバルーンボディに取り付けてくれた。

「んん…確かに厚めかなぁ」

通常のボディよりも大きく膨らませるために厚めに作られているようだ。

「んひぁ!?」

突然アオイちゃんがびくっとしながら声を上げた。
アオイちゃんの後ろにはいつの間にか藤森さんがいた。

「ま、マネージャー!いきなりお尻にプラグいれないで!」

「厚めだけど敏感なのね、はい、モモカちゃん後ろ向いてお尻つきだしてー」

「何この差…」

アオイちゃんと藤森さんの関係がわかったところで、言われたとおりお尻を藤森さんに向ける。

「…ん」

優しいタッチでプラグが中に入る。

「よし、それじゃあスイッチオンっと。あとは2人で楽しんでねー。私は外で缶コーヒーでも飲んでるから」

「うん、ありがとうマネーんん!?」

アオイちゃんが会話もままならず、悶え始める。

「アオイちゃ…んん!?あ!これ…すごい…ああん!」

空気が入るだけで普通の数倍もの快楽が占拠する。すごい…

「わぁお…すごそうね…ごゆっくりぃ」

そう言って、藤森さんはスタジオから出て行った。

「モモカしゃん!すごいれふ!こんなの!ん!んん!まだ張ってもいないのに!」

キャパシティには余裕があるはずなのにアオイちゃんの股はすでに濡れている。そういう私もすでにぐしょぐしょだ。
こんな序盤でこの有様…果たしてどうなってしまうのか。

54名無しさん:2016/02/20(土) 13:26:18 ID:JJCt3Lrk
2人ともアドバルーンサイズになったがまだまだ余裕があるように感じる。
このサイズになって普段と膨らみ方が異なることに気づいた。

「んふ…これいつもと膨らみ方…まんまる…」

普通のバルーンボディはある程度骨格を意識した膨らみ方をするのに対し、このスーパーバルーンボディはボールに頭と手足を付けたような膨らみ方をしている。頭が胸に隠れることなく、膨らみに応じて高くなっているのは背骨という概念がないからだ。胸も大きくなっているが、仰向けに寝たときの胸の形がそのまま大きくなっている感じ。

「モモカしゃん…きもちいいれす…」

アオイちゃんはすっかりトロ顔で涎も垂らしている。

「アオイしゃん、よだれ…あ…わらしもろれつが…」

快楽が大部分を占め、呂律が回らなくなってしまった。膨らみが大きくなる度に敏感に感じるようになり、理性に使われるメモリが枯渇していく。

2人とも気球サイズになったかなと思ったときにお腹に何かがふれ強烈な快楽が体を走る。

「んふぁあああん!?」

「いいいいくううう!!」

結構離れていたはずだがアオイちゃんのお腹に触れてしまったようだ。

「あ!あ!にゃにこれ!ん!んん!!」

「お、おにゃかをおしあってるだけにゃのに…んくう!!」

もうほとんど体は動かせないが体を揺らしてお腹をこすり合わせる。これは…やばい…快楽の稲妻が全身を巡り続け思考回路が麻痺をし始めている。



ふたりのさいずがとても大きくなったころにはもうことばが…でもそろそろ体がぱっつんぱっつん

「あ、あ、きちゃう!はれちゅ!はれつきちゃう!?」

「こんなのではれちゅしたら…」

かいろがしょーとするんじゃないかというぐらい快楽がおそいかかりそう、いいよ、いっちゃお


ばつっ!ばつっ!みしいっ!

はれつまえのきしみも大きい…!

「あびゃ!ももかひゃん!わたしいっちゃいましゅ!きょだいふうしぇんのさいごれふ!」


ばりっ!

ボォオオオオオン!!!

あおいちゃんがだいばくはつ!
すごいしょうげ


バァァアアアアアン!!!

わたしもはれつすんぜんだったのであおいちゃんのしょうげきにまけてはれつした。

もう、かいらくしか、あたまに…きもちよすぎ…




意識がはっきりした時にはノーマルボディに頭がくっついていた。アオイちゃんはまだ快楽の余韻に浸り放心している。

「すごい音だったわよ。スタジオの外でも揺れたもの」

藤森さんが私達の残骸を片づけながら感想を述べる。

「あ、藤森さん…後片付けは私達も…その、まだ動けないですけど」

ボディを代えたのに腰が抜けたように体に力が入らない。快楽がまだまだメモリの残っている。

「いいのいいの、アオイに付き合ってもらったわけだしね。ゲルも飛び散ってないから楽だし」

スーパーバルーンボディのゲルは堅めらしく、衝撃で飛び散ることはないようだ。

「うへへ…ももかしゃん…もういっかい…」

アオイちゃんは完全に快楽に溺れている。私も連続でスーパーバルーン体験するとああなりそう。

「駄目よ、アオイ。あんたそれ以上はシャットダウンまでいきそうよ」

「うー…マネージャーのけちぃ」

スーパーバルーンボディは凄まじい快楽をバルーン・アンドロイドに与えてくれるようだが、膨らみすぎで今回のように大きな部屋か屋外でないと無理そうだ。…屋外でヘリウム入れたら飛べるんじゃないかな?
途中でヘリウムが切れるのもあれだったので今回はエアコンプレッサにしたけど、次やるときは容量を計算して…ん…考えただけで…おまたが濡れてしまった…

55名無しさん:2016/02/24(水) 23:06:19 ID:6Pmf9PV.
モモカとの生活にもすっかり慣れ、むしろモモカなしでの生活が考えられなくなってきた頃、事件は起きた。

「井上さん…太った?」

バルーン・アンドロイドにそんなことを言われると思わなかった。…アンドロイドとは言え、丸々膨らんだモモカに言われるのはなかなかに堪える。

「…モモカの飯がうまいからな」

「ごめんね…専門じゃないから体型管理とかよくわからないの」

「あああ!モモカが謝ることじゃないから!そんな顔しないで!」

なぜかモモカをしょげさせてしまい、罪の意識が高まる。

「運動…しなきゃとは思うんだけど、なかなかねぇ…」

したいと思っても行動に移れないから、結局運動したくないと心で理解しているが、姿勢だけはアピールしておく。

「エッチだけじゃ、足りないのかな?」

モモカはそういうが、セックスの時は結構体力を使っていると思う。…これ以上激しいのってどうするんだ?

「あ!そうだ!」

モモカは何か思いついたのか、クローゼットから何かを取り出し、浴室に向かった。


シューッ…

と空気が抜けるような音が聞こえるとすぐにモモカが…スレンダーな体型で帰ってきた。お尻には膝ぐらいまで伸びたチューブが繋がっている。

「あうっ…慣れないなぁこの体型…」

アオイちゃんとは違い、普段からモモカは風船体型だ。このスレンダーなモモカは初めて見たかもしれない。

「僕もそれだけ簡単に痩せられればなぁ」

「井上さん!はい!」

モモカがチューブを僕に手渡す。

「はい、ってまさか…」

「風船ダイエット!私のこと好きなだけ膨らましていいよ!でも道具は禁止!」

息を吹き込むのみ…なるほどかなり骨が折れるな。

「私を破裂させても良いけど…井上さんじゃ無理かなぁ?」

完全に僕の体力をなめきった発言、聞き捨てならないな。

「ヒィヒィ言わせて破裂させてやるからな…覚悟しておけ」

「うふふ、期待してるね」

こうしてモモカとの勝負の火蓋が切られたのだった。

56名無しさん:2016/02/25(木) 23:35:09 ID:0cinGWgo
モモカをベットに仰向けで寝かせ、自分はベットに座りモモカに空気を入れる。
痩せているモモカとプレイするのは初めてだ。アンドロイドというだけあって、プロポーションは抜群。Fはありそうな胸、ほどよい肉付き、綺麗な腰まわり、くびれ…バルーン・アンドロイドは膨らまなくても売れるんじゃないか?

「井上さん…あんまり見ないで、は、恥ずかしい…」

いつもより顔が赤くなり、胸を両手で隠しモジモジするモモカ。こういう反応はモモカにしては珍しい。

「毎日裸でやってるのに、いまさら恥ずかしいとかあるの?」

「ふ、膨らんでないから!その…バルーン・アンドロイドだから、膨らんでないと変だし…」

アオイちゃんはそんな感じしてなかったなぁと思いつつも、口にはしなかった。聞かずともモモカ個人の感覚なのだろう。

「すぐに膨らませて恥ずかしくなくさせてやるからな」

モモカに繋がったチューブを咥え、息を吹き込む。

「ん…井上さんのあったかいの感じる…」

モモカは膨らんでいないと初々しいというか何というか…別のエロさをもっているな。

息を吸って吐いてを繰り返し、モモカの体の様子を伺うが…ぜんぜん膨らんでいない。

「はぁはぁ…なんだこれ…」

「大丈夫?」

心配してくれるモモカの体はお腹が大きめのビーチボールサイズになっており、胸も…FからH?ぐらいに大きくなっていた。

ようするにいつものモモカの通常時よりかなり控えめである。

「ガスボンベ先輩はすごいよ…顎とかこめかみがやばい…」

「無理しないでね?どうする?吹き込むのやめる?」

不服だがこれ以上吹き込むと頭の血管が危ない。

「今日はこの辺で勘弁しておこう…」

「うん、じゃあ…」

これで終わりかと思いきや、モモカが体勢を変え、四つん這いになってお尻をこちらに突き出す。

「普段だと、バックできないから…それに騎乗よりは井上さんの運動にもなるし…いっぱい突いてね」

誘われるがまま、モモカのあそこにゆっくり挿入し、軽く前後する。

「あ…!突かれる衝撃がすごい…」

モモカ自信もバックはあまり経験がないらしい。
何回か軽く前後し、頃合いをみてゆっくりと腰を引き、勢いを付けて突く。

「んんーっ!激しい!もっと!もっと!」

パン!パン!

と軽い音が部屋に響く。

「あん!いい!いいよぉ!」

「モモカ…!出そう!」

「いいよ!いっぱい出してぇ!」


強く突いた衝撃で、モモカの中に溜まっていたものが溢れる。
モモカもイったのかローションを排出しているようだ。

「はぁはぁ…」

普段しない体位のせいか、どっと疲労感が襲ってきた。

「バールン・アンドロイドとか関係ないセックスだなこれ…」

「明日はもっと膨らませてね…四つん這いできないぐらいまで井上さんの息で私を満たして?」

明日もあるのか…これは確かに運動にはなる。バールン・アンドロイドらしいプレイをするにはまだ努力が必要のようだ。

57名無しさん:2016/02/27(土) 01:45:51 ID:aFUFEbRs
風船ダイエットは毎日行われ、モモカを徐々に大きくできるている成長を感じるも、まだまだ破裂には至らない日々が続いた。

「肺活量は増えた気がするけど、体重はあんまり減らないなぁ」

「一気に痩せるより、ゆっくり痩せた方が良いらしいよ?」

「そういう話はよく聞くなぁ。…部屋寒いな、暖房入れてないの?」

帰宅後、部屋着に着替えながらモモカと会話をしていると、部屋が普段より寒いことに気づく。

「あ、そっか。このぐらいの気温なら暖房入れないと寒いもんね。」

モモカがテーブルのリモコンを手に取り、エアコンの電源を入れる。
アンドロイドなのであまり寒さは気にならないようだが、一応感じてはいるらしい。ゲルが冷えすぎて固くならないように体温管理するためとモモカが前に言っていた気がする。

「えい、えい…あれ?暖房にならない?」

モモカがリモコンと格闘しながら不穏なことを呟く。

「マジで?ちょっと貸して」

30度まで上がっているのに、時間が経っても冷風しか流れない。

「エアコン…これは、壊れたな」

「まだ寒いのに…井上さん大丈夫?」

「うーん…まぁ、布団にくるまってれば耐えれるだろ」

大人しく布団にもぐり込み、翌朝、管理会社に電話して直してもらうまで耐えるしかあるまい。

「えっ、風船ダイエットは?」

「寒いから今日は中止」

「あう、あ!エッチは?」

「寒いから止めよう。この状況で脱ぐのは厳しい」

「えーエッチはしようよ〜」

モモカと暮らしてからほぼ毎日エッチしてるのはいかなる日もモモカが要求してくるからだ。しかし、この寒さの前ではNOと答えるしかない。

「俺の息子もたまには休憩したいんだってさ、それじゃ僕は布団の住民になるから…今日はご飯を外で食べたし…寝るだけだよ」

同僚と夕食を済ませていたため、今日はモモカも羽休めの日だ。

「うー…日々の楽しみなのに…そうだ!」

何を思いついたのか、モモカは浴室に入っていった。
何をする気だ?アンドロイドなのに風呂で暖まったりとかするのだろうか。

しばらく経っても戻ってこなかったため、僕は布団に飲まれ眠りにつく寸前だった。

ガラガラ、と浴室が開く音。

そして、たぽんたぽんと、水が揺れる音がこちらに近づく。
居間の扉を開けて出てきたのは、体から湯気の出ているモモカだった。たぷんたぷんと膨らんだ体…お湯が入っているようだ。空気とは違い大きく膨らんだお腹はモモカが両手で抑えていないと地に着いてしまいそうなぐらいに重そうだ。

「えへへ…人間ゆたんぽだよ…これなら寒くないよね」

モモカのエッチへの情熱には素直に感心するしかない。寒いが熱い夜になりそうだ。

58名無しさん:2016/02/27(土) 08:34:33 ID:aFUFEbRs
重そうな体で何とかベットにたどり着いたモモカはそのまま僕の布団の中に潜り込んだ。
モモカが布団に入ると、中の温度がじんわり高くなっていくのがわかった。

「おお…暖かいなこれ」

「密着するともっと暖かいよ」

モモカが僕に抱きつこうとするが胸と腹が大きすぎて手が僕の体に届いていない…が、体に密着した水風船は人肌以上に暖かく、包み込むように形を変える。思わず僕からぎゅっと抱きしめてしまった。

「ん…」

チュブ…チュバ…

モモカの口と僕の口が交わり、モモカの舌が僕の舌を巧みに絡ませる…舌があるのに味がわからないというのは用途がこれしか無いのだなと思いつつもディープキスを続ける。口内もお湯のおかげで暖かい。

「んぷっ…井上さん…気持ちいい?」

「うん、何か安らぎすら感じるよ…」

なぜかとても心が落ち着く。寒さの中での暖かさとエッチな気持ちの相乗効果だろうか。

「…安らぐとおちんちん、大きくなるんだね?うふふ、今日はお休みじゃなかったの?」

モモカの暖かい手が僕の息子を包み、優しくしごき始める。

「う…くぅ…手こき上手いな」

「まぁ…専門分野の技能だからね、手こきもフェラも製品テストで一杯やったなぁ」 

そんなことやらせてるのか。どうやって合否をつけるのか少し興味が…

「うっ…あ…出ちまった…」

手こきだけで射精してしまうとは…モモカのお腹にべったり精液が付いている。

「…お掃除してあげるね」

モモカは体を起こし、仰向けになった僕の股間の前に座るとまだ勃起している僕の息子を咥えた。

じゅるる!じゅっぽじゅっぽ!

舌で亀頭を舐めながら、僕の息子に吸い付くす。モモカにフェラして貰うのは始めてたが、もっと早くにして貰えばよかったと後悔する。
しかし、これだけ気持ちいいと…

「んぐ!?ぷへぇ…」

モモカが驚いて口を離すと、ねっとり糸を引きながら精液が口から漏れていた。

「すまん…耐えきれなかった」

「井上さん早漏〜」

全くもって反論できない。

「んふ…でもまだまだビンビン…すっごい」

モモカは愛おしそうに僕の息子を撫でる。

「元気なうちに入れちゃおっか?それでも元気なら水風船パイズリとかしてあげる」

モモカの入れるという発言に僕の息子の硬度がさらに高まった。

59名無しさん:2016/02/27(土) 17:28:28 ID:aFUFEbRs
いつもの騎乗位なのだが、モモカは水風船だ。かなりずっしりとした重さを感じる。大きめのバランスボールサイズのお腹が僕に襲いかかる。

「んしょ…ん…」

ずぶりと挿入され、締め付けと温もりに息子が包まれる。
モモカがゆっくりと腰をおろし、完全に座った体勢になるとモモカの重量のほとんどが僕の下腹部に集中する。

「井上さんのおちんちんすごいビクビクしてる…」

僕のアソコは破裂するのではないかと言うぐらいビンビンになっており、怒濤の快楽の連続で敏感になっていた。

「重いけど…ありだな!それ!」

「ふあ!」

モモカのお腹を押すように強く揉む。もちろん破裂しないように適度な力で。
空気とは異なり、加えた力でそれなりに形が変わる。

「んんく!んん!ああん!」

モモカは気持ちよさに喘ぎながらも、腰を動かし始めた。
動く度にタプンタプン体が揺れ、胸やお腹がぶるんぶるんと暴れる。

ぎしっ、ぎちぃ、みしっ

重さが重さだけにベットがひどく軋む。それだけ僕へのダメージもでかいわけなのだが、快楽が上を行き苦痛すら気持ちよくなっている。

たぷんたぷんと激しく揺れるモモカの体は見ているだけで眼福もので、揺れる度に股間に熱いものがこみ上げる。

ぎしっぎしっぎしっ

ばきっ

ベットを支えている板の一つが折れた。

「いかん、ベットが壊れる」

「壊れる?私も壊れちゃう!んふぅ、んんん!イッちゃう!イッちゃうううう!」

モモカの動きが激しさを増し、僕の息子も限界だ。

「うっく…!」

「んんんんん!!」

僕の射精の直後にモモカは体を反らし、びくんびくんと痙攣した。

モモカはアソコから温かい液があふれ、ことの終わりを告げる。

「はぁはぁ、汗かいたな…シャワー浴びるか…」

「ん…私も…一緒にいい?」

「うん?良いけど…」

普段はモモカが破裂してこういうシチュエーションにならないので、これはレアケースだ。まだ僕の息子の試練は続くらしい。

60名無しさん:2016/02/27(土) 22:18:13 ID:aFUFEbRs
狭い浴室の中にモモカと2人きり。流石に膨らんでいるモモカは大きく、バスタブを除く浴室スペースの半分を占めている。

「立ってるの辛いだろ?バスチェアに座ってて良いよ」

「うん…じゃあ、お言葉に甘えるね」

バスチェアに座れるのかというぐらい大きなお尻のモモカだったが、何とか座って体を安定させることができたようだ。

「えーっと、どうする?僕のこいつは元気だけど、僕自身が結構疲れた」

「あ、そうなの?じゃ、今日はおしまいだね。お背中流そっか?」

このままエッチ継続かと思ったがモモカは素直に僕の疲れを察してくれたようだ。

モモカに背を預け、自分は前を洗う。そういうお店だと股間を洗ってもらえるらしいが…変なことになるし、やめておいた。
背中ではモモカがやや不自由な膨らんだ体でせっせと背中を洗ってくれている。
誰かに背中を洗って貰うなんていつ以来だろう…すこし懐かしい気持ちに浸ってしまった。

背中を流してもらい、シャワーで全身の泡を流す。さっぱりしつつ、お湯のおかげで体が温まった。

「ふう…ありがとうモモカ。モモカはどうする…って汗かいてないよな、考えてみれば」

「あ、うん。私はあとで拭いてくれれば良いよ…えっと」

モモカが僕に縁が丸くなった筒を手渡す。

「…なにこれ?」

「デフレーター。1回お湯を捨てて入れ直そうと思うの」

捨てるお湯とはモモカを満たしてるお湯のことだろう。確かにぬるくなって湯たんぽ力は弱まっていた気がする。
これ、もしかして

「一人だと苦労しちゃうから…えっと…前の穴に刺してもらえると…嬉しいな」

まぁ、何となく察してはいた。
暖かい夜を迎えるためにも断る理由はない。

座っているモモカの腹下に潜り、デフレーターをモモカのアソコの入り口にあてる。よく見えてないがこの辺りのはず。

「この辺?差し込むよ?」

「うん、いいよ。あ、声でちゃうかも…んう!もうちょっと奥まで…カチッて音がするから」

指示に従い、ゆっくりデフレーターを押し込む。デフレーターが入りきるかと思ったところでカチッと音がした。

ブシャー!

勢いよくお湯が噴き出す。

「ん…ふぅ…んん!…ん!あっ!あっ…」

モモカの股から勢いよくお湯が抜けていく。抜けるときにも快楽があるのか、モモカの顔は少し赤くなっていた。

数分後、お湯がすべて抜けてスレンダーになったモモカがやや放心状態で座っていた。

「ん…力抜ける気がするんですよ、これ…えいっ!」

チュポン!

モモカは自分の手でデフレーターを抜き取った。

「うーん…折角だし前から入れよっかなー」

既に蛇口から延びていたアタッチメント付きのホースを手に取り、特に躊躇いもなくモモカは自分のアソコにアタッチメントを差し込んだ。

「あっ!…ん…接続完了っと、そして注入開始」

流れるような手つきでモモカはお湯を自分に注ぎ始める。

「膨らんでないと機敏だなぁ」

「うん、お料理とかするときはこの体なんだよ。井上さんが帰ってくる前に無理なことはこれで済ましちゃってる」

確かにパンパンに膨らんだ体でよく包丁使えてるなとは思っていたが影で使い分けていたようだ。

そんな会話をしているうちにモモカの体は風船のように膨らみ始めていた。

61名無しさん:2016/02/27(土) 23:01:54 ID:aFUFEbRs
ゆたんぽになっていた時のサイズに戻ったところで、モモカは蛇口を閉めようとしたが、ふと興味がわいてしまった。

「まだ膨らむことできる?」

「ん?うーん、まだ入るけど重くて動けなくなっちゃうから…あ、でも井上さんが手伝ってくれるならいいよ」

モモカは蛇口から手を離し、お腹の上に両手を乗せた。

浴室の足場の三分の二がモモカの体で埋まるかと思ったが。

「あ、これ以上は浴室から出れなくなっちゃう、止めないと…ん!んー!あれ?」

モモカは蛇口に手を伸ばす…が、届かない。先ほどまで体を傾けるゆとりがあったが、すでにそんなスペースは消失していた。

「ま、まずいよ、井上さん!止めて止めて!」

「え、届かないの?ちょっと待って」

代わりに自分が閉めようとしたがモモカの腹に遮られ、そこまで体を動かせない。

「あ、これ動け…うぐ」

気づけばモモカの腹で扉に押しつけられてしまっていた。

「あ、あ!やだ!破裂しちゃう!こんなとこで…!」

モモカは必死にホースを抜こうと下半身に手を伸ばしているが腹と胸に邪魔され届く気配がない。

「ひうっ!い、井上さんお腹つつかないでぇ!」

「え!?つついてなんか…あ…」

自慢の息子がモモカの腹を押し返そうとがんばっていた。

「と、とにかく、体を何とかずらしてバスタブに逃げ込めば…止められる!」

「ゆっ、ゆっくり動いて…はひっ!やっぱ急いで!」

体を徐々に動かし抜け出そうと試みる。

ずぼっ

体が動かない。僕の息子が何かの穴にジャストインして固定された。

「んうううう!おへそにおちんちんとか、こんなの知らないいい!!」

モモカが突如声を上げながら悶える。モモカの膨らんで深くなったへそに僕の息子が入ってしまったらしい。アンドロイドにヘソはいらないだろ!このため?このためなのか!?

全く身動きが取れないまま無情にも時は流れる。

浴室はモモカの体で埋め尽くされ、僕の全身を飲み込んでいた。

「は、はれちゅずるぅ…!」


バァッシャアァアン!


破裂の勢いで浴室の扉は僕と一緒に吹き飛び、周囲は水浸し、モモカの残骸が浴室の外にも飛び散った。

「い、井上さ〜ん、大丈夫〜?」

浴室からモモカの声がする、生首だろうが無事のようだ。

「な、なんとか怪我はない…さむっ!ふぇ、ふぇっくしょん!!」

自分も怪我はなかったが完全に湯冷めし、体が冷え切ってしまった…



翌日、案の定僕は風邪を引いてしまった。エアコンの修理費に加え、浴室の修理費が加わり散々だったが、モモカの作ってくれたお粥はとてもおいしかった。

62名無しさん:2016/02/27(土) 23:17:30 ID:aFUFEbRs
破裂オチしか書いてない書いてる人です。
ここまで井上とモモカの話がメインでしたが世界観を広げるために他の視点(バルーン・アンドロイドの使われ方や専用の施設とか)もあった方が良いのかなと思っています。自分でも書いてみようと思いますが、良いネタがあれば書いてくださっても(チラッ)

63名無しさん:2016/02/28(日) 01:24:56 ID:1.dysddI
アオイちゃんがオナニーでやや暴走するってことはバルーン・アンドロイドにもそれなり以上に性欲があるってことで
バルーン・アンドロイド用のオナニーグッズ、あるいは専用プレイグッズとかあるといいなと。
具体的には頭部のコンピュータから無線接続でコントロールできるバイブとか
膨張プレイ用スクール水着(衣服破り用使い捨てタイプと繰り返し使える超伸縮タイプあり)とか
バルーン・アンドロイドの股間部に取り付けてバルーン・アンドロイド同士でセックスできるようになるユニット(超大量エア射精機能付き)とか

64名無しさん:2016/03/04(金) 00:25:48 ID:jyJB6eIA
職場での昼休憩中にスマホを弄りながらモモカの作ったお弁当を食べていた時に、田中さんからメールが届いた。

「元従業員が立ち上げた店の様子を見てきてもらえないか…自分とモモカに役立つ商品…?」

海外にいて様子を見に行けない田中さんからのお願いメールだった。自分たちに役立つ品を扱ってるから損はしないとのこと。

「何を扱っているのかは行ってみないとわからないか…路線は違うけど仕事帰りに寄れる位置だし覗いてみるか。田中さんにはお世話になってるしね」

メールには画像が添付されており、アロハを着た笑顔の田中さんと無表情でピースをする水着の…バルーン・アンドロイドだ。2人はどういう関係なんだろうか。



午後の仕事はトラブルもなくすんなり終わり、定時退社を決めることができた。例のお店の閉店時間は23:30…えらく遅くまでやってるな。何にせよ十分に立ち寄る時間はある。
モモカも連れて行くかと思い、モモカに電話をかける。

「もしもし、モモカ?」

「あ、井上さん?どうしたの?仕事で遅くなる?」

「いや、定時退社したよ。ちょっと寄りたい店があってね、モモカの欲しい物もあるかもしれないから一緒にどう?って話」

「え!?いくいく!何のお店?」

「僕もよくわからない、田中さんの知り合いみたいだし大丈夫だろう。メールに場所の情報送っとくから、今からだと…そうだな、19:30にそのお店で待ち合わせよう」

「うん、わかった、えっと格好どうしよ」

「帰宅ラッシュに巻き込まれて破裂しないように普通の体型ならなんでもいいよ、僕もスーツだし」

「これデートだよね…うふふ…おめかししないと…」

「あー…まぁ、いいか、気をつけてね。あと戸締まりよろしく。じゃ、現地でまた」

「はーい!」

モモカが異様に張り切っているのが電話越しでもわかった。
モモカをガッカリさせたくないし…先に店の様子を見ておこうか。
変な店なら他の店でモモカの服でも買ってあげよう。

そうこうしながら普段とは違う路線に乗り、目的地を目指す。

65名無しさん:2016/03/05(土) 08:57:10 ID:5PHiuqZE
「バルーンポップ…ここか?物騒な名前のお店だなぁ」

田中さんから送られた地図に従い駅から10分程度歩き、大通りを離れた人の少ない裏道のようなところにその店はあった。

風船破裂という店名そのまんまの内容だと商品ラインナップが容易に想像できるが…

「…入ってみるか」

入り口の扉をあけると、カランカランとアナログな鐘の音がなる。店内は薄暗く、商品が棚や床に所狭しと置かれている。ただ、埃が舞っているような不衛生な環境ではなく、わざと薄暗く乱雑に物を置いているような気がしないでもない。

「高出力リモートボンベ、バーストディルド?…安全ニードルガンって」

「い、いらっしゃ、いませ」

「うわぁ!?」

珍妙な商品を眺めていると背後から突然声をかけられ驚かされる。…いつのまに。

「な、何をお探しです、か?ふひひ、う、うちは凄いの一杯ですよ?」

声をかけてきた女性は外ハネしたボリュームのある黒のロングヘアー、目は大きいが元気という感じではな い
…美人といっても差し支えのない顔立ちではある。膝下まである黒のニットワンピの中はぽっちゃりした体型がくっきり浮かび上がっており、大きな胸の代償にお腹まわりやお尻に余計な栄養が回っている。…腐女子って言うんだっけ?

「あ、いえ、すみません。このお店って…」

「うちはバルーン・アンドロイド用の…その…快楽目的用のアイテムを扱ってます、ふへへ…しかも破裂専門です。あ、私このお店の店長です」

店名通りのお店のようだ。しかし破裂専門とは何ともアンダーグラウンドな単語に感じる。

「な、なんか危ないお店って感じします?しますよね?ね?」

「ええ、まぁ…確かに」

「ですよね!ですよね!このダークな感じが良いですよね!」

危ない店と言われ喜ぶ女性店長。確かに見てるだけで悪いことをしてる気分になる雰囲気はある。

「あ、あ、その、それで、どういったものをお探しでしたっけ?」

先程からたどたどしいながら積極的に接客してくれている。あまり慣れてなさそうだ。

「あー、そうだな…うちのバルーン・アンドロイドが破裂好きでね、何か新しい破裂のさせ方ないかなぁって…」

モモカが好きそうなお店だし、予習しておこう。田中さん、モモカの性癖知ってたのかな?

「で、でしたらこのバルーンスレイヤーはいかがです?」

そう言って見せてくれたのは、2メートルはある男性型のマネキンのようなもの。下半身は戦車のような無限軌道になっており、背中にはボンベを背負っている。

「これはですね!目標のバルーン・アンドロイドを執拗に追跡して、捕まえたらこの股間についた大型ディルドで犯しながら破裂するまで空気を入れ続ける鬼畜マシーンです!リモコンで起動、停止ほか色々できちゃいます!お値段なんと30万円!!」

急に滑舌が良くなった。しかも高い。

「…もっと、安いのあります?」

「え?あ、そうですよね…えっと、これ!体内設置式リモコンボンベ!バルーン・アンドロイドの体内に入れることでバルーン・アンドロイドはボンベへの干渉は不可能!リモコンで一方的に膨らませ、機材に邪魔されず破裂におびえる姿を眺めることができます!お値段お手頃価格10万円!!」

安くなったが高い。もう少し具体的な値段を掲げないとダメのようだ。…それにしても興奮してるのか店長の顔が少しあかくなっている。

66名無しさん:2016/03/05(土) 14:43:04 ID:5PHiuqZE
「あの、一万円未満で良いのありません?」

「うう、高いですか…自信作なのに…えっと一万円未満だと…」

いま自信作って言ったな。
これだけの物を自作しているとは…

「リモートピンです。バルーン・アンドロイドのお腹につけておいて、リモコンのボタンを押すとピンが飛び出して破裂させます!3,000円です!時限式だと2,500円になります」

一気に安くなった。しかも、面白そうなアイテムだし、買ってみても良いかもしれない。

「水と一緒に飲むと一定時間でカプセルが溶けてガスを発生させるガスカプセル。一般的なバルーン・アンドロイドなら10錠で破裂確定です!50錠入りの瓶は5000円!」

「色々使い道がありそうだなぁ…組み合わせてみるのも…」

「か、買いますか!?どれです!?」

「あ、いえ、まだ買うとは…」

「す、すみません…はぁ…はぁ…」

何か買って上げないと申し訳ないぐらい熱弁してくれたが、モモカが来てから買ったほうが良いだろう。
店長さんもかなり疲れてる…というより、興奮してる?熱でもあるのだろうか。

「ええっと、もう少しお店を見てから…」

「やっ、やっぱりデモで使用例を見てもらった方が良いですかね!?」

店長さんが僕にしがみつく。胸が当たってる当たってる!

「いや、デモって言われても…」

「はぁ…はぁ、お客様が…悪いんですからね…ふぅ…こちらにどうぞ」

腕を引っ張られ強引に奥の部屋に連れて行かれる。倉庫のようだが…いや、この展開って怖い人に高額支払えって脅される展開じゃ

バタン!

と店長さんがドアを強く閉める。個室に二人きり?怖い人なし?

「ふひっ、ど、どうせお客さんなんかこないし…もう我慢できないし…」


店長さんが自分の背中に手をまわすと、パツパツと音がした。

「ブラなんか、邪魔になるだけだし…ふひひ、お客さん着衣の方がすき?」

そう言いながら、店長はもぞもぞしながら服の中のブラを外し、床に放り投げる。
ニット越しでもわかるぐらいに乳首が立っている。

「こ、このリモコンを押してください」

そういって手渡されたリモコンのボタンを言われるがままに押す。

シュー

ガスが流れてる音?どこから…店長さんから?まさか、この店長さん…

「んんっ、はひっ…膨らんできたぁ…」

店長さんのお腹が次第に大きくなり、大きかった胸を上に持ち上げるまでに膨らんだ。

「ば、バルーン・アンドロイドだったんですか?」

「悪いですか?でも、わ、悪いのは焦らして買ってくれないお客様なんですよ…」

リモコンを奪い取られ、スイッチを止められた。

「私が、気持ちよくなるまで…品物買ってくれるまで搾り取らせてもらう、ね、ふひ、ふひひ!!」

マットに押し倒され、両手を縛られる、かなり手慣れた手つきで抵抗する暇もなかった。

店長さんはもはや興奮しきって、目の焦点も定まっていない。暴走したアオイちゃんを思い出す。冷静な話し合いは無理だ。

これは…逆レイプ…まずいことになったぞ…

67名無しさん:2016/03/05(土) 23:50:37 ID:jVFZGYMg
両腕を縛られ、馬乗りされているせいで全く身動きが取れない。しかも、この店長さん…重い。

「重いって思ってる?ふひひ、私はファッティタイプだから
、普通のバルーン・アンドロイドの2倍のゲルが詰まってるの」

モモカなら張っているであろうサイズなのにまだぶよぶよとしている。

「お、おでぶふっ!」

巨大なお腹で顔面を叩きつけられた。結構痛い。

「失礼なお客様ですね…でもおちんちんはデブ専なの?膨体フェチとデブ専は紙一重なんですよね!へへへ…」

くやしいがこんな状況でも息子は性に愚直だった。適度な柔らかさの体に押しつぶされ堅くなっている。

「届かなくなる前に…これは圧力計です。自分の限界もわからずに破裂する馬鹿な風船じゃないんですよ!私は!…ん!」

店長さんは自分のヘソの部分に圧力計のような装置を取り付ける。

「破裂するよりちょっと前…黄色いラインに達したら警報がなる道具です…たったの2,300円…どうです?お客様でもわかりやすいでしょう?」

右に振れるほど圧力が高いことを示す装置のようだが、針の位置はまだ左寄りだ。おデブ型はよく膨らむらしい。

「破裂する前が最高なの…破裂したら一瞬だけど…はぁはぁ…ガスカプセルの使用例見せましょう」

店長さんは先程説明していたガスカプセルを10錠をかみ砕いて飲み込んだ後、1.5ペッボトルに入った水を飲み干した。

「10錠って…破裂するんじゃ」

「普通のバルーン・アンドロイドは、です。話聞いてなかったんですか?まぁ、見ててくだ…あひっ!あ、ん!んんん!」

ゴボッゴボッとという音ともに店長さんの体が膨らむ。かなりの勢いだが、軋む音はまだ聞こえない。気づけば僕の顔面は完全に腹に埋もれていた。

「もがっ!ちょ、くるし、い!」

「あ、あ、くる!くる!これ!これぇ!」

ビー!ビー!ビー!

とビープ音が鳴り響く。どうやら店長さんの体は結構なサイズに膨らんでいるようだ。…全く見えないのが悔しい。

「わかる?わかる?あんなにぶよぶよだったのに、これだけ張ってるの!ふひひ…いただきまーす…」

かなり膨らんで動きにくいはずなのにスムーズに腰を浮かせ、僕の息子を…アソコに入れられた。

「あっはぁぁ!!」

「うぐっ!」

かなり締め付けが強い、ゲルが多いから力が増しているのだろうか。こんなキツキツの中で動かされたらたまったもんじゃない…!

「えい!えい!きゃは!んん!気持ちいい!気持ちいい!ああ!」

じゅっぽ、じゅっぽとピストン運動されると、隙間がろくにないせいで凄い力で吸われる…やばい

「あ…?もうでたの?でも私はまだイッテないの!」

構わず前後され、何度も射精させられたが、一向に店長さんが満足しない。搾取され続けたら、干からびるレベルで繰り返される。

更にまともに呼吸ができないせいで、い、意識が、朦朧と…

68名無しさん:2016/03/09(水) 08:32:29 ID:p0SAabVM
カランカランと遠くから鐘の音が聞こえた。

「え、新規のお客様?こんなタイミングで…」

店長さんの動きが止まる。本当にあまり客が来ないらしく想定外だったらしい。しかし、僕にはこの客がくるのは確定事項だった。

「あのーすみませーん、誰かいますかー?」

モモカの声だ、間違いない。この状況を救ってくれる女神だ。

「も、もぐぁ!?」

モモカに居場所を教えようと声を上げようとした瞬間に腹を押しつけられ黙らせられる。

「だめですよ…じゃ、邪魔されたくない…静かにして…ふひひ」

店長さんは売り上げより性欲処理の方が勝っているらしく、このまま居留守をきめるつもりだ。

「あれー?店員さんもいないの?」

モモカが店の奥まで来ている。やるならここしかない!

「…ひぃあう!な、何を!?」

店長のお腹を舌でなめ回した。性感帯になっているなら、この程度の刺激でも…

「ん…んん!やめ…!やめて!声もれちゃ…んくうう!」

必死に声を漏らすまいと耐えていた店長さんが喘ぐ。

「ん?この部屋誰かいるの?」

「んんん!あ、あ、お客様!?この部屋は立ち入り禁止ですので!そのあの!」

「あれ?この声…」

店長さんが刺激から逃れるために腹を持ち上げてモモカに対応する。これで僕の顔は自由になった。

「モモカァ!助けてくれ!!」

「モモカ!?あ!しまっ…」

店長さんはモモカという単語にびくっとしたがもう遅い。ばっちり僕の声は届いただろう。

「井上さん!?」

ガチャッ!とモモカによって倉庫の扉が開かれる。

69名無しさん:2016/03/09(水) 08:34:32 ID:p0SAabVM
時が止まったように静まりかえる部屋。

「…何やってんの、フミコ」

静寂を破ったのはモモカだったが、声色が今までに聞いたことのないものだった。怒っている、いや、キレてると言った方がいい。
あと、この店長さんの名前はフミコというらしい。

「ひっ!あ、あ、あ!これは、お客様が、その、も、モモカの知り合い…だった?」

「私のオーナーの井上さん」

「え、え、え?あ、あああ!わ、悪気があったわけじゃ…!し、知らなかったの!」

モモカの静かな怒りに店長が怯えているように感じる。どういう関係なんだろう。

「お客の横取りに飽きたらず、私のオーナーまでつまみ食い?」

「ごめんなさっ…ひぅ、ごめんなさい!違うの!知らな、知らなかったの!もうしないって!事故!事故だから許して!」

「悪い風船にはお仕置きが必要よね…対象…視認されたF型…ペインモード強制実行!」

「イヤァァア!!やめて!やだっ!やだあああああ!」

モモカがコマンド実行のようなものを呟くと、店長はこの世の終わりのような悲鳴をあげる。

店長は立ち上がり、巨体を揺らして逃げ出そうとするが、痩せているモモカの反応速度に勝てるわけもなく、突き飛ばされてうつ伏せになってしまった。
これだけ膨らんだ状態でうつ伏せになると、手足が地面に着かずに身動きがとれなくなる。

「やだっ!やだっ!やめて!破裂したくない!」

店長は必死にもがいているが、完全に身動きが取れないようだ。

「井上さん!大丈夫!?」

いつものモモカの声だ。

「な、何とか…それより、どうなってるのこれ…」

駆け寄ったモモカによって、両手の拘束が解かれ、自由になったところで店長の異変について尋ねる。

「バルーン・アンドロイドってね、普通は膨らんだり破裂するときって快楽しか感じないんだけど」

「そうなんだ」

「コマンドで人間が受けるであろう痛みを解放したの」

「え…、破裂したらヤバイんじゃ」

人間は破裂したら死ぬ。

「バルーン・アンドロイドだから大丈夫」

「大丈夫じゃない!やめて!ゆるしてぇ!!」

大丈夫じゃないらしいぞ。

「…すぐ終わらせるから、待っててね」

いつも笑顔のモモカは怒らせるとめちゃくちゃ怖いことがわかった。これから起きるであろう惨事は傍観するしかないようだ…

70名無しさん:2016/03/09(水) 22:43:55 ID:p0SAabVM
身動きのできない店長のまわりをゆっくりと一周し、どう料理してやろうかという目でみるモモカ。女同士の戦いは怖いとは聞くが、目の当たりにするとかなりの迫力がある。

「んー、ん?へぇ、こんな機械あるんだ。使うね?」

「な、なにを…」

遠くから機械の起動音が聞こえる。そして次第にキュラキュラと不気味な音を立て、こちらに近づいてくる。

「うそ…うそ…!や、やめて!」

「ゲストのご来場〜」

モモカが扉を開くと、先程店長が説明してくれたバルーンスレイヤーが立っていた。勝手に起動した?いや、これはもしかして…

「ターゲット…黒いバルーン・アンドロイドのみ…とりあえず破裂する寸前までやって」

モモカがそう呟くと、バルーンスレイヤーはそれに応じるように動き出し、背後から店長の両腕を抑え、持ち上げる。

「いやぁ!やだやだ!こんな…やめ、やめてください!」

店長は必死に暴れて抵抗するも、バルーンスレイヤーから更に2本の腕が伸び、それによって両足を押さえられる。これは…おしっこポーズだ。

「そのままこっち向いて…はい」

モモカの指示に従って、バルーンスレイヤーがこちらに体を向ける。
大きめのビーチボール2つとバランスボール1つを抱えた店長を軽々と持ち上げる機械の股間にはかなり立派な物が見える。

「お、おねがい、たすけ…」

「開始」

「んぎぃ!?」

モモカの合図でバルーンスレイヤーのマグナムが店長のアソコに突き刺さる。
かなりの勢いで持ち上げて落とすを繰り返す。当然、店長の胸と腹は揺れまくりだ。
突かれる度に、空気を入れられ店長の体は次第に大きくなってきた。

「んぎっ!いたっ!や…んぐう!はっはっ、はぎぃ!たしゅけ、でぇ!!」

自分で作ったであろう機械に犯されるのはどんな気持ちなのだろうか、痛みでそんなことも考えてられそうにもないが。

ビービービービービー!

かなり大きなビープ音が店長のお腹の辺りから出ている。

どうやら圧力計による最終警告のようだ。赤いラインにまで達した針は破裂寸前の目安だろう。

「ストップストップ。あー、これ便利かも。ね、井上さん」

「そ、そうだな…買うかな」

いつもの声色でモモカに話しかけられるが、ギャップが激しくてものすごく怖かった。

バルーンスレイヤーの動きが止まり揺れの収まった店長の体は全体的に大きく膨らみ胸がバランスボールサイズになっている。お腹は…直径2メートルはあるだろう、床に押しつけられ歪んでいる。
手首足首は抑えられていた部分が隠れるほどにめり込んでおり、ここから破裂してもおかしくないレベルだ。

「はひっ…ひぐっ…は、破裂しぢゃう…やだ…やだ…」

激しく突かれ続け、アンドロイドとはいえ、かなりきつそうだ。

「さて、どうしようかなぁ…」

悪戯を考える子供のような顔でモモカは目の前の風船を見つめている。100%破裂させる気だと考えなくてもわかる。

71名無しさん:2016/03/09(水) 23:52:52 ID:p0SAabVM
「も、モモカ?」
「なぁに?」

お楽しみ中のようだが、先程から何が起きているのかを聞いておきたかった。

「店長さんの設定変えたり…変な機械動かしたり…モモカがやってるのか?」

「そうだよ。後期M型のユニークスキル。機械に干渉できるの」

ユニークスキル、聞いたことはあるがモモカが持っているとは…しっかり説明書に目を通しておけば良かった。

「バルーン・アンドロイドに対しては設定変えるぐらいしかできないけど、簡単な機械なら操れるんだー」

「そんなことできたのか…」

「…あんまり好きじゃないし、これのせいで…」

「これのせい?」

「あ、ううん!何でもない!何でもないよ!?そ、それより、井上さん!フミコどうしよっか?」

このスキルで過去に何かあったのだろうか。…深追いはしないでおこう。

「ほんどに、ごめんなざい!ごめんなざいー!知らなかっだの!モモカのオーナーさんだなんて!だから…破裂だけは…破裂だけ…うわぁああああん!」

店長さんがわんわんと泣き始めてしまった。痛みのある破裂は相当嫌らしい。

「…僕はもう、大丈夫だから。それに店長さん、性欲限界で暴走しただけだしね。僕が買い渋ってストレス溜めさせちゃったのも悪かったと思う」

「そうなの?フミコ」

「ひぐっ…ごめんなざい!…ごめんなざい…」

「それに…過去に何があったか知らないけどワザとじゃないみたいだし…ちょっとやりすぎじゃないか?」

モモカは僕の答えにやや不服そうな表情を少しだけしたが、すぐに納得し、頷いてくれた。

「…うん、そだね…」

「とりあえず…痛くしないであげようか」

「ペインモードオフ…ゆっくり降ろして、あと拘束解除」

モモカの命令通り、バルーンスレイヤーは店長を丁寧に床に置き、締め付けていた足首手首の拘束を解除した。

「あ、ありがとう…ほんとうに…ごめんなさ…あひっ…んん!ああん!!あ、安心したら、その…ふひひ…」

店長から安堵の声が漏れる。…一緒に漏らしたようだが。

72名無しさん:2016/03/09(水) 23:54:29 ID:p0SAabVM
「いや、まぁでも、ファッティタイプの破裂する姿は見てみたいな」

「…え?」

破裂しても痛みがないなら、遠慮はいらないだろう。

「ファッティタイプすごいんだよ!バァンってなって、ゲルがビチャア!ってなるの!」

「それは楽しみだな」

「ちょ、ちょっと待って!なんでそうなるの!?」

破裂好き2人の前にそんな姿でいるのが悪い。

「安全ニードルガンだって!すごーい!フミコが作ったの?」

モモカの手にはハンドガンのような見た目の道具が握られていた

「そ、そうだけど…使わないでね?」

「よし、モモカそれでいくか。気になってたんだ」

「いいいいい!?」

店長…もといフミコは逃げようと手足をバタバタさせているが、無様かわいいだけだった。

モモカに引き金を任せ、自分はモモカを支える。

「やめ、やめて!痛くないけど破裂はいや!」

「目標補足、モモカ撃って良いぞ」

「えい!」

バシュン!という発射音。

「んぎいいい!?」

バァアァアアアアン!!

ビチャッ!


着弾と同時にフミコが爆発した。着ていたニットもちぎれちぎれになり、部屋中にゲルが大量に飛び散った。

当然自分たちにもゲルが降り注いだが、汚れよりも清々しい気分の方が上だった。

「あ、やだ…えへへ」

モモカのスカートの下から液体がこぼれている。

「見る方も好きなんだ…」

「えへへ…ねぇ、このあと久しぶりに…ラブホ、いこ?」

「そうするか」

モモカと唇を重ねる。吊り橋効果ではないだろうが…気持ちが高まったことには違いなかった。

「あ、あの、せ、せめて体をくっつけてからやってくれません…」

フミコを忘れていた。そもそも本来の目的を忘れかけていた。
ラブホの前にいろいろ片付けてしまおう。

73名無しさん:2016/03/10(木) 01:38:02 ID:MRFyyDnE
「ええ…全然売れてないの?」

「うう…」

落ち着いたところでお店の状況を聞いてみたら案の定な回答が返ってきた。

「こ、今月も電気代が辛うじて支払えるか…どうか」

エンゲル計数が低いアンドロイドとはいえ、かなりの極貧生活をしているようだ。

「フミコぉ…おじいちゃん、この事知ってる?」

「う、うう…誤魔化してるけど…」

田中さんも薄々気づいて僕らに様子を見に行かせたのだろう。

「そもそもこんな危ないもの、大事なバルーン・アンドロイドに使いたいって思うオーナーさん、いないんじゃない?」

「危なくないもん!ちゃんと、オフィシャルの安全水準クリアしてるもん!」

オフィシャル、安全…なんだ、店の雰囲気に似つかわしくない健全な単語がでてきたぞ…

「…ほんとだ」

モモカが品物に書かれたロゴマークを指さす。
「BA SAFE」と書かれた風船の絵はオフィシャルが安全を確認した製品にしか付けないものだ。

「折角良いもの売ってるのに…変な雰囲気作るから…」

モモカの容赦のないツッコミがフミコに先程から突き刺さっている。さっきまで泣いていたが、また泣きそうだ。

「ここは立地も最寄り駅も悪い…怪しい雰囲気の店だし物好きしか来ないだろうね」

「う、うう…おしまいだぁ…やっぱりバルーン・アンドロイドがお店を開くなんて…無理だったんだ…」

完全にノックアウトして、座り込んでしまった。フミコの希望はお店を持つことだったらしい。

「…井上さん、何とかならないかな…べ、別にフミコが可哀想とかじゃなくて、そう!おじいちゃんが心配しちゃうし、ね!」

モモカもどうやら心配しているようだ。僕でできる範囲で…やってみるか。

「ホームページとかある?」

「え?ないです…」

「よし、じゃあ週末に僕が作ろう。あとオフィシャルのことは全面的にアピールしよう。怪しい雰囲気の健全なお店ってことで」

「え、え…?良いんですか?」

フミコが驚いた表情で僕の顔を見る。

「井上さん、お仕事がIT系でその辺も詳しいんだよ」

なぜかモモカが自慢げに自分を紹介してくれた。

「で、でも、お金が…その」

「いいよ、難しいことじゃないし…あーでもタダは良くないか…」

目の前にあったフミコ作のリモートピンを手に取る。

「こいつと交換で、いいかな?」

「…!はい!よろこんで!ありがとうござい!ありがとうございます!」

何度も頭を下げて感謝の言葉を述べるフミコの目には涙が浮かんでいた。そうとう苦労していたらしい。

「いや、まだうまくいったわけじゃないから…」

「あ、う、すみません…うれしくて…ふひひ…」




後日、フミコからお店の通販ページからの注文が殺到していると連絡が入った。
世の中のバルーン・アンドロイドのオーナー達は安全な道具でなら激しいプレイも吝かではないと思っていることが判明した。
あと独り身のバルーン・アンドロイドからの注文も来ているらしい。アオイちゃんの部屋でフミコ作の道具を見つけてしまったので本当にそうなのだろう。
とりあえず、田中さんには「商売も軌道に乗ったようです」と答えておいた。

74名無しさん:2016/03/10(木) 12:27:42 ID:zaPOhx7o
騎乗位ばかりで申し訳ないと思ってる書いてる人です。膨体系は性行為が無くても十分に抜けるとは思うので、次は毛色を変えてみようかなぁと思っています。

75名無しさん:2016/03/12(土) 20:53:11 ID:/dv8PJiU
見たい映画があるとモモカに催促され、僕達は近くの映画館に足を運んでいた。
ロボットと人間の恋物語、様々な困難を乗り越え、二人は幸せを手にするといった内容だ。
近年のアンドロイドの社会進出にともなう人権問題や、人間とアンドロイドとの越えられない壁、感情とは人間とは何か、と色々考えさせられるものがあった。

「はー、考えさせられるなぁ…モモカ、もしかして僕にこれを見せたのは」

「うう…リチャードぉ、よかったねぇ…」

感動して泣いている。もしかしすると、僕より感受性豊かなんじゃないのか?単純に見たかっただけっぽいなぁ…

「…あぁ良かったね、結ばれて。ほらハンカチ」

「ありがとう井上さん…」

「んん…スタッフロールも終わったし、出るかぁ」

まだ少し涙ぐんでいるモモカを立たせ、席を離れようとすると…、突然誰かに袖を引っ張られる。

「あ、あのごめんなさい」

「わっ、びっくりした…どうしました?」

袖を引っ張っていたのは、隣の席の女性…いや、違う。
青いリボンのついた白い帽子の下には長い金髪、顔立ちは整っており幼さこそあるが美人だ。
ここまでは普通だが、両耳がオカリナのような機械になっており、体型は大きな胸と大きなお腹…白いワンピースがぴっちりとフィットしている。
バルーン・アンドロイドだろう。

「あの、その、お尻がつっかえて…立ち上がれないので…手伝っていただけませんか?」

お尻がつっかえると言ってモモカは普通の体型で映画館に来ていたが、この子はうっかり風船体型できてしまったらしい。

「あー…良いですよ、はい、引っ張りますよ…それ」

「んん…!んー!えい!」

ぼよん!

「うぐっ!?」

勢いよく立ち上がった拍子に、その大きなお腹で僕ははね飛ばされ、前の席に転げ落ちた。

「い、井上さーん!?」

モモカの声がする、どうやら泣きやんだ…いや泣きやませたようだ。

「あわわ!す、すみません!お怪我はありませんか!?」

「な、なんとか…」

怪我はないが、吹き飛んだことに驚いた。今度から気を付けよう…


映画館を出た後も、白いバルーン・アンドロイドは何度もお礼と謝罪を繰り返していた。

「ありがとうごさいます、ごめんなさい…体に慣れてなくて…」

「いや、良いですよ。怪我もなかったですし」

「風船体型で来たい気持ちはわかるけど、こうなっちゃうから今度から気を付けた方がいいよ?」

モモカのほうが、日常生活慣れをしているうだ。しかし、本当は膨らんだままが良いんだな、モモカは…

「あ、はい…気を付けます…でもお腹とかにバッテリーゲルが詰まっていて…」

バッテリーゲル?なるほど中身が詰まっていたから吹き飛ばされたのか。

「え?バッテリーゲル?」

モモカも驚いた表情を見せている。

「モモカ、バッテリーゲルって何?」

「拡張バッテリー。体に入れておくと長い時間活動できるようになるんだよ…でも…」

「モモカ…、一晩の充電で3日動けるよな」

「うん、古いタイプならバッテリーの保ちが悪い子もいるけど…割と最新式だよ、この子。でもその耳って…」

「え、あ!これは!その、オーナーさんの趣味?でつけていて!今日は遠出だったので、その!いっぱい詰めて来たんです!」

途中疑問系だったが、そういうことらしい。遠くから来ていたのか。

「この街も、知っていたのですけど初めてで…今日は色々見て回ろうかと」

「あ、私この街のこと色々知ってるよ!案内しよっか?」

「え?!あ、あの、お気持ちはうれしいのですが…お二人はおデートの途中では?今こうしてる間も私がお邪魔を…」

「いや、まぁ…デート、デートだね。でも何か君はほっとけないというか…これも何かの縁だよ」

「えへへ、カップルに見える?見える?」

モモカがもじもじし出した。デートに見られて嬉しいらしい。

「モモカも乗り気だし、案内させて貰えるかな?えっと、お名前を聞いてなかったね。僕は井上、こっちはモモカ。膨らんでないけどバルーン・アンドロイドだ」

「え?あ、ありがとうございます!私は…あ…どっちだろ…いえ!何でもありません!カリン!カリンと申します!」

カリンと名乗ったバルーン・アンドロイドは深々とお辞儀をした。先程から気になっていたがお嬢様モデルなのかな?
とにかく、僕達はカリンちゃんにこの街を案内することになった。

76名無しさん:2016/03/15(火) 00:47:59 ID:RJqpN0Yg
モモカが初めに案内したのはアンドロイド用の服屋だ。バルーン・アンドロイドだけではなく、様々なアンドロイド用に仕立てられた服が置いてある。

「このお店が一番品揃え良いんだよねー。そういえばカリンちゃんのその服ってどこのブランド?BG?メカロニカ?」

モモカは僕の知らない世界のブランドを口にしている。膨らむのだから普通のじゃ駄目だよな、考えてみれば。

「えっと、オーダーメイドなんです、これ」

「お、オーダーメイド。見たことないタイプだなぁとは思ってたけど…」

モモカも僕も薄々と感じ始めてきているが、カリンちゃんのご家庭は間違いなくお金持ちだ。
そういう設定とかではなく、本物の。

「わー、この服すごく伸びるんですね」

「膨らんだだけで弾けたら着れなからね、そういうの好きな人はいるけど」

チラッとモモカが僕を見る。

「ごほんごほん…あー、気になるのあったら試着とかしてみたら?」

「お時間を取らせるわけには…それに色々なところを見て回りたいので」

「あ、この服いいなぁ…、井上さーん!カリンちゃんと先にメンテナンスプレイスに行っててー!すぐに追いつくから!」

モモカはほしい服があったらしく、買い物を済ませたいようだ。

「わかった、じゃあ先に行ってようか」

「はい!お願いします!」

メンテナンスプレイスは各所に設置されたアンドロイド用の休憩施設だ。
パーツの交換や修理等も行っており、アンドロイド達にとっては無くてはならない場所だろう。

「ここも最近増えてきたよなぁ。気づいたら隣人がアンドロイドでしたって世の中だしね」

「そうなんですか?」

映画館の席の両隣がバルーン・アンドロイドだったし、僕の家の隣もバルーン・アンドロイドだ。
会社の後輩?と呼んでいいのかわからないが、アンドロイドが一人いる。
間違ってはいないだろう。

「…あ!あのお方…すごい…」

カリンちゃんの目線の先には巨大な風船…いやかなり膨らんだバルーン・アンドロイドだ。
風船の横には男性とナースタイプのアンドロイドが会話をしている。

「如何されましたか?」

「あの、連れが俺を驚かそうと勝手に膨らんで…まともに動けなくなって…

「はぁ」

「は、破裂する…」

「いっそ、破裂して楽になって貰いますか?」

「ひぃっ!?」

「いや、できればデフレーターをお借りしたいのですが…」

「冗談です。少々お待ちを」

さすがに街中で破裂するのはバルーン・アンドロイドといえど恥ずかしいのだろうか、モモカに今度聞いてみよう。

「わ、私もあんな風に膨らむんでしょうか…」

「ん?膨らむんじゃないの?」

「そうなんですか?どんな感覚なんだろう…」

カリンちゃんは自分のお腹を撫でながら、目の前の風船を眺めている。

箱入りバルーン・アンドロイドなのか?大事にされてるようだが…しかし、破裂寸前まで膨らんだことがないバルーン・アンドロイドなんているのだろうか…
この子はバルーン・アンドロイドの中でもかなり異質な気がする。何かが他とは違う。そんな気がしてならなかった。

77名無しさん:2016/03/17(木) 21:34:36 ID:Ij1HVw.c
メンテナンスプレイスでカリンちゃんとモモカを待っていたが、なかなかモモカが帰ってこない。

「遅いなモモカ…とはいえ、買い物って言ったらこんなもんか」

「あの、のど渇きませんか?良ければお飲物を買ってきますが」

「ん?いや、そんな気を使わなくても良いよ。確かに今日は乾燥してるけど…」

「いえ、案内して頂いてる身、これぐらいはさせてください!」

そう言うと、カリンちゃんは近くの自販機の方に駆けていく…が、

ドンっ!

「キャッ!!」

周りがあまり見えていなかったのか、通行人とぶつかってしまい、カリンちゃんの方が重かったのか、相手を転ばせてしまった。

「す、すみません…お怪我は…」

「いったーい!えー?フレーム折れたんじゃないのー?これぇ!?」

「おい!そこの白風船!あんたのせいでミカ姉さんのフレーム折れたってよぉ!」

「ひっどーい」

なんだこのテンプレいちゃもん…面倒くさいのに絡まれたぞ。

相手は3人ともバルーン・アンドロイド。格好はいかにもなパンクファッションだ。膨らんだお腹や胸の露出度はかなり高い。

「え、え、そんな…」

「修理費払ってもらおうか?」

「嬢ちゃん金持ちみたいだしー?余裕っしょー」

不良みたいな奴らだな、最近はこんなのもいるのか。さすがにこれはやりすぎだ。

「ちょっと待って、確かにぶつかってしまったのは事実だけど、その程度で折れるほど君達はヤワじゃないだろ」

「は?アンドロイド差別かよ、この人間」

「きっとこいつのオーナーよ、ミカ姉さん!」

「かっこつけんなってのー」

騒ぎが大きくなり、周囲が騒がしくなってきた。

「ちっ、こっちこい!」

「きゃあ!離してください!」

ミカと呼ばれていたバルーン・アンドロイドがカリンちゃんの髪を引っ張り外に出て行く。

「おい、なにを…!わっ!」

カリンちゃんに注意を向けた隙をつかれ、残りのバルーン・アンドロイド達に両腕を塞がれた。

「大人しくついてきな!」

「たっぷりかわいがって、あ、げ、る。きゃはは!」


僕達はされるがままに人気のない方へと連れていかれてしまった…

78名無しさん:2016/03/18(金) 01:06:33 ID:hdvDDgUI
路地裏に無理矢理連れてこられた僕達は、着いて早々に拘束された。カリンちゃんは一人に後ろから羽交い締めに、僕は壁に伝うパイプに後ろ手をロープで縛られてしまった。

「こんなことをして…規則違反じゃないのか?」

「はー?うけるー!だからこうして、人間様には大人しくしてもらってるのよ!」

不良風船達が一斉に下品な笑い声を放つ。

「こ、こわいよぉ…」

カリンちゃんは完全に怯えてしまっている。無理もない、こんなの誰でも怖い。

「わかった!修理費は払うから!馬鹿なことはやめよう!」

「ぎゃはは!こいつ何もわかっちゃいねぇ!ミカ姉さんはなぁ!お前らみたいなカップルが大嫌いなんだよ!」

「今からその嬢ちゃんを破裂させて首だけにして、楽しい思い出にしてやろうってんだ!」

「な…!」

「い、いや!やめてください!」

なんて奴らだ!くそっ!一体何のために!

「よぉし、ミキ!その白い風船抑えとけよ!私がこの手でその乳臭いマンコにプラグぶち込んでやらぁ。ミク!その男の粗末なもんをイク寸前までしゃぶってやりな!」

リーダー格が2人に指示を出す。1人はそのままカリンちゃんを抑え、もう1人は…

カチャカチャ…ずるっ!

「わぁお、でかちんじゃん」

「な、なにをうぐ!?」

ミクと呼ばれていたバルーン・アンドロイドが僕のあそこに対してフェラを始める。

「彼ぴっぴのザーメンをこいつの生首にデコレートしてやるよ!うれしいだろ!?うひゃひゃ!」

やばい、何だこいつら…!
でも、こいつ…フェラうまい、いやそんなこと考えてる場合じゃない!

リーダー格が小型のボンベを手に取り、プラグをカリンちゃんの股に近づける。

「やめ、やめてください!そ、そんなの入りません!」

「何お高く止まってんだ!バルーン・アンドロイドのくせによぉ!」

リーダー格はカリンちゃんの履いていたパンツを破り捨て、デリケートな部分に思い切りプラグを差し込む!

79名無しさん:2016/03/18(金) 01:08:37 ID:hdvDDgUI
悲鳴も聞こえず、時が止まったかのように路地裏が静まりかえる。

差し込まれたと思ったプラグは直前で静止している…カリンちゃんの足がリーダー格の顔面を踏みつけ、それをさせなかった。

「…んべ?」

リーダー格が間抜けな声を出した。事態を把握できていない。予想外の一撃だ。

「ゲスが…カリン様に怖い思いをさせやがって…」

カリン…ちゃん?なんか雰囲気が違くない?

「おらぁ!!」

「ぎゃふ!!?」

そんなことを考えていると、カリンちゃんは顔から足をどけ、その足でリーダー格の顔を蹴り上げる。リーダー格は思い切り吹き飛び、ゴミの山に落ちた。

「み、ミカ姉さ…んぎゃあ!!」

カリンちゃんを押さえつけていた奴が一本背負いで同じゴミ山に投げ飛ばされる。

「え、え、え?ミカ姉さん?ミキ姉さん?なんで?なにこれ?」

しゃぶっていた奴も思わぬ事態に同様を隠せていない。まさか、お淑やかな感じのアンドロイド1体にここまでやられるとは僕ですら想像できなかった。

「はぁー…せっかくさー、カリン様が楽しんでいらっしゃったのに…どうしてこういう事するかねぇ…」

カリンちゃんが自分をカリン様呼び?何が起きているんだ?

「こ、こっちにくるなぁ!彼氏の、お、おちんちんがどうな…ぐぎゃあ!!」

言い終わる前にカリン様がしゃぶっていた奴の顔面に膝蹴りを決めていた。速すぎて一瞬の出来事だった。

「おい、あんた」

「は、はい!」

心なしか目つきが鋭くなっているカリン様の呼びかけにビビる。

「大丈夫か?ごめんな、巻き込んじまって…」

あぁ、口は悪いけど優しさを感じる声だ。僕に対して敵意は無いようだ。
カリン様は僕の下半身に目をそらしながら、拘束を解いてくれた。

「は、早くしまえよ!」

「あ、はい…」

よく見るとカリン様の顔が赤い。言動によらず、ウブなのかもしれない。
僕は背中を向けて、パンツとズボンを履き直した。

80名無しさん:2016/03/18(金) 01:11:05 ID:hdvDDgUI
「さて、どうするかなぁ…お、良いもんあるじゃん」

カリン様がリーダー格の持っていた小型ボンベを拾い、そのままプラグをしゃぶっていた奴のアソコに突き刺した。

「ぴゃああ?!」

「可愛い声だすねぇ、ご褒美やるよ」

カリン様はバルブを勢いよく回すとしゃぶっていた奴の体がみるみるうちに膨らんでく。

「や、やめて!破裂する!」

「あーそうだな、ばっちいもんな」

カリン様は素直にバルブを閉め、風船を破裂寸前の状態で止める。

「ひぎっ!?」

「んぐう!?」

カリン様はゴミ山でダウンしていた奴らも破裂寸前まで膨らませ、3体を横一列に並べる。

「な、なんでもするから!許して!ま、街中で破裂とかいや!」

「もう二度とこんなことするな?いいな?」

「は、はい!」
「二度と嫉妬でこんなことしません!」
「だから許して!」

先ほどまで威勢がよかった不良たちも膨らめばただの風船か…

「あんた、どうする?」

「いや、怪我もなかったし…特には」

「だってよクズ共!感謝しな!」

不良たちから安堵の声が漏れる。もう、どちらが悪者だったのかわからない。

「んじゃ、私からお前らにプレゼントだ」

カリン様は肩に掛けていたポーチから、飴のような物を取り出し不良達の口にねじこむ。

「むぐっ!」
「の、飲んじゃった…」
「何よこれ…」

「お前ら、あと5分で破裂するからな」

「え」
「え?」
「え、え!?」

カリン様はお許しになっていなかった。

「ほらほら!風船ども!破裂したくなかったら、メンテナンスプレイスに行ってデフレーターで空気抜いてもらいな!」

「ひ、ひいいいい!」
「いやああああ!!」
「は、破裂しちゃうう!」

不良達はパンパンに膨れ上がった不自由な体で一目散に逃げていった。

再び静まりかえる路地裏。

「あ、あの…カリン、ちゃん?」

「ん?私の名前はレナ…あ、しまった!」

レナ?カリンちゃんじゃないのか。二重人格のバルーン・アンドロイドなんか聞いたこと無いぞ…

「レナ…さん、これは一体…」

パァァアン!
パァァアアン!
パァァアアアン!

遠くから破裂音が3つ聞こえる。

「え?」

「5分は嘘、50秒。大通りで破裂したんじゃないか?」

レナ…様は、ドSのようだ…

81名無しさん:2016/03/22(火) 00:29:09 ID:/27p9ihc
不良風船達を追い払い、何とか危機を脱した僕達だったが、何かと状況の整理が必要になっていた。

「ええっと、レナさんでいいんだよね?カリンちゃんとはどのような関係で?」

「んー、ええ、はい、そうですね、隠しても無駄かと。失礼…カリン様は私のオーナーだ」

僕しかいないに僕以外の誰かと会話していたかのうな反応。そして、カリンちゃんがオーナー?

「え?いや、カリンちゃんって、レナさんの体の持ち主…いや、レナさんがカリンちゃんに体を借してる?逆?…すみません、混乱してきた…」

「ここで話すのもあれだし、それに連れのバルーン・アンドロイド放っておいていいのか?」

モモカのことを忘れていた。かなり待たせているだろうし、心配しているかもしれない。

ブーッブーッ!

ポケットからスマホのバイブ音、きっとモモカからだろう。

「…いったん戻ろうか」





「もう!二人でどこいってたの?!寂しかったんだからね!!」

頬を膨らませたモモカからお叱りを受ける。

「すみません、トラブルに巻き込まれて…それに彼氏を奪う気なんて更々ないよ」

「え?!かれっ、えへ、そう?えへへ…まー何も無かったみたいだし、次は私にちゃんと連絡してよね、井上さん!」

「可能な限りそうするよ」

彼氏と言う単語に上機嫌になるモモカはチョロいのかもしれない。恋愛感情があるのだろうか?アンドロイドにそこまで備わっているとは思えないが…

「…あれ、カリンちゃん、何か雰囲気違わない?」

「お二人とも、この後ご予定は?」

「え?えーっと…愛を確かめ、あう?とか」

そうだろうと思っていたが、モモカはやる気満々だったようだ。

「いや、特にない。君が連れていきたいところに行くよ」

今はカリンちゃんとレナさんの謎の解決が優先だ。

「感謝する。じゃあ、駅前のアップルパイの店に寄ってからで良いか?」

「え、カリンちゃん食べるの?」

モモカが目を点にして驚いている。バルーン・アンドロイドは食べ物に興味が沸くことは一般的に無いはずだからだ。

「私のじゃないさ、カリン様が好きなんだ」

「…あぁ、そういうことか。わかった、寄っていこう。あそこのはおいしいからね」

二人の関係がわかってきたぞ。

「え?何で二人とも理解し合ってるような雰囲気なの?ずるいー!私だけ仲間外れにしないでよー!」

「ふふ、モモカさんにはまとめて話すよ。そっちの方が面白そうだ」

「だなぁ」

レナさんの意見には同意だ。モモカのころころ変わる表情が目に浮かぶ。

「もー!もーっ!!」

82スパムの疑いにより管理者権限削除:スパムの疑いにより管理者権限削除
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83名無しさん:2016/04/11(月) 00:51:58 ID:MhFF7WyQ
レナさんに案内されながら、電車やバスを経由して着いた場所は都内でもかなり大きい病院だった。

「病院…、ここ確か会員制とかそういうところだったような」

「井上さんの家の近くの病院の何倍あるんだろ…」

「カリン様は五階の個室で首を長くして待ってるそうだ」

いたずらっぽい笑みで僕らに状況を伝えたレナさんは圧倒されている僕らを置いて歩き始めた。

「ねぇ、井上さん、なんで病院なの?」

「会ってみればわかるさ」

モモカは話がまだ見えてないようだ。不安は多少あるが、二人の謎を知るため、先に行くレナさんの背中を追いかける。


いろいろと考えながら歩いているうちに五階の個室部屋前に着いていた。病院で個室って…相当だよな。

「カリン様、レナです。お客様も一緒です」

「はーい。入ってください」

扉の向こうから若い女性の声。

「入ります」

レナさんは返事を聞くと、丁寧に扉を開け、僕らに中に入るよう視線を送る。

「し、失礼しま…す」

部屋の中に入ると、黒髪で顔立ちの整った上品な大和撫子がベットの上に座っていた。パジャマにカーディガンという格好にも関わらず、高貴な感じがする。…右足にはガチガチのギブスが見える。

「あ、井上さんとモモカさん…?ですよね?えっと、須崎華鈴と申します」

大和撫子の名前は華鈴…カリンちゃんだ。

「え、人?え?」

「井上です、こっちがモモカ」

「あ!ごめんなさい!モモカです!初めまして…じゃないのかな?」

モモカが慌てて挨拶を返す。

「アップルパイ、今食べますか?」

「レナもお帰りなさい、ごめんね…危ない目に遭わせちゃって」

「些細なことです」

「あとでちゃんとお礼するから…あ、えっと、アップルパイはお二人と一緒に」

「モモカさんは無理かと…人の分だけ用意しますね」

二人は主従関係のようだが、リードしてるのはレナさんのようにも感じる。

「ええ?カリンちゃんはカリンちゃんじゃなかったってこと?レナさんの中身がカリンちゃん?」

モモカは二人を交互に見ながら目を丸くしている。

「お二人を騙すつもりはなかったのですが…レナの体を借りて、どうしても街を散歩してみたくて」

「体を借りる?」

「はい、この装置で…自分の体みたいに動かせるんです。もちろん、レナには了承を得てます」

華鈴ちゃんはベッドの上に置いてあったヘルメット型の装置を見せてくれた。

「脳波をキャッチして、あと視点移動とかで色々…」

さらっと説明されたが、すごい機材に感じる。

「その操作命令を、こっちのレシーバーで受信するということです。…まぁ難しい話はやめときましょう。紅茶が冷めますからね」

レナさんが紅茶とアップルパイを運びながら、会話に参加した。

「その耳がレシーバー?」

モモカがレナさんの耳に目をやる。

「ごめんねレナ…変な機械まで付けさせてしまって」

「いえ、ふふっ、かっこいいでしょう?」

この二人の仲は良好のようだ。

84管理者権限削除:管理者権限削除
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85名無しさん:2016/04/13(水) 09:37:28 ID:OoNAIOms
華鈴ちゃんは今年大学に入学し、地方からこちらに越して一人暮らしを始めていたが、卒業旅行のスキー中に足を折ってしまい、入学式の前日まで入院とのこと。

「災難だったね」

「ははは…、でも入学式には間に合いそうです。松葉杖ですけど」

華鈴ちゃんはギブスを軽く小突きながら、苦笑いを見せる。
一人暮らし早々に入院とは不安も多かっただろう…ん?一人?

「レナさんとは一緒に暮らしてないの?」

モモカも気づいたのか、レナさんについて尋ねる。

「つい最近までは…でも私が入院したと聞いて父が向かわせてくれて…退院するまでですが」

バルーン・アンドロイドを送るって、用途を知ってのことなのだろうか…

「華鈴ちゃんとレナさんっていつからこういう関係なの?仲が良いみたいだけど」

「えっと…これも父が去年社内イベントでレナを当てて、その、我が家では、が、該当する性癖の人間がいなくて…、はい!なので埃をかぶせるのも可哀想なので、メイドになってもらったんです!」

華鈴ちゃんは用途を知っているようだが、そのような使い方はしていないらしい。

「レナさん、メイドさんだったんだ!」

モモカが目をきらきらさせて、レナさんの方を見る。今のモモカにとってメイドという職業は憧れというか理想に近いのだろうか。

「華鈴様に色々教わって様になったレベルだよ。…メイド技能なんてインプットされてなかったからね」

おかわりのお茶を注ぎながら、照れくさそうにレナさんは語った。

「製品テストではもっぱら性行為ばかりだったから、そういうことをするものばかりだと思っていたが…こうして、普通に扱ってもらって見識まで増やせて、私は華鈴様に感謝しているよ」

「普通…?」

モモカと僕はレナさんの大きく膨らんだお腹を見つめた。

「ば、バルーン・アンドロイドだからこうやって長時間高速通信に耐えれたんだ、使える物を使うのは当然だろ!」

レナさんはお腹を隠しながら反論するがその顔は赤い。やはりバルーン・アンドロイド、膨張に対して抵抗はないようだ。

86名無しさん:2016/04/14(木) 01:20:33 ID:RHlXuzDU
華鈴ちゃんとレナさん、モモカを交えて病室で談話しているうちに日が暮れてしまった。

「あ、ごめんなさい。もうこんな時間に…」

「そろそろ出ないと看護士さんに怒られるかな」

先ほどからナースにちらちらと見られており、出て行けと言われている気はしていた。

「今日はありがとうございました。色々とお話しできて楽しかったです!」

「結果的に華鈴様の良い気分転換になった、ありがとう」

華鈴ちゃんとレナさんが深々と礼をする。

「いや、そんな大層なことは…これも何かの縁って奴ですよ。連絡をくれたらいつでも案内ぐらい…」

「井上さん!こんな若い子口説いたら犯罪!」

そんな気はなかったのだがモモカに注意されてしまった。いや、犯罪ではないだろ…

「あー…まぁ、大学に入れば友達もできるだろうし、気が向いたらでいいよ」

「華鈴様に何かしたらただでは済まさないぞ」

レナさんに睨みつけられる。
腕っ節の強い彼女は怒らせるべきではない。

「もう、レナ!」

「ふふ、冗談ですよ」

こうして二人を見ていると姉妹のようにも見える。

「もー…、えっと、見送りに行きたいのですけど…すみません」

「うん、安静にね。何かあったら連絡先にメールしてね。それじゃ、また」

「はい!今日は本当にありがとうごさいました!」

「華鈴様に代わって私が見送るよ」

「バイバーイ華鈴ちゃん!」

華鈴ちゃんに挨拶を済ませ、病室をあとにする。思えば忙しい一日だった。

87名無しさん:2016/04/14(木) 01:58:38 ID:RHlXuzDU
病院の入り口を出ると、先に歩いていたレナさんが急に足を止めた。

「えっと…今日は本当にありがとうございます。華鈴様もとても楽しまれていたようで…私も皆さんとお会いできて良かったです」

「どうしたの改まって?」

レナさんは先程までの凛とした態度とは一変して、もじもじとしている。

「井上さん…モモカさんにお願いが…」

「わたし?」

モモカは突然の指名に驚いている。

「えっと、あの…エッ…」

「え?」

「えええエッチの手伝いをしてほしい!」

勇気を絞り出してレナさんが僕らにお願いをした内容は聞き覚えのあるものだった。

「…なぁ、モモカ。バルーン・アンドロイドって皆こうなのか?」

「パートナーがいないと…レナさんの場合マスターが女性で純真な方だし…」

「華鈴様にはこんなことお願いできないし…でも一人でやっても満足度が…」

これもどこかで聞いたことがある。

「私は全然いいよー、井上さんのシェア」

「まだ何も言ってないぞ…」

「い、井上さんは?ダメ…か?」

藁をも掴むような必死な顔で僕の方を見つめるレナさん。一人エッチに相当苦労しているのだろうか…

「あーもう!大丈夫!手伝うよ!僕でよければ!」

「ほ、本当か!?ありがとう!井上さん!モモカさん!」

レナさんが今日一番の笑顔を見せながら僕とモモカの手を握る。
アオイちゃんに友達ができそうだな。


レナさんとも連絡先を交換し、今日は解散となった。レナさんは姿が見えなくなるまで僕らに手を振っていた。


「はー…忙しい一日だったな、モモカ」

「そうだねぇ、じゃ、行こっか?」

「どこに?」

「ラブホ、来るときに良さげなところあったよ!」

「まじですか…」

「折角のデートなのにこのまま終わるなんて、ねえ?」

「あーわかった!わかったよ!でも泊まりはなしだ、明日仕事だから!」

「えへへ、濃厚な時間にしようね」


その夜のモモカは一段と激しく、何回も射精させられた。最後にモモカは限界まで膨らみ爆発四散したが、その顔は満面の笑みだった…

88名無しさん:2016/04/15(金) 00:53:41 ID:i0lD/pIw
バルーン・アンドロイドは性的愛好のために生まれたが、使い方は人の自由である。
破裂すると動けなくなる風船体質は勝敗を明確に見分けやすく、バルーン・アンドロイド達を用いた競技が大人の遊戯として密かに流行していた。
都内に数カ所ある地下闘技場には夜な夜な人とバルーン・アンドロイドが集まり、大金を求め長い夜と闇に飲まれていく。

「ぎゃあああああ!!!」

パァァアアアアン!!

地下闘技場ではすでに競技が始まっており、1体のバルーン・アンドロイドが盛大に破裂した。赤色のゲルが飛び散り、破裂した周囲を染め上げる。

破裂したバルーン・アンドロイドの周りにはすでに破裂したバルーン・アンドロイドの残骸が2つ転がっており、いずれも赤色のゲルが飛散らかっている。

フィールドにはもう破裂寸前にまで膨らまされた赤色の全身タイツを着たバルーン・アンドロイド1体と、まだまだ膨らみに余裕のある青い全身タイツを着たバルーン・アンドロイドが4体立っていた。

「おおっと!ニュービーの赤チームことバルブブレイカーズ!歴戦の鋼の風船率いるBキラーズの前に手も足もでない!バルーンデスマッチに奇跡は起きないのかー?!」

盛り上がる会場を実況がさらに沸かせる。

「こ、降参!降参する!お、お願い!ペインモードで破裂したくない!」

赤い風船が青チームの一人に命乞いをする。
青いバルーン・アンドロイドは長い黒髪のストレートヘアー、目つきは鋭く、無表情で赤い風船に歩み寄る。


「…すまないが、君が破裂しないと試合が終わらない。死ぬわけではないし我慢してくれ」

「ひ、ひいいいい!!んん!??」

悲鳴のあげきる前に、破裂寸前の赤風船のあそこに青い風船がホースを無慈悲に刺した。

そしてその先にあるポンプで流れるように一回、二回と確実に空気を送り込む。

「うぎっ!た、たしゅけ…」

ミシッミシミシミシ!

「うぎゃああ!!」

パァァアアアアアアアン!!

最後の赤い風船は無惨に破裂し、体の部位という部位を赤いゲルとともにまき散らした。

「決着ううう!!命乞いなんて金の足しにもならんと鋼のチャンピオンの無慈悲な鉄槌!!強い!強いぞBキラァァアズ!」

熱狂する会場を裏目に、止めを刺した青いバルーン・アンドロイドは小さく溜息をついた。

「…つまらんな」

足下に転がる赤い風船の頭部はペインモードの負荷に耐えきれずシャットダウンしていた。その表情は苦痛に歪んでいる。

「こんな生き方をするために作られたわけではないのにな…」

静かにつぶやくと、黒髪の青いバルーン・アンドロイドは仲間と共にフィールドから去っていった。

89名無しさん:2016/04/16(土) 15:51:32 ID:99FlBpjw
バルーンデスマッチは4対4で行われるバルーン・アンドロイド用の競技だ。
ルールは簡単で、相手チームを全員破裂させたら勝ち。フィールドは有刺鉄線で囲まれており、バルーン・アンドロイドが逃げることは不可能である。
もちろんこの有刺鉄線に相手をぶつけて破裂させることもできるが破裂させる手段や膨らませる方法は色々ある。
まずはダウン、相手を転ばせ仰向けにさせると、腰に装着した小型ボンベが起動し、起き上がるまで空気を入れ続けるというもの。ただし、破裂寸前で止まってしまう。次に止めを刺すポンプ、これは相手の口か前か後ろの穴に隙をみてホースを突き刺し手動でポンプする道具だ。効率はわるいが、ダウンした相手を容易に破裂させることができる。
フィールドにはスパイクが設置されていたり、ディルド型の噴水があったりするのでこれらの環境を使いこなすことが勝利の鍵となる。
勝者には規模にもよるが多額のファイトマネーが支払われるのが一般的だ。
なお、敗者はゴミくず扱いで片付けられるうえに、試合前に決められる罰ゲーム、ペナルティを受けなければならない。

先程負けたバルブブレイカーズのオーナーの様子を見てみよう。

「ば、1体でうちのメンバーが全滅…?ど、どうして…なにがちがう…」

狼狽える小太りのバルブブレイカーズのオーナーの前にゴミ箱を抱えた清掃用の女性型アンドロイドが現れる。

「ゴミはお持ち帰りでお願いします」

ドスンと雑にゴミ箱を置いて清掃用アンドロイドはフィールドの掃除に戻っていった。

恐る恐るオーナーが蓋を開けると、試合で無惨に破裂したバルブブレイカーズの残骸が敷き詰められており、その上に4つの頭部が置かれていた。

「あう…オーナー…ごめんなさ…い」

「あのバルーン・アンドロイドこわいよ〜!もうやだあ!」

「ううっ…再起動しても恐怖データ消えてない…いやぁ…」

「も、もうこんなのやめましょうよオーナー!」

生首達が一斉に喋り出す。どれもネガティブなものばかりで、よっぽど堪えているらしい。

「う、初陣だから、それに相手が悪かっただけだ!お前達も金は欲しいだろ?!次、次こそは勝つんだ!」

お金に困っているのか現実が見えていないオーナーの言葉は、惨敗して心の折れたニュービー達を泣かすのには十分だった。

泣き声から逃げるためにオーナーはゴミ箱の蓋を閉めてしまった。

そんなオーナーの背後にはいつの間にか黒いスーツを着た大柄な男性が2人立っていた。

「バルブブレイカーズ、ペナルティを執行します。」

「バルーン・アンドロイド達は全員復活後、本日より当施設で一週間ペインモードONの破裂寸前の状態でバニーガールを無給でしてもらう。破裂一回につきオーナーは迷惑料として1万円支払うこと」

「1万円、や、安いじゃないか…」

「お言葉ですが塵も積もればなんとやらですよ」

「前の人は100万円でしたっけ、まぁ安く済んだほうでしょう」

「お、おえええ!!」

お金のないオーナーはその額を聞いて吐き出してしまった。金持ちの道楽に貧乏人が足を踏み入れてはいけないのだ。

ゴミ箱のバルーン・アンドロイドたちにも聞こえていたのか中は見えなくとも阿鼻叫喚の様相だ。

男性の1人がゴミ箱を抱え施設の奥へ、もう1人は座り込んでしまったオーナーを引きずり施設の外に放り投げた。

地下闘技場で今日も人とバルーン・アンドロイド達が闇に飲まれていくのであった。

90名無しさん:2016/04/16(土) 22:27:58 ID:99FlBpjw
「ぎゃはは!楽勝だったなチャレンジ料と勝利ボーナスうますぎぃ!ホーム試合でうちが負けるわけないんだよ!なぁ?」

このゲスい笑い方で勝利の美酒を何も苦労せずに味わってるのが私達Bキラーズのオーナーだ。BキラーズはこのIK地下闘技場のホームチームである。

「あーん!オーナーのげっすいところも素敵!抱いて!」

「今夜のご褒美期待しちゃっていい?」

オーナーの両手に抱きついてるバルーン・アンドロイドは、アカメとアオメ。珍しい双子タイプのバルーン・アンドロイドだ。見た目は同じだが目の色で区別がつく。どちらもエッチ大好きで桃色AIなんて言われている。

「あの、オーナー、事務処理が残っていますが…」

「ああん?おめ、優等生かよ?
んなくだらねー処理はマグロが全部やっとくんだよ!おめぇはこっちでフェラしとけ、最新型はちげぇからなぁ!」

オーナーに意見したバルーン・アンドロイドはパール、弱気だが賢い子だ。最新モデルで性能も良い。

…マグロ、名前ではないが私のことだ。

「リーダーごめんなさい…オーナーの命令なので…」

「構わないよ。行っておいで。オーナー、事務処理の件承知いたしました。オーナーのデスクお借りします」

「おうマグロしっかりやっとけよ!終わったら自室待機しとけ!」

「はい、失礼します」

「ねぇ〜マグロちゃんいっつも仲間外れでいいの〜?」

「いいんだよ!表情がぴくりともしねぇ旧式だぜ?おれのマグナムが萎えちまうよ!がはは!」

「やーん!オーナーちゃんのマグナムすごーい!」

馬鹿な会話を無視して私はプレイルーム…会議室から出て行く。
パールを馬鹿空間に置いていくのは可哀想だが、ああ見えてエッチ好きなので問題ないだろう。

タワーを形成しているだろう書類を処理するため、オーナーのデスク…ほぼ私のデスクになっている場所へ向かう。

デスクに着くとやはり書類が積み重なっており、徹夜しないと終わらない量だと瞬時に理解できた。

「夜明けまでに終わるといいな…」

独り言をつぶやいていると、
ふいに壁に掛かっていた鏡に目がいく。
目つきの鋭い黒髪のストレートロングヘア、Bキラーズのロゴの入ったジャージの下にはビーチボールサイズの胸、お腹は胸の2倍ほどの大きさか…
笑ってみたが表情は変わらず、悲しい顔もやってみたが変化はない。旧式の私には表情を変える機能がないからだ。行為中もこれなので付いたあだ名がマグロ。苦笑しても無表情だ。
指で頬を吊り上げて笑顔を作ってみたが、パールや馬鹿姉妹のような自然な顔にはほど遠い。

「くだらないことをやってないで仕事しよう…」

私は目の前の現実と戦う覚悟を決めデスクに座り、書類の処理を始めた。

91名無しさん:2016/04/17(日) 02:36:47 ID:dj5BC9Y.
集中して作業をした結果、何とか溜まっていた書類を片付けることができた。時計の針はすでに7時を指している。

「終わったが、もう朝か…」

アンドロイドに疲れという概念が無いとはいえ、1人で長時間作業するのは悲しいものがあった。

「皆オーナーと夜通し楽しんだのか…昼まで暇だな」

プレイルームはオーナーが一度ロックをかけるとオーナー以外解錠できないようになっている。要するにオーナーが起きない限りパールも馬鹿姉妹もあの部屋に閉じこめられたままになる。
殴っても起きない男だ。自然に起きるのを待つしかない。

プルルルル!プルルルル!

電話?いや、来客用の内線だ。
こんな朝早くに…
従業員は全員6時には帰宅しているし、オーナーは言わずもがな。私しか対応できない。

「はい、IK地下闘技場受付です」

「…おや、神山さんではないのですか?おっと失礼、おはようございます、田中と申します。お電話でこの時間にと確認していたのですが…」

田中?誰だろう?

「田中様、はい、神山ですが…その、現在席を外してまして…」

帰れとは言えないな…

「本日は私が対応して、内容を神山に伝えます。後日正式な回答と言うことでよろしいでしょうか?」

「ほう、構いませんよ」

「申し訳ございません。ただいまお迎えにあがりますので、そのままお待ちください。」

無能なオーナーより、私が聞いた方が話は早いかもしれない。

急いで入り口に向かい、ロックを解除して客人を中に迎える。
入ってきたのは気品のある白髪の老人1人、背筋はピンとしていて健康そうだ。

「初めまして、BAリクルートの田中と申します」

この地下闘技場には無縁な人の用にも思えるが、リクルート?

「あ、えっとすみません。このような格好で…」

ジャージ姿のバルーン・アンドロイドが迎えて良いような方では無いと感じた。

「ほっほ、結構結構!私もジャージでランニングしてくから来れば良かったですね!」

気難しい方でなくて良かった。
あと本当に健康らしい。

「お嬢さん、お名前は?」

「名前…いえ、その無いです。D型の09式でIDは7045です」

「おっと…失礼…そうでしたか…では09式さん」

「何でしょうか?」

「早速転職を考えてるバルーン・アンドロイドに会いたいのですが…」

「え?」

「おや?」

転職?私ではないぞ。パールか馬鹿姉妹か?

「すみません。神山から何も聞いてなくて…」

「おっと、私も失礼しました。てっきり知っているものと…ええっと型式は…B02型の子達ですね」

「え?B02型なんて、ここには…」

パールも馬鹿姉妹もB02型ではない。この地下闘技場には私たち以外…いた。

「…あの、B02型のバルーン・アンドロイドは他のお客様からお預かりしている4体しか…」

「なるほど…なるほどね…」

田中氏の表情が険しくなる。

「09式さん」

「…はい、何でしょう」

「転職に興味は?今のあなたは…楽しんでいますか?」

92名無しさん:2016/04/19(火) 01:20:37 ID:tPdIVs96
「転職…いえ、考えたこともないです」

私たちはオーナーの所有物だ、オーナーの善し悪しはあれど、その命令に従うべき存在。自ら離れるという発想すらなかった。

「神山…さんは恐らくバルーンデスマッチのペナルティを悪用しています。転職先から賄賂を受け、預かっているバルーン・アンドロイドを横流ししているのです」

「…横流し」

「ペナルティで発生した罰金をオーナーが払えない額まで吊り上げ、罰金を無効にする代わりにバルーン・アンドロイドを貰うといった手口でしょう。覚えはありませんか?」

「大金にはリスクが必要…だと思っていました」

挑戦者は一攫千金を狙い、私達に戦いを挑む。私達も痛い破裂なんてしたくないし、負けてやる理由もない。圧勝を続けても挑戦者は後を絶たない。お金は人の冷静さを奪う、これまでに何度も見てきた。

「しかし、なぜあなたがこのような情報を知っているのですか?もしや警察の方?」

「表情も変えずに冷静なお嬢さんだ。バルーン・アンドロイドの就職や転職の仕組みはご存じで?」

変えずにというより、そんな機能持っていないだけなのだが。
田中氏は髭をいじりながらまっすぐこちらを見ている。

「いえ」

「バルーン・アンドロイドが職に就くには、BAリクルートを経由する必要があるのです。アンドロイドとはいえ、意思を持っている。彼女達がやりたくない仕事をやらせるわけにはいきません」

「そうなのですか…ん?」

意思確認するなら、バルーン・アンドロイドは断れるはずだ。
それでもまかり通ってるというなら…

「最近、バルーン・アンドロイドを乱暴に扱う店に転職したがる子たちが多いので不審に思っていました」

「脅されてると」

「可能性はあります。…さて、話を戻しますか」

「協力しろ、そう言いたかったのですね?」

「頭も切れる、いや驚いた。どうです?」

この田中という老人、笑顔の下に色々と隠し持っている。カタギとは思えない。うちのオーナーと住んでいる世界は同じか?

「私は神山オーナーのバルーン・アンドロイドです。神山オーナーの意思に従います」

「ふむ」

「…ですが、ただいま神山は不在。ここの管理も現在私が代わりに行っています」

「ほうほう」

「案内しましょう、管理者として確認すべき内容と判断しました」

「ありがとう、聡明なお嬢さんだ。いい転職先がすぐ見つかりますよ」

険しい表情から一転初めの笑顔の老人に戻った。
まぁ、思惑通りに私が協力したからだろう。

「それは…考えておきます」

オーナーに対して不信感を抱くアンドロイドは不良品なのだろうか…しかし、同じバルーン・アンドロイドとして見逃せない話といのも事実だ。確かめるだけ、確かめるだけなのだ。

93名無しさん:2016/04/20(水) 01:24:23 ID:T4h8AmW2
預かっているB02型達の部屋に行き、扉を開けて目に入ったのは大きく膨らんだ風船の山だった。

「ひうっ!」

「だ、だれ?まだ働くんですか?!」

風船の山ではなく胸やお腹が膨らんでるバルーン・アンドロイド達が身を寄せ合っていただけのようだ。よく見るとバニーガールの格好をしている。

「えーっと、君達に話が…」

「そ、その声!?鋼の風船!?イヤァ!」

「わ、わらないでぇ!さっきまでいっぱい破裂してたの!も、もう破裂したくない!」

「一日何回破裂すればいいの…おうちにかえりたい…」

全員パニック状態になってしまった。一方的にやりすぎたのか、私のことがトラウマらしい。
というか、知らない間に破裂し続けていたのか。何十万円まで膨れ上がったんだ…

「落ち着いて、静かに。試合じゃないんだ。何もしない」

「ほ、ほんとぉ?」

「本当だ」

「そ、そう言って油断させて破裂させるんでしょ!?鬼!鉄仮面!鬼畜!」

完全に悪役だ。まぁ…仕方がないか。

「生首にしたほうが静かになってもらえるかな?破裂するか黙るか、選んでください」

シンと静かになる。パツパツの腕でそれぞれが全員の口を抑える。

「ありがとう。田中氏、どうぞ」

「いやぁ…何ともかわいそうに。やぁやぁ初めまして皆さん、BAリクルートの田中と申します。皆さんが転職希望の方々ですかな?」

「え?」

「ば、馬鹿!言われたとおり…」

「あ…あ!はい!そうです!そうです!私達です!」

すでに手回しされてる感がヒシヒシとしている。

「ほっほ、皆さん元気そうで…いやぁ皆さん立派だ。なかなか選ばれない職業だったので驚きましたよ」

「え、ええ!はい!私達、その!やりがいのある仕事、がしたかったんです!」

先程からぎくしゃくした回答をしてるのはこのグループのリーダー格だろう。私が最後に止めを刺したバルーン・アンドロイドだ。

「いやいや本当に、すすんで破裂劇場に行くバルーン・アンドロイドは珍しい!」

「え?なにそれ…あ!いや、はい!いやぁ!破裂するのは得意なんです!ペインモードじゃなきゃ…」

破裂劇場は地下闘技場生活の私の言えたことじゃないが相当危ない店だ。バルーン・アンドロイド達を破裂する様子を楽しむ施設なのだが、その方法がエグい。可燃性のガスで爆発させたり、水で膨らませて高所から突き落としたり、とにかく過激だ。さすがのバルーン・アンドロイドもただでは済まず、壊れる可能性がかなり高い。

「ご冗談を。ペインモードでやらないとリョナ好きのお客が満足しないそうですよ?」

「え、え…」

風船バニー達の顔が一斉に青ざめる。

「水素に火を付けて爆発されたり」

「ば、爆弾じゃないですか…」

「ガソリンを入れて導火線に火をつけたり」

「な、なにそれ…」

「プレス機でドスン!」

「あ、頭は…潰しませんよね?」

「無理矢理犯され、ボコボコに殴られてから破裂」

「うっ…」

田中氏が淡々と説明を続け、そのたびに風船バニー達が絶望していく。

「…本当にやりたいのですか」

にこにこ説明していた田中氏が真面目な顔になった。

「や、やり、やりま…!」

リーダー格はすでに涙目だが、何とか言葉を続けようと必死だ。

「本当に?」

田中さんがリーダー格を睨みつける。

「ひっ、ひっく!ぐすっ…やりた…でも、やるって、言わないと…オーナーが…」

やはり脅されていたようだ。
オーナーを人質にでもしたのだろうか…オーナー…知らないところで…いや、もっと早く気づけたかもしれない。

94名無しさん:2016/04/21(木) 02:06:03 ID:7TifllcA
「皆さんのオーナーですが…あなた達を置いて国外に逃亡しました…残念ながら」

「え…」

田中氏の止めの一言に風船バニー達は言葉を失った。彼女達はオーナーに裏切られたのだ。

「うう…うそ…」

「私達どうなるの…」

もはや彼女達を守ってくれるものはおらず、帰る場所も無くなってしまった。

「決めるのはあなた達です、さぁ決断なさい。破裂劇場にこのまま行くのか、別の道を…選ぶか」

田中氏の口調がより強くなる。まるで彼女達を試しているようだ。

「わた、私達…やだ…やだぁああああ!破裂したくないいい!あああん!!」

リーダー格の感情が爆発し、つられて他の子達もわんわん泣き出してしまった。最近のバルーン・アンドロイドは感情表現が豊かでより人に近づいている。私にも多少なりと感情はあるが、泣くことも笑うことも叶わない。感情は不便な機能と思うようにしているが、時折羨ましくなってしまう。

「よしよし、よく言えたね。いまのは君達の意思で決めたことだ。よく覚えておきなさい」

泣きじゃくる子達の頭を撫で慰める田中氏の目は子供を見るような優しい目をしていた。
こちらが本来の田中氏なのだろうか、それとも

「…さて、私は彼女達を本社で保護します。破裂劇場はキャンセルです。これは神山さんのご意向とは大きく異なる…」

今度は私を試す気か?

「さぁ?オーナーからはこの件について私は何も聞いていません。どうぞ田中様のご自由に。私は結果だけ神山に伝えます、よろしいですか?」

「あなたには借りを作りっぱなしですね…いずれお返ししないといけませんな」

「お気になさらず、さて空気を抜きましょうか」

バニー達の空気を抜き、そのままの格好で急いで施設から出てもらった。

「では、いろいろとありがとうございました…またお会いしましょう」

深々と田中氏とバニー達がお辞儀をする。

「もう、会わないでしょう」

田中氏達の姿が見えなくなるまで見送り空を見上げる。外に出るのは久しぶりだ。出る必要が無かったから。よくわからないが清々しい朝という奴だろうか。

オーナーのために適当な言い訳を考えておこう。その時間は十分にある。

95名無しさん:2016/04/21(木) 02:09:07 ID:7TifllcA
スピンオフをこちらで書きたい方がおられるようなので一旦止めときます。

96古株:2016/04/21(木) 22:32:37 ID:IeQLSLg2
>>95
悪い事しちゃったかな
ストーリーの流れをぶった切りたくないので、区切りの付くまで静観しようと思ってただけなんだけど
ご迷惑かけちゃいましたね (物書きはノリが大切)
「スピンオフスレ」とか作った方がいいのかな?

97名無しさん:2016/04/22(金) 00:09:50 ID:YU5XRSLQ
章の前半部が終わって区切りはいいのでお気になさらず。

98古株:2016/04/22(金) 00:22:20 ID:ILfaiYAI
>>97
では、お言葉に甘えて お目汚しを・・・

99古株:2016/04/22(金) 00:28:12 ID:ILfaiYAI
【番外・スピンオフ】アスリートの1日(健全?)

タッ、タッ、タッ、タッ・・・
まだ太陽のそう高く無い朝方、軽めの足音がテンポよく続く
郊外の公園の周囲の道を走っている少女
はじめまして、私はルーア、アンドロイドです

性的目的のために生み出されたバルーンアンドロイドだけど、それ以外の用途に使われてもいるんですよ
私は、Aタイプです
AタイプのAってのは「アスリート」の意味
スポーツ用に開発された特殊なタイプです
少し前にボディパーツを交換したので、関節の慣らしのために走っています
これをするとしないとでは、今日の試合での動きが違ってくるんです。

私はフロートボール、通称「F-Ball」のチーム『プロンティス』に所属する選手としてカスタムされています
F-Ballと言うのはバルーン・アンドロイド用の球技です
基本的には、バスケットボールに近い競技ですけれど、ゴールの位置ははるか上空にあります
当然、ジャンプして届く高さではありません、だから私たち選手は飛ばなければいけないのです

Aタイプのボディは極限にまで軽量化してあります、重いジェルなんかありません
軽量化されたフレームをファイバー筋肉で駆動しています
また、インフレーター・デフレーターを体内に内装しているので、自分で体型をコントロールできます。
膨らんだら自力で戻れない一般Mタイプとはかなり異なった存在です

物理とか詳しい方ならお分かりでしょうが、空中に浮くのはかなり大変です
直径1m程度に膨らんでも浮力は1kg程度です
F-Ballのコートは密閉された室内で、中には比重の高い気体が入っています
そのおかげで私たち選手は、直径40cmのボールをめぐって縦横無尽に争うことが出来るのです

「あ、おかえりー ルーア」

ジム兼事務所であるビルに帰ってくると、チームメイトのミーアが迎えてくれた
ピンク色の髪とFタイプに近いくらい丸みを帯びた体型の彼女は、うちのチームの花形選手だ

「慣らしは終わったから、チェックにいってくるよー」

「アタシもこの後、メンテだよー」

100古株:2016/04/22(金) 00:29:39 ID:ILfaiYAI
メンテも終わって試合まで少し時間もあるのでゲームの流れについて考えてみる
F-Ballのチームは5名、うちのチーム『プロンティス』は全員が提携してるメーカーのボディで統一されている
ポジションによって異なったチューニングはされているけど、
息の合ったチームワークが売りのオーソドックスなチーム構成だ

「やっぱ、いつも通りミーアにボールを運ぶのがセオリーかな」
「それよか問題は試合開始直後のランチャー合戦かなぁ」

前後左右より上下に長いコートを使うF-Ballのポジションはこんな感じ

まずはBloom(ブルーム(花))文字通りの花形選手
上空にあるゴール近くまで舞い上がり、シュートを決めるポイントゲッター
注目を集める事が多いので可愛らしい華のある子が多い
コートの高比重ガスは上に行くほど薄くなるので、ブルームには何より浮上能力が重視される
うちのBloomのミーアは、多分誰よりも高く飛べる
当然巨大に膨らまざるを得ないので機敏な動きは苦手になってしまうけど

そしてBee(ビー(蜂))一般プレイヤーだ、私のポジションはここ
そこそこの飛翔力と俊敏性が命で、ブルームまでボールを運ぶのが役目、言わば「花」に対する「働き蜂」ってコトだよね
F-Ball初期にはプレイヤーはみんなBeeだったというか、今のようなポジション分けなんて無かった
ポジション分けによるセッティングが確立してきたのはここ数年の事なんだって

Launcher(ランチャー(発射台))Beeの中の特殊タイプ、腕力・脚力に特化して他のプレイヤーを打ち上げる役割
基本的に上を取った方が有利なF-Ballで最近の主流戦法の要になっているらしい

Sting(スティング(針))バスケットボールと違って身体的チャージが認められているF-Ballにおいて、ボール争奪よりディフェンスおよび
ラフプレーに特化したポジションだ。
当たり負けしないよう重量が多めになっているセッティングが多い
Beeと兼任することも多いが重い分上昇力に欠ける
ルール上、針とか刃物とか尖った物は禁止なんだけど、Stingのコは手足の関節が骨ばってるから一目でわかっちゃうんだよね
ちなみに、うちのチームにStingはいない。ラフプレーはオーナーが好まないので

人間の行うスポーツよりもショー的な要素もあるため、観客の中にはラフプレーを楽しみにしている人もいる
性的目的に作られた訳ではない私達Aタイプは、感覚と反応速度重視の為に基本は常時ペインモードONになっているらしい
お客さんの中にはぶつかり合ったときの表情や、選手が破裂するのを楽しみにしている人もいるらしい
TV中継なんかでは、Bloomがパンクするシーンとかがリプレイで流れたりするけど
私は嫌だなぁ・・・見てるだけでも痛いもん


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